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c0166264_1121034.jpg酷暑の8月20日(月)、愛知県の「女性ゼロ議会」のひとつ豊根村に向かった。ここは、名古屋の大曽根駅から車で、愛知県、長野県、静岡県の境界の地だった。

豊根村の女性議員は昭和50年から54年に1人いただけで、ここ33余年もの長きにわたって、女性議員はゼロである。

村の議会は、見るからに立派な議場だった(写真上)が、ここが男性だけに占領されているのかと思うと、その不条理に怒りを覚えた。

村役場は、人口1317人の村とはいえ、広い敷地に、洋風赤レンガ作りの大きな美しい建物だった。役場すぐ近くにはごく普通の農家が点在し、和洋異質な風景のように感じた。

豊根村は、富山村と平成17年吸収合併したばかりの、新しい村である。愛知県最高峰の標高1415mの茶臼山、1級河川の天竜川、そして佐久間ダム、新豊根ダムをかかえる。

c0166264_115043.jpg伊藤実・村長と、伊藤浩亘・総務課長が対応してくれた。事前にアンケート依頼していたので、村の資料一式揃えての歓迎だった。伊藤村長は、村おこし、地域おこしに、やる気満々に見えた。観光、交流人口の増大による経済発展を、村一番の方策とし、茶臼山を拠点として、ブルーベリーの栽培、加工販売、芝桜の丘などにとりくんでおられる。

こうした観光業には女性の視点が欠かせない。伊藤村長も女性の参画を願ってはいた。高齢化率は44,3%。村の女性職員は10人で、保健所の所長と、係長1名が女性管理職であった。

村長によると、世代交代が進んできているので、3年後の次回選挙くらいには、女性候補が出てきてくれるのではと希望を語った。

愛知県の女性ゼロ議会は、阿久比町、飛島村、豊根村の3箇所。阿久比町、飛島村は調査訪問済みだ。今回、「女性ゼロ議会」をなくす運動体の新メンバー岡田夫佐子さんと私2人が豊根村を訪問したことによって、愛知県内ゼロ議会訪問調査は完了した。

これまで、女性ゼロ議会を探し、面会要請をし、実際に出向いて対話をしてきた。今回の豊根村は、名古屋の大曽根駅から車で3時間のドライブだった。これでわかるように、訪問は、簡単ではない。

こうした活動が女性議員の誰もいない自治体の変化につながってほしい、と願いつつ、また明日もがんばろう!

勝又 みずえ (全国フェミニスト議員連盟 ゼロ撲キャンペーン担当)


◆女性ゼロ議会の愛知県阿久比町、飛島村を訪ねて
http://frihet.exblog.jp/13039730/
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by bekokuma321 | 2012-08-30 11:12 | その他

c0166264_14305457.jpg2012年8月25日(土)15:30、ヌエックにて、「男性偏重政治が原発政策にもたらす弊害」があった。場所は、埼玉県嵐山町菅谷728 国立女性教育会館。

報告者は、山口県の勝又みずえさん、宮城県の伊藤由子さん、福島県の蛇石郁子さん、福井県の能登恵子さんの4人。現場の実態、住民の日々の苦悩を直接知る女性議員・運動家でなければ話せない珠玉の内容だった。

c0166264_14312275.jpg最後に野田総理大臣への要望書(下記)を採択して終わった。

■■■ 要 望 書 ■■■

内閣総理大臣 野田 佳彦 さま                 

私たちは、2012年8月25日、緑豊かな埼玉県嵐山の国立女性教育会館(ヌエック)で開かれたワークショップ「男性偏重政治が原発政策にもたらす弊害」に参加しました。

昨年3月11日の東北大震災、その後の原発メルトダウンをきっかけに、日本の存亡さえ脅かすに至った原発行政に強い疑問を抱きました。そして、持続可能なエネルギー政策、ならびにいかなる地方に住む人(男女)でも自立して暮らせる雇用労働政策に向けて、生命と暮らしに直結した声を政策に反映させなくては未来はない――こう確信しました。

