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なんで日本の議会には女性が少ないのか。

男尊女卑、強い性役割、やる気のない政党、夫の無理解、カネのかかる選挙ーーーいろいろあるだろうけれど、最大の原因は何だろう?

女性議員を数多く輩出してきた国々の選挙を調べてみた。たとえば、男女平等の先頭を切る北欧諸国の選挙制度は? 北欧5カ国、すべて、比例代表制選挙だった。

なかでも、首相・財務相・外相が女性であるだけでなく、閣僚の50%、国会議員の41%が女性の国ノルウェーは、100年前から比例代表制で選挙を行っていた。

ノルウェーでは女性が議会に多いだけではない。議会を構成する議員の所属政党のなんと多彩なこと。人口5000人以下の小さな自治体であっても、大政党からミニ政党まで5つか6つの異なった政党から議員を出していた。

そんなノルウェーの選挙を映像で見ながら、選挙運動、高校生の政治参加、投票のしかた…などを皆で考えた。その、緑の党での講演会内容が、Youtubeにアップされた。北欧の選挙や政治に関心のあるかた、下の写真をクリックしてどうぞ!

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▲投票日の深夜、全政党党首(緑の党はスポークスパーソン)が国会に集まって記者会見を行うのが恒例。左から2人目の緑の党スポークスパーソンは身重で国会議員当選。翌日から育休にはいった(2017年9月11日深夜のノルウェー国会の写真を見せて説明する三井講師)

女性議員やミニ政党が当選しやすい選挙制度とは
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by bekokuma321 | 2018-06-18 21:55 | ノルウェー

4月20日に開かれた「選挙を変えれば暮らしが変わる ♪モノトーン議会からオーケストラ議会へ♫」の講演録2です。この前段は講演録1をどうぞ。

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国際シンポ「選挙を変えれば暮らしが変わる」講演録1
国際シンポ「選挙を変えれば暮らしが変わる」報道2
国際シンポ「選挙を変えれば暮らしが変わる」報道
国際シンポ「選挙を変えれば暮らしが変わる」宣言
国際シンポ「選挙を変えれば暮らしが変わる」に参加して④(ふじみつこ)
国際シンポ「選挙を変えれば暮らしが変わる」に参加して③ (松田典子)
国際シンポ「選挙を変えれば暮らしが変わる」に参加して②(中山あみ)
国際シンポ「選挙を変えれば暮らしが変わる」に参加して① (伊藤由子)
国際シンポ「選挙を変えれば暮らしが変わる」韓国
国際シンポ「選挙を変えれば暮らしが変わる」ニュージーランド
国際シンポ「選挙を変えれば暮らしが変わる」ノルウェー
国際シンポ「選挙を変えれば暮らしが変わる」序
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by bekokuma321 | 2018-06-01 11:31 | その他

4月20日の国際シンポジウム「選挙を変えれば暮らしが変わる ♪モノトーン議会からオーケストラ議会へ♫」が、「I 女のしんぶん」に報道された。

代表的比例代表の国ノルウェーは、法でクオータ制は規制されていないが、政党の多くがクオータ制を導入している。ニュージーランドは世界初の女性参政権獲得国だが、比例代表併用制に変わって女性議員が増えた。韓国は、日本と同じ小選挙区比例代表並立制だが、比例区にクオータ制を強制してから女性議員が増え、政治文化が変わった…など。さあ、どうする日本の政治!

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 ▲「I 女のしんぶん」2018.5.10

国際シンポ「選挙を変えれば暮らしが変わる」宣言
国際シンポ「選挙を変えれば暮らしが変わる」に参加して④
国際シンポ「選挙を変えれば暮らしが変わる」に参加して③
国際シンポ「選挙を変えれば暮らしが変わる」に参加して②
国際シンポ「選挙を変えれば暮らしが変わる」に参加して①
国際シンポ「選挙を変えれば暮らしが変わる」韓国
国際シンポ「選挙を変えれば暮らしが変わる」ニュージーランド
国際シンポ「選挙を変えれば暮らしが変わる」ノルウェー
国際シンポ「選挙を変えれば暮らしが変わる」序

【上の記事で、中村ひろ子記者が冒頭にあげているポスターは「叫ぶ芸術--ポスターに見る世界の女たち」のWebサイトで見ることができる】
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by bekokuma321 | 2018-05-11 21:06 | その他

