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129日午後、福岡市南区で開かれた「高齢社会をいかに豊か♡に生き抜くか?」に参加しました。主催した黒木まり子さん、お疲れさまでした会場は、ほぼ満席の状況でした。皆さん遠方からも来ていらっしゃったようです。


三井マリ子さん(写真)のトークは、ユーモアたっぷりでした。三井さんの撮影した写真を見ながらノルウェーの高齢者福祉を支える人たち、その仕事がどんなふうに行われているか、が中心でした。



ノルウェーでは地方自治体そのものが柔軟にものごとを決めて行って、とてもいいなぁと思いました。市長が二人の女性で分け合って仕事をしていたり、大学キャンパスの中に保育園があったり。



ノルウェーの市議会の審議は、日本のような議事堂ではなく、市役所のなかの普通の会議室を使っていたことにも驚きました。市議会議員はほとんど無給だということですが、本当に情熱と使命感のある人が議員の仕事するんですね。



小林榮子(日本熊森協会福岡支部 広報委員)



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  ▲主催した黒木まり子さんは講演時の写真を見ながら福岡市の高齢者対策を憂う



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えとう真美さんがかけつけて激励のあいさつ

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【写真最上:小林榮子筆者の動画より。他はFEM-NEWS撮影】



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by bekokuma321 | 2019-02-18 18:41 | ノルウェー


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真っ赤なフード付きマントを着た大勢の女性たちが、雪の王宮を背にして立つーーーこんな画像がノルウェーから送られてきたのは、先月下旬。ノルウェーが新しい内閣を組閣したニュースとほぼ同時だった。


赤いマントは「侍女の物語 Handmaid's Tale」の侍女が着ている制服だ。カナダのマーガレット・アトウッドが85年に世に出した小説だが、テレビ化されて世界中で大人気に(上の写真はテレビ試写用動画を接写)。


舞台は、アメリカのキリスト教原理主義国家。「環境汚染、原発事故、遺伝子実験などの影響で出生率が低下し」ている。まるで、21世紀の今のようだ。そんな社会で、「数少ない健康な女性はただ子供を産むための道具として、支配者層である司令官たちに仕える『侍女』となるように決められている」(ウィキペディア)。子産み機械と化した「侍女」は赤い制服をまとわされ、侍女の養成学校で徹底的に訓練される。


21世紀のノルウェーの女性たちは、零下15度の寒さのなか、「侍女」に扮して、ノルウェーの新内閣に抗議をしたのだ。


2017年秋の総選挙後、ノルウェーではよくあることだが、少数政権だった。連立を組んでいた保守党と進歩党は、多数派政権とするため、 閣外にいたキリスト教民主党の取り込みをはかっていた。そして「妊娠中絶を制限する法改正」で手を打ったというのだ。


女性団体や運動家たちは、「私のからだ、私の権利、が脅かされている!」と、ただちに怒りを行動に移した。


そのたぐいまれなアイデアと迅速さに、感心しながら、40年前ノルウェーを二分した妊娠中絶合法化運動を思い出した。その時代に使われた貴重なポスターがこれ。時代は変われど、女たちの体をはってのアクションは変わらない。


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     第67回 私のからだ、私の権利、私の一票!(ノルウェー)



女性党首4人で平等と家族に重きを置く政治に(ノルウェー)

ノルウェー政権、34年ぶりに多数派に

ノルウェー女性運動、バックラッシュに勝つ




by bekokuma321 | 2019-02-13 14:16 | ノルウェー

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アメリカのコロンビア大学の調査(2017)によると、お年寄りが最も質の高い生活を送っている国はノルウェーだという。そんなノルウェーの高齢者ケアサービスとはどんなものか。これまで訪問したノルウェーで撮影した写真を見て考えるセミナーを開く。タイトル「世界最高の北欧の福祉をさぐるーーノルウェーの高齢者福祉サービス」。

講演会「世界最高の北欧の福祉をさぐるーーノルウェーの高齢者福祉サービス」

127日(日) 2時から 直方中央公民館 大会議室 (主催:ふくし生協直方事業所     後援:直方市ノルウェー大使館

128日(月) 2時から 北九州市議会(主催:森本由美議員讃井早智子議員

129日(火) 2時から サロン・ド・ソフィア(福岡市南区長住61426 チロル外国語スクール)(主催:黒木まりこと希望あふれる南区をつくる会)

日本とはずいぶん違うぞと思ったのは、90年代に訪問したフェレスダール市。女性市長で女性議員が半分を超えていた。市長の母親が一人で住んでいるという家を訪問した。足が悪そうだったが、トイレが改造されていた。24時間のケアサービスを受けられるので、安心です、と言った。