国会の女性議員は約1割(衆議院)。これは「世界191カ国のうち134位」でわかるように異常な少なさです。暮しに身近な市町村議会にも女性議員は1割程度しかいません。女性議員が誰もいない「女性ゼロ議会」は、全市町村の約4分の1にのぼります。とりわけ原発立地自治体の女性議員の少なさは特筆すべきです。たとえば福島県の大熊町・富岡町はゼロ、双葉町・楢葉町・浪江町は1人です(3.11後)。これでは、一方の性が関心を持つ政策に著しく傾くのは当然です。

4人の報告者は全て、原発の近隣または原発予定地近くに住む議員ならびに市民運動家です。原発メルトダウン後、獅子奮迅の働きを続ける福島県郡山市の蛇石郁子さん、原発14基が立地する若狭湾の中心地・福井県小浜市の能登恵子さん、甚大な津波被害とともに女川原発をかかえる宮城県加美町の伊藤由子さん、30年間原発反対を貫く祝島に近い山口県岩国市の勝又みずえさん。

放射能汚染による家族離散、家族や家・仕事場を奪われた人々の避難生活、子ども・妊婦・高齢者・原発労働者たちをはじめ市民の健康と安全の崩壊、美しい自然の破壊。莫大な交付金による依存生活、「トイレなきマンション」と比喩される放射性廃棄物問題、賛否によって余儀なくされた友人どうし家族どうしの分断、裏金が流れ妨害が多発する選挙・・・原発推進策がもたらした負の遺産をいったいどう解決すべきか。祈りにも似た叫びが会場に響きました。心身がずたずたにされて、いったい何の発展がありましょう。

野田総理、私たちは、女性差別撤廃条約はもとより、男女共同参画社会基本法にそって、国会、地方議会のあらゆる政策決定の場に男女がともに参画してこそ、生命や暮らしの香りのする調和のとれた政策が産み出されると考えます。野田総理、クオータ制など政策決定の場への女性参画のための具体策を実行して下さい。ここに要望致します。

2012年8月25日

女性ゼロ議会をなくそう! 女性議員を増やそう!「男性偏重政治が原発政策にもたらす弊害」参加者一同 

(連絡先:全国フェミニスト議員連盟女性ゼロ議会撲滅キャンペーン担当 東京都八王子市議会議員陣内やす子  電話090-4125-9259  Email jinnaiya@mbk.nifty.com )

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■仙台市議会議員ひぐちのりこブログ「機械は使えば使うほど、調子が良くなるのです」
http://nohiguchi.jugem.jp/?eid=2022
■郡山市議会議員へび石郁子のチャレンジ「ヌエックフォーラム2012に参加」
http://h-cosmos.blog.ocn.ne.jp/ikuko/2012/08/post_60e0.html
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by bekokuma321 | 2012-08-26 14:40 | 紛争・大災害

c0166264_1311251.jpg8月23日、埼玉県の女性ゼロ議会、羽生市に出かけた。市レベルでは、埼玉県で唯一つ残ったオール男性議会だ。

頭もからだも溶けてしまいそうな熱射の昼下がり。ちょっと車を出てから戻った車内は38度に届く勢いだった。

羽生市の人口56000人。女性は28000人。その代表が誰も議会にいないという。市庁舎を視察後、面会場に指定された「羽生市女性センター:パープル羽生」に向かった。

応対したのは、市役所から車でやってきた羽生市の田沼利之総務部長、今西和雄人権推進課長、田中幸子男女共同参画係長の3名。こちらは、全国フェミニスト議員連盟女性ゼロ議会撲滅チーム。

c0166264_1313076.jpg「土地柄」「農業の多い地域性」が、女性議員誕生を阻んでいるということだった。女性の候補者も少なく、前回1名立候補したが、当選にいたらなかったという。

羽生市は女性ゼロ議会が10年も続いている。その事実が、市として問題になったことは一度もなかったようだ。市の女性センターもあり、男女共同参画の行動計画もあり、国立女性教育会館(ヌエック)もそう遠くないところにあることが、皮肉にさえ感じられる。

そして、田中幸子男女共同参画係長は、「ヌエックには行ったことがありません」と言った。埼玉県に残る2つの「女性ゼロ議会」 のひとつ、東秩父村の女性職員もそうだった。

c0166264_13143270.jpg部長は、男女平等推進に強い認識を持っており、今後、羽生市にある政党支部の人たちと対話をしながら、女性候補者擁立を話題にしていくことを約束してくれた。

