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全国フェミニスト議員連盟が、さきの「改正選挙法」に抗議した。施行されたばかりの「候補者男女均等法」を無視したことに反対し、比例代表制に変革ことや比例代表制枠を増やすなど、選挙制度の抜本的改革を求めている。


♀♀♀「政治分野における男女共同参画の推進に関する法律」(「候補者男女均等法」)を生かした「選挙制度の抜本的見直し」を求めます♀♀♀

総務大臣、女性活躍担当・内閣府特命担当大臣 野田聖子様
参議院議長 伊達忠一様
政治倫理の確立及び選挙制度に関する特別委員会委員長 石井浩郎様

7月18日、衆院本会議で、自公両党などの賛成多数で「改正公職選挙法」が成立しました。参院定数242人から248人に6人増やして、比例区には、党があらかじめ決めた候補が優先的に当選できる「特定枠」を設けるとされています。

「1票の格差是正」を求めた最高裁の判示に対して、3年前、国会は、合区によってお茶を濁したため、来夏の参院選までに「選挙制度の抜本的な見直し」をすると付則で約束していました。しかし、今回も、6人のうち2人を埼玉選挙区に増やして議員1人当たりの有権者数を少し減らす、に終わっています。絶えず大都市への人口の移動があるのですから、このような変更なら何度変えても一票の格差は解消されません。また、「特定枠」は「1票の格差是正」とは関係がなく、合区によって擁立できない県の候補をここにあてはめて自民党内の不満救済を図ったものであり、「党利党略」との批判はもっともです。

「選挙制度の抜本的な見直し」のためには、比例代表制選挙への改正を検討すべきでした。比例代表制にすれば、一票の格差はただちに解消されるからです。さらに世界各国の選挙や国際機関の文献が示すように、比例代表制選挙では女性が立候補(又は女性を擁立)しやすくなり、女性議員増につながります。

少なくとも、定数を変えずに比例区枠を増やし、政党を選ぶ選挙にして、その政党の候補者名簿の半分は一方の性にする、という方策を検討すべきでした。それこそ、全会派一致で成立をみた「候補者男女均等法」(政治分野における男女共同参画の推進に関する法律)の趣旨であり、具体的に生かす方策です。こうすることによって、女性議員の極端に少ない衆議院(世界193カ国中160番目、G7で最下位)との間に違いが出、二院制の意義も高まります。

しかしながら、伊達忠一参院議長は、各党から出た対案の審議すらせず、「候補者男女均等法」に尽力した市民団体の声を聞く場も設けませんでした。選挙制度改正に向けて調整の任を負う議長の責任を放棄したといわざるをえません。

選挙は、主権者である国民の意思が反映された国会・地方議会をつくるためにこそ存在します。その主権者の半分は女性です。

私たち全国フェミニスト議員連盟は、総務大臣、参議院議長ならびに「政治倫理の確立及び選挙制度に関する特別委員会」委員長に対して、抗議するとともに、女性の意思が反映される国会・地方議会をつくるために、「候補者男女均等法」の魂を生かした「選挙制度の抜本的な見直し」を強く求めます。

あわせて私たちは、全政党に対して、「特定枠」の半数を女性にするよう要請する覚悟であることを、表明いたします。

2018年7月31日

全国フェミニスト議員連盟共同代表 小磯妙子(神奈川県茅ケ崎市議会議員)/まきけいこ(千葉県船橋市民)/事務局 脇礼子(神奈川県藤沢市議会議員)

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「身を切る改革」どころか「民意を切る改革」
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by bekokuma321 | 2018-08-03 15:50 | その他

候補者男女均等法と政党

「多様な民意映す議会への一歩」か、いや「女性にゲタをはかせる『男性逆差別』」か。

「Monday 解説」(2018.5.28 朝日)は、候補者男女均等法を、こんな2択をたてて論じている。家事や育児で時間のない女性は選挙で不利。そこを越えるための後押しなのだから、法は、女性にゲタをはかせるというより、「男性がはいているゲタを脱ぐ」ことだという。

