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支持17%で議席38%の自民(2019参院選比例区)_c0166264_22271591.jpg


先日紹介したように、参院選選挙区において、有権者のうち自民党を支持した人は、19%にすぎないのに、議席は51%もかっさらった。なんという不公平!

では、比例区はどうか。それぞれの政党の得票率に比例して議席が配分されるため、小選挙区制のような「作られた多数派」ができる可能性は小さいと言われている。今回の選挙結果を見ても、さまざまな政党から当選者が出ている。自民はわずか38%で、公明を入れても過半数に届かない。より現実の民意に近い。

では、その比例区において、有権者のうち自民を支持した人はどのくらいいたのだろう。722日の朝日、29日の赤旗の報道をもとに円グラフにしてみた(上)。やはり、比例区でも自民党は支持率に比べて議席は多すぎるではないか。選挙区ほどひどくはないにしても、自民党を支持した人はわずか17%にもかかわらず、議席は38%である。

原因は、投票率が余りに低かったからだ。48.8%だという。

参院の議員は、選挙区74、比例区50なので、64で選挙区の定数を多くつくっている。自民の牙城の選挙区に住んでいたら、「さあ、選挙に行こう」などと思う人は少ないのが当たりまえだ。

そう、投票率を上げるためにも小選挙区制をやめて比例代表制選挙に変えることだと思う。短期的には、まずは選挙区の定数を減らして、民意の反映しやすい比例区の定数を増やせ、と言いたい。




by bekokuma321 | 2019-07-29 23:24 | その他

支持2割以下で議席5割以上のカラクリ(2019参院選)_c0166264_09303522.jpg


参院選の報道によると、女性候補者は全体の28%と過去最高だったが、当選者は22.6%と前回並みだった。


政党別に見ると、男女1人ずつ2人当選したれいわ新選組が50%で、もっとも高かった。ほか高い順に、共産党42.9%、立憲民主党35.2%自民党17.5%、国民民主党16.7%、公明党14.3%、日本維新の会10%


上の円グラフは、選挙区について、全有権者に占める自民党の支持割合を出している東京新聞(2019.7.23)にならってつくった。


自民党は選挙区74議席のうち38議席、51%をとって他党を圧した。ところが、全有権者に占める得票割合を示す「絶対得票率」は2割以下だった。


投票率48.8%と低かったことが、この民意を歪めた結果を生んだ「大きな要因だ」と東京新聞は分析する。しかし最大の要因は小選挙区制選挙だからだろう。大都市を別として、1選挙区から1人しか当選しないところが32もある。この32は完全な小選挙区制だ。野党は1本化で対抗したものの、結果は、自民党22、立民1、国民1無所属8だった。


小選挙区制は、1票でも多くとった候補者しか当選しないシステムだ。ほかの候補者に入れた膨大な票は「死に票」となってごっそりどぶに捨てられてしまうのだ。自民党の牙城と化している選挙区で、投票しようという人が増えないのは当たり前だ。たとえ野党第1党に見込みのある選挙区であっても、ほかの小政党支持者が勇んで投票所に足を運ぶはずはない。


低投票率は民主主義の危機に違いない。が、「投票率をあげよう」だけでは限界があるのは明らかだ。それに、女性候補の少ない自民党が多く当選する、このシステムをつづける限り、男女半々への道は遠い。


石川真澄が繰り返したように「小選挙区制は非常に悪い制度である」と、これからも叫ぼう!


支持2割以下で議席5割以上のカラクリ(2019参院選)_c0166264_16240609.jpg

1人選挙区の熊本県。当選したのは自民党の馬場せいし候補。小選挙区制の結果、あべ広美候補に投じた票を含め29万3203票が「死に票」となった。




by bekokuma321 | 2019-07-27 10:06 | その他

妊娠中絶の歴史

妊娠中絶の歴史_c0166264_16432340.jpg


7月初め、イギリス議会は、北アイルランドの妊娠中絶合法化法案を可決した。賛成332、反対99だった。「歴史的な日」のニュースは、7月11日、届いた。


カソリックの国にも関わらず、アイルランドのほうは、昨年、国民投票で妊娠中絶が合法化された。「次は北アイルランドだ」という叫びが女性運動家たちからあがっていた。


北アイルランドでは、158年間にわたって違法とされていたため、中絶をせまられた女性たちはイギリスにでかけて行くしかなかった。北アイルランドはイギリス国内の地域だから、ことはわかりにくい。英紙ガーディアンの記者も、こう書く。