また、同行した矢澤江美子さん、勝又みずえさんの要望をさかんにメモをとっていた。以下はその一例。

「市役所玄関の目立つ所に、女性の裸体像が置かれていた。芸術・表現の自由にとやかくいうものではないものの、女性はこういうものという観念をうえつけかねない。そうした観点から、アート作品の公的施設への設置について、見直したほうがいいのではないだろうか。実は、市役所前には男性議員の立派な髭の銅像が置かれていた。男性は著名な議員、女性は名もなき裸体像・・・これでは」

c0166264_13185798.jpgさらに、今、羽生市あげてキャラクターをつくって観光資源に工夫しているが、そのキャラクターは、これまでの男女の固定的役割そのままのものが見られた。

たとえば、しらさぎは、上品で清楚な女性のイメージをだぶらせて「しらさぎ婦人」と名付けられている。しらさぎのメスにそのような特徴があるとも思えないので、思わず笑ってしまった。


c0166264_1332244.jpg(1) ムジナもん
(2) いがまんちゃん
(3) ザリガニ博士
(4) イナゴージャス
(5) いたっち
(6) しらさぎ婦人
(7) フナどん
(8) ムジナ三五八
(9) ムジナいが
(10) ムジナあんびん


■埼玉県八潮市議矢澤江美子通信
http://diary.e-yazawa.her.jp/?eid=875426

追記
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毎日新聞埼玉版2012・8・28
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by bekokuma321 | 2012-08-24 23:00 | その他

c0166264_22503169.jpg今日は、全国フェミニスト議員連盟の矢澤江美子さん、勝又みずえさんと3人で、埼玉県の女性ゼロ議会「東秩父村」を訪問した。

行動する力もなえてしまうほどのうだるような暑さのなか、埼玉県の西方にある東秩父村まで車で向かった。村長選と、村議の補欠選が、今日からスタートするという。道路わきの看板には、村長候補2人、村議候補2人のポスターが貼られていた。残念ながら4人全員男性だった。

「和紙の里」として知られる村だ。「和紙の里」で手打ちそば屋さんもあると聞いていたが、運悪く、夏期休業中。近くのレストランで、冷やしうどんを食べた。ゆずの皮をすりおろした薬味が、涼感をさそう、おいしい麺だった。

約束の時間の午後1時半、役場を訪問。

玄関横には、昭和30年代に建てられた村の”名士”らしき立派な男性の胸像があった。玄関前には、赤い着物を着た張りぼての「わしのちゃん」と名づけられた人形があった(写真上)。男性の胸像は村長で、張りぼての女の子の人形は、観光誘致だろう。こうしたシンボルも、議員や指導者になりたい女の子が増えない空気を助長する。

c0166264_1342551.jpg根岸義和総務課長と、植松男女共同参画担当職員(女性)が、応対した。通された会議室の壁には、歴代の議会議長の写真が何十枚も掲げられていた。もちろん、女性は誰一人いない。

女性の社会的地位をあげることが目的の埼玉県嵐山町の国立女性教育会館が目と鼻の先だ。しかし、植松さんは「一度も行ったことがない」と言った。全国から、いや世界からリーダー的な女性たちが集まって活動する国の拠点施設が、すぐ近くにあるのだ。国立会館側も、「ご近所のよしみで」、こうした近隣自治体と連携活動をしたらいいのではないか、と思った。

c0166264_1331423.jpg以下、根岸課長の話の内容。

「人口3200人。8人全員男性議員だ。しかし、前回までは共産党の女性議員がいた。落選してしまった」
「女性が政策決定にいることは重要であると認識している」
「候補者に女性を、ということは行政としては言えない。自主性に任せる問題だ」
「役場でも、やっと1人主査に女性が登用になった。女性の多くは、管理職試験を受けることを尻込みする傾向にある」
「議員候補が、地区割りされた地区から推薦されてくるということは、昔の話で、今はそんなことはない」
「兼業農家が多く、女性も専業主婦は少ない。みな何らか働いているので、なかなか役職のなり手がない」
「男性は朝6時に家を出て、夜9時、10時に帰宅する。すると、隣町にある高校に通学する子どもの送り迎えなどは母親の役目になる。そうしたことにも女性は時間がとられ、役につきたがらない」
「女性が議員に出にくいのは、おっしゃるとおり、家事育児の負担が女性にかかっているからだとは思う」

