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c0166264_13412528.jpg先月、緑の党の「選挙スクール」で北欧の選挙を紹介した。

ジェンダー・ギャップ(性差)の国際比較で、北欧5カ国のうち4カ国が、トップ10に並ぶ。日本はどん尻の114位。日本が北欧に最も遅れをとっているのは、政治と経済だ。

その政治を、北欧ノルウェー選挙を取材した昨秋の画像をもとに報告した。「女性議員やミニ政党が当選しやすい選挙」について。

終了後、参加者から、多数の質問や意見があがった。

「ノルウェーに選挙期間がないってどういうことなのか」
「日本の選挙では、出産を控えた有権者が、事前投票の要件に値しないと言われている」
「私の議会には女性議員が一人しかない。これはノルウェーの100年前の姿だが」
「明るい、自由、楽しそう。そんなノルウェーの選挙風景を見て、日本の選挙は、なんて不自由なんだと感じた」
「ノルウェーでは、選挙運動はほぼ何でもできるというが、してはいけないことは何か」
「90年代『桃色革命』という本を読んでびっくり(注)。北欧に行くチャンスもあり、北欧の福祉や平等の背景に女性議員の躍進があるとわかった。その後、立候補した」
「ノルウェーでは、ふだんのくらしと政治に境目がないという感じだ。政党の存在もくらしに身近のようだ」
「ノルウェーは地方議会も比例だ。『参事会制度』について説明がなかったが、地方議会についてもっと知りたい」
「日本には女性が誰もいない議会『女性ゼロ議会』があるが、それをなくしていくには」
「比例代表制では、選挙後、連立協議が不可欠となる。今の日本で比例制をしたら、連立協議などできないのでは」

回答は、近いうち公開される「選挙スクール」の動画をどうぞ。

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【注】正確な著書名は『桃色の権力』(三井マリ子著、三省堂)
【写真:上は、当選後ただちに育休にはいった緑の党国会議員(スクリーンの右の女性)について「比例制では代理議員制があり、休暇をとりやすい」と説明する三井。下は、講演後のパネル。左から久保あつこ旭川市議、清野和彦秩父市議、坂井えつ子小金井市議、司会は重松朋宏国立市議。ともに緑の党より】
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by bekokuma321 | 2018-06-10 13:58 | ノルウェー

4月20日に行われた国際シンポジウム「選挙を変えれば暮らしが変わる ♪モノトーン議会からオーケストラ議会へ♫」の講演録です。

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by bekokuma321 | 2018-06-01 11:23 | その他

4月20日の国際シンポジウム「選挙を変えれば暮らしが変わる ♪モノトーン議会からオーケストラ議会へ♫」の一部が、朝日新聞に報道された。


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国際シンポ「選挙を変えれば暮らしが変わる」報道
国際シンポ「選挙を変えれば暮らしが変わる」宣言
国際シンポ「選挙を変えれば暮らしが変わる」に参加して④(ふじみつこ)
国際シンポ「選挙を変えれば暮らしが変わる」に参加して③ (松田典子)
国際シンポ「選挙を変えれば暮らしが変わる」に参加して②(中山あみ)
国際シンポ「選挙を変えれば暮らしが変わる」に参加して① (伊藤由子)
国際シンポ「選挙を変えれば暮らしが変わる」韓国
国際シンポ「選挙を変えれば暮らしが変わる」ニュージーランド
国際シンポ「選挙を変えれば暮らしが変わる」ノルウェー
国際シンポ「選挙を変えれば暮らしが変わる」序
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by bekokuma321 | 2018-05-22 20:42 | その他

ノルウェー政府が、父親を差別しているとして、国際機関から提訴されるもようだ。

ノルウェー王国大使館のトム・クナップスクーグ参事官から、ノルウェーの保育サービスの充実ぶりを聞いたばかりだ。

ノルウェーの育休は、給与100%で49週間、80%で59週間。このうち、母親、父親にそれぞれ10週が強制的に割り当てられる。それ以外は両親のどちらがとってもOKだ。ほかに希望する1~5歳の子の保育園は100%確保されていて、現在1~5歳の90%以上が保育園に通園している、という。

いったい、ノルウェー法制度の何が問題となのか。

報道によると、欧州裁判所は、ノルウェーの父親の親休暇権は母親と同一ではない、と結論づけた。

理由は、父親が育児休業を取得するには、子どもの母親が雇用されているか学生であるかという条件が必要だ。しかし、母親の育児休暇にはこうした条件は適用されない。欧州自由貿易協会 (EFTA)は、ノルウェーの育休法制度は欧州の男女平等指令に違反している、と言っているのだ。

