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ドキュメンタリ映画『たたかいつづける女たち~均等法前夜から明日へのバトンをつなぐ』の上映会&三井マリ子さんトークライブが、「怒れる女子会@越谷」主催で開催された。


映画は、1985年男女雇用機会均等法が作られた時のお話。政府が出した案では本当の意味での女性の労働権の確立につながらないと、自分たちで男女平等法をつくり労働省へ提出する女性たちの戦い。歴史の教科書に載らない物語を山上千恵子監督が21世紀に蘇らせてくれた。


三井さんは、映画のハイライトである抗議デモ「イブ・リブ・リレー」の発案者である。リレーの萌芽は北欧にあった。北欧のデモに参加したイギリス人が帰国後、英国で似たような抗議をした。その英国のデモに参加したアメリカの友人が、留学中だった三井さんに話してくれた。その体を張った表現方法に心打たれた三井さんは、帰国後、仲間に紹介したら、「いいじゃない!」と。バトンの中にみんなで作った「男女平等法」を丸めて入れ、想いをリレーでつなぎ、労働省に提出した。


結局は国会の勢力図により平等法は実現しなかった。法案の立役者赤松良子さんの「ホントはもっといいものが作りたかった」「国会の場に女性がたくさんいたら判断は変わっていたかも」から悔しい思いが伝わってきた。


では、女性議員がたくさんいたら変わるのだろうか。わが吉川市を見ると疑問も残る。吉川市の議会は、20人中735%が女性だ。選挙後はかなり注目をあびた。

昨年、文部科学省の男女共同参画学習課が男女共同参画室に格下げ案が出された。当時、私は議会で「存続と拡充、組織的位置づけの強化を求める意見書」を出した。男女平等を訴え続けた歴史の重み、しかも男女平等はまだまだ道半ばであり、課から男女共同参画という言葉を無くすことはできない、と力説した。意見書は可決され、吉川市議会より文科省に提出された。


実は、この意見書に女性議員3人が反対したのである。“女性の敵は女性”という常とう句をぬぐい去れなかった一幕であった。


一方、114日の「怒れる女子会@越谷」には多くの男性の参加があった。理解と応援の姿勢を示す男性は今も昔もいる。問題は男であるか女であるかよりも、ジェンダーバイアス(性による偏見)がかかった考え方にあるのではないか。女性議員の比率を半分にすることは当然だが、偏見をいかに取り除いていくかの努力が必要だと私は思う。


闘ってきた女性たちがいたからこそ今がある。荒野を切り開いてきた先輩女性たちから受け継いだバトンを、私たちはブルドーザーで地ならしをし、次に渡していかなくてはならない。


岩田 京子(埼玉県吉川市議会議員)


我慢から交渉へ 臨時職員の闘い(怒れる女子会@越谷)

女たちのバトンは続いてる(怒れる女子会@越谷)


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   ▲三井講師(左)と、「バトンを受け取って走ります」とランニング姿の松田典子議員



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▲司会の檜垣貴津子さん(左)と「怒れる女子会@越谷」で奮闘する山田裕子議員




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by bekokuma321 | 2018-11-08 09:56 | その他

5月27日、ドキュメンタリー映画「たたかいつづける女たち」を観賞した。山上千恵子監督による「男女雇用機会均等法」成立前夜の女たちのたたかいを記録した映画だ。

同法の成立は1985年、翌86年より施行となる。当時35才前後だった私は、体調を崩し、長いトンネル生活を送っていた。社会への関心も失ないかけ、社会運動に懐疑的となっていた。この「男女雇用機会均等法」制定に至る動きも、どこか遠くの世界のことのように感じて過ごしていた。 

だから、私にとってこの映画は、当時の女性運動を、一から”お勉強する“教材となった。その頃抱いていた社会運動への負の感情を抱くことなく、素直に当時の社会運動を知ることができた。

私がトンネル生活をしていた間も、女性運動は連綿と続き、働く場の女性差別を撤廃するため、法制定運動に真正面から取り組んでいた女性たちがいたのだという感慨を抱いた。

「イブ・リブ・リレー」とは、なんとステキな命名であろうか。映画で山上監督が見せてくれたリレーが行われたのは1984年の12月、クリスマスの前。つまりクリスマス・イブだ。

世界的な潮流のウーマンリブ運動の思想を生かした「男女雇用平等法」(均等法ではなく)を、バトンに入れて、多くの女たちが、その手から次の手へと渡していく。まさに「女から女へ」だ。バトンを次の女に手渡すために、自分が担当した区間を責任を持って走り切る女たちの姿は、感動ものだ。

映画を見終えて、女性運動への信頼がさらにわいてきた。イブ・リブ・リレーで走った女たちの延長線上に今の私が立っているのだ、という誇りを感じることができた。いい教材だった。  

              
岡田 夫佐子(さみどりの会

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 ▲イブ・リブ・リレー。政府の雇用機会均等法案に反対してつくった男女雇用平等法案をバトンに入れて、女たちは走り続けた。映画「たたかいつづける女たち」より

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by bekokuma321 | 2018-06-07 13:23 | その他

山上千恵子監督のドキュメンタリー映画「たたかいつづける女たちーー均等法前夜から明日へバトンをつなぐ」を多くの人に見てもらいたい。そんな上映運動がはじまった。フェイスブックもできた。

c0166264_10555181.jpg働く女性の全国センター(ACW2)の伊藤みどりさんたちが、9月15日先陣をきって上映会を企画。30人ほどが三鷹市の市民協働センターに集まった。私も参加して、初めて映画を見ることができた。