今後「2020年まで決定の場の女性を30%に」という国の目標にそって、啓発活動をしていきたい、と決意を語った。

高齢者率31%の地「東秩父村」を発展させていくには、「わしのちゃん」人形だけでなく、生きた女性をもっと村の先頭に出すべきではないか。それに県や国も、この村の女性たちの生の声をすいあげて、女性たちの住みやすい村おこしをサポートすべきだ、と強く思った。

c0166264_1352345.jpgまずは、埼玉県嵐山のヌエックーー国立女性教育会館ーーが、近隣地域の女性たちに会館ツアーを呼びかけ、会館の趣旨を知ってもらうプロジェクトを立ち上げたらどうだろう。地の利を活用してできることがあるはずだ。
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by bekokuma321 | 2012-08-22 22:41 | その他

c0166264_14282535.jpg 7月23日、女性ゼロ議会の秋田県羽後町を訪ね、町長と懇談した。その懇談に同行した秋田県会議員の加藤麻里さんから、重要なレポ-トが届いた。


●●● 女性の進出を阻む夫の理解のなさ ●●●

羽後町訪問後、ある会で数年前までA町議会議員をしていた方と隣り合わせになりました。

羽後町に女性議員が誰もいないと、お話をしたところ、
「実は、A町にも第1号の共産党でない女性議員がいたのだけれど、1期でやめてしまった。とても残念だ」 ということを話されました。

その町会議員をした彼によると、「家族の協力を得られなかったことが原因だ」そうです。彼は、こうも言っていました。

「男は、家族の反対があろうと、自分の意志を貫くことができる。しかし、女性(嫁)は、夫に反対されると意志を貫けない。議員になると日中の会議だけでなく夜の懇親会への参加も多くなる。その結果、妻に替わって夫が家の中の仕事にさく時間が多くなってきて、なんで俺だけが、と不満がつのるのだろう。妻に対する夫の焼きもちもおきるだろう。こういった問題があって、なかなか実現しない。そんなこともあって、いろんな役に女性を参画させるためには、まず、お婿さんをもらっている女性に声をかけるようにしている」

羽後町の町長と話した時、こうした夫の感情や理解のなさについては、一切話題になりませんでした。女性の進出を阻む、最も大きな障害のひとつではないでしょうか。まさにジェンダーの問題です。

これを機会に、女性参画をすすめることをさらに取り組んでいく決意です。

加藤 麻里(秋田県会議員)

◆女性ゼロ議会の羽後町を訪ねてhttp://frihet.exblog.jp/18281562/

【小さな町であり、町の名前を記載すると元議員名やその家族が特定される可能性があり、A町とした。写真は羽後町町長室にて。大江町長(左奥)、加藤麻里議員(右奥)、筆者(右手前)】

(クリックすると大きくなります)
秋田魁新報 2012.7.24
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by bekokuma321 | 2012-08-07 18:05

c0166264_858301.jpg秋田県南の羽後町は、女性ゼロ議会である。人口は16000人余り。町議会議員16人に女性は1人もいない。

7月23日、その実態を聞くため、全国フェミニスト議員連盟として町長に面会を申し込んだ。

羽後町は、周囲を山に囲まれた古い町で、主要産業は農業と観光。とくに「西馬音内の盆踊り」は有名で、たくさんの観光客が訪れる。町の庁舎の前には、盆踊りをする女性を描いた大きな看板があった。

秋田魁新報社の記者と、地元の女子高校生が同席した。この女子高生が、将来、議会の議席に座る1人になってほしいと思いながら、話を進めた。

c0166264_8514629.jpg少子高齢化は女性の生き方に大きく関わる問題である。町のありかたを決める議会の場に、女性の代弁者がいなくては、住みやすい町への政策づくりに対応できない。候補者に女性が出やすくなるような啓発や工夫をしてもらえないか・・・などと口火をきった。