「女性の権利がこんなふうに譲渡されることに関して、一国のある地域で、ある大集団が、別の時代に属することだとその国で思われるような法的制限にさらされる、そんな国が存在していることを理解しようにもそれは難しい」


アイルランド問題・北アイルランド紛争の歴史はひとまず置いて、北アイルランド女性たちに「おめでとう!」を言いたい。


さて、上の写真は、「叫ぶ芸術――ポスターに見る世界の女たち 71回」(「I 女のしんぶん」2019.6.10)。フランスの妊娠中絶合法化25周年につくられたポスターである。カソリックの国フランスも、妊娠中絶を長年禁止していた。その重い扉を開いたのは、1人の女性政治家だった。


いかなる国であっても、女性の声が政治に届かないと、女性の人生は政治にもてあそばれてしまう。日本でも、中絶を「堕胎罪」とする刑法は存続している。


Parliament’s challenge to Northern Ireland’s abortion law is long overdue


by bekokuma321 | 2019-07-25 17:04 | ヨーロッパ

れいわ2人は比例代表「特定枠」があったからこそ_c0166264_17275179.jpg

■2割の支持で5割の議員

7月23日の東京新聞によると、自民党は、参院の選挙区で「絶対得票率」(注)の2割以下しか支持されてない。それなのに、選挙区の自民党議席は5割を超えた。

投票率が低かったこともあるが、小選挙区制だからだ。こんなにも民意を反映しない結果を出す選挙制度に怒りを覚える。あらためて、「小選挙区制は非常に悪い制度である」(石川真澄)。

■重いハンディキャッパー2人当選

そんな中でうれしかったのは、比例区でれいわ新選組の候補2人が当選したことだ。「これぞ比例代表制選挙のたまもの」とひざをたたいた。


6月末、たまたま木村英子さんの会見を聞いた。赤ん坊の頃大けがして手足が不自由になり、脳性麻痺で首から下が動かせない。「19歳ではじめて地域で生きることを選んだ」「私の同級生の仲間の障害者達は皆いま施設にいます。施設に50年も、いる人もいます」と言った。介護サービス充実政策を訴える、これ以上ない候補者だ。

公示直前に、山本太郎党首は、ALS患者のふなごやすひこさんが1番、木村英子さんが2番で、2人は「特定枠」だと発表した。特定枠とは、政党が決めた「優先的に当選させたい候補」のことだ。参院比例制の新ルールだ。

さて、ここで、北欧をはじめヨーロッパ諸国がとる”本来”の比例代表制選挙をちょっと。

■支持する政党の候補者リストを選んで箱に入れるだけ

ノルウェーでは、選挙の半年前に、選挙区の政党が決めた候補者リストを選挙管理委員会に出す。候補者リストは形を整えられて、投票用紙そのものとなる。だから、投票用紙には、政党名と、その党の候補者名が1番からズラリと印刷されている(写真下)。

有権者は、投票ブースに並んでいる全政党の候補者リストから支持する政党1枚を選ぶだけ。とってもシンプル、とっても簡単。

とはいえ投票者に候補者の順番を変える余地は残されている。候補者リストの空欄にチェックを入れたりするのだ(写真下)。だけど、国政では候補者リストが変更されることはほとんどない。地方議会選でも、それほど多くない。なぜなら、支持する政党の投票用紙(=候補者リスト)を変更せずに投票箱に入れる人が多いからだ。


■政党が決めた候補者リスト順に当選する

投票が終わったら、各政党の得票率にほぼ比例して、まず政党の議席数が決まる。3人だと、1番、2番、3番の候補が当選する。「特定枠」などという優先枠ではない。

つまり、北欧の比例代表制の候補は、日本のほぼ「特定枠」候補といえる。候補者個人が必死に票を獲りに行くのではない。政党が決めた候補者リストの上位に載れば、育休中でも病気療養中でも当選する。だからノルウェーには、国会に身体障がいの女性がいたし、サーメ出身や移民系議員がいる。県議会には、脊髄性筋委縮症SMAの男性議員がいる(写真最下)。 

