2018年4月1日夜、品川区某所。イタリア女性訪日団から次から次へと質問が飛んだ。夜9時まで。

c0166264_10143111.jpg


「日本女性の法的差別がなくならない背景がわかった。その『日本会議』というロビー団体は宗教と関係はないのか」
「保守的政党に女性議員はどのくらいいるか」
「日本では中絶は合法か。女性の体を女性自身がコントロールすることは最も重要な権利だ」
「離婚率はどのくらいか」
「婚外子に対する差別はわかった。婚外子が2~3%しかいないーーこの数字は本当の現実を表していると思うか」
「学校の性差別とも闘ってきたと説明していたが、学校のなかの女性差別ってどういうものか」
「賃金の男女差はどの程度あるか。問題点は」
「イタリアの女性たちは、男性からの暴力で殺されている。日本でのDVはどのくらいか」
「セクハラが法で禁止されていない、とはどういうことか」

ローマの女性たちの一行が、桜満開の日本を訪問。現役の教員、医師、年金生活者など30人余りで、日本の女性問題に関心があるという。「日本女性の現状を1時間ばかり話してほしい」と依頼された。イタリア語のできない私は、英語で話し、それを企画したルチアがイタリア語に通訳した。

タイトルは「家父長制という化け物と闘う日本の女性運動 Fight against the Patriachy Monster in Japan」。内容は、日本の女性差別的法制度、その背景、それを変えようと闘う女性たち……。

一行は夕食をとる時間がなかったと聞き、早めに終わったほうがいいのではないかと思ったが、「夕食? あなたの話が終わってから」なのだと言う。みな真剣な顔つきで耳を傾けていた。しかも質問の多いこと。

10年ほど前、ローマの女性センターを訪問したとき、あるセミナーを覗いた。夜遅くまで、冷房もない熱い部屋で、女性たちが延々と会議を続けていた。イタリア女性の真面目さ、女性問題への熱心さに心底驚いた。4月1日は、私にその光景を思い出させた。

c0166264_10105277.jpg

c0166264_10112328.jpg


【写真上】夕食もとらず真剣に話を聞くイタリアからの訪日団(2018.4.1)
【写真中・下】写真展「60年代、70年代のイタリア女性運動」。2007年夏、ローマの女性センターに展示されていた写真を接写したもの


イタリア国会の女性議員約36%(下院)
ローマの女性センター
[PR]
# by bekokuma321 | 2018-04-03 10:44 | ヨーロッパ

c0166264_2122414.jpgイタリアで、3月4日総選挙があった。反EUのポピュリズム政党「五つ星運動」が躍進したらしい。さて、女性議員は増えたのだろうか。

The Localによると、下院630人のうち女性議員は225人。史上最高の35.71%となった。

昨年、選挙法が変わっただけでなく、政党候補者リストの上部に女性40%のクオータ制を入れさせた結果だろうか。

イタリアは、単純な比例代表制だった。しかし、比例代表制での小政党乱立をさけて「政治的安定性」を得るためとかで、下院では、40%以上の得票の政党に過半数の議席を与えていた。いわゆる「ボーナス制」といわれるものだ。

それが今年から、議席の3分の2を比例代表制、3分の1を小選挙区に変えた。同時に「ボーナス制」も撤廃された。


最低の女性でも、男よりはいい
猿に変えられた黒人女性大臣の顔――イタリア
イタリア ボニノ大臣のシスターフッド
イタリアもノルウェーをモデルに?
イタリアの6、70年代の女性たち(5)
イタリアの6、70年代の女性たち(4)
イタリアの6、70年代の女性たち(3)
イタリアの6、70年代の女性たち(2)
イタリアの6、70年代の女性たち(1)
イタリアはパリタリア
ローマの女性センター
[PR]
# by bekokuma321 | 2018-03-29 21:29 | ヨーロッパ

