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ノルウェー政権に、キリスト教民主党がはいることになった。これで、首相(保守党)の悲願だった多数内閣となった。


ノルウェーは、一昨年秋の選挙後、保守党と進歩党に加え、小さな自由党が加わっての3党連立政権だった。3党の党首がたまたま全員女性なので、ノルウェーから届く政治ニュースの映像を見ては「女ばかり! 日本とのなんという違い」と口に出してしまうことが多かった。


日本との大きな違いは、もうひとつある。ノルウェーの国会は、日本のようにひとつの政党が強大ということがない。だから何党かで連立を組まないと政権をとれない。しかも、右派ブロックと左派ブロックで議員数が拮抗しているので、内閣といえども多数は珍しい。今回、169議席中88議席で52%の多数内閣になった。これは、1985年以来、34年ぶりだという。驚いた。


これは、ノルウェーを含む北欧諸国は、完全な比例代表制選挙だからだ。この選挙制度下では、日本のような1党の圧勝はない。大きな政党は大きな政党なりに、中・小政党は中・小政党なりに、議員が選ばれ、民意を反映した議会となる。これを、政治の安定性を欠くとか言う人がいるが、民主主義には、政治の安定性より、国民の多様な政治的意見を反映した議会構成であるほうが大事だと、私は思う。


今回、政権与党にキリスト教民主党を閣内に入ってもらうために、女性の権利が取引材料にされたようだ。これまで長年、合法だった妊娠中絶に何らかの制限が加わることになるらしい。女性団体や労働組合は、ただちに、新政権に怒りをあらわにしているようだ。


38日の国際女性デーは、異議申し立てする女たちで広場や路上があふれかえるだろう。連立を組む4党の党首がたまたま全て女性なので、「女性同士の闘い」だーーーとの古めかしい表現は、ノルウェーではあまり使われない。なぜなら、男性と同様に女性もさまざまなイデオロギーを持っていることが当たり前になっているから。


【写真:一昨年秋の国政選挙後に行われた全政党の党首討論会。党首にいかに女性が多く就いているか一目瞭然だ】



国際シンポ「選挙を変えれば暮らしが変わる」報道

市民に優しい選挙制度(ノルウェー)

小選挙区制は女性の声を捨て去る

女性議員増「比例代表制&多数定数選挙区で」

ノルウェー国際女性デ―、例年にない高まり





by bekokuma321 | 2019-01-23 21:14 | ノルウェー

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2019年、FEM-NEWS(三井マリ子編集主宰)は、マスメディアにはない世界の女たちの闘いや心躍るニュースを中心にお届けしてまいります。

今年は統一地方選。「候補者男女均等法」施行後初です。この法律は、男女半々の議会をめざして、女性候補を増やす目的で作られました。今、国連の目標は男女半々(5050)ですが、かつては30%でした。30%は重要です。クリティカル・マスと呼びます。


クリティカル・マスとは、女性が構成員の30%を越えて初めて女性の影響力が出始めるという理論です。ロザべス・モス・カンターが理論化した言われています。カンターは、クリティカル・マスの必要性について、絵本『O(オー)の物語』(三井マリ子訳、レターボックス社)も書いています。昨秋、「怒れる女子会」 で越谷に行ったら、松田典子議員がこの本を掲げて説明していました。うれしかったです。


日本で、女性は地方議会の10%ほど。ですからクリティカル・マスの30%だって大変です。


なぜ日本で女性が政治に少ないか。最大の障壁は、日本の選挙制度が、北欧はじめ多くのヨーロッパ諸国がとる比例代表制ではなく、小選挙区制(1人当選の衆院選だけでなく複数当選も含む)だからです。


比例制の国では、候補者は、選挙区の政党の会議で決まります。その政党会議で、候補者リストの順番を男女交互にしよう、若者を当選圏である上位に入れよう・・・と話し合って決めます。女性だけでなく、障害を持つ人、先住民族など社会的弱者も、当選圏となるリスト上位に入れるよう話し合われます。


一方、日本では、いち早く手を挙げた人から決まっていくーーおもに現職議員、国会議員の秘書、土地の有力者・・・。しかし、「候補者男女均等法」を生かすには、選挙区の政党の会議で、現職議員の男性に代わって、新人女性を候補にしなければなりません。罰則がないせいか、政党は知らんぷりのようですが、法が政党に期待しているのは、そういうことなのです。