■もしも「特定枠」がなかったら

一方、日本の比例代表制は違う。参院選の比例区では、個々の候補者が全国各地から1票でも多く票を勝ち取ったかで、当落が決まる。

もしも、「特定枠」がなかったら? ふなごさんも木村さんも全国遊説や連呼やらの過酷な選挙戦を戦い抜かなければならなかっただろう。「ふなごやすひこ」「木村英子」と書いてくれる人を一人でも多く見つける、これが選挙だからだ。たとえ山本太郎党首でも、立候補をすすめなかったと思う。

山本党首は、2人を当選させるため3番になった。北欧の選挙では、票を伸ばすために、著名な党首や党員を当選圏外(リストの下のほう)に登載することがよくあるが、それだ。山本党首の周りにはこうした北欧の選挙に通じている人がいたと思う。

たとえば、2014年、スウェーデンの新党フェミニスト党からEU議会議員が1名当選した。彼女はロマ人系のマイノリティだった。その時、カリスマ党首グードルン・シューマンGudrun Schyman は当選圏外に名前を載せていた。


バカ殿様たちの再生産装置

以上のように比例区枠でさえ、日本の選挙制度は、問題だらけだ。何より日本の選挙の最大の問題は、ごっそり死に票を生む小選挙区制がメインだということだ。衆院選はむろん、参院選さえ、小選挙区制がかなりある。小選挙区制では1票の格差も解消されるはずもない。いつまで、このバカ殿様たちの再生産装置を続けるつもりだろう


れいわ2人は比例代表「特定枠」があったからこそ_c0166264_15483430.jpg


れいわ2人は比例代表「特定枠」があったからこそ_c0166264_15572706.jpg




【注】絶対得票率は、投票に行かない人を含む全有権者に対して、その党がどのくらい票をとったかを示す。

【写真最上:2019年7月20日、渋谷駅頭での立憲民主党比例区・佐藤かおり候補の選挙運動。有権者に名前を書いてもらって票を獲得しなければ当選にむすびつかないのに、「べからず選挙」ゆえ候補者名は小さな白い布1枚のみ。ポスターもはれない。これでは大組織や世襲など三バンがないと難しい。佐藤かおり候補は惜敗】
【写真下:ノルウェーの国政選挙で使われた投票用紙。1番の候補は育休中で選挙運動はしなかったが当選した】


by bekokuma321 | 2019-07-24 17:46 | 北欧

山本作兵衛の描いた筑豊炭鉱の男女たち_c0166264_15593688.jpg


籠に石炭を入れる女性労働者。朝入坑したら夜まで、天井の低いトンネルで採掘した石炭を腰をかがめて集めては運ぶ。


アトヤマと呼ばれた女性たちだ。サキヤマと呼ばれる夫といっしょでなければ働けなかったという。一仕事終わると、男たちは酒たばこや賭博で憂さ晴らししたが、女たちには子どもの世話やおさんどんが待っていた。その過酷さは、とても言葉では表わせない。


写真は、先日、「飯塚市歴史資料館」で撮った。資料館には炭鉱画家・山本作兵衛のいくつかの作品(写真下人形(写真上)、当時の炭坑内の様子が再現されていた。


山本作兵衛は、1892年、飯塚生まれ。7歳から父について兄とともに炭鉱に入り、50年間、坑夫として過ごした。幼いころから絵を描くのが好きだったらしいが、66歳にしてはじめて絵筆を握ったのだという。彼の全作品は、飯塚市ではなく田川市に保管されている。


山本作兵衛の描いた炭鉱の絵は、2011年、ユネスコ世界記憶遺産に登録された。日本初の世界記憶遺産だった。そのおかげもあって、作兵衛の作品は国内外に広く知られるようになった。


ありがたいことに、ユネスコのウエブで、彼の絵はすべて見られる


彼の絵には女性労働者が多く登場する。「うそを一寸でも描くことが嫌い」と、山本は後年言ったというが、性別など無関係に奴隷のように酷使させられたのだ。姦通罪があった明治、大正時代だ。婚姻外の性交渉をした女性へのリンチは凄まじい。彼は、リンチされている女性をもリアルに描き、こんな添え書きを残している。やさしさがなければ、とてもこんな文章は書けない。


