千葉県に現在、女性議員はどのくらいいるのだろう。

市民ネットワーク千葉県の田中紀子木更津市議が調査した(下図)。田中議員は、女性議員増を目的に活動する全国フェミニスト議員連盟会員でもある。

千葉県内の市町村議員1166人のうち女性はわずか 204人で 17.5% だ。女性議員は5,6人に1人しかいない。男性議員だらけの「女性ゼロ議会」も長生村と御宿町、2つ残る。

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▲オール・メンの千葉県御宿町議会(同町ホームページより)

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   ▲オール・メンの長生村議会議員による村民向け報告会(同村ホームページより)
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by bekokuma321 | 2018-07-21 10:35 | その他

1889年、狛江市の前身狛江村が誕生した。以来129年間、常にそのトップに君臨したのは男性だった。そろそろ女性にバトンを渡す時ではないか。

6月4日、狛江市の高橋都彦市長(当時)は辞職した。市議会議長に「一身上の都合」と理由を記した辞職願を提出したという。市長欠席のまま、議会は市長の辞職願いを認めた。辞職後に記者に配布された市長の文書にはこうある。

「今回、勇気ある女性職員から実名でのハラスメントの抗議文を受け取り、市政をこれ以上混乱させてはいけないという思いから辞職を決意した次第です。
 相手方がハラスメントと受け止められているのであれば、その行為はハラスメントとなります。これまで私の言動で、ハラスメントと受け止められた職員に対しまして、この場をお借りいたしまして謝罪いたします」

報道によると、市長は一貫して「セクハラと認識できるものはない」「身に覚えがない」などとセクハラ行為を否定してきた。ことここに至っても、セクハラをした事実を認めてはいない。そして辞職するのは、市政を混乱させてはいけないから、だという。つまり、不法行為をしたお咎めのないまま、ボーナスと退職金あわせて約1000万円の公金をちゃっかり懐に入れて、市長は市を去った。

ふつふつとわいてくる憤りを抑えられない。

狛江市もセクハラ防止指針や規則を持っている。本来なら被害者の相談窓口⇒苦情処理委員会⇒加害者を処分、となる。ところが、2014年、市の相談窓口に訴えた女性たちへの加害者・市長は、野放しにされた。

「総務部長から企画財政部長と副市長に伝えられ、加害者側に『副市長からやんわりと言う』」と内部文書に記載されていたそうだ。呆れかえる。こんな環境のもとで、狛江の女性たちは、じりじりと市長を追い詰めてきた。よくぞここまであきらめず闘ってきたと思う。本当にあっぱれだ。

市長によるセクハラ被害を市の相談室に訴え出た女性たちーー

相談内容を公開請求して、”黒塗り公文書”から市長の疑惑を議会で追及した女性議員ーー

セクハラ疑惑解明を求める声明文を市長に手渡した超党派の女性議員6人ーー

満を持して市長のセクハラ行為を実名で訴えた女性職員4人ーー

「加害者は市長」とする組合ニュースを発行し、「組織内の自浄作用はほとんど機能していない」と指摘した職員組合も立派だった。

セクハラーーセクシュアル・ハラスメントーーは、支配する側が支配される側に「このくらいどおってことない」として行う性的脅かしである。卑劣で野蛮な行為だ。下にいる者(多くは女)は吐き気を催すほど嫌でも断りにくい。それをいいことに行為はさらにエスカレートする。被害者は、出口のない苦しみをかかえて、休みがちになったり、退職に追い込まれたり、精神に異常をきたすこともある(三井著『セクハラ110番』集英社)。

セクハラは、働く女性の誇りや自尊心を深く傷つける重大な人権侵害であり、女性から働く意欲を奪う労働権の侵害である。

市長が去って空席となった狛江の市長選に田中とも子さん(下)が立候補した。セクハラ退治をがんばってきた女性議員の一人だ。安心して働き続けられるセクハラのない環境をつくることを、ひっさげて。