映画は、1980年代、職場の男女平等を求めてからだを張って声を上げた運動をハイライトに、現在、マタハラ・セクハラに苦しみながら働き続けなければならない女たち、働くという行為によって命を削りとられる女たち・・・そんな女たちの生の声で構成されている。

1970年代、国連の国際女性年が始まった。「女性差別撤廃条約」がつくられ、多くの国が次々に批准していった。一方、日本は、国籍、雇用、教育において歴然とした性差別があった。世界の国々にまじって女性差別撤廃条約を批准するには、少なくとも、国籍法の差別撤廃、雇用の男女平等法、家庭科を女子だけに必修にしているカリキュラムを改正する必要があった。国籍法、家庭科はかろうじて改正され、残るは雇用における女性差別撤廃だった。

政府は、国際的メンツからも雇用の性差別撤廃法をつくって批准したかった。しかし、企業の圧倒的な力に対し、女性の側の力不足は歴然としていた。平等がほしいなら保護を捨てろーーこれが男社会(男になびく女も)の言い草だった。

そんななか、女たちは動いた。

デモ、ハンスト・・・ハイライトは、「イブ・リブ・リレー」だ。クリスマスイブの日、ウーマンリブの女たちは、真の男女平等法案(自分たちで作った)をバトンに入れて、新宿区から労働省まで、走る、走る、走る。

しかし、女たちの声に国会は微動だにせず、できたのは、女たちの対案とは似ても似つかないザル法だった。

1985年、政府は女性差別撤廃条約を批准した。いま、働く女たちの多くは、男女不平等に加え、”身分制”による女女格差に苦しむ。多くの女たちには「女性差別撤廃条約? 何それ?」だろう。

非正規と呼ばれている女たちを、大阪の女性が映画のなかで「当時は、未組織の女たちと呼んでいた」と言っていた。とても印象的だった。

「未組織の女たち」を組織化し、ひとりではあげられない声を集めてたたかい続けなくては、と強く思った。

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【写真上:上映会で挨拶する山上千恵子監督(右)。働く女性の全国センターの伊藤みどり運営委員(左)。2017年9月15日三鷹市にて】
【2017.9.17 一部加筆更新】
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by bekokuma321 | 2017-09-16 11:32 | その他

c0166264_12462794.jpg山上千恵子監督の最新作『たたかいつづける女たち~均等法前夜から明日へバトンをつなぐ』を昨夜観ました。 素晴らしいドキュメンタリー映画でした。

1980年代の雇用機会均等法の前後から、今もって闘い続ける女性たちの歴史と今が、多くの女性たちへのインタビューで描かれていました。女性たちの運動の歴史を知るだけでなく、これからの女性運動につながる映画です。

山上千恵子監督のトーク付きでした。山上さんは、「男女雇用機会均等法制定時の赤松良子さんの大変さはNHKテレビ『クローズアップ現代』で世に知られていますが、そこに登場しない女たちの闘いを記録したかった」と話していました(写真)。

山上監督作品には『30年のシスターフッド――70年代ウーマン・リブの女たち』や『山川菊栄の思想と活動――まずかく疑うことを習え』があります。どちらもいい映画でした。今回の『たたかいつづける女たち~均等法前夜から明日へバトンをつなぐ』にも、「歴史の教科書に載っていない女たちの闘いを残しておきたい」という山上さんの信念が貫かれていました。

1980年代、政府の雇用機会均等法案は女性の労働権の確立につながらない、と、自分たちの男女平等法を提案していった女性解放運動の歴史。そのなかで圧巻は、クリスマス・イブに労働省まで走る抗議のデモ「イブ・リブ・リレー」でした。三井マリ子さんのアイデアから始まった運動を初めて知りました。林陽子さんが「女性の問題を見える化した」とその意義を語っていました。また若い中嶋里美さんが元気に走る姿にも嬉しくなりました。まさに「行動する女たち」です。

c0166264_12423869.jpg法案制定の立役者・赤松良子さんも映画に登場し、「私だってフェミニストだから、もっといいものを作りたかった」と告白していました。「法案に反対した人たちは分からず屋だった」と言った言葉が印象的でした。いくら国会外で反対しても結局は国会の勢力図によって決まってしまう、という意味なら、赤松さんの言葉は正しいかもしれません。私たちは、雇用の男女平等を欲する女性をまったくと言っていいほど国会に送り出せなかったのですから。

男女雇用機会均等法制定30年が過ぎても、女性は正規社員と非正規に分断され、低賃金・不安定雇用に押し込まれている現実に、女性たちは今もって戦い続けなければいけません。と同時に、男女平等を求める女性をもっと国会や地方議会に増やさなくては、とあらためて思います。

会場で明治大学の先生が、「学生は動画なら観る。ぜひ学生に見せたい」と言っていましたが、ぜひ大学生や若い人たちに観てほしいです。まずは、私が関わっている高知の女性団体ポレールや、全国フェミニスト議員連盟などで上映会の提案をしようと考えています。

木村 昭子(ポレール役員、全国フェミニスト議員連盟世話人)

【写真】映像女性学の会・小野由理撮影(2017.6.3 渋谷男女平等・ダイバーシティセンター)

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ビデオ工房AKAME DVDリスト「生き方」
Sister wave_山上千恵子監督の3作品
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by bekokuma321 | 2017-06-05 13:14 | その他