一昨年の秋、ノルウェーに飛び、国会議員選挙を取材しました。ノルウェーでは、投票日の夜、党員が一堂に会してテレビを見ながら得票結果に一喜一憂するイベントがあります。「選挙夜鍋パーティ」 です。


そのパーティにトシュタイン・レホールが参加していました(写真)。脊髄性筋委縮症SMAの彼には、24時間のケアが必要です。常時10人のチームが交代で彼をケアします。どこに行くにも写真のようなベッド型車いすです。


余命数年と言われたそうですが、今30代。趣味は旅と料理。自虐ユーモアたっぷり。大学で歴史学の修士をとり、会社の社長だとか。同時に熱心な中央党党員で、県会議員もしています(ノルウェーの地方議員は無給。学業や仕事との兼務が多い)。


それだけでも腰を抜かしそうな私に、最近、「これまで市にどれだけ助けられてきたか。今度は、ぼくが市長になって恩返しをする番」というニュースが届きました。


地方議員のほとんどは無報酬で、月に何回かの会議出席で済ませられますが、市長は違います。フルタイムの忙しい仕事です。それに挑戦しようというのです。


トシュタイン・レホールの人生と暮らしは奇跡としか言いようがありません。これは、彼のたぐいまれな才能と努力なしにはなしえません。でも、それだけではない。かゆいところに手の届く福祉サービス、そして、個人的負担の非常に少ない公平な選挙制度――比例代表制――のたまものだと思います。


今年も、そんなノルウェーから目を離せません。どうぞ、おつきあいをよろしくお願いいたします。



【写真:2017年9月11日、中央党の「選挙夜鍋パーティ」で投票結果を見るトシュタイン・レホール。撮影三井】




by bekokuma321 | 2019-01-05 01:49 | FEM-NEWSについて

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先日、ニュージーランド首相ジャシンダ・アーダーンが(写真上の中央)、赤ちゃん連れで国連総会に乗り込んだ。どれだけ多くの人たちが、そのニュースに小躍りしたことか。


ジャシンダ・アーダーンは、首相になったばかりのころ、「子どもをほしいですか」と聞かれて、「2017年の女性にそんな質問をするのはおかしい」と切り返した。そして妊娠、出産、育休、復職。そんな彼女の一挙手一投足に世界が目をこらす。


30代の女性が一国の政治のかじ取り役となれる国、かたや世襲議員から派閥の力学で首相が選ばれる国。国会に女性が40%座る国、かたや国会(衆院)にわずか10%しか女性がいない国。ニュージーランドと日本の現状には驚くばかりだ。


しかし、かの国の女性より、この国の女性がダメなわけではない。相違を際立たせている背景には「NZは比例代表制、日本は小選挙区制」という選挙システムの違いがある。


ジャシンダは、労働党員である。20代で国会議員に初当選した。


そもそも彼女は社会主義青年部の活動で頭角を現し、選挙区の労働党から立候補した。比例代表制選挙では、選挙区の各政党がつくる候補者リストの上位に登載されると、当選にむすびつく。お金も名声も地位もない若者でも当選が可能となる。選挙運動は候補者個人ではなく政党中心だから、候補者ひとり一人は、日本のような”ブラック企業”顔負けの選挙運動などしない。その結果、女性やハンディを持つ人も候補者に増え、議員にもなる。


「選挙が変われば暮らしが変わる」 のである。この4月、東京飯田橋で行われた国際シンポでは、ニュージーランドの選挙制度が詳しく報告された。参加できなかった人のために、以下の2ホームぺージに、当日の内容がアップされている。Aは主催団体のひとつ「全国フェミニスト議員連盟」、Bは協力団体のひとつ「さみどりの会」。


A 国際シンポジウム「選挙を変えれば暮らしが変わる」


B 国際シンポ「選挙を変えれば暮らしが変わる」

チラシ  

講演録

プログラム  

宣言文

報道記事 (毎日新聞、I女のしんぶん、朝日新聞)  

国際シンポ「選挙を変えれば暮らしが変わる」に参加して



【写真は、NZ大使主催「女性参政権150周年記念の夕べ」 にて接写】



女性に優しい政治をかなえる比例代表制選挙(NZ)