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          ▲田中とも子ホームページより

麻生退任とセクハラ禁止規定を求めて抗議
福田淳一事務次官は辞職すべきだ
女の出番
セクハラ村長退陣後の村長選に女性立候補
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by bekokuma321 | 2018-07-20 23:57 | その他

7月18日、愛知県みよし市の集会場で、「女性を議会に!ネットワーク 出前講座 in みよし」という会合があった。この、みよし市は、朝日新聞が7月11日に報じた愛知県内唯一の「女性議員ゼロ市」だ。人口は約6万人。

主催は、略称「議会ネット」と呼ばれる、市民と無所属・市民派議員の団体。代表は白井えり子日進市議会議員。名古屋周辺市町村の現職女性議員や、みよし市の元女性議員などが参加した。

同会会員岡田ふさ子さんから、会合の報告が寄せられた。岡田さんは全国フェミニスト議員連盟さみどりの会に属して、女性議員増に活動している。

―会合の内容は、この会は無所属市民派に限定しているため、なぜ市民派議員か、に始まり、議会になぜ女性が必要なのか、無所属市民派選挙はいくらかかるかなど。現職女性議員が作成したレジュメにそって、解説され、それに基づいて意見交換があった。

―「候補者男女均等法」施行を追い風に、「みよし市」を「女性ゼロ議会」から脱出させたい、との声がいくつもあがった。

―「最後は家族の反対にあった」(朝日新聞2018.7.11)ため、立候補を断念したみよし市の女性も参加していた。彼女を支援したいと言う人も何人かいて、「家族への接触、説得も含め、あきらめてはいない」という発言があった。

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 ▲人口6万人の愛知県みよし市の議会。まるで男子校の同窓会のようだ(写真は同市ホームページより)

速報「女性ゼロ議会」長野県川上村訪問記
「候補者男女均等法なんて知らない」(長野県下諏訪)
長野県の女性ゼロ議会撲滅&女性議員増を求めて(岡田夫佐子)
案内「候補者男女均等法ができた!さあどうする?」
候補者男女均等法は我々が望んでることではない(長野県自民党)
「政治分野における男女共同参画推進法案」可決
徳島県北島町「女性ゼロ議会」脱出なる
4月7日(土)は奈良に行こう!
女性ゼロ議会をなくそう!(岐阜県関市)
藍住町長・町議会議長に謝罪要請(フェミ議連)
報告「なくせ女性ゼロ議会 増やせ女性議員@群馬」
政界への女性進出を促す法案、国会へ
今治市に女性議員誕生
女性ゼロ議会「栗原市」を訪問して
女性ゼロ議会、5議会にひとつ
サロン下諏訪にて女性と政治談議
女性議員日本一の影に女衆(おんなしゅう)あり!
アテネ宣言
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by bekokuma321 | 2018-07-19 14:02 | その他

7月18日付けガーディアン紙によると、スペイン左派政権は、強姦事件におけるあいまいさをなくすために、「セックス同意法」を提案する予定だという。

新法では、「いやよはイエスの意味」ではなく、「イエスの意味はイエスのみ」となる。セックスへの同意は、明白でなければならないとされる。対して、沈黙など他の対応はすべて「ノー」と解される。よって明らかな同意のないセックスは、強姦とみなされる。

すでにスウェーデンで成立した「セックス同意法」と似たものになるらしい。

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       ▲スペインの男女平等推進ポスター

Spain to introduce ‘yes means yes’ sexual consent law
Share your views about sexual consent apps and the law
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by bekokuma321 | 2018-07-18 23:01 | ヨーロッパ

元外相トールヴァル・ストルテンベルグの訃報が届いた。ノルウェー国民の尊敬を集めてきた政治家で、NATO事務総長の前首相イェンス・ストルテンベルグの父親でもある。心からお悔やみ申し上げる。