「一糸も纒(マト)わぬマツ裸かにされ主要街道の路ばたにキの字架に大の字に縛りつけられ、通行者はダレカレの差別なくそなえ付のムチで女の局部に一トムチあてねばならぬ。同情して柔く叩くと見はりの人事係が咎める。コラそんな叩きかたがあるか。斯うして搞けと、自分がたヽき本人にも又叩かせる。同情が仇になる。」 (注)


ユネスコは、彼の絵の偉大さをこうつづる。


「山本作兵衛コレクションは、明治時代後期から、筑豊の炭鉱業ではまだ産業革命が継続していた20世紀後期までの日本の発展状況を裏付ける私的記録である。当該コレクションは、素朴な絵画に説明が書き加えられた構成となっており、文字通り炭鉱の最前線で働いていた一人の男性が実際に体験した出来事を記述、描写した記録である。当時の日本について記述した文書は、政府や企業等の公式文書によるものがほとんどで、一人の労働者が作成した私的記録は非常に希少である。作兵衛の絵画には、公的記録では読み取ることができない当時の生々しさや臨場感がある。当該コレクションは、世界的に歴史的な重要性が高い時代を実際に生きた一人の人間の視点に基づく真正な記録である。」


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山本作兵衛氏 炭坑の記録画

UNESCO山本作兵衛コレクション (英語)

熊谷博子監督作品『作兵衛さんと日本を掘る』

地の底の声―筑豊・炭鉱に生きた女たち


【注:山本作兵衛の記録画「災害、リンチ」13番より引用。全画585の通し番号583】

【20190803 更新】


by bekokuma321 | 2019-07-16 16:29 | その他

ただ一人の女性議員と親子傍聴室を見る(飯塚市)_c0166264_00004725.jpg


福岡県飯塚市は、今春、「女性ゼロ議会」の汚名を返上した。今、飯塚市議会には、28議席のうち1議席に女性議員が座る。金子加代さんだ。


金子さんにはハンディのある息子さんがいる。「ぽれぽれの会」という障がいを考える会をはじめいくつかの市民運動を通じて、市政とりわけ人権や福祉政策に強い関心を持つようになった。


4月の統一地方選に立候補。キャッチフレーズは「つぶやきを市政に」。社会的に弱い立場の人たちの声を政治に届けたいという気持をこめた。トップ当選だった。


6月、議会で初質問をした。DV(ドメスティック・バイオレンス)について、さまざまな角度から市の具体策をと追及した。「ちょうど、男女共同参画週間だった」ため、唯一人の女性議員として一層力がはいった。


先日、その飯塚市でノルウェーの男女平等政策についてお話する機会があった。参加していた人が「飯塚市議会には『親子傍聴室』があります。知人が赤ちゃん連れでそこで傍聴をすることができました。でも、赤ちゃんが泣きだしてしまったんです」と言った。


なぜか気になった。翌日、飯塚市役所の見学がてら、その「親子傍聴室」を見せていただいた。


そこはあまりにも狭く圧迫感を感じる空間だった。隔離室のような印象を受けた。議場を覗けるガラス窓はあるが、他はモノトーンの壁で覆われていた。ベビーカー用のスロープもなく階段だった。階段そばの手すりの上や窓枠は角が多く、子どもによっては背の高さでもあり、歩いたり動いたりしたら、怪我しかねないつくりだった。


赤ちゃんが、泣いて教えてくれたのではないかーーー

「当事者や当事者を代弁できる人の意見をとりいれて設計してほしい」

「バリアフリーはもちろん、今やユニバーサルデザインの時代ですよ」


そして、何より金子加代さんの出番が無限にあることを象徴しているようだった。



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by bekokuma321 | 2019-07-16 00:32 | その他