4月20日、国際シンポジウム「選挙を変えれば暮らしが変わる ♪モノトーン議会からオーケストラ議会へ♫」が開かれた。

ノルウェーニュージーランド韓国の講師が選挙制度と女性議員増の関係について報告した。なぜ比例代表制では女性議員が増えやすいか。議会に女性が増えた結果、暮らしや子育てはどう変わったか。

刺激的なスピーチが続いた後、最後に、城倉哲(公正・平等な選挙改革にとりくむプロジェクト)と伊藤正子(全国フェミニスト議員連盟)が「4.20宣言」を男女ペアで読み上げ、「民意の反映する選挙制度を」と誓った。
          

●●●●●●●●●●●●●● 4.20 宣言 ●●●●●●●●●●●●●●●●●●●

「選挙を変えれば暮らしが変わる」に集った私たちは、日本の政治の土台である小選挙区制度が、私たちの暮らしの足かせになっていることに、気づきました。

本日、素晴らしいお話をして下さった国の一つ、ノルウェーは、比例代表制の国です。社会的に不利な立場の人々の声が素直に政治に反映され、女性の政財界への進出は世界のモデルです。

20年ほど前、小選挙区制から比例代表併用制に変えたニュージーランドでは、“女性に優しい議会”が生まれています。「小選挙区制は不公平だ」という先住民をはじめとする国民の声が、選挙改革のきっかけでした。

お隣の韓国は、比例代表の候補者名簿を、政党に男女交互に並べさせる法改革をなしとげた結果、女性議員が増えてきました。

さて日本ですが、戦後初の衆院選は「大選挙区制」・「連記制」で、39人の女性が当選しました。その後、選挙制度が変えられ、女性は減り続けました。現在、国会に占める女性は、ノルウェーが4割を超え、ニュージーランドは約4割、韓国は2割に届こうとしていますが、日本はわずか1割です(注1)。地方議会も1割強で、全市区町村の五つに一つは「女性ゼロ議会」です。

小選挙区制では、第1党以外の政党は切り捨てられ、政党も候補を1人にしぼるため、女性やマイノリティーは立候補さえ難しくなります。その改善への一歩となる「政治分野の男女共同参画推進法」(注2)は、いまだに成立せず、私たちはなお一層主体的に運動していかなればなりません。

日本の政治は迷路にはまっています。森友・加計事件、自衛隊の日報隠ぺい事件、財務次官のセクハラ事件…など問題が噴出し、安倍政権の支持率は続落しています。それでも政権交代が見通せないのは、先の衆院選において、第1党が48%の得票で74%もの議席を得た“小選挙区制のマジック”と関係があります。

私たちは、私たちの民意が正しく反映される選挙制度を強く求めていくことを、ここに宣言します。

                              2018年4月20日
                              参加者一同(注3)

注1:第一院(Inter Parliamentary Union 2018.1.1発表)
注2:「政治分野における男女共同参画の推進に関する法律」(配布資料参照)
注3:ただしスピーチを行った駐日大使館3講師ならびに同通訳者は含まれない

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▲左からノルウェーの仙波広報担当官、同クナップスクーグ参事官、ニュージーランドのバースティーグ一等書記官、同ロイドpolicy adviser、韓国のキム参事官兼選挙官、同オ選挙担当官。宣言を読む城倉哲さん、伊藤正子さん(2018.4.20 東京ボランティア市民活動センター、撮影富山達夫) 

国際シンポ「選挙を変えれば暮らしが変わる」に参加して④
国際シンポ「選挙を変えれば暮らしが変わる」に参加して③
国際シンポ「選挙を変えれば暮らしが変わる」に参加して②
国際シンポ「選挙を変えれば暮らしが変わる」に参加して①
国際シンポ「選挙を変えれば暮らしが変わる」韓国
国際シンポ「選挙を変えれば暮らしが変わる」ニュージーランド
国際シンポ「選挙を変えれば暮らしが変わる」ノルウェー
国際シンポ「選挙を変えれば暮らしが変わる」序
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by bekokuma321 | 2018-05-09 15:48 | その他