翌年、別の市を訪問した。そのオーモット市では、市役所のすぐ隣に総合ケアセンターがあった。そこは、在宅介護、ケア付きホーム、ナーシングホームの3つのレベルに住む高齢者や身体障がい者などの健康と身の回りの世話、通所の人も含めての食堂、リハビリ・手工芸センターなどの機能がひとまとめにされた、ケアの総合デパートだった。働く職員、看護師、ホームヘルパー、理学療法士などは全員、フルタイム、パートタイム含めて「公務員です」にも驚いた。オーモット市にはその後、何度か訪れた。

年老いても、重い障害があっても一人暮らしができる背景には平等に価値を置くノルウェーの歴史があると思う。

時間があったら、おこしください。どなたでもどうぞ!

Older people have the highest quality of life

【2019.1.28 更新】

by bekokuma321 | 2019-01-26 23:18 | ノルウェー


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ノルウェーで、新連立内閣が誕生した。連立を組む4政党の党首が全て女性で、しかも34年ぶりの右派多数内閣だという。日本では想像できない政治風景だ。


左から 農業相(キリスト教民主党)、財務相(進歩党)、首相(保守党)、文化平等相(自由党)。アーナ・ソールバルグ首相は、こう語っている。


「非社会主義の多数派政権をつくれて、うれしい。連立を組んだ政党の党首が全員女性であることは、ノルウェー社会の女性の地位の強さを表しています。かつて男性のリーダーシップで自然に行われたように、今日、女性のリーダーシップも自然なことです。女性リーダーたちはあらゆることに挑戦します。でも、政治に違いが出るとすれば、平等と家族が強調される政治であるーーこう私は信じています」


【写真はノルウェー政府のHP






by bekokuma321 | 2019-01-24 13:29 | ノルウェー


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ノルウェー政権に、キリスト教民主党がはいることになった。これで、首相(保守党)の悲願だった多数内閣となった。


ノルウェーは、一昨年秋の選挙後、保守党と進歩党に加え、小さな自由党が加わっての3党連立政権だった。3党の党首がたまたま全員女性なので、ノルウェーから届く政治ニュースの映像を見ては「女ばかり! 日本とのなんという違い」と口に出してしまうことが多かった。


日本との大きな違いは、もうひとつある。ノルウェーの国会は、日本のようにひとつの政党が強大ということがない。だから何党かで連立を組まないと政権をとれない。しかも、右派ブロックと左派ブロックで議員数が拮抗しているので、内閣といえども多数は珍しい。今回、169議席中88議席で52%の多数内閣になった。これは、1985年以来、34年ぶりだという。驚いた。


これは、ノルウェーを含む北欧諸国は、完全な比例代表制選挙だからだ。この選挙制度下では、日本のような1党の圧勝はない。大きな政党は大きな政党なりに、中・小政党は中・小政党なりに、議員が選ばれ、民意を反映した議会となる。これを、政治の安定性を欠くとか言う人がいるが、民主主義には、政治の安定性より、国民の多様な政治的意見を反映した議会構成であるほうが大事だと、私は思う。


今回、政権与党にキリスト教民主党を閣内に入ってもらうために、女性の権利が取引材料にされたようだ。これまで長年、合法だった妊娠中絶に何らかの制限が加わることになるらしい。女性団体や労働組合は、ただちに、新政権に怒りをあらわにしているようだ。


38日の国際女性デーは、異議申し立てする女たちで広場や路上があふれかえるだろう。連立を組む4党の党首がたまたま全て女性なので、「女性同士の闘い」だーーーとの古めかしい表現は、ノルウェーではあまり使われない。なぜなら、男性と同様に女性もさまざまなイデオロギーを持っていることが当たり前になっているから。


【写真:一昨年秋の国政選挙後に行われた全政党の党首討論会。党首にいかに女性が多く就いているか一目瞭然だ】



国際シンポ「選挙を変えれば暮らしが変わる」報道

市民に優しい選挙制度(ノルウェー)

小選挙区制は女性の声を捨て去る

女性議員増「比例代表制&多数定数選挙区で」

ノルウェー国際女性デ―、例年にない高まり





by bekokuma321 | 2019-01-23 21:14 | ノルウェー


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ノルウェー放送協会(NRK)によると、10月22日、月曜日、ノルウェーの刑務所で働く公務員4400人がストライキにはいった。