選挙制度は政治を根本から変えた(ニュージーランド)

 



by bekokuma321 | 2018-09-26 12:48 | アジア・アフリカ

なんで日本の議会には女性が少ないのか。

男尊女卑、強い性役割、やる気のない政党、夫の無理解、カネのかかる選挙ーーーいろいろあるだろう。ひとつあげろと言われたら、選挙制度の違いだと思う。

女性議員を数多く輩出してきた国々の選挙を調べてみた。たとえば、男女平等の先頭を切る北欧諸国の選挙制度は? 北欧5カ国、すべて、比例代表制選挙だった。

なかでも、首相・財務相・外相が女性であるだけでなく、閣僚の50%、国会議員の41%が女性の国ノルウェーは、100年前から比例代表制で選挙を行っていた。

ノルウェーでは女性が議会に多いだけではない。議会を構成する議員の所属政党のなんと多彩なこと。人口5000人以下の小さな自治体であっても、大政党からミニ政党まで5つか6つの異なった政党から議員を出していた。

そんなノルウェーの選挙を映像で見ながら、選挙運動、高校生の政治参加、投票のしかた…などを皆で考えた。その、緑の党での講演会内容が、Youtubeにアップされた。北欧の選挙や政治に関心のあるかた、下の写真をクリックしてどうぞ!

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▲ノルウェーでは、投票日の深夜、全政党党首(緑の党はスポークスパーソン)が国会に集まって記者会見を行うのが恒例。左から2人目の緑の党スポークスパーソンは身重で国会議員当選。翌日から育休にはいった(2017年9月11日深夜のノルウェー国会の写真を見せて説明する三井講師)

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▲ノルウェーの投票用紙を手に説明する三井講師。右の写真は女性議員が5割を超えたノルウェーの市議会


女性議員やミニ政党が当選しやすい選挙制度とは

(2018.8.25 更新)

by bekokuma321 | 2018-06-18 21:55 | ノルウェー

4月20日の国際シンポジウム「選挙を変えれば暮らしが変わる ♪モノトーン議会からオーケストラ議会へ♫」が、「I 女のしんぶん」に報道された。

代表的比例代表の国ノルウェーは、法でクオータ制は規制されていないが、政党の多くがクオータ制を導入している。ニュージーランドは世界初の女性参政権獲得国だが、比例代表併用制に変わって女性議員が増えた。韓国は、日本と同じ小選挙区比例代表並立制だが、比例区にクオータ制を強制してから女性議員が増え、政治文化が変わった…など。さあ、どうする日本の政治!

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 ▲「I 女のしんぶん」2018.5.10

国際シンポ「選挙を変えれば暮らしが変わる」宣言
国際シンポ「選挙を変えれば暮らしが変わる」に参加して④
国際シンポ「選挙を変えれば暮らしが変わる」に参加して③
国際シンポ「選挙を変えれば暮らしが変わる」に参加して②
国際シンポ「選挙を変えれば暮らしが変わる」に参加して①
国際シンポ「選挙を変えれば暮らしが変わる」韓国
国際シンポ「選挙を変えれば暮らしが変わる」ニュージーランド
国際シンポ「選挙を変えれば暮らしが変わる」ノルウェー
国際シンポ「選挙を変えれば暮らしが変わる」序

【上の記事で、中村ひろ子記者が冒頭にあげているポスターは「叫ぶ芸術--ポスターに見る世界の女たち」のWebサイトで見ることができる】
by bekokuma321 | 2018-05-11 21:06 | その他

4月20日、国際シンポジウム「選挙を変えれば暮らしが変わる ♪モノトーン議会からオーケストラ議会へ♫」が開かれた。

ノルウェーニュージーランド韓国の講師が選挙制度と女性議員増の関係について報告した。なぜ比例代表制では女性議員が増えやすいか。議会に女性が増えた結果、暮らしや子育てはどう変わったか。

刺激的なスピーチが続いた後、最後に、城倉哲(公正・平等な選挙改革にとりくむプロジェクト)と伊藤正子(全国フェミニスト議員連盟)が「4.20宣言」を男女ペアで読み上げ、「民意の反映する選挙制度を」と誓った。
          