町長からは、次のような趣旨の答えが返ってきた。
「16人の議席に16人の候補者しか出ず選挙がない。男性の候補者ですら探すのが大変なのだから、女性どころではない」「女性を増やすには国で何割を女性にという法律をつくるのが早い、こういう町では困難だ」

国の政策で「2020年まで30%を女性に」という方針があることも、力説した。しかし、「女性の意識がそうなっていない」とにべもない。とはいえ、「選挙になると、住んでいる地域ごとに候補者が決まるので・・・」と言った。女性の出る幕がない候補者選定過程の問題点が浮かび上がってきた。

女性が立候補するには、この慣行を破らなければならないのだ。いかに困難を強いられるか、想像に難くない。

c0166264_92126.jpg羽後町長との面談は、男女平等政策に関心の高い加藤麻里秋田県会議員が車を運転して同行してくれたから、可能になった。

加藤議員は、「人口の少ない羽後町のようなところでは、あそこの嫁さんは、あそこの娘さんはこういう人だとか、みなわかってしまう。こういうところで町の議会に女性が進出するのは、非常に難しい」と語った。

c0166264_1544165.jpg盆踊りで町の観光を引き受けてきた女性たちの経験や知恵を、町の活性化政策につなげたら、さらに発展するはずだ。

町の生き残りには、女性の声が必要なのだ。「学校では女の子がどんどん生徒会長を引き受けています」と町長が言ったが、学校ができて議会ができないはずはない。ガンバレ、羽後町!

【写真上】手をあげているのが大江町長。後ろの歴代の町長写真。男性ばかりだ。
【写真中】盆踊りの女性をシンボルにした町の観光宣伝用看板。右は加藤麻里議員
【写真下】市役所敷地内に設置された銅像。上半身裸の若い女性の像。題は「ブルージーンズ」。作家は男性。いつ頃、誰が、どのような場で、どのような意義をこめて、このような銅像を置くことを決めたのだろうか。盆踊りの看板、上半身裸の銅像ーー女性は男性の対象物として存在する。そして議会には誰一人いない。
【写真最下】羽後町長室にて、加藤議員、三井、地元の女子高校生(これのみ秋田魁新報社記者撮影)
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by bekokuma321 | 2012-07-24 07:40 | その他

c0166264_14334749.jpg夏合宿を 愛媛・まつやまで

女性議員の必要性を訴える声が小さくなるのを感じる中、合併後に減ってしまった女性議員がなかなか増えないのが愛媛の現状です。夏合宿を機に「ゼロ議会をなくそう!女性を議会に」とアピールし、一歩前進させたいと取り組んでいます。

また、松山市はご存じのとおり、たびたびバックラッシュの攻撃を受けてきました。残念ながら、今男女共同参画政策にはブレーキがかかった状況です。このような壁を乗り越えて回りの人たちにどれだけ女性議員の必要性を訴えられるか、ここに集会のひとつの意義があると考えます。

多くの皆さんの賛同をいただき、2012年の夏に全国からの熱い思いを寄せていただけるよう、知恵を出し合いたいと思います。みなさまのご協力のほど、よろしくお願いいたします。

全国フェミニスト議員連盟夏合宿inまつやま実行委員会
http://www.afer.jp/news/index.html#2012matsuyama
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by bekokuma321 | 2012-06-28 14:34 | その他

c0166264_18221052.jpg梅雨晴れの新緑まぶしい6月18日午後1時過ぎ、山崎たつえ松本市議運転の車で、三井マリ子、岡田夫佐子、私勝又みずえの3人は、筑北村を訪問した。

長野県には、女性ゼロ議会が21自治体もある。そのひとつがこの筑北村である。

筑北村は、6年すこし前、3村が合併して誕生したまだ新しい村である。当初4村での合併予定だったが、麻績村の途中離脱により、村内に飛び地ができたという。村行政に少なからぬ不便が生じたかもしれない。

筑北村役場は、2階建て、白一色の新しい建物だった。村長室に入室した。笑顔で迎えてくれた飯森村長は、定住人口の増加、産業の育成、健康寿命の延伸に重点を置くという。

女性議員がゼロである村議会を変えるため、次回2013年(平成25年)11月の選挙には、旧3村から1人ずつ女性候補が出てもらえるようにしたい、そのように陰ながら広報などで尽力したいとのことであった。筑北村の未来のために、人口半分以上の女性の活用は不可欠であり、ぜひ実現していただきたいと思った。