筆者は、ノルウェーで、ホテル従業員のストや、消防職員のストに出会って、驚いたことがある。でも刑務所のストは見たことも聞いたことがない。ニュースによると、前代未聞のことだという。要旨をまとめる。


刑務所職員のストライキの目的は、政府の刑務所予算案に対して反対の意思を示すことだという。政府予算案が通ると、7つの刑務所が閉鎖され、162人の雇用が奪われることになり、これでは受刑者に十分なケアができなくなる、と主張する。


250の刑務所はキャパを超えている。NFFは、政府予算への我々の態度を示し、組合の2700人の組合員のために、2時間のストライキを実行に移す」と、スト決行にあたって、労働組合委員長は語っている。


NFFは、ノルウェー刑務所と自由キャリア協会(The Norwegian Association of Norwegian Prisons and Freedom Careers)をさし、刑務所で働く人たちの組合だ。ちなみに刑務所職員の約40%は女性


ノルウェーは、さまざまな権利団体が組織化されているが、犯罪者協会という受刑者の組織もあるようだ。同協会は、刑務所職員が政府予算案に反対して政治ストライキを実行したことを支持すると次のように発表した。


「私たち、刑務所の受刑者も、予算減に影響を受けることがわかります。刑務所職員の利益向上に共感します」


権利は、こうして組織し、連帯し、闘って、守っていくものーー教えられた。




人間味あふれるノルウェーの刑務所

再犯率の最も少ない国の刑務所 追記

最も再犯率の少ない国ノルウェーで今

禁固21年判決とノルウェーの犯罪制度

再犯率の最も少ない国の刑務所

未来への提言「世界一囚人の少ない国からの報告」



by bekokuma321 | 2018-10-22 23:58 | ノルウェー


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20161月、ノルウェー放送NRKNHKにあたる)は、ナディア・ムラードのインタビュー を放送していた。ナディアの親しい友人であるイラク系ノルウェー女性が通訳だった。2年以上も前だ。


10分ほどの出演時間だった。5分ほどして、それまで冷静に話していたナディアが涙ぐんだ。すぐ涙がとまらなくなった。言葉にならなくなった。NRKのインタビューアーは、泣き崩れたナディアに近づいて、彼女の左手を握りしめた。インタビューアーは、唇をギュッとかみ、必死に涙をこらえていた。


NRKスタジオにはヤジデイ族の女性たちの大きなパネルが掲げられていた。ナディアは泣きじゃくりながら、語った。


「その写真を見ると、その女性が母親ととても似ているのです」

「母は、何千人もの母親たちと同様、年老いているので、性的虐待ができないから、虐殺されてしまったのです」

「私の人生でもっとも辛いできごとでした」

「私はアメリカやエジプトやクウエートに行ったことがありますが、こんな地獄は見たことがありません」


イラクのナディア・ムラードが、コンゴの医師とともに、今年のノーベル平和賞に選ばれたとの速報 を流したが、ナディア・ムラードについてあまりにも知らなすぎたため、報道にあたってみた。そして見つけたのが、この、NRKの秀逸なTV番組である。


ヤジデイ族であるナディア・ムラードは、北イラクのコジョー(Kocho)という小さな村で、母親と兄弟姉妹9人で平和に暮らしていた。20148月、そこをISが急襲。6人の兄弟は殺害された。彼女は、モスル(Mosul)に連行された。およそ150人の若い女性たちがいっしょだった。そこに巨大な男性が(モンスターと彼女は言った)やってきた。次にやや小柄な男性がやってきた。毎日、何度も虐待と強姦をされた。


3か月間続いた。やっとそこを逃れた彼女は、難民としてドイツに住むことができた。


その後、性奴隷の境遇を脱出したナディアは、重い口を開いて、地獄の体験を語り始めた。そして国連親善大使を務めることになった。国連の安全保障理事会に招かれて、戦争・紛争下の性暴力について、世界の代表たちにスピーチをした。手に汗握る逃亡・闘いについては、彼女が書いた「最後の少女」という本に描写されているという(写真は本の表紙)。


ナディアのノーベル平和賞受賞を決めたノルウェーノーベル委員会に心から賛辞をおくりたい。そこに至るまで、ナディアの地獄の体験に耳を傾けてきた、ドイツ政府、国連、ノルウェーの報道関係者、そして通訳者たち(説得力ある通訳をする人がいたに違いない)にも・・・。戦争の戦利品とされる女性に対する、彼女たちの怒りのリレーがなかったら、受賞までたどりつかなかっただろう。