●●●●●●●●●●●●●● 4.20 宣言 ●●●●●●●●●●●●●●●●●●●

「選挙を変えれば暮らしが変わる」に集った私たちは、日本の政治の土台である小選挙区制度が、私たちの暮らしの足かせになっていることに、気づきました。

本日、素晴らしいお話をして下さった国の一つ、ノルウェーは、比例代表制の国です。社会的に不利な立場の人々の声が素直に政治に反映され、女性の政財界への進出は世界のモデルです。

20年ほど前、小選挙区制から比例代表併用制に変えたニュージーランドでは、“女性に優しい議会”が生まれています。「小選挙区制は不公平だ」という先住民をはじめとする国民の声が、選挙改革のきっかけでした。

お隣の韓国は、比例代表の候補者名簿を、政党に男女交互に並べさせる法改革をなしとげた結果、女性議員が増えてきました。

さて日本ですが、戦後初の衆院選は「大選挙区制」・「連記制」で、39人の女性が当選しました。その後、選挙制度が変えられ、女性は減り続けました。現在、国会に占める女性は、ノルウェーが4割を超え、ニュージーランドは約4割、韓国は2割に届こうとしていますが、日本はわずか1割です(注1)。地方議会も1割強で、全市区町村の五つに一つは「女性ゼロ議会」です。

小選挙区制では、第1党以外の政党は切り捨てられ、政党も候補を1人にしぼるため、女性やマイノリティーは立候補さえ難しくなります。その改善への一歩となる「政治分野の男女共同参画推進法」(注2)は、いまだに成立せず、私たちはなお一層主体的に運動していかなればなりません。

日本の政治は迷路にはまっています。森友・加計事件、自衛隊の日報隠ぺい事件、財務次官のセクハラ事件…など問題が噴出し、安倍政権の支持率は続落しています。それでも政権交代が見通せないのは、先の衆院選において、第1党が48%の得票で74%もの議席を得た“小選挙区制のマジック”と関係があります。

私たちは、私たちの民意が正しく反映される選挙制度を強く求めていくことを、ここに宣言します。

                              2018年4月20日
                              参加者一同(注3)

注1:第一院(Inter Parliamentary Union 2018.1.1発表)
注2:「政治分野における男女共同参画の推進に関する法律」(配布資料参照)
注3:ただしスピーチを行った駐日大使館3講師ならびに同通訳者は含まれない

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▲左からノルウェーの仙波広報担当官、同クナップスクーグ参事官、ニュージーランドのバースティーグ一等書記官、同ロイドpolicy adviser、韓国のキム参事官兼選挙官、同オ選挙担当官。宣言を読む城倉哲さん、伊藤正子さん(2018.4.20 東京ボランティア市民活動センター、撮影富山達夫) 

国際シンポ「選挙を変えれば暮らしが変わる」に参加して④
国際シンポ「選挙を変えれば暮らしが変わる」に参加して③
国際シンポ「選挙を変えれば暮らしが変わる」に参加して②
国際シンポ「選挙を変えれば暮らしが変わる」に参加して①
国際シンポ「選挙を変えれば暮らしが変わる」韓国
国際シンポ「選挙を変えれば暮らしが変わる」ニュージーランド
国際シンポ「選挙を変えれば暮らしが変わる」ノルウェー
国際シンポ「選挙を変えれば暮らしが変わる」序
by bekokuma321 | 2018-05-09 15:48 | その他

4月20日、東京で国際シンポジウム「選挙を変えれば暮らしが変わる ♪モノトーン議会からオーケストラ議会へ♫」が開かれた。

「安倍政治を許さない」と思うこの頃だが、横暴な男たちがのさばり、女の声がかき消されている日本の政治構造は、ますます許せない。世界ではどのように女の発言が認められるようになったかを知りたくて、京都から参加した。
 
ノルウェー、ニュージーランド、韓国はどう変わってきたかについて大使館の3人が報告をした。

ノルウェーでは、1913年 女性の選挙権が認められた。その後、女性議員が増えていき、中絶が合法化され、父親に割り当てられる育休を含む長い両親休暇が認められた。2017年の選挙の投票率は78%。女性議員が4割を超え、首相も、連立内閣の半数も、女性である。