訃報に接して、ノルウェー初の女性首相グロ・ハーレム・ブルントラントは「その前向きで豊かな人生を考え、私は、感謝の念と幸福感に満ちあふれています」と語ったと報道されている。

彼の妻カリン・ストルテンベルグは、余り知られていないが、ノルウェーの家族・男女平等政策の土台をつくったフェモクラット(femocrat)だ。妻カリンが亡くなったのは、2012年秋。その直前、私は彼女に単独インタビューをする機会に恵まれた。その時、仲睦まじい二人の写真を撮影した。左がトールヴァル・ストルテンベルグ、右がカリン・ストルテンベルグ。

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カリン・ストルテンベルグについての記事は、ノルウェー王国大使館HPに掲載された。現在、HPにはなさそうなので、夫妻の思い出を胸に、原稿を掲げる。彼女の進めたノルウェーの「家族政策=男女平等政策」は、2018年の日本にこそ必要だと考えられるから。

●●● 第1回 男女平等政策の礎を築いたカリン・ストルテンベルグ 上 ●●●

3%から90%へ

「1972年、私は、家族・消費問題省職員のトップでした。その省内に、家族・男女平等セクションがありました。でも、吹けば飛ぶようなセクションでしたね」。こう言って、カリン・ストルテンベルグ(1931年~)は、カラカラと笑った。

いま、年金生活を送るカリンは、国家公務員だった時代に、ノルウェーの家族・男女平等政策の骨子をつくった人物として知られる。現首相イエンス・ストルテンベルグの母親、元外相トールヴァル・ストルテンベルグの妻としても有名である。オスロ市内にあるストルテンベルグ家応接間でインタビューした。

――どうやって、前人未到の政策を編み出したのですか。
「当時、家族・消費問題省の大臣はインガー・ルイ―ズ・バーレ(Inger Louise Valle)でした。その大臣が、『女性たちのために、男女平等を進める家族政策づくりをしてほしい』と事務方の私に頼んできたのです。私は『家族政策? 何でしょうか、それは?』と聞き返してしまいましたよ。私は何も知らなかったのです。すると大臣は『私もわからないけれど、それを必要とする大勢の女性たちがいることだけは確かでしょ。とにかく、働きたい女性が外で働き続けられるような政策を考え出してください』と言うんです。でも、当時の家族・消費問題省には、そんな分野を受け持つ職員がいなかった。そこで私は大学生を臨時に雇って、彼らと議論を重ねた。その結果、家族政策白書ができたのです」

――それが、後に世界のお手本になるノルウェーの男女平等政策や家族政策のスタートだったのですね。その白書の内容を覚えていらっしゃいますか。
「どうしたら両親がともに外で仕事を続けながら子どもや家族の世話をできるようにするか、についての提言でした。とりわけ、子どもがいる女性が仕事を続けられるようにするためには、どうしたらいいのか。その具体策を提案しました。最優先課題は、保育園の建設。70年代はじめのノルウェーでは、子どもたちのたった3%しか保育園に入れなかったのですよ」

――今、ノルウェーでは、子どもの90%近くが保育園に通っていますね。70年代に3%だなんて、30%の間違いではないのですか。
「いいえ3%です。ですから、保育園の建設を最重要課題にあげたのです。次の重要政策は、小さな子どもを持ちながら働く親に、特別な権利を与えたこと。一に親休暇の導入、二に子育てのための就業時間の軽減、三に子どもが病気になった時の親の有給休暇、四が子どもを持つ親への現金給付増額、五が男親に家に早く帰ってもらうための政策……」

――既存政策への挑戦ですね。国会は荒れたでしょうね。
「保守派政党は、『女性が男性と同じように外に出て働いたら、子どもはいったいどうなるのだ』と強く反対しました。それには、『大丈夫。両親ともに家庭に早く帰れるようにすればいいのです』と反論しました」

――政策の実行に必要な財源はどうしたのですか。
「この家族政策は実にお金がかかりますから、少しずつゆっくり前進させました。つい最近まで、ざっと40年もかかりました。最も強く推進してきた政党は労働党ですが、他党も、政策推進派に変わってきました」