2月24日、上京の折、東京都八王子市のクリエイトホールに向かった。三井マリ子さんの講演会「ノルウェーに学ぶ、女の子も男の子も幸せになれる教育とは」に参加するためだ。

マリ子さんというと、ノルウェー。私の憧れの国だ。だが、この男女平等と高福祉の国で、2011年夏、労働党の若者たちが政治を学ぶ夏合宿で、銃の乱射事件が起きて、80人近くの命が奪われた。

当時、その襲撃犯が「尊敬する人は麻生太郎」と言っていたことを覚えていた。そこで、講演後、「テロを起こした若者が、麻生太郎を尊敬すると言っていた。その事件についてどう考えるか」と質問した。

マリ子さんの回答はメモをとってなかったので、後でマリ子さんにメールで書いてもらった。それによるとーー。

「あのテロ事件の犯人は、裕福な家庭に育った、超右翼の白人の若者だった。インターネットで極右思想を学んだ彼は、イスラム教徒や難民を毛嫌いし、ノルウェーにイスラム系の人たちが増えることを阻止しなくてはと考えていた。当時の労働党政権は、難民の受け入れに寛容な政策をとっていた。

彼は、労働党政権をつぶそうと考えて、まず中央政府の建物の前で襲撃。そのあと未来の政治家となる、労働党の若者たちを殺そうと、彼・彼女たちが合宿をしていた島にやってきて次々に銃殺した。

犯人が逮捕されてその人物が明らかにされるまで、ノルウェーの多くの人たちは『イスラム過激派の仕業だ』と思い込んでいた。そうした偏見を後で大いに反省することになるが…。

極右思想に凝り固まった大量殺りく犯の尊敬する国が日本で、尊敬する人物が麻生太郎だということに、情けなく悔しい。講演テーマとの関係で言えば、『民主主義の破壊を防ぐには、民主主義を守るために闘わなければならない』と、立候補して議員になった若者が大勢いる。私は、こうしたノルウェーの若者にいつも励まされる」

麻生太郎は、以前、「ナチスの手口を学んだらどうかね」という恐るべき発言をした。安倍晋三と同様に改憲にひた走る日本会議系の右翼政治家だ。

ノルウェーで、人種差別、宗教差別に凝り固まり、無差別殺戮に走ったテロリストの、尊敬する人物が、この国の麻生太郎とは。私たちは、そんな人を大臣に頂く国に住んでいるのだ。世も末!と思った。

私は札幌の住人で、「戦争させない市民の風」でささやかな活動をしている。「勝手にライブ隊」というグループにも入ってて、「怪しいラッキー」など、替え歌を歌ったり、時々寸劇も交えて楽しんでいる。

3月初めの確定申告の頃は、森友学園で安倍をかばった国税庁長官の佐川に怒りをこめて「佐川、辞めろ!」と。最近は、佐川を任命した上司の麻生、そのまた上司の首相安倍に対して「麻生、辞めろ!」「安倍辞めろ(不安倍増)」と。

マイクの前では決して歌えない私なのだが、そして、マイクの前では歌わないと宣言していたのだが、先日、とうとう、マイクを握ってしまった。

私といっしょに街に出て訴える友人は、「ステージ4」の癌患者。「薬の影響で全然声が出ない」らしいが、普段は私よりよほどいい声で歌ってくれる。でも、その日、途中で「もうダメ」という。マイクを握るのは私しかいなかった。

ステージ4の彼女は、「体力は無いけど、このような場に出て動いている方が、元気になる」と言う。「麻生退陣」を求める署名を拒否して去っていく道行く人にも、いかに麻生が悪いやつかを語り続ける。

麻生は、本当に悪く情けないヤツだ。先日の国会答弁でも「佐川が・・・佐川が・・・」と、部下に全責任を押し付けた。私も最終的に職場を辞めた時の上司が、麻生とよく似た、この手のクズだった。手柄は自分が、ミスは部下に。