ニュージーランド では、1996年まで小選挙区制の選挙だったが、比例代表併用制に変わって、現在は女性38%だ。 首相も女性で、彼女は6月から6週間育児休暇を取ると発表。休暇中は、副首相が代理を務めるという。日本では、首相どころか議員でも休暇をとったりすると、選挙に響くからギリギリまで秘密にされる。比例代表の選挙制度は、人を選ぶ選挙ではないから、政治家は病欠や育休を堂々と公表できるのだろう。

驚いたのは、数年前、ノルウェー旅行した時に会った牧師のシ―ヌブ・サクラ・ヘッゲムさんが参加していたことだ。シンポのチラシを掲げて、「この女性のConfirmation(堅信礼)をしたのは、私なんです」と言った。彼女は、神戸生まれのノルウェーの牧師さんだが、数年前まで議員さんもしていた。牧師をしながら余暇に議会活動をする、そんな話もしてもらいたかったが、時間はなかった。

実は、チラシデザインを担当したのは私だ。チラシを見てほしいが、三井マリ子さん撮影の写真を使っている。サクラさんが「堅信礼をした」と言った女性は、オスロの投票ブースから出てきたところだ。投票ブースの中に置かれたたくさんの政党の候補者リストのなかから、彼女は支持する政党のリストを1枚選ぶ。その手に持った投票用紙(=リスト)を、これから投票箱に入れる。

ノルウエー旅行で思い出したが、オスロの路面電車で、ベビーカーに1歳くらいの男の子を乗せたパパが乗っていた。路面電車は、ベビーカーが乗り降りできるゆったりしたスペースもあって羨ましいかぎりであった。

ふじみつこ(MITSUART)

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 シ―ヌブ・サクラ牧師。賀川豊彦研究のため神戸に滞在中、たまたまチラシを見て参加した(撮影富山達夫)

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 ▲ノルウェー王国大使館、ニュージーランド大使館、韓国大使館のスピーカーたち(撮影富山達夫)


国際シンポ「選挙を変えれば暮らしが変わる」に参加して③
国際シンポ「選挙を変えれば暮らしが変わる」に参加して②
国際シンポ「選挙を変えれば暮らしが変わる」に参加して①
国際シンポ「選挙を変えれば暮らしが変わる」韓国
国際シンポ「選挙を変えれば暮らしが変わる」ニュージーランド
国際シンポ「選挙を変えれば暮らしが変わる」ノルウェー
国際シンポ「選挙を変えれば暮らしが変わる」序
by bekokuma321 | 2018-05-06 07:31 | その他

4月20日、国際シンポジウム「選挙を変えれば暮らしが変わる」に参加した。

会場に入った時、開会時刻前だったにもかかわらずほぼ満席で、人々の熱気が満ちていたのにまず驚いた。予想以上に詰めかけたようで、慌てて補助いすを設置していた。

「選挙」とか「政治」をテーマにすると、来場者は年配男性が目立つイメージがあるが、このシンポジウムでは参加者の7割を女性が占めていた。それだけ今の日本の現状を「変えたい!」という想いが女性たちにあるのだろう。

c0166264_1132848.jpg男女共同参画先進国である北欧の中でも、内閣の半数が女性だという、比例代表制選挙の国ノルウェー。

世界で最初に女性の参政権を認め、3人の女性の首相を出しており、現在37歳で6週間の出産育児休業を取得予定の女性が首相のニュージーランド。

ジェンダーギャップ指数ではいつも“似たもの同士”だが、2000年には比例区にクオータ制を導入し、女性の大統領も誕生させている韓国。

この3カ国のスピーカーから現状に至るまでのプロセスをお話しいただいた。

3カ国それぞれが、「人間が人間らしく生きるために」より良い策を求めて制度改革を重ねてきたことが共通点であると感じた。日本の政治は、経済の平均値を上げることにのみやっきになっていて、国民一人ひとりの人生はよく考えておらず、人間らしい暮らしは個人の“がんばり”に課しているのではないか。

c0166264_11342843.jpg会場質問の時間では、議会に乳児を連れて行ったことで話題となった熊本市議の緒方さんが質問した。それに対してニュージーランドのテサ・バースティーグ大使館一等書記官が「初めに何かする時には非常に勇気がいる。隔離され、疎外されると感じられることもあると思う。一番目の人になる、ということは、その後に続く人が増える、ということ。ニュージーランドでの変化も、劇的ではなく、少しずつであった。決してあきらめないで」と語った。この言葉は、私にとってのエールにもなった。

c0166264_11412853.jpgキム・デイル大韓民国大使館参事官は、「女性は“配慮された立場”にあったが、これからは“自分たちで考え、つくっていく立場”へ」と提言した。