4月20日、東京で国際シンポジウム「選挙を変えれば暮らしが変わる ♪モノトーン議会からオーケストラ議会へ♫」が開かれた。

「安倍政治を許さない」と思うこの頃だが、横暴な男たちがのさばり、女の声がかき消されている日本の政治構造は、ますます許せない。世界ではどのように女の発言が認められるようになったかを知りたくて、京都から参加した。
 
ノルウェー、ニュージーランド、韓国はどう変わってきたかについて大使館の3人が報告をした。

ノルウェーでは、1913年 女性の選挙権が認められた。その後、女性議員が増えていき、中絶が合法化され、父親に割り当てられる育休を含む長い両親休暇が認められた。2017年の選挙の投票率は78%。女性議員が4割を超え、首相も、連立内閣の半数も、女性である。

ニュージーランド では、1996年まで小選挙区制の選挙だったが、比例代表併用制に変わって、現在は女性38%だ。 首相も女性で、彼女は6月から6週間育児休暇を取ると発表。休暇中は、副首相が代理を務めるという。日本では、首相どころか議員でも休暇をとったりすると、選挙に響くからギリギリまで秘密にされる。比例代表の選挙制度は、人を選ぶ選挙ではないから、政治家は病欠や育休を堂々と公表できるのだろう。

驚いたのは、数年前、ノルウェー旅行した時に会った牧師のシ―ヌブ・サクラ・ヘッゲムさんが参加していたことだ。シンポのチラシを掲げて、「この女性のConfirmation(堅信礼)をしたのは、私なんです」と言った。彼女は、神戸生まれのノルウェーの牧師さんだが、数年前まで議員さんもしていた。牧師をしながら余暇に議会活動をする、そんな話もしてもらいたかったが、時間はなかった。

実は、チラシデザインを担当したのは私だ。チラシを見てほしいが、三井マリ子さん撮影の写真を使っている。サクラさんが「堅信礼をした」と言った女性は、オスロの投票ブースから出てきたところだ。投票ブースの中に置かれたたくさんの政党の候補者リストのなかから、彼女は支持する政党のリストを1枚選ぶ。その手に持った投票用紙(=リスト)を、これから投票箱に入れる。

ノルウエー旅行で思い出したが、オスロの路面電車で、ベビーカーに1歳くらいの男の子を乗せたパパが乗っていた。路面電車は、ベビーカーが乗り降りできるゆったりしたスペースもあって羨ましいかぎりであった。

ふじみつこ(MITSUART)

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 シ―ヌブ・サクラ牧師。賀川豊彦研究のため神戸に滞在中、たまたまチラシを見て参加した(撮影富山達夫)

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 ▲ノルウェー王国大使館、ニュージーランド大使館、韓国大使館のスピーカーたち(撮影富山達夫)


国際シンポ「選挙を変えれば暮らしが変わる」に参加して③
国際シンポ「選挙を変えれば暮らしが変わる」に参加して②
国際シンポ「選挙を変えれば暮らしが変わる」に参加して①
国際シンポ「選挙を変えれば暮らしが変わる」韓国
国際シンポ「選挙を変えれば暮らしが変わる」ニュージーランド
国際シンポ「選挙を変えれば暮らしが変わる」ノルウェー
国際シンポ「選挙を変えれば暮らしが変わる」序
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by bekokuma321 | 2018-05-06 07:31 | その他

4月20日、国際シンポジウム「選挙を変えれば暮らしが変わる」に参加した。

会場に入った時、開会時刻前だったにもかかわらずほぼ満席で、人々の熱気が満ちていたのにまず驚いた。予想以上に詰めかけたようで、慌てて補助いすを設置していた。

「選挙」とか「政治」をテーマにすると、来場者は年配男性が目立つイメージがあるが、このシンポジウムでは参加者の7割を女性が占めていた。それだけ今の日本の現状を「変えたい!」という想いが女性たちにあるのだろう。

c0166264_1132848.jpg男女共同参画先進国である北欧の中でも、内閣の半数が女性だという、比例代表制選挙の国ノルウェー。

世界で最初に女性の参政権を認め、3人の女性の首相を出しており、現在37歳で6週間の出産育児休業を取得予定の女性が首相のニュージーランド。

ジェンダーギャップ指数ではいつも“似たもの同士”だが、2000年には比例区にクオータ制を導入し、女性の大統領も誕生させている韓国。

この3カ国のスピーカーから現状に至るまでのプロセスをお話しいただいた。

3カ国それぞれが、「人間が人間らしく生きるために」より良い策を求めて制度改革を重ねてきたことが共通点であると感じた。日本の政治は、経済の平均値を上げることにのみやっきになっていて、国民一人ひとりの人生はよく考えておらず、人間らしい暮らしは個人の“がんばり”に課しているのではないか。