この問題は、2015年以来、欧州裁判所で扱われ、ノルウェーの父親から「差別だ」との証言が何件か提供されたという。2016年からは、和解の場も設けられたものの、合意には至らなかった模様だ。

対するノルウェー政府は、ノルウェーの父親休暇の規則は欧州の男女平等指令を侵害しないと譲らない。家族問題や男女平等政策を推進する「ノルウェー子ども平等省」は、父親が育児休業をとっている間、女親がより多く働き続けるようにという趣旨の規定であり、ひいては職場における男女平等を促進することになる、と主張している。

hESA tar Norge til EFTA-domstolen for diskriminering av fedre
Agency takes Norway to European court for discrimination against fathers


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    ▲産まれたばかりの赤ちゃんのおむつを変えるパパ(オスロ)

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    ▲ベビーカーを自転車の後ろにつないで、サイクリングするパパ(オスロ)

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    ▲イチゴを口の中で小さくほぐしてから子どもにあげるパパ(ヘードマルク)
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by bekokuma321 | 2018-05-08 23:13 | ノルウェー

4月20日、東京で「選挙を変えれば暮らしが変わる ♪モノトーン議会からオーケストラ議会へ♫」が開かれた。

ノルウェー、ニュージーランド、韓国の代表たちは、自国の選挙制度と女性の進出などについて熱っぽく語った。下記は、宮城から参加した伊藤由子議員の寄稿。

●ノルウェー●
クオータ制は政党には規制されていない
「クオータ制は、男女平等に不可欠か」。ノルウェーのトム・クナップスクーグさん(ノルウェー王国大使館参事官)から、参加者にこんな疑問が投げかけられた。

確かに現在に至るまで、ノルウェーの法律では政党にクオータ制は強制されてはいない。1978年に男女平等法が成立して、10年後の1988年、その男女平等法が改正されてクオータ制が導入された。しかし、それは政党にではなく、公的委員会など行政レベルに対してだった。

1993年には父親の育児休暇制度が導入された。父親がとらないと無効になることから、育児休業の父親への強制となり、「パパ・クオータ」と呼ばれている。

彼の「実は、政党にクオータ制がなくても政党は男女平等が実現しているところがある」の発言には、このようなクオータ制の歴史あるのである。

最初の発言「男女平等の進展は、女性だけではなく両性の生活が充実すること(育休はどちらがとってもいいなど)」は、新鮮であった。

高い投票率は投票しやすい環境から
2017年の国政選挙の投票率は78%、しかも女性の国会議員の割合は41.4%を超えたと報告。一因として、投票しやすい環境がととのっているからとし、病院や公的機関の殆どで投票が可能であり、18~19歳の投票率も75%であると紹介した。 

選挙の場所や時間については、日本でも高校生や働く女性たちからも声があり、地方自治体でも取り組める例として、実現したいと思った。

ノルウェーでは2008年にすでに企業の女性役員は、4割という目標を達成している。また現在、連立政権の3政党の党首は女性であると言ったが、これらは男女平等をめぐる息の長い戦いの成果であると感じた。

●ニュージーランド●
小選挙区制をやめて比例代表併用制にしたNZ
ニュージーランドのテサ・バースティーグさん(駐日ニュージーランド大使館一等書記官)は、現首相は女性で、3人目の女性首相であり、最高裁の裁判長も女性、国会議員の38.3%が女性であると言った。

1996年、小選挙区制をやめて小選挙区比例代表併用制を導入した際、女性議員は21%から29%になった。比例代表制を導入したことによって、政党の候補者名簿で選挙をすることになった。女性は、政党内の候補者リストに名前が載ればよく、選挙区で闘わなくてよくなったことが女性議員増につながった、と話した。

女性を迎え入れる環境を
37歳の女性首相は、6月から6週間の育児休暇をとり、後に復帰するという。また2人の女性が国会で授乳している姿を映像で紹介した。これには、熊本市議会の女性議員はじめ、結婚・出産・育児など現在進行形の女性議員にとっては、心強い話だったのではないか。今後、日本で、選挙法を変えることを考えると同時に、進めるべき環境整備について確認できたと思う。

私は、バースティーグさんの「比例代表制の候補者リストに変わっただけでは女性議員は増えない。女性を迎えいれる環境がないと女性は立候補したいと思わない」という言葉が胸に沁みた。まさしく「議会が魅力的な場所なら」と、友人に言われたことを思い返していた。