日本で女性が政治に参加できるようになって72年間。参政権を得るまでも、また、それからも先人達は苦労しながら道を切り開いてきた。その道が再び通行止めにならないよう、私はブルドーザーになって拡張し、誰もが通りやすいよう踏み固めて行きたいと強く思った。

松田 典子(埼玉県越谷市議会議員)

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 ▲左から、瀬野きよ、大塚恵美子、仙波亜美、トム・クナップスクーグ、テサ・バスティーグ、ロイド久美子、キム・デ・イル、オ・ヨンテ、小枝すみ子、三井マリ子(敬称略。4月20日、東京ボランティア・市民活動センター。撮影富山達夫)

国際シンポ「選挙を変えれば暮らしが変わる」に参加して②
国際シンポ「選挙を変えれば暮らしが変わる」に参加して①
国際シンポ「選挙を変えれば暮らしが変わる」序
国際シンポ「選挙を変えれば暮らしが変わる」ノルウェー
国際シンポ「選挙を変えれば暮らしが変わる」韓国
国際シンポ「選挙を変えれば暮らしが変わる」ニュージーランド
by bekokuma321 | 2018-05-03 11:42 | その他

「選挙を変えれば暮らしが変わる」という国際シンポジウムに参加してきました。

ノルウェー、ニュージーランド、韓国の大使館の方がいらして、選挙システムについてのお話が聞けました。3カ国の驚くばかりの女性の参加率に、本当に日本はどれだけ遅れているんだろうと思いました。

政府は、女性に輝け、とか言いながら、政権の中心いる男性達の女性蔑視が毎日のようにニュースになる日本です。財務省の麻生大臣は、次官のセクハラに対して「(セクハラだと女性記者が騒ぐなら)番記者を男に変えれば済む話だろ?」となどと言ったことが報道されています。この麻生大臣は、「婦人に参政権を与えたのが最大の失敗だった」と言ったこともあるそうです。

このシンポジウムで、首相をはじめ大臣の半分が女性のノルウェーも政党にはクオータ制が強制されていないこと、ニュージーランドも法律で政党にクオータ制を要求していないと知りました。

ニュージーランドは、20年ほど前に小選挙制から比例中心の選挙に変えて女性議員が増えたそうです。いま女性議員は38%、首相、総督や最高裁判所長官まで女性だと言うのです。国会にすら女性議員が赤ちゃんを連れて参加しているそうです。

市議会に赤ちゃんと一緒に参加した緒方ゆうかさんも、熊本からいらしていて、「どのように困難を突破したのですか?」と講師に質問していました。ノルウェーの講師が「常識が早く浸透すると良いですね」と言うような答えを言われていて、「そうだよ日本は常識がないんだよ」と心の中で叫びました。

とにかく、今の日本では、女性や若い人やお金のない人は、政治に参加と言っても投票だけです。立候補するハードルは、世界では考えられないほど高く、投票率はあまりに低い。しかも、それを当たり前と思っている人が多すぎると感じます。

中山 あみ(サバイバー)

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▲左から、仙波亜美、トム・クナップスクーグ、テサ・バスティーグ、ロイド久美子、キム・デ・イル、オ・ヨンテ、城倉啓、伊藤正子(敬称略。4月20日、東京ボランティア・市民活動センター。撮影富山達夫)

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▲「首相も総督も最高裁長官も3人すべて女性です。首相は6カ月の育休をとります」と写真を見せるテサ・バスティーグNZ大使館一等書記官(最右)(4月20日、東京ボランティア・市民活動センター。撮影富山達夫)

国際シンポ「選挙を変えれば暮らしが変わる」に参加して①
国際シンポ「選挙を変えれば暮らしが変わる」序
国際シンポ「選挙を変えれば暮らしが変わる」ノルウェー
国際シンポ「選挙を変えれば暮らしが変わる」韓国
国際シンポ「選挙を変えれば暮らしが変わる」ニュージーランド
by bekokuma321 | 2018-05-03 11:23 | その他