筑北村は人口5016人。高齢化率36%近く。地域食、伝統食つくりなどの分野で、女性が下働きながら活躍しているようである。しかし、旧3村に3ずつあった保育所、小学校を1つずつに減らされるなど財政健全化が進められる中、保育園長などの女性管理職が減らされている。

注目すべきは、国の施策である「地域農業再生プラン」の委員に少なくとも30%の女性枠がもうけられていることを筑北村も実行している点である。この枠組に女性が参画し、その傾向が他分野にも波及していくことが望まれる。それがひいては、女性候補誕生にもつながるひとつの道であろう。

c0166264_20195054.jpg山深い、農山村での女性議員誕生は、都会とは比較にならないほど困難なことがあるだろう。しかし、少子化が進み高齢女性率が高いこうした村にこそ、女性議員の働きが絶対に必要である。飯森村長の「次回には女性議員実現を」という、うれしい言葉に見送られ筑北村を後にした。

勝又 みずえ(全国フェミニスト議員連盟 女性ゼロ議会撲滅キャンペーン担当)

【写真上:飯森村長(前列中央)を囲んで。山崎松本市議(前列右)に大変お世話になった。6月18日、長野県筑北村村長室。写真下:筑北村役場前には車椅子対応のスロープもあった】


●●FEM-NEWSより●●
農林水産省の予算「地域農業マスタープラン作成事業13億9600万円」にはこうある。

「市町村等が、集落レベルでの話し合いに基づき、地域の中心となる経営体(個人、法人、集落営農)、そこへの農地の集積、中心となる経営体とそれ以外の農業者(兼業農家、自給的農家)を含めた地域農業のあり方(生産品目、経営の複合化、6次産業化)等を記載した地域農業マスタープランを作成するための取組に対して支援します」

末尾に、「地域農業マスタープラン作りのメンバーの概ね3割以上は女性」と書かれている。

農林水産省
http://www.maff.go.jp/j/budget/2012/pdf/b33.pdf
活力ある農山漁村の実現に向けた男女共同参画の確立を目指して
http://www.gender.go.jp/renkei/ikenkoukan/51/pdf/siryo3.pdf
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by bekokuma321 | 2012-06-24 18:18 | その他

長野県生坂村訪問記

c0166264_20441348.jpg6月18日、全国フェミニスト議員連盟の活動の一環で、長野県内の「女性ゼロ議会」を訪問するというので、それに同行した。

松本市の近隣自治体の「女性ゼロ議会」である筑北村と生坂村に出向き、村長や関係者と懇談した。地元松本市議会議員山崎たつえさんのお骨折りがなければかなわなかったと思う。

松本駅に下車し、バスに乗って松本市役所に到着。山崎市議の議員控え室に入室した。まずは、山崎市議の出席する建設委員会を傍聴。その後、松本市男女共同参画担当の女性職員から松本市の男女共同参画政策の説明を聞いた。

昼前、山崎さんの車に勝又みずえさんと三井マリ子さんと私が乗り込んで、いざ女性ゼロ議会の筑北村へ、と急ぐ。現地での昼食には間に合わないと判断し、途中のコンビニで昼食を買って、店の前でほおばる。ゆっくり噛み砕くいとまもないまま、面会時間に遅れまいと再び車に乗る。渓谷やトンネルを抜けての長距離ドライブだった。

最初に筑北村に訪問したが、そちらは勝又さんに任せ、私は次の訪問地・生坂村の報告をする。

(以下は左下Moreをクリック)

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by bekokuma321 | 2012-06-21 19:47 | その他

c0166264_11185449.jpg6月10日、東大駒場で、討論会「地方議会に女性を増やすには」が開催された。ゲストは山口県本郷村からやってきた勝又みずえさん。

主催は「女政のえん」。16回目の今回初めて聴衆が50人を超えた。勝又さんは、新しい歴史をつくったといえる。その勝又さんのこれまでの運動は、女性議員増につなげるヒントに満ちていた。聞き手は私、三井マリ子。