●韓国●
比例区にクオータ制を導入した韓国
韓国のキム・デ・イルさん(大韓民国大使館参事官兼選挙官)は、2000年にクオータ制を導入して、小選挙区では30%を女性とすると決められたものの違反しても罰則はなかったため、増えなかった、と話した。しかし、現在は、比例区に50%のクオータ制が罰則付きで強制されているので、女性議員が増えた。

また政党が、女性候補者を公認すると国から政党に補助金が出るようになったと語った。儒教の国柄のせいもあり、自主性に任せては変わりにくいので、罰則は効果的と語った。

女性議員増で偏見がなくなってきた
クオータ制の効果は、女性議員の数の増加に表れているが、質的な変化もみられるようになったとの発言は、非常に興味深かった。

議会内の政治的文化が変化し、女性関連政策や国民全体の安全政策などが増えてきたことや、議長並びに委員長といった役職に女性が就任したり、女性高官の割合がアップしたこと、さらに女性政策を企画する「女性家族省」が設置されたという報告があった。何よりも、政治分野における女性に対する偏見が払しょくされたと明言した。

小選挙区比例代表並立制の比例枠に限ってだが、候補者リストは男女交互で一番は女性というクオータ制は、女性議員増をもたらし、ひいては国民の投票行動に変化をもたらしたという韓国の話は、私たちのめざすところであり、具体的なモデルだ。

3カ国の講演後、会場からは、議員が病気や他の理由で出席が叶わない場合の代理制度などについて意見交換が行われ、実りの多いシンポジウムとなった。

2018.4.28 伊藤 由子(宮城県加美町議会議員)

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 ▲3カ国のスピーチの後、会場からの質問に答える韓国のキム参事官。逐次通訳のため時間がかかり、さあこれからというところで終わった(4月20日、東京ボランティア・市民活動センター。撮影富山達夫)

国際シンポ「選挙を変えれば暮らしが変わる」序
国際シンポ「選挙を変えれば暮らしが変わる」ノルウェー
国際シンポ「選挙を変えれば暮らしが変わる」韓国
国際シンポ「選挙を変えれば暮らしが変わる」ニュージーランド
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by bekokuma321 | 2018-04-30 12:45 | その他

4月20日、東京で「選挙を変えれば暮らしが変わる ♪モノトーン議会からオーケストラ議会へ♫」が開かれた。

ノルウェー、ニュージーランド、韓国の代表たちは、自国の選挙制度と女性の進出などについて熱っぽく語った。スピーチ内容を要約して、国ごとに紹介する。

■ノルウェー「世界で最も幸せな国の選挙制度」(講師:トム・クナップスクーグ参事官、通訳:仙波亜美広報担当官)

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ノルウェーは、労働界への女性参加が世界で最も高い国のひとつだ。それを可能にしている背景に、1~5歳の90%以上が保育園に通園し、父親に強制された育児休業(パパ・クオータ)を含む長い育児休業のシステムがある。

政治における女性割合は、大変高い。1913年の女性参政権以来、女性は、民主主義形成プロセスに参加につぐ参加をしてきた。昨秋の国政選挙の結果、国会議員の40%以上、首相・外務相・財務相を含む閣僚の半分、連立を組む3政党の党首3人全てが、女性となった。

女性の政治参加は、政治を変えてきた。保育や育児の改善、女性に対する暴力撤廃、合法的妊娠中絶などの権利は主に女性が勝ち取った。この進歩は、女性のみならず人々の可能性を解き放つことにつながっている。

女性議員増に選挙制度は「おそらく、関係があるだろう」。比例代表制選挙において、政党は、候補者名簿(リスト)に女性を載せやすいからだ。

クオータ制は、政党に強制されてはいないが、主な政党は、40%の性別クオータ制をとりいれている。クオータ制を導入しない政党でも、ほぼ男女同数を候補者名簿(リスト)に登載している。ほぼ全ての政党にある女性部や女性委員会が、男女平等をけん引する。

ノルウェーの選挙民は、候補者にではなく、政党の候補者名簿(リスト)に投票する。政党の得票数に比例して、政党の当選者が決まる。政党の得票率と国会の政党別議席割合は、ほぼ等しい。

投票率は約8割。ひとつには投票しやすい環境にある。解散がなく、投票日は9月初めの月曜と決まっている。投票日の何週間も前から投票できるし、病院や高齢者施設など公的施設で投票ができる。