ところで、戦時下の性暴力(従軍慰安婦)に知らんぷりを続ける日本政府は、ナディアの受賞をどう考えているだろう。


by bekokuma321 | 2018-10-10 03:23 | ノルウェー

国連安全保障理事会の非常任理事国メンバーは選挙で選ばれる。次期メンバーにノルウェーが立候補した。当選をめざして、皇太子が、この夏、ニューヨークまで出かけて選挙演説をしたという。


皇太子の選挙演説とはどんなものか。スピーチを読んでみた。


皇太子は、国連に貢献をした代表的ノルウェー人をあげて、ノルウェーのメンバー入りに賛同を呼びかけた。国連初の事務総長だったトリグブ・リーに言及するのは当然だろう。しかしリー事務総長よりも先にあげた名は、フリーダ・ダーレン(Frieda Dalen)という教員そして抵抗運動家だった。


皇太子は、彼女をこう紹介した。


「フリーダは、国連総会で演説した初の女性です。彼女は、第二次世界大戦中、レジスタンス運動に身を投じた人でもあります。彼女は、平和構築に女性を含めることの大切さを力説しました。彼女のこのメッセージは、72年後の今も依然として重要です」


オスロにある「抵抗の歴史博物館」(Norges Hjemmefront Museum)を訪問したことがある。そこには、ナチス・ドイツに占領された5年間のレジスタンス運動の証が展示されている。レジスタンス運動をけん引した団体のひとつが、教員組合だったこともそこで知らされた。高校教員だったころ組合の活動家だった私は、身近に感じると同時に、死の恐怖と闘いながらの地下運動に心から尊敬の念を抱いた(注)。その1人が、戦中、教員をしていたフリーダ・ダーレンだったのだ。


皇太子のスピーチは続く。


「フリーダが国連総会で演説したのは1946年でした。まだノルウェーは焼け野原でした。その後、数十年かけて、ノルウェーはゆっくりと包摂的福祉と民主主義の国になっていきました。強く独立した機関をかねそなえた国。持てる資源を持続可能な方法ですべての人々の利益のために使おうとする国。フリーダが生きた時代の人たちは、強固な国際機関なしには何事もなしえなかったでしょう。実際、その通りでした」


フリーダは、教員たちの秘密組織の活動家だっただけでなく、KKと呼ばれたノルウェー全土のレジスタンス運動の司令塔ともなる組織にもコミットしていた。彼女は、こうした違法行為によって、逮捕されてオスロ刑務所に投獄された。


強制収容所に連行されて亡くなった同志も多い中、生き延びて、国連で演説をすることになった女性教師フリーダ・ダーレン。それにしても、フリーダのような経歴の女性を初の国連代表に任命したノルウェー政府。その姿勢に脱帽してしまう。


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▲オスロのメインストリート。左側が国会議事堂。正面が王宮


博物館が明らかにするノルウェー国鉄 戦中の行い


【注】 「抵抗の歴史博物館」資料にもあるが、今ではネットで教員たちのレジスタンスの歴史が語り継がれている。それによると、ナチス・ドイツの傀儡政府は、ファシスト信奉を子どもたちに植え付けるため学校教育を変えようとした。まず教員組合をつぶすため傀儡教員組合をつくって、入会を強要した。しかし、教員の多くは入会拒否の署名をして応じた。怒った傀儡政府は、1000人以上の教員を逮捕。半数は北極圏にある強制労働所に送還した。学校はすべて閉鎖された。逮捕されずにすんだ教員たちは秘密裏に生徒に自主学習をした。親たちも傀儡政権に協力せずレジスタンスに協力的だった。Norwegian teachers prevent Nazi takeover of education, 1942





by bekokuma321 | 2018-09-20 23:59 | ノルウェー

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93日(月)、ノルウェーのソニア王妃(写真)が、少数民族の人たちを王宮に招いて、お茶会を催した。女性の社会進出や性差別撤廃に尽力をしてきた女性ばかり15人。


女性たちの祖国は、エリトリア、ソマリア、リべリア、パキスタン、マレーシア、イラン、インド、グアテマラ、シリア、アフガニスタンの10カ国にのぼる。


ソニア王妃がマイノリティの女性たちを王宮に招いて、彼女たちからノルウェーでの苦労や挑戦話を聞くお茶会をしたのは、これで3回目だという。


王室の公式ページには、多彩な民族衣装に身を包んだ肌の色の異なるゲストを歓待する王妃の写真や、女性ばかりで大きなテーブルを囲んでいる写真が掲載されている。

王宮のお茶会をのぞいてみたいかたは、Invitertepå te


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by bekokuma321 | 2018-09-04 20:59 | ノルウェー