しかし、一企業の話ではない。麻生は一国の財務大臣だ。

高橋 芳恵(札幌市民)


c0166264_2375090.jpg
▲オスロの「ノーベル平和センター」前に掲げられた「銃弾とペン」の巨大な看板。

「悔しくて」(名護市長選現地報告)
マラッカ海峡より
「放射線取扱い主任という非常勤職の声」(高橋芳恵)
[PR]
# by bekokuma321 | 2018-03-22 23:24 | ノルウェー

国際シンポジウム 選挙を変えれば暮らしが変わる
♪モノトーン議会からオーケストラ議会へ♫

時:2018年4月20日(金)1830~2045
所:東京ボランティア・市民活動センター (飯田橋西口すぐ。セントラルプラザ10F)

日本の一強多弱「モノトーン政治」は小選挙区制のせい?
世界には、民意の反映しやすい比例代表制選挙で、多種多様な議員を選んでいる国が多くあります。福祉・平等の北欧諸国はすべて比例代表制。37歳の女性首相を誕生させたニュージーランドも比例代表制で議席が決まる選挙です。比例代表制では、女性やマイノリティの当選率が高く、育休候補が選挙運動をしなくても当選でき、当選後も代理議員制があるため休みを取りやすい…など優しいシステムがいっぱい。そんな国々の事情を駐日大使館員がお話します。通訳つき。参加費500円/ 学生300円

■ノルウェー「世界で最も幸せな国の選挙制度」
講師:トム・クナップスクーグ(ノルウェー王国大使館参事官)

■ニュージーランド「比例代表併用制導入で変わったニュージーランドの政治」
講師:テサ・バースティーグ(ニュージーランド大使館一等書記官)

■韓国「クオータ制とその実態を選挙制度から見て」
講師:キム・デ・イル(大韓民国大使館参事官兼領事)

お問い合わせ 全国フェミニスト議員連盟世話人 090-8595-6421(三井)
       選挙改革フォーラム事務局 080-5862-3570(草野)

主催:全国フェミニスト議員連盟選挙改革フォーラム

c0166264_20171967.jpg

c0166264_18411431.jpg


国際シンポジウム 選挙を変えれば暮らしが変わる (コクチーズの案内)
♪ モノトーン議会からオーケストラ議会へ ♬選挙を変えれば暮らしが変わる(フェイスブックのイベント案内)

【2018.3.24 更新】
[PR]
# by bekokuma321 | 2018-03-22 18:52 | その他

奈良県の女性議員は全体の約1割。奈良県内39市町村中18市町村は、女性議員が誰もいない。いわゆる「女性ゼロ議会」は、46%にのぼる。

世界で最も幸福な国々の多くは、国連によると、北欧諸国だ。元気ですごせるお年寄りがどのくらいいるか、困ったときのサポート体制はととのっているか、国民がどの程度政治を信頼しているかーーなどの基準で調査した。

こうした幸せな社会づくりに貢献しているのは大勢の女性議員だ。北欧ノルウェーは国会も地方議会も女性議員は約4割。「女性ゼロ議会」は1980年代に一掃され、暮らしの隅々にまで女性の視点がはいっている。

そんな北欧の暮らしを写真で見ながら、奈良県の女性議員を増やすヒントを探そう。奈良県出身の瀬野喜代さん(荒川区議)が、「ふるさとをもっと住みやすくしたい!」と企画した。

☆2018年4月7日(土)1400
橿原市役所分館コンベンションルーム(近鉄大和八木駅南口5分)
☆女性議員をふやす会 (問い合わせ:瀬野 080-3252-2061)

講師:三井マリ子(女性政策研究家、全国フェミニスト議員連盟世話人、元東京都議)
   瀬野 喜代(東京都荒川区議、全国フェミニスト議員連盟世話人、奈良出身)

c0166264_10493357.jpg


世界一幸福な国ノルウェーの女性たち (2017国連幸福度)
フィンランド世界一、日本54位(2018国連幸福度)
[PR]
# by bekokuma321 | 2018-03-22 11:05 | その他