投票権も立候補権も要件は全く同じで、国政選挙は、18歳以上のノルウェー国民で、ノルウェーに住民登録されていればいい。地方選挙では、有権者は、当選に影響を与える個人票を持ち、リストの候補者1人に1票、何人に加えてもいい。

【写真はノルウェー王国大使館のトム・クナップスクーグ参事官。撮影富山達夫】

(全国フェミニスト議員連盟と選挙改革フォーラムの共催)

国際シンポ「選挙を変えれば暮らしが変わる」序
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by bekokuma321 | 2018-04-27 11:59 | ノルウェー

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by bekokuma321 | 2018-04-19 13:51 | ノルウェー

2月24日、上京の折、東京都八王子市のクリエイトホールに向かった。三井マリ子さんの講演会「ノルウェーに学ぶ、女の子も男の子も幸せになれる教育とは」に参加するためだ。

マリ子さんというと、ノルウェー。私の憧れの国だ。だが、この男女平等と高福祉の国で、2011年夏、労働党の若者たちが政治を学ぶ夏合宿で、銃の乱射事件が起きて、80人近くの命が奪われた。

当時、その襲撃犯が「尊敬する人は麻生太郎」と言っていたことを覚えていた。そこで、講演後、「テロを起こした若者が、麻生太郎を尊敬すると言っていた。その事件についてどう考えるか」と質問した。

マリ子さんの回答はメモをとってなかったので、後でマリ子さんにメールで書いてもらった。それによるとーー。

「あのテロ事件の犯人は、裕福な家庭に育った、超右翼の白人の若者だった。インターネットで極右思想を学んだ彼は、イスラム教徒や難民を毛嫌いし、ノルウェーにイスラム系の人たちが増えることを阻止しなくてはと考えていた。当時の労働党政権は、難民の受け入れに寛容な政策をとっていた。

彼は、労働党政権をつぶそうと考えて、まず中央政府の建物の前で襲撃。そのあと未来の政治家となる、労働党の若者たちを殺そうと、彼・彼女たちが合宿をしていた島にやってきて次々に銃殺した。

犯人が逮捕されてその人物が明らかにされるまで、ノルウェーの多くの人たちは『イスラム過激派の仕業だ』と思い込んでいた。そうした偏見を後で大いに反省することになるが…。

極右思想に凝り固まった大量殺りく犯の尊敬する国が日本で、尊敬する人物が麻生太郎だということに、情けなく悔しい。講演テーマとの関係で言えば、『民主主義の破壊を防ぐには、民主主義を守るために闘わなければならない』と、立候補して議員になった若者が大勢いる。私は、こうしたノルウェーの若者にいつも励まされる」

麻生太郎は、以前、「ナチスの手口を学んだらどうかね」という恐るべき発言をした。安倍晋三と同様に改憲にひた走る日本会議系の右翼政治家だ。

ノルウェーで、人種差別、宗教差別に凝り固まり、無差別殺戮に走ったテロリストの、尊敬する人物が、この国の麻生太郎とは。私たちは、そんな人を大臣に頂く国に住んでいるのだ。世も末!と思った。

私は札幌の住人で、「戦争させない市民の風」でささやかな活動をしている。「勝手にライブ隊」というグループにも入ってて、「怪しいラッキー」など、替え歌を歌ったり、時々寸劇も交えて楽しんでいる。

3月初めの確定申告の頃は、森友学園で安倍をかばった国税庁長官の佐川に怒りをこめて「佐川、辞めろ!」と。最近は、佐川を任命した上司の麻生、そのまた上司の首相安倍に対して「麻生、辞めろ!」「安倍辞めろ(不安倍増)」と。

マイクの前では決して歌えない私なのだが、そして、マイクの前では歌わないと宣言していたのだが、先日、とうとう、マイクを握ってしまった。

私といっしょに街に出て訴える友人は、「ステージ4」の癌患者。「薬の影響で全然声が出ない」らしいが、普段は私よりよほどいい声で歌ってくれる。でも、その日、途中で「もうダメ」という。マイクを握るのは私しかいなかった。

ステージ4の彼女は、「体力は無いけど、このような場に出て動いている方が、元気になる」と言う。「麻生退陣」を求める署名を拒否して去っていく道行く人にも、いかに麻生が悪いやつかを語り続ける。

麻生は、本当に悪く情けないヤツだ。先日の国会答弁でも「佐川が・・・佐川が・・・」と、部下に全責任を押し付けた。私も最終的に職場を辞めた時の上司が、麻生とよく似た、この手のクズだった。手柄は自分が、ミスは部下に。

しかし、一企業の話ではない。麻生は一国の財務大臣だ。

高橋 芳恵(札幌市民)