それはその通りだ。でも、これは女性差別撤廃条約にもうたわれる”性役割分業をなくすこと”であり、何をいまさら、と思う。

法の目的は、候補者の半分を女性にすることだ。候補者を探し擁立する政党が変わらなくては話にならない。編集委員は、そこにメスを入れてほしかった。

論説委員は「議会の偏りを正し、多様な民意を映す『窓』になりうる」と、比例代表制選挙を肯定的に論じる。もっともだ。日本の比例区選挙は、衆院選では小選挙区制の「おでき」みたいなものだが、それでも、女性は小選挙区より比例区のほうがはるかに当選しやすい。

だから、たとえば小選挙区候補が男10対女2だったら、比例区はその逆の女10男2にするとか、政党にやれることはたくさんある。

日本の「政党交付金」は世界一高額だと言われている。毎年320億円もの税金が投じられている。その「政党交付金」の目的は民主主義の発展のためだそうだ。ならば政党は、ここらで、”男主主義”から”民主主義”に変えることに政党交付金を使ってはどうか。

政党は党内に「候補者男女均等法推進部」を新設して具体的一歩を踏み出そう、そんな案もいい。

こうした素人案を越えて、論説委員には、政党への次の一手を示してほしかった。

男女平等議会への道のりは遠い。短期的にはせめて比例区定数を小選挙区制成立時並みに増やすこと、だと私は思う。長期的は、北欧型の比例代表選挙とまでいかなくても、ドイツ型の小選挙区比例代表併用制に変えることではないだろうか。この運動を主導するのは女たちだと思う。


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 ▲文中、ノルウェー大使館員の「父親にも育休の割り当てがあり、幼児期に子育てする父親が増えた。それは子どもだけでなく、両親にとってもいいことです」が引用されている。4.20国際シンポジウムにおけるトム・クナップスクーグ参事官の発言

参院選2016年と女性(4):比例区よ、ありがとう!
小選挙区制は女性の声を捨て去る
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by bekokuma321 | 2018-05-31 15:50 | その他

4月20日、国際シンポジウム「選挙を変えれば暮らしが変わる ♪モノトーン議会からオーケストラ議会へ♫」が開かれた。

ノルウェーニュージーランド韓国の講師が選挙制度と女性議員増の関係について報告した。なぜ比例代表制では女性議員が増えやすいか。議会に女性が増えた結果、暮らしや子育てはどう変わったか。

刺激的なスピーチが続いた後、最後に、城倉哲(公正・平等な選挙改革にとりくむプロジェクト)と伊藤正子(全国フェミニスト議員連盟)が「4.20宣言」を男女ペアで読み上げ、「民意の反映する選挙制度を」と誓った。
          

●●●●●●●●●●●●●● 4.20 宣言 ●●●●●●●●●●●●●●●●●●●

「選挙を変えれば暮らしが変わる」に集った私たちは、日本の政治の土台である小選挙区制度が、私たちの暮らしの足かせになっていることに、気づきました。

本日、素晴らしいお話をして下さった国の一つ、ノルウェーは、比例代表制の国です。社会的に不利な立場の人々の声が素直に政治に反映され、女性の政財界への進出は世界のモデルです。

20年ほど前、小選挙区制から比例代表併用制に変えたニュージーランドでは、“女性に優しい議会”が生まれています。「小選挙区制は不公平だ」という先住民をはじめとする国民の声が、選挙改革のきっかけでした。

お隣の韓国は、比例代表の候補者名簿を、政党に男女交互に並べさせる法改革をなしとげた結果、女性議員が増えてきました。

さて日本ですが、戦後初の衆院選は「大選挙区制」・「連記制」で、39人の女性が当選しました。その後、選挙制度が変えられ、女性は減り続けました。現在、国会に占める女性は、ノルウェーが4割を超え、ニュージーランドは約4割、韓国は2割に届こうとしていますが、日本はわずか1割です(注1)。地方議会も1割強で、全市区町村の五つに一つは「女性ゼロ議会」です。