恵泉女子学園大学園芸科を卒業後、勝又さんは、長崎で花屋さんを開業し、20年間切り盛りした。1985年40歳を過ぎてから本郷村の入村募集を読んで、一家で移り住むことを決意。当時1700人ほどの過疎の村に移住した。

10年後の1995年、村の人たちから「議会に出てほしい」と懇願されて、村議会議員選挙に立候補。当選を疑わなかった。ところが、あけてびっくり。何と21票。落選だった。「応援します」と言った人も入れなかったのでは、と疑心暗鬼に。

1995年といえば国連世界女性会議の年。山口県代表の1人として選挙前から参加が決まっていた勝又さんは、北京に出発。落選の失意をかかえての渡航だった。知人の後をついて歩くだけ……その行きついた先で、全国フェミニスト議員連盟が、ワークショップを開いていた。「そこで、この女性と会ったのです」と、聞き手の私を指さして笑った。目の前の女性たちを見て「こうじゃなくっちゃ駄目だ」と納得。

再立候補。票を倍増し47票に。3度目のチャレンジでは59票まで増えた。しかし落選。わずか5票差だった。

その間、村には産業廃棄物処理場建設が浮上。反対運動の副会長として、山口県に請願を出し建設却下をさせた。後に本郷村は岩国市に合併。本郷村初の女性候補は、本郷村最後の女性候補となった。

このような「女性ゼロ議会」は、本郷村だけではない。日本の地方自治体の4分の1にのぼる。

村の選挙は、候補者の家が選挙事務所になる。そこに親戚縁者が集まって飲み食いするのが慣例。選挙期間中も、外は静かなもの。女性候補も初めてなら、手作り選挙カーで、村中を回って公約を演説して回ることも初めての光景。勝又さんにならって選挙カーを回して訴える候補者が出るなど、選挙方法にも影響を与えた。

3度の挑戦と、国際会議での経験から、「クオータ制」こそ女性議員増の鍵だと確信する。2年前、男女共同参画第3次計画に「クオータ制」が入った時、政党にクオータ制をやる気があるかどうかアンケートを出した(全国フェミニスト議員連盟として)。返事が来ない。電話をかけた。「クオータ? そんな言葉が入っている? 何かの間違いでは?」。自民はもちろん民主までクオータ制には全く関心がなかった。会場に参加していた山口県選出平岡秀夫衆議院議員秘書が返事に窮して「勉強させていただきます」と。

今年は、女性ゼロ議会の長崎県西海市を訪問。DV男にストーカーされていた女性の母と祖母が殺害された事件のあった市だ。事件後初の議会を傍聴した。驚くべきことに、そのDV事件についての関連質問はなかった。質問のテーマはいのししだった。女性の命よりいのししのほうが大事だと考える「女性ゼロ議会政治」を見た。

しかし、勝又さんの経験でわかるように、都会などを除いて女性の当選は困難だ。女性は立候補すら難しい。女性議員ゼロの町に住む橋本ヒロ子さんの母親を訪問して、町会議員立候補を考えた時の話を聞く。昔、彼女は、「婦人会に、町の助成を切る」と言われて断念したという。

相模原市議会改革にとりくむ赤倉さん(男性)、千葉県柏市の田口さん(男性)、『婦人公論』元編集長の湯川さん(WINWIN)、千代田区議小枝さん、埼玉県八潮市議矢澤さん、東京大学職員黒野さん、「女性企業家・リーダー名鑑」著者伊藤さん、会社のセクハラと裁判官の女性蔑視発言を訴えた夏井さん、横浜市議会を一人で傍聴し続けてきた女性、などなど、会場発言が続いた。

「クオータ制特区」の実行、地方選挙の比例代表制への変革、女性排除の区割り慣行の撤廃、女性の組織化、ひとりでも取り組む覚悟、雇用や教育の場での女性の意欲を削ぐ言動の根絶……など多くの提案があった。



◆6月10日女性ゼロ議会撲滅に命をかけて:勝又さんのトーク
http://frihet.exblog.jp/18050064/
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by bekokuma321 | 2012-06-11 11:17 | その他