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▲オスロの「ノーベル平和センター」前に掲げられた「銃弾とペン」の巨大な看板。

「悔しくて」(名護市長選現地報告)
マラッカ海峡より
「放射線取扱い主任という非常勤職の声」(高橋芳恵)
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by bekokuma321 | 2018-03-22 23:24 | ノルウェー

先月、来日したノルウェーの首相アーナ・ソールバルグ(保守党)は、大学生でベルゲン市議会議員になった。18歳だった。後、20代でベルゲン市から選出されて国会議員に。

ソールバルグ首相は、訪日記念講演会において、ノルウェーで女性議員が多い理由に、「選挙制度が比例代表制だから」と言った。党内女性部の強さも紹介した。

1980年代、私はノルウェー労働党や左派社会党の人たちから「女性議員が多いのは、政党がクオータ制を導入しているから」と聞いた。私は、「これだッ!」と膝をたたいた。そして日本にクオータ制を紹介しまくった。

それからウン十年、クオータ制という言葉は、日本のメディアでも普通に扱われるようになった。

しかし、である。小選挙区制では、政党は勝てる候補1人しか選挙区から出せない。すると、クオータ制を設けても、実現はおぼつかない。韓国を見よ、だ。

クオータ制は、比例代表制選挙で、より有効だ。ただ、北欧諸国は比例代表制の歴史が長く、空気のようなもので、あえて比例代表制選挙制度を女性議員増の理由に出す人は多くなかった。

ノルウェー首相は、クオータ制を党是に設けていない保守党の党首。だからこそ、女性議員増の梃に「クオータ制」を出さず、「比例代表制」をはっきりと言ったのだろう。

選挙制度のほかに、ノルウェーには、女性差別を撤廃し男女平等を実現させるための男女平等法がある。この法は、女性の経済的社会的文化的地位をあげることに一役も二役も買った。法には、公的審議会・委員会などのメンバーは一方の性が40%以上いなければならない、という「クオータ制」も定められている。

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 ▲I 女のしんぶん「叫ぶ芸術」56回 男女平等法の歌

ノルウェー首相、日本の女子学生たちにエール (2018年2月の首相来日記念講演速報)
●連載● クオータ制は平等社会への一里塚 第2回
赤松良子賞と女性差別撤廃条約
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by bekokuma321 | 2018-03-21 13:47 | ノルウェー

ノルウェーの法務大臣シルビィ・リストハウグ(40歳、進歩党)は、20日早朝、大臣を辞任すると記者会見した。

3月9日、法務大臣は、フェイスブックに「(難民に厳しい措置をとる法案に反対した)労働党は、国民の安全よりもテロリストの権利を重視する党だ」と投稿した。それには過激派の写真が使われていた。

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その投稿をめぐって、国民も政治家も憤った。彼女に不信任案が提出された。昨夜、与野党間を浮遊するキリスト教民主党も不信任賛成を決めたことで、不信任案は国会で過半数を超えることが確実だった。その場合、内閣総辞職かと憶測されたが、寸前で、とどまった感じだ。

リストハウグの記者会見によると、辞職したのは、「進歩党が政権のなかにいてほしいから」と。自分への批判--難民排斥感情をあおり、社会に分断を生むーーを表現の自由の侵害問題にすり替え、労働党とキリスト教民主党を強く批判した。また「先週は魔女狩りのようだった」と被害者を装いつつ、「私は国会議員として、これまでと同様、発言を続ける」と挑戦的発言を重ねた。

昨秋の選挙の際も、彼女の突飛な言動は外交問題にまでなった。当時、難民大臣だった彼女は、スウェーデンの難民が多く住む地域を突如訪問し、「近寄れない地域だ」などとスウェーデンの難民政策を非難した。選挙目当ての行動に、スウェーデンの難民大臣は、「選挙が終わってからなら会うが、利用されたくない」と面会をキャンセルした。

こうした言動をメディアは連日大きく報道。彼女の個人的人気は衰えを知らなかった。結局、こうした演出で、彼女は進歩党の看板政治家でありつづけるかもしれない、と思った。

今回、この強気のリストハウグが、問題発言後わずか10日余りで辞任に追い込まれた。それは、国会で与野党の力が拮抗しているからだろう。う・ら・や・ま・し・い!

【写真:ノルウェー「アフテンポステン紙」。左はアーナ・ソールバルグ首相、右はリストハウグ大臣】

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by bekokuma321 | 2018-03-20 23:43 | ノルウェー