小選挙区制では、第1党以外の政党は切り捨てられ、政党も候補を1人にしぼるため、女性やマイノリティーは立候補さえ難しくなります。その改善への一歩となる「政治分野の男女共同参画推進法」(注2)は、いまだに成立せず、私たちはなお一層主体的に運動していかなればなりません。

日本の政治は迷路にはまっています。森友・加計事件、自衛隊の日報隠ぺい事件、財務次官のセクハラ事件…など問題が噴出し、安倍政権の支持率は続落しています。それでも政権交代が見通せないのは、先の衆院選において、第1党が48%の得票で74%もの議席を得た“小選挙区制のマジック”と関係があります。

私たちは、私たちの民意が正しく反映される選挙制度を強く求めていくことを、ここに宣言します。

                              2018年4月20日
                              参加者一同(注3)

注1:第一院(Inter Parliamentary Union 2018.1.1発表)
注2:「政治分野における男女共同参画の推進に関する法律」(配布資料参照)
注3:ただしスピーチを行った駐日大使館3講師ならびに同通訳者は含まれない

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▲左からノルウェーの仙波広報担当官、同クナップスクーグ参事官、ニュージーランドのバースティーグ一等書記官、同ロイドpolicy adviser、韓国のキム参事官兼選挙官、同オ選挙担当官。宣言を読む城倉哲さん、伊藤正子さん(2018.4.20 東京ボランティア市民活動センター、撮影富山達夫) 

国際シンポ「選挙を変えれば暮らしが変わる」に参加して④
国際シンポ「選挙を変えれば暮らしが変わる」に参加して③
国際シンポ「選挙を変えれば暮らしが変わる」に参加して②
国際シンポ「選挙を変えれば暮らしが変わる」に参加して①
国際シンポ「選挙を変えれば暮らしが変わる」韓国
国際シンポ「選挙を変えれば暮らしが変わる」ニュージーランド
国際シンポ「選挙を変えれば暮らしが変わる」ノルウェー
国際シンポ「選挙を変えれば暮らしが変わる」序
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by bekokuma321 | 2018-05-09 15:48 | その他

加計・森友改ざん事件、自衛隊の日報隠ぺい事件、財務次官のセクハラ事件…など問題が噴出する国会。この場に、女性はどの程度進出しているだろう。

国際比較に使われる衆院に、女性はわずか1割しかいない。一方、北欧ノルウェーは4割を超え、ニュージーランドは約4割、おとなりの韓国は2割に届こうとしている。

代表的な比例代表制選挙の国ノルウェーは、100年間、国会も地方議会も比例代表制である。

ニュージーランドは、1996年、国民投票で小選挙区制から比例代表併用制に変えた。

韓国は、日本と同じ小選挙区比例代表並立制だが、違うのは比例枠にクオータ制を強制していることだ。

4月20日、東京で、3カ国の大使館員が、選挙制度と女性議員増の関係についてわかりやすく報告した。そのスピーチを国ごとに要約して紹介する。要約は、それぞれのリンク先をクリックしてどうぞ。

1 ノルウェー「世界で最も幸せな国の選挙制度」 
 講師:トム・クナップスクーグ(ノルウェー王国大使館参事官)
 通訳:仙波亜美(同広報担当官)

2 ニュージーランド「比例代表併用制導入で変わったニュージーランドの政治」  
  講師:テサ・バースティーグ(ニュージーランド大使館一等書記官)
  通訳:ロイド久美子(同 Policy Adviser)

3  韓国「クオータ制とその実態を選挙制度から見て」  
  講師:キム・デ・イル(大韓民国大使館参事官兼選挙官)
  通訳:オ・ヨンテ(同在外選挙担当官)

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 ▲左からノルウェーの仙波広報担当官、同クナップスクーグ参事官、ニュージーランドのバースティーグ一等書記官、同ロイドpolicy adviser、韓国のキム参事官兼選挙官、同オ選挙担当官。(2018.4.20 東京ボランティア市民活動センター、撮影富山達夫) 