c0166264_11342843.jpg会場質問の時間では、議会に乳児を連れて行ったことで話題となった熊本市議の緒方さんが質問した。それに対してニュージーランドのテサ・バースティーグ大使館一等書記官が「初めに何かする時には非常に勇気がいる。隔離され、疎外されると感じられることもあると思う。一番目の人になる、ということは、その後に続く人が増える、ということ。ニュージーランドでの変化も、劇的ではなく、少しずつであった。決してあきらめないで」と語った。この言葉は、私にとってのエールにもなった。

c0166264_11412853.jpgキム・デイル大韓民国大使館参事官は、「女性は“配慮された立場”にあったが、これからは“自分たちで考え、つくっていく立場”へ」と提言した。

日本で女性が政治に参加できるようになって72年間。参政権を得るまでも、また、それからも先人達は苦労しながら道を切り開いてきた。その道が再び通行止めにならないよう、私はブルドーザーになって拡張し、誰もが通りやすいよう踏み固めて行きたいと強く思った。

松田 典子(埼玉県越谷市議会議員)

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 ▲左から、瀬野きよ、大塚恵美子、仙波亜美、トム・クナップスクーグ、テサ・バスティーグ、ロイド久美子、キム・デ・イル、オ・ヨンテ、小枝すみ子、三井マリ子(敬称略。4月20日、東京ボランティア・市民活動センター。撮影富山達夫)

国際シンポ「選挙を変えれば暮らしが変わる」に参加して②
国際シンポ「選挙を変えれば暮らしが変わる」に参加して①
国際シンポ「選挙を変えれば暮らしが変わる」序
国際シンポ「選挙を変えれば暮らしが変わる」ノルウェー
国際シンポ「選挙を変えれば暮らしが変わる」韓国
国際シンポ「選挙を変えれば暮らしが変わる」ニュージーランド
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by bekokuma321 | 2018-05-03 11:42 | その他

「選挙を変えれば暮らしが変わる」という国際シンポジウムに参加してきました。

ノルウェー、ニュージーランド、韓国の大使館の方がいらして、選挙システムについてのお話が聞けました。3カ国の驚くばかりの女性の参加率に、本当に日本はどれだけ遅れているんだろうと思いました。

政府は、女性に輝け、とか言いながら、政権の中心いる男性達の女性蔑視が毎日のようにニュースになる日本です。財務省の麻生大臣は、次官のセクハラに対して「(セクハラだと女性記者が騒ぐなら)番記者を男に変えれば済む話だろ?」となどと言ったことが報道されています。この麻生大臣は、「婦人に参政権を与えたのが最大の失敗だった」と言ったこともあるそうです。

このシンポジウムで、首相をはじめ大臣の半分が女性のノルウェーも政党にはクオータ制が強制されていないこと、ニュージーランドも法律で政党にクオータ制を要求していないと知りました。

ニュージーランドは、20年ほど前に小選挙制から比例中心の選挙に変えて女性議員が増えたそうです。いま女性議員は38%、首相、総督や最高裁判所長官まで女性だと言うのです。国会にすら女性議員が赤ちゃんを連れて参加しているそうです。

市議会に赤ちゃんと一緒に参加した緒方ゆうかさんも、熊本からいらしていて、「どのように困難を突破したのですか?」と講師に質問していました。ノルウェーの講師が「常識が早く浸透すると良いですね」と言うような答えを言われていて、「そうだよ日本は常識がないんだよ」と心の中で叫びました。

とにかく、今の日本では、女性や若い人やお金のない人は、政治に参加と言っても投票だけです。立候補するハードルは、世界では考えられないほど高く、投票率はあまりに低い。しかも、それを当たり前と思っている人が多すぎると感じます。

中山 あみ(サバイバー)

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▲左から、仙波亜美、トム・クナップスクーグ、テサ・バスティーグ、ロイド久美子、キム・デ・イル、オ・ヨンテ、城倉啓、伊藤正子(敬称略。4月20日、東京ボランティア・市民活動センター。撮影富山達夫)

