全国フェミニスト議員連盟が、さきの「改正選挙法」に抗議した。施行されたばかりの「候補者男女均等法」を無視したことに反対し、比例代表制に変革ことや比例代表制枠を増やすなど、選挙制度の抜本的改革を求めている。


♀♀♀「政治分野における男女共同参画の推進に関する法律」(「候補者男女均等法」)を生かした「選挙制度の抜本的見直し」を求めます♀♀♀

総務大臣、女性活躍担当・内閣府特命担当大臣 野田聖子様
参議院議長 伊達忠一様
政治倫理の確立及び選挙制度に関する特別委員会委員長 石井浩郎様

7月18日、衆院本会議で、自公両党などの賛成多数で「改正公職選挙法」が成立しました。参院定数242人から248人に6人増やして、比例区には、党があらかじめ決めた候補が優先的に当選できる「特定枠」を設けるとされています。

「1票の格差是正」を求めた最高裁の判示に対して、3年前、国会は、合区によってお茶を濁したため、来夏の参院選までに「選挙制度の抜本的な見直し」をすると付則で約束していました。しかし、今回も、6人のうち2人を埼玉選挙区に増やして議員1人当たりの有権者数を少し減らす、に終わっています。絶えず大都市への人口の移動があるのですから、このような変更なら何度変えても一票の格差は解消されません。また、「特定枠」は「1票の格差是正」とは関係がなく、合区によって擁立できない県の候補をここにあてはめて自民党内の不満救済を図ったものであり、「党利党略」との批判はもっともです。

「選挙制度の抜本的な見直し」のためには、比例代表制選挙への改正を検討すべきでした。比例代表制にすれば、一票の格差はただちに解消されるからです。さらに世界各国の選挙や国際機関の文献が示すように、比例代表制選挙では女性が立候補(又は女性を擁立)しやすくなり、女性議員増につながります。

少なくとも、定数を変えずに比例区枠を増やし、政党を選ぶ選挙にして、その政党の候補者名簿の半分は一方の性にする、という方策を検討すべきでした。それこそ、全会派一致で成立をみた「候補者男女均等法」(政治分野における男女共同参画の推進に関する法律)の趣旨であり、具体的に生かす方策です。こうすることによって、女性議員の極端に少ない衆議院(世界193カ国中160番目、G7で最下位)との間に違いが出、二院制の意義も高まります。

しかしながら、伊達忠一参院議長は、各党から出た対案の審議すらせず、「候補者男女均等法」に尽力した市民団体の声を聞く場も設けませんでした。選挙制度改正に向けて調整の任を負う議長の責任を放棄したといわざるをえません。

選挙は、主権者である国民の意思が反映された国会・地方議会をつくるためにこそ存在します。その主権者の半分は女性です。

私たち全国フェミニスト議員連盟は、総務大臣、参議院議長ならびに「政治倫理の確立及び選挙制度に関する特別委員会」委員長に対して、抗議するとともに、女性の意思が反映される国会・地方議会をつくるために、「候補者男女均等法」の魂を生かした「選挙制度の抜本的な見直し」を強く求めます。

あわせて私たちは、全政党に対して、「特定枠」の半数を女性にするよう要請する覚悟であることを、表明いたします。

2018年7月31日

全国フェミニスト議員連盟共同代表 小磯妙子(神奈川県茅ケ崎市議会議員)/まきけいこ(千葉県船橋市民)/事務局 脇礼子(神奈川県藤沢市議会議員)

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「身を切る改革」どころか「民意を切る改革」
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by bekokuma321 | 2018-08-03 15:50 | その他