(国際シンポジウムは全国フェミニスト議員連盟選挙改革フォーラムの共催で企画運営された)

比例代表制は男女格差を縮める(世界経済フォーラム2017)
小選挙区制は女性の声を捨て去る
比例代表制は女性や弱者が当選しやすい
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by bekokuma321 | 2018-04-27 11:28 | ノルウェー

4月11日、衆院内閣委員会で「政治分野における男女共同参画推進法案」が可決された。今国会での成立は確実だろう。

「政治分野における男女共同参画推進法案」には、衆議院をはじめ参議院や地方議会の選挙の際、政党に候補者の男女比率を「できる限り均等」とするようにと明記されている。女性の候補者数と男性の候補者数をできるだけ同じにするよう、政党に対して法律で求めたことは、遅きに失したとはいえ、意義深い。

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しかし罰則はない。残念だが、政党が女性候補者を増やさなくても痛くもかゆくもない。ここで重要なのは女性党員や支持者の力だ。選挙に先立つ候補者選定過程で「候補者を男女半々にしないのは違法だ」とどれだけ強く求めていけるかだ。

有権者も、女性候補者を増やさないような政党にはノーをつきつけよう。そうでなくては、せっかくの法も絵にかいたモチになる。

内閣委員会の中継(Youtube、上の画像をクリック)によると、中川正春議員(無所属の会)のあいさつに続き、畑野君枝議員(共産)が発言。「できる限り同数は、と、できる限り均等は、法的には同義であることが確認されて、今回の法案となった」と念を押した。「均等は同数ではない」などと女性に席を譲りたくない人たちが詭弁を弄したら、これを使おう。

さらに、畑野議員は、以前、内閣府男女共同参画会議がとりまとめた女性議員増と選挙制度の関係に触れた。

「小選挙区制よりも中選挙区、大選挙区、比例代表制のほうが多様な民意が反映されやすく、女性議員の割合が高くなる」と、報告書から引用して、小選挙区制の見直しを訴えた(内閣府報告書の当該部分は、左下More参照)。


衆院内閣委員会 政治分野における男女共同参画推進法案起草案採決 2018年4月11日(Youtube)
余りに低い都道府県議会の女性率
2017衆院選 微動だにしない男性偏重政治
2017衆院選の政党別・性別候補者
女性議員増「比例代表制&多数定数選挙区で」
選挙制度は政治を根本から変えた(ニュージーランド)
推進法成立を求める国会議事堂前マーチ
来年こそ「政界への女性推進法」を
「身を切る改革」どころか「民意を切る改革」(全国フェミニスト議員連盟要望書)
政治分野、行政分野、雇用分野及び科学 技術・学術分野におけるポジティブ・ ア ク シ ョ ン の 推 進 方 策(PDF文書)

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by bekokuma321 | 2018-04-12 07:53

11月11日(土)、シンポジウム「選挙マルシェーー選挙が変われば政治が変わる」に参加しました。

13:00までしか拝聴できなかったのですが 「見てきた! 民主主義世界一の国ノルウェーの選挙」と題した、三井先生のわかりやすいお話にさらにノルウェーを知ってみたくなりました。

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私なりの解釈では、結局根本的に教育を変えていかなければ これ以上何の進歩も望めないのではないかという思いを強く持ちました。そんな中、2部のほうで若い方々が懸命に活動されていることに闇の中に光を見出した思いです。

今ちょうど、『限りなく完璧に近い人々――なぜ北欧の暮らしは世界一幸せなのか? 』 ( マイケル・ブース著)のノルウェー部分を読んでいます。著者は、デンマーク人の妻を持つ、英国人ジャーナリストです。「数世代先を見越した政策を実行していく…」と書かれているところで、唖然としてしまうのは私だけでしょうか?