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▲「首相も総督も最高裁長官も3人すべて女性です。首相は6カ月の育休をとります」と写真を見せるテサ・バスティーグNZ大使館一等書記官(最右)(4月20日、東京ボランティア・市民活動センター。撮影富山達夫)

国際シンポ「選挙を変えれば暮らしが変わる」に参加して①
国際シンポ「選挙を変えれば暮らしが変わる」序
国際シンポ「選挙を変えれば暮らしが変わる」ノルウェー
国際シンポ「選挙を変えれば暮らしが変わる」韓国
国際シンポ「選挙を変えれば暮らしが変わる」ニュージーランド
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by bekokuma321 | 2018-05-03 11:23 | その他

4月20日、東京で「選挙を変えれば暮らしが変わる ♪モノトーン議会からオーケストラ議会へ♫」が開かれた。

ノルウェー、ニュージーランド、韓国の代表たちは、自国の選挙制度と女性の進出などについて熱っぽく語った。スピーチ内容を要約して、国ごとに紹介する。

■ノルウェー「世界で最も幸せな国の選挙制度」(講師:トム・クナップスクーグ参事官、通訳:仙波亜美広報担当官)

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ノルウェーは、労働界への女性参加が世界で最も高い国のひとつだ。それを可能にしている背景に、1~5歳の90%以上が保育園に通園し、父親に強制された育児休業(パパ・クオータ)を含む長い育児休業のシステムがある。

政治における女性割合は、大変高い。1913年の女性参政権以来、女性は、民主主義形成プロセスに参加につぐ参加をしてきた。昨秋の国政選挙の結果、国会議員の40%以上、首相・外務相・財務相を含む閣僚の半分、連立を組む3政党の党首3人全てが、女性となった。

女性の政治参加は、政治を変えてきた。保育や育児の改善、女性に対する暴力撤廃、合法的妊娠中絶などの権利は主に女性が勝ち取った。この進歩は、女性のみならず人々の可能性を解き放つことにつながっている。

女性議員増に選挙制度は「おそらく、関係があるだろう」。比例代表制選挙において、政党は、候補者名簿(リスト)に女性を載せやすいからだ。

クオータ制は、政党に強制されてはいないが、主な政党は、40%の性別クオータ制をとりいれている。クオータ制を導入しない政党でも、ほぼ男女同数を候補者名簿(リスト)に登載している。ほぼ全ての政党にある女性部や女性委員会が、男女平等をけん引する。

ノルウェーの選挙民は、候補者にではなく、政党の候補者名簿(リスト)に投票する。政党の得票数に比例して、政党の当選者が決まる。政党の得票率と国会の政党別議席割合は、ほぼ等しい。

投票率は約8割。ひとつには投票しやすい環境にある。解散がなく、投票日は9月初めの月曜と決まっている。投票日の何週間も前から投票できるし、病院や高齢者施設など公的施設で投票ができる。

投票権も立候補権も要件は全く同じで、国政選挙は、18歳以上のノルウェー国民で、ノルウェーに住民登録されていればいい。地方選挙では、有権者は、当選に影響を与える個人票を持ち、リストの候補者1人に1票、何人に加えてもいい。

【写真はノルウェー王国大使館のトム・クナップスクーグ参事官。撮影富山達夫】

(全国フェミニスト議員連盟と選挙改革フォーラムの共催)

国際シンポ「選挙を変えれば暮らしが変わる」序
国際シンポ「選挙を変えれば暮らしが変わる」韓国
国際シンポ「選挙を変えれば暮らしが変わる」ニュージーランド
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by bekokuma321 | 2018-04-27 11:59 | ノルウェー

ニュージーランドは、人口470万の島国だ。国王はイギリスの国王がかねる。選挙もイギリスと同じ小選挙区制だったが、日本がイギリスを真似て小選挙区制に変えた頃、比例併用制に変えた。ニュージーランド国民が「小選挙区制は不公平だ」と抗議をしてきたからだと言われている。

ニュージーランドは、比例中心に変えた結果「政治がガラリと変わった」。緑の党の国会議員の発言を翻訳してFEM-NEWSに紹介したとおりだ。そして今、首相は6月から6週間の産休にはいることに象徴されるように、「女性に優しい政治」がかなえられつつある。

