11月28日、カナダのジャスティン・トルドー首相は、「LGBT2のカナダ人に対して抑圧し、犯罪者とみなし、暴力を加えた、カナダ国家としての組織的過去」を国会で正式に謝罪した。

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Youtubeで動画を見た。トルドー首相は、ときに、ハンカチで流れる涙をぬぐいながらスピーチを続け、何世紀も続いた差別に「私たちは間違っていました。謝罪します。申し訳ありませんでした」と謝罪した。

「I am sorry. We are sorry」と彼が告げたとき、割れるような拍手が巻き起こった。そして着席して聞いていた国会議員のスタンディング・オベイションとなった。

LGBTQ2とは、レズビアン(女性の同性愛者)、ゲイ(男性の同性愛者)、バイセクシャル(両性愛者)、クイア(性的マイノリティ)、2(2つの精神を持つ人たち)にあたるとされる。

20代のころ、レズビアンの友人から、同性愛の人たちに対する日本社会の根強く残酷な差別についての話を聞かされた。彼女は私にこう言った。

「新聞で、若い女性2人が自殺したというニュースを見たことあるでしょ。こういう事件に出てくる2人ってレズビアンのことが多いのよ。家族、職場、社会から直接間接の差別を一身に受けて絶望し、生きることより、命を絶つことを選んでしまうの」

社会から排除されている、差別されているという意識を持たせられることは、その人から人間としての尊厳を奪うだけではない。生命さえ奪いとるのだ。

ジャスティン・トルドー首相のスピーチに、政治権力本来のパワーを感じた。


Justin Trudeau’s apology to LGBTQ2 Canadians
Trudeau delivers historic apology to LGBT Canadians(Youtube)
Justin Trudeau: Canada humiliated indigenous people
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by bekokuma321 | 2017-12-01 13:08

c0166264_9421111.jpgアメリカ政府からのメールによると、アメリカ合衆国国務長官ジョン・ケリーは、2017年1月9日づけで、次のような謝罪をした。公式の訳があるかもしれないが、大事な問題なので、ポイントのみ要訳する。

「国務省長官を含む、これまでのキャリアを通じて、私は、人権の尊重は個々人すべての人を尊重することであるとの認識に立って、レズビアン(女性同性愛者)、ゲイ(男性同性愛者)、バイセクシュアル(両性愛者)、トランスジェンダー(出生時に診断された性と自認する性の不一致)、インターセックス(両性具有者)グループを支持する立場を堅持してきた。

しかしながら、さかのぼれば1940年代、いやその後、何十年間も、性的指向にもとづいて、そうした人に辞職を強要したり、そうした応募者を雇わないようになど、雇用ならびに採用の際、差別をしてきた、すべての雇用主のひとつ、それが国務省だった。

こうした行為は、今日と同様に当時も間違った行いである。国務省を代表して、過去の行為によって影響を受けた人たちに謝罪する。」

英文は、Apology for Past Discrimination toward Employees and Applicants based on Sexual Orientation

【追記:トランプ政権は、ただちにオバマ政権時代の連邦政府ホームページを刷新した。上記のスピーチは削除されて読めない。2017年1月23日】
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by bekokuma321 | 2017-01-16 09:43 | USA