私は「スカンディナヴィア(ノルウェー)の平等社会のルーツを探る〜ヴァイキング時代のキリスト教受容前の国内において〜」を修論に仕上げて後、暫く北欧から離れていました。

最近は医療少年院や保育所で仕事をする機会を得て、日本の形ばかりの教育に違和感を覚えるようになりました。同時に『男女平等の本』の著者ノルウェーのアウド・ランボーが「私たちの国の教育には哲学があるのです。それは必ずしも数値化されないけれども」と仰っていたことを思い出しました。

そして今日のシンポジウムで、三井先生のお話しくださった「子どものころからの身近な民主主義」が全て頭の中で混ざり合い 、余生に私自身が多少なりとも手掛けられそうなことはないものかと思いました。それは教育に関してです。日本の人に気づいてもらえるような方法で。どんな形になるかわかりませんが ノルウェーに関わっていこうと気持ちを新たにした1日でした。

三井先生の息の長いご活動には頭の下がる思いです。新しい物事になかなか着手できない国民性の日本でなさっているのですから・・・。

でも、今日の会で、先生の後に続いて行けそうな若者が育っていこうとしている姿を見て、とても頼もしく映りました。今日は本当に有意義な時間をお与え下さり有難うございました。

原 三枝子

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【写真上:政策論争中心のノルウェー選挙を紹介する三井マリ子講師。写真下:日本の若者が選挙にどう向き合っているかを話すパネルディスカッション。左から、司会の日向美砂子議員、三井マリ子講師、POTETO東京青年会議所ivote日本若者協議会の各代表。撮影anonymous】

【注:筆者は教員時代の三井の教え子だったため「先生」と敬称をつけている。三井は講演では参加者に「できれば~さんと呼んでほしい」と依頼していた】

市民に優しい選挙制度(ノルウェー)(東京新聞)
スクール・エレクションは民主主義の学校(ノルウェー)
投票者にも候補者にも優しい選挙(ノルウェー)
北欧福祉社会は地方自治体がつくる
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by bekokuma321 | 2017-11-13 10:22 | ノルウェー

FEM-NEWS読書会をしたい

c0166264_2359426.jpg三井マリ子さんが主宰するこの「FEM-NEWS」は、議論百出となる政治的テーマに関する国際的情報を、詳細にリアルタイムで提供しているだけでなく、かなり過去まで遡ったリンクを貼ってあり、読み応えのあるものです。

これを議論のネタにする討論会をあちこちでできたら、と強く思います。

さいたま市で開かれた「夏のマダン」(写真上)で、在日韓国人のかたたちに、あなたが紹介していたように「ノルウェーは3年在住なら地方参政権獲得」、「物事を決める場にはクオータ制」、「国会議員選挙も地方議会選挙も比例代表制」、「地方議会も議院内閣制(フォルマンスカープ)」などは、日本でもっと真剣に議論すべきです。

c0166264_003339.jpgさきほど「フォルマンスカープ」で検索したら、すでに「北欧福祉社会は地方自治体がつくる」に解説してあることがわかりました。2011年10月22日に広報しています。これは、小さな自治体の老人ホーム訪問記(写真右)で、地方自治体が中央政府から独立して福祉政策を遂行しているという、素晴らしい報告です。

フォルマンスカープ同様、北欧福祉についても一人でも多くの人に知ってほしいです。

さて、「地方参政権の問題も含めて、選挙制度改革への関心を高めるには、どうしたらいいか」と三井さんは悩んでいるようですが、私の答えはただ一つです。あなたの人脈を通じて、全国の地方議員たちやその支援者に、FEM-NEWS読書会を開催してもらい、敢えて議論百出のテーマを選んで討論をしあうことではないでしょうか。

理解して賛同してくれる議員が出てきたら、「審議会委員の団体推薦リストは男女一名ずつとする」という条例(「男女ペア推薦の法律」:明石書店『ママは大臣パパ育児』p112)を議員提案で議会に出してもらうのです。それが通れば、行政側は、男女半々の委員を採用しやすくなります。