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4月20日(金)夜、飯田橋で、こんなニュージーランドの報告を含む国際シンポジウムが開かれる。それに先立って、講師のひとりテサ・バースティーグ(ニュージーランド大使館一等書記官)にインタビューした。

テサ・バースティーグは、比例併用制の選挙制度に変わった結果、いかに女性やマイノリティが当選しやすくなったかについて、20日の国際シンポジウムでスピーチする。

「ニュージーランドの有権者は支持政党を選びます。政党は前もって候補者リストを作りますが、女性やマイノリティの声を政策決定に入れるべきだと考えたら、ジャスト・ドー・イット(Just do it.)。つまり、政党が女性やマイノリティをリストに登載すればいいだけ。ほかのことを考慮しなくていいのです」

「首相が6週間の育休にはいる、その間は、連立を組むニュージーランド・ファースト党党首(マオリ族)が首相代行をします。首相の育休は、首相も働く女性だ、ということにつきます。他の女性労働者と同じ権利を行使するというだけです。首相ですから重責を担ってますが、彼女のパートナーの共同育児・家事も万全です。首相はこう言ってますーー『大変でないとはいえませんが、他の多くの働く女性たちも、出産・育児をしながら働き続けてきたのです。私だけじゃありません』」

議員と市民が限りなく近いのである。熊本市議の子連れ議場入り事件を思い出した私は、それを話した。彼女はよく知っていた。

「おもしろい話があります。昨年の国政選挙後に新しく当選した女性議員が、3か月の赤ちゃんを連れて議場にはいりました。その時、赤ちゃんを議長に預けた瞬間がありました。赤ちゃんを膝に抱いた議長席の議長は、大ニュースになりました。20日の国際シンポジウムでは、その画像をお見せできるかもしれません」

「女性やマイノリティ議員の増加は、まずは選挙制度が比例併用制に変わったことによります。でもそれだけではない。政党です。政党が、候補者リストに女性やマイノリティを載せることに自覚を持ってとりくんでいる、ということなのです」

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国際シンポジウム 選挙を変えれば暮らしが変わる (コクチーズの案内)
♪ モノトーン議会からオーケストラ議会へ ♬選挙を変えれば暮らしが変わる(フェイスブックのイベント案内)
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by bekokuma321 | 2018-04-13 12:47 | アジア・アフリカ

先月、来日したノルウェーの首相アーナ・ソールバルグ(保守党)は、大学生でベルゲン市議会議員になった。18歳だった。後、20代でベルゲン市から選出されて国会議員に。

ソールバルグ首相は、訪日記念講演会において、ノルウェーで女性議員が多い理由に、「選挙制度が比例代表制だから」と言った。党内女性部の強さも紹介した。

1980年代、私はノルウェー労働党や左派社会党の人たちから「女性議員が多いのは、政党がクオータ制を導入しているから」と聞いた。私は、「これだッ!」と膝をたたいた。そして日本にクオータ制を紹介しまくった。

それからウン十年、クオータ制という言葉は、日本のメディアでも普通に扱われるようになった。

しかし、である。小選挙区制では、政党は勝てる候補1人しか選挙区から出せない。すると、クオータ制を設けても、実現はおぼつかない。韓国を見よ、だ。

クオータ制は、比例代表制選挙で、より有効だ。ただ、北欧諸国は比例代表制の歴史が長く、空気のようなもので、あえて比例代表制選挙制度を女性議員増の理由に出す人は多くなかった。

ノルウェー首相は、クオータ制を党是に設けていない保守党の党首。だからこそ、女性議員増の梃に「クオータ制」を出さず、「比例代表制」をはっきりと言ったのだろう。

選挙制度のほかに、ノルウェーには、女性差別を撤廃し男女平等を実現させるための男女平等法がある。この法は、女性の経済的社会的文化的地位をあげることに一役も二役も買った。法には、公的審議会・委員会などのメンバーは一方の性が40%以上いなければならない、という「クオータ制」も定められている。

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 ▲I 女のしんぶん「叫ぶ芸術」56回 男女平等法の歌

ノルウェー首相、日本の女子学生たちにエール (2018年2月の首相来日記念講演速報)
●連載● クオータ制は平等社会への一里塚 第2回
赤松良子賞と女性差別撤廃条約
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by bekokuma321 | 2018-03-21 13:47 | ノルウェー