熊本地裁にてハンセン病隔離政策に怒る_c0166264_16202907.jpg


「控訴をしないこととした」と、ハンセン病家族裁判の熊本地裁判決に対して安倍首相は控訴断念のコメントを出した。


参院選が近いので、本心はどうあれ控訴しないのではないか、との憶測が流れていたが、その通りだった。


熊本地裁の遠藤浩太郎裁判長(佐藤道恵裁判長代読)は、628日、ハンセン病患者の家族の主張を認める判決を下した。


朝日新聞によると、「ハンセン病隔離政策などにより、患者の家族が大多数の国民らによる偏見差別を受ける一種の社会構造を形成し、差別被害を発生させた。被害の実情は①村八分 ②就学拒否 ③結婚差別 ④就労拒否 ⑤進路や交友関係など人生の選択肢の制限 ⑥家族関係の形成の阻害といったものが含まれる。これらの差別被害は個人の尊厳にかかわる人生被害であり、また生涯にわたって継続しうるもので、その不利益は重大である」


判決文要旨を読み、この国の、途方もない差別野放し政策、隔離政策の恐ろしさに戦慄を覚えた。


76日、熊本に行く用事があったので、合間を縫って熊本地方裁判所に向かった。熊本地裁は、その昔、ハンセン病患者が集まって住み着くようになっていた本妙寺周辺からそう遠くないところに位置していた。本妙寺の周りの集落とは、79年前のちょうど今頃--7月9日とあるーー、厚生省や熊本県の決定を受けた警官や療養所職員が奇襲して、ハンセン病患者や家族を強制収容した場所だ。本妙寺事件として知られている。


当時の報告書は「刈り込み」「収容」をこう記している。


「男65、53、未感児28、非らい11、計157名を刈込み、トラック及び患者用輸送自動車にて、九州療養所に運び、男は警察留置所、女は監禁室に夫々分割収容いたし申候」


79年前、裁判所前のこの同じ道を、たくさんの悲鳴を乗せたトラックが通ったかもしれない、と立ちすくんだ。


判決文は、日本の差別の根の深さ、そのしわ寄せを一身に受けた家族の苦しみをあらためて思い知らせてくれた。それを書いた遠藤浩太郎裁判長や裁判官、提訴に踏み切った原告団、法的に支えた弁護団に敬意を表しつつ、国の政策転換を願ってのささやかすぎる熊本地裁訪問だった。


参院選まっただ中。熊本市庁舎と熊本市議会棟の前では、候補者のポスターが笑っていた。


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ハンセン病問題基本法

ハンセン病国賠訴訟

ハンセン病家族訴訟弁護団





by bekokuma321 | 2019-07-13 16:43 | その他

7月6、7日、全国フェミニスト議員連盟が毎夏開催しているサマーセミナーに参加した。今年は熊本市だった。


それに先立つ5日、「女性ゼロ議会」の大分県杵築(きつき)市を訪れた。杵築市は、2回連続して女性候補が出てない。


交流会に参加した杵築市民の中山田さつきさんは、夫が元杵築市議。彼の引退後、「夫の跡継ぎは私の信条に合わない」と自身の立候補は全く考えず、女性候補探しに動いてきたそうだ。市民をまきこんで運動をしてきた彼女の話を聞いているだけで、この人がいる限り、じき女性議員が誕生するだろう、と思われた。


さて、熊本でのセマーセミナーだが、初日は、「子供の声の代弁者は誰?」がテーマだった。プログラムは「発達障がい」「投薬被害」中心の内容で、子どもの声を政治に届けるための困難点や解決の糸口は見えにくかった。


翌日の「候補者男女均等法を徹底活用!」は、熊本市男女共同参画課の過去の説明に時間がとられ、候補者男女均等法への施策は聞けなかった。


「想像してみよう 女性50%の政治がつくる社会を」という横断幕が会場正面に掲げられていた。しかし、この大テーマとプログラム内容がつながらない、と私には思えた。


私自身は、受付や後片付けなど裏方をしつつ、発言もした。また、名前だけで顔のわからなかった会員の方々と親しく交流できて、うれしかった。


岡田ふさ子(全国フェミニスト議員連盟世話人)


【編集部注:サマーセミナー最終日に採択されたアピール文で、主催者のテーマと内容との関連が少しわかりかけたという人もいた。そのアピールは左下More参照】


全国フェミニスト議員連盟サマーセミナー@熊本_c0166264_22210481.jpg



全国フェミニスト議員連盟サマーセミナー@熊本_c0166264_22110217.jpg




More
by bekokuma321 | 2019-07-11 22:40

参院選の真っ最中だ。女性の立候補者は28.1%(370人中104人)。男女半々にほど遠い。


これでは、奇跡的に女性候補全員当選したとしても、国連が定めた最低ラインの30%など夢のまた夢だ。忘れてならないのは、この30%は「1995年まで」の到達目標だったことだ。