FEM-NEWSウオッチャーの私が相棒となって、全国の「読書会」にボランティアで飛び歩きます。「如何にしたら世直しができるか」の具体案を提示し、その筋道を伝えることで、参加者のなかから「三井マリ子メソッドの伝い手」が生まれ出てくるはずです。

読書会の呼びかけは、「FEM-NEWS」の末尾にその情報を載せさえすればいい。「パリテ」を目指す三井さんの闘いには、たくさんの人々が集い、「伝え手」になりたい人々もたくさん出てくると思います。

田口房雄(緑の党 Greens Japan 会員)
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by bekokuma321 | 2016-09-03 00:06 | ノルウェー

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■9月10日(土)13時 東京ボランティアセンター会議室C
「7月の参議院選挙を振り返る」 講師 阪上順夫
(東京学芸大学名誉教授、『現代選挙制度論』ほか著書多数。選挙検定協会TFE代表)  

■10月22日(土)18時 東京ボランティアセンター会議室B
「選挙の制度が変われば、政治が変わる」 講師 田中久雄
「変えよう選挙制度の会」主宰、選挙市民審議会メンバー)

■11月12日(土)18時 東京ボランティアセンター会議室B
「高校生が議員になれる国ノルウェーの選挙制度」講師 三井マリ子
(女性政策研究家、『ノルウェーを変えた髭のノラ』ほか著書多数。元都議)  

■11月25日(金)18時半 日比谷図書文化館4Fスタジオ・プラス小ホール
映画『不思議なクニの憲法』  この会のみ入場料1000円(前売)

会 場: 映画を除くすべて、東京ボランティア・市民活動センター  JR飯田橋駅西口。飯田橋セントラルプラザ庁舎棟10階  地図

問合せ:選挙検定協会TFE 〒145-0065 大田区東雪谷2-28-6草野気付  TEL:090-3960-0158(阪上)  選挙検定協会ホームページ
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by bekokuma321 | 2016-08-15 12:49 | その他

参院選終盤だ。女性参政権行使70周年の今年、参院女性候補は96人。389人中24.6%にすぎない。東京選挙区は31人中女性7人、わずか22%だ。

日本の議会の男女比は9対1である。国際比較の基準となる衆院9.5%(45人)で比べると、世界191カ国のなかでボツワナと同じ155位だ。女性が10%以下しかいない国は、先進国では日本のみ。

衆議院だけではない。身近な議会と称される地方議会も、女性はきわめて少ない。都道府県議会8.8%、市区町村議会11.8%だ。国際比較は難しいが、地方議会に女性が1割しかいない先進国は、そうそうないだろう。

その日本の全議会のなかで、もっとも女性議員の多い議会、それが、今、選挙真っ最中の参議院だ。女性議員は15.7%(38人)。衆議院における女性の極端な少なさを思うと、参議院の90%を女性が占めてもいい。それだけ日本の政治は、女性の経験や実績を必要としている。パターナリズム(父権主義)大好き安倍政権を変えられるのも、女性の連帯以外にない。

参院が、他と比べて女性が多いのは、選挙制度と深い関係がある。衆院は小選挙区中心の選挙であり、地方議会はいわゆる大選挙区制(小選挙区制と同じ多数制:注)だ。参議院だけは、改選数の約4割が比例代表制で選ばれることになっているからだ。

比例代表制は、19世紀後半、イギリスのジョン・スチュワート・ミルや、ベルギーの数学者ヴィクトル・ドントなどが、さかんに唱えた。それまでの小選挙区制は、民意を反映しない不公平な選挙制度だと批判が大きくなっていた。私の好きなノルウェーは、1920年、それまでの小選挙区制から比例代表制に変えた。

もういちど、女性参政権にもどる。戦後の1946年4月、私たちの祖母や母たちは、生まれて初めて投票所に足を運んだ。その選挙に立候補した女性79人。うち39人が当選した。当選率約50%! 驚きだ。

佐藤(三木)きよ子は大阪1区で当選。「大阪の女性の動きは鈍かったといい『女性たちの目を覚ましてやる』と立候補した」と今朝の朝日新聞に載っていた。秋田からトップ当選した和崎ハルは、市川房枝を師と仰ぐ婦選運動家。字を読めない書けない人たちに向かって驚くべき戦術を考えた。「ハルのハは、おじぎするときの手の格好です。その右手をちょんと跳ねるとルになります」と、ジェスチャーをして演説したのだそうだ。

戦後直後の女たちは、食べることだけで精いっぱい。政治的に鈍かったのは当たり前である。それなのに、39人という女性の当選。この記録的数字は、2005年まで半世紀の間、一度も破られていない。

そこには、大選挙区の連記制という選挙制度の存在があった。1人が2,3人を書くことができたため「1人は女性を」意識が働いたからだと、言われている。次の選挙からは、中選挙区制の1人1票に変えられて、当選者は15人にガクンと減った。

選挙制度が、いかに女性議員増に重要かの証である。

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▲戦後、秋田市で開かれた東北婦選大会。前列中央に市川房枝、その右後に和崎ハル。秋田県横手市の本郷郁さんより1996年ごろ三井マリ子に贈られた。

参院選2016年と女性
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和崎ハル_2 武塙三山
和崎ハル_3 武塙三山
和崎ハル_4 武塙三山
和崎ハル_5 武塙三山
普通のおばちゃんの三井裁判傍聴記_佐々木厚子
女性と選挙
2014衆院選 比例制に変えるしかない
参院選で女性躍進ならず

【注:小選挙区制とは選挙区から当選者1人を出す選挙制度。最強者以外に投じた票はすべて死に票となる。大選挙区制とは2人以上の当選者を出す選挙制度で死に票がやや少なくなる。中選挙区制は衆院選が小選挙区制に変えられた以前の選挙制度だが、大選挙区制の亜流といえる。これら多数制選挙の欠点を克服するために誕生したのが比例代表制。政党ごとの獲得票にしたがって各政党の当選者数を決める方法。勝ち負けというより、大政党は大政党なりに小政党は小政党なりに当選者が出る。北欧諸国やヨーロッパの多くの国々は比例代表制選挙。参院選の1人区32選挙区は小選挙区制であり、複数区は大選挙区制】
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by bekokuma321 | 2016-07-08 17:49 | その他

選挙における清廉性プロジェクト(Electoral Integrity Project, EIP)による、今年の選挙レポートは、

1位 デンマーク
2位 フィンランド
3位 ノルウェー
4位 スウェーデン
5位 コスタリカ

公平な投票に関して、①報道における公平さ、②選挙運動の資金、③社会的制約などを、調査して数字化したもの。アイスランドは10位とトップ5にはいらなかったものの、北欧諸国は軒並み、上位を独占した。ドイツ6位、オランダ8位。日本は29位だった。

議会制の母国イギリスが39位とふるわない。その理由のひとつが、民意を反映しない小選挙区制にある、と代表のPippa Norrisが分析する。日本も、その小選挙区制を採用しているが、イギリスより10ランク上位なのは、どこに原因があるのだろうか。

昨年の1位はノルウェーだった。

The Electoral Integrity Project’s "The Year in Elections 2015"
UK scores worst in electoral integrity in Western Europe. Here’s why.
Electoral Integrity Project

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【写真上:オスロの国政選挙投票風景。上が投票ブース。中にはいるとすっぽりとカーテンで覆われる。手前にあるのが投票箱。有権者は支持する政党リスト1枚を入れた封筒を投票箱に入れる。
写真下:事前投票所。「ここで事前投票ができます」と書かれた大きな看板。車いすやベビーカ―が入れるようスロープが設営されている。選挙運動期間の制限なし。投票日は憲法で決められた9月第2月曜日。事前投票期間が2か月半もあり、勤務地の近くでも投票ができる】
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by bekokuma321 | 2016-03-20 22:40 | 北欧