国際的潮流や、国連勧告を受けて、日本政府も「2020年までに30%」とささやかすぎる目標を掲げた。やっと「候補者男女均等法」も制定した。ところが、この法律、「罰則付き」でという女性団体の要望は捨て去られたため、政党は、候補者を男女半々にしなくても、政党交付金が削られるわけでもない。違法行為をしても何のお咎めもないのだ。


さて、世界には一院(下院)しかない国も多く、参院にあたる上院議員は選挙をしない国もあり、国会議員の女性割合は、一院で比較されてきた。その国会における女性割合の最新統計によると、1位ウガンダ、2位キューバ、3位ボリビア、4位メキシコ、5位スウェーデン。前回と同じだ。


そして、わが日本は世界164位! 163位のガンビアと165位のコンゴ(注)・サモアの間に鎮座する。このランキングは前回と変わらない。下に日本とそのお仲間の国々を掲げる。


IPUの4月1日付の調査。対象国は193カ国。


日本の女性議員率、世界164位(2019.4.1)_c0166264_18452556.png



【注:コンゴは2つあるが、コンゴ民主共和国のほう】


怒!日本の女性議員率世界164位(2019.2.1)

Percentage of Women

「身を切る改革」どころか「民意を切る改革」



by bekokuma321 | 2019-07-09 19:08 | ヨーロッパ

速報「女性ゼロ議会をなくそう@杵築市」_c0166264_10181857.jpg


201975日、大分県杵築市公民館で、「増やそう女性議員、なくそう女性ゼロ議会」の集いがあった。


杵築市議会は「女性ゼロ議会」。議員18人は、全て男性である。4月の選挙には21人立候補したが、女性はひとりも出なかった。


元教員の上田健さんや、市民運動家の中山田さつきさん、商店を経営する賀来さんなどが、杵築市の実情を語った。


「杵築市の女性の多くは政治に関心がないようだ」

「人手が足りなく、商売が忙しくて、政治や選挙どころではない」

「杵築市の選挙で、女性は、2期連続して立候補もしていない」

「近くの中津市は、24人に28人が立候補して、女性議員は5人になった。杵築市でもと新聞投稿した。妻から『何もわかっていない、おへそが茶を沸かす』と言われた」

「杵築市に新しい図書館を実現する会、という会があって杵築市民の多くが参加した。その会は目的が達成されたので、解散したが、そういう市民の力はある」

「実は、この4月の統一選前に、女性候補者を擁立しようという動きはあった。しかし、諸般の事情で立候補に至らなかった」

「候補者は、やはり地域代表という慣行がある。自治会の代表もすべて男性。女性がなっているところは、男性が誰もいないため、やむなく、の結果だ(注)」

「城下町で、古い体質がある。女性が出ると叩かれる」

「でも、次の選挙ではかならず女性が出ると思う」


主催した全国フェミニスト議員連盟から参加したのは、池沢みちよ(千葉県船橋市議)、陣内泰子(前八王子市議)、小磯妙子(神奈川県茅ケ崎市議)、岡田ふさ子(名古屋、市民運動家)、三井マリ子(元都議)。なぜ女性議員が必要かや立候補した動機などを語った。


「全国フェミニスト議員連盟」は、女性議員を増やそうと活動する市民団体。7月5日の集いは、杵築市に隣接する国東市の藤原真由美さんがネットワークを駆使して支援した。藤原さんは、国東市職を退職後、農産物の加工や流通をする「ぐらんま」を通して、女性高齢者のいきがいづくりを進めてきた。国東市自身、女性議員はたった1人しかいない。


【注:杵築市の女性は、議員ゼロ、行政管理職29人中1人、自治会長172人中4人(2019年3月調査)】


速報「女性ゼロ議会をなくそう@杵築市」_c0166264_10403940.jpg

【写真:上は杵築市公民館での集い。下は城下町の香りが漂う杵築市の街並み】



「女性ゼロ議会」脱出めざして_2019地方選




by bekokuma321 | 2019-07-09 10:31 | その他