――あなたは、この白書で、妊娠中絶の決定は女性の意思による、との提言もしました。
「反論続出。私は、まるでリンチにあったようでした。質問に答えるための回答案を何百も用意しました。諸外国を調査し、『妊娠中絶を合法化しない社会』は『妊娠中絶のない社会』ではなく、『違法で不衛生な妊娠中絶が横行する社会』にすぎないことを証明しました。危険な闇中絶によって、おびただしい数の女性が死亡したり、致命的傷害を受けたりしている恐怖の現実をつきつけました。

――当時ノルウェーでは、医師による委員会が中絶の是非を判定する、となってましたね。
「もしも中絶が人道にもとる行為だとするなら、医師が決めようと、女性が決めようと同じでしょ。ですから、しだいに議論の焦点は、妊娠中絶を決めることができうる最適の人は誰か、に移行してきました。そこで、私たちは、『妊娠中絶をするか否かを決める最適の人物は女性自身である』という自信に満ちた文章を書きました。医師による委員会がたかが30分ほど女性から話を聞いて判断するより、妊娠した女性自身のほうがずっと確実な判断をしますよ。これ、当たり前でしょ」

――国連の後押しもありましたね。
「1975年、メキシコで開催された第一回国連世界女性会議に、私はノルウェー代表として出席しました。国連には、世界ナントカ年、国際ナントカの日とか、たくさんありすぎます。ですから世界女性会議も、開催前は関心を呼ばなかった。ところが、開けてみたら世界のマスメディアが注目しました。ノルウェーでも、大きく報道されました。それ以来、男女平等のテーマはノルウェーの大事な政策なのだ、と考える人が増えてきたのです」

――女性の政治家が増えたことも関係しますか。
「政策決定の場に女性が増えたことが決定的でしたね。1986年、グロ・ハーレム・ブルントラント首相は、組閣の際、初めて女性を40%以上にしました。有名な、あの“女の内閣”です。その時の防衛大臣の男性が、『おー、なんてこった! 内閣で保育園のことを議論しなければならなくなった』と嘆きました。彼に限らず多くの男性大臣たちは『保育園? そんなバカなこと』と思ったのでしょうが、もうそんな発言は、時代遅れになったのです」

――女性大臣が増えることによって、女性の関心事が国の重要政策になるいい例ですね。
「労働党は次の選挙で負けて、保守党に政権を譲った。保守党はクオータ制には反対でした。ところが、保守党政権に変わっても、やはり大臣の40%は女性だった。すでに『40%の女性大臣』が当たり前になっていたので、もしも女性を1人、2人しか入閣させなかったとしたら、国民の失笑を買うと思ったのでしょうね。以来、どの政党が政権をとっても、内閣大臣の40%以上は女性です。

(雲ひとつないいい天気の日だった。窓の外に目をやりながら、カリンは続けた)
あなた、この近くのビーゲラン公園を散歩してごらんなさい。たくさんのパパたちが、子どもをベビーカーに乗せて時間を過ごしていますよ。父親が“パパ・クオータ”を10週間取れるからです。その10週間は父親に割り当てられた有給休暇です。母親には代行できません。育児を楽しむパパの姿、これは、40年前の家族政策の大きな成果なのです」                           (Moreに続く)

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by bekokuma321 | 2018-07-15 11:50 | ノルウェー

女性議員の割合@愛知県

朝日新聞は、7月11日、愛知県の女性議員の割合を調査報道した。もっとも女性議員が多いのは、43.8%の東浦町議会。北欧並だ。

一方、県議会は、102人中女性はわずか8人。女性380万人の代表としてはあまりに少なすぎる。割合にして7.8%。全国平均10%を下回る。また県都名古屋市議会にも、女性議員は2割しかいない。

さらに男性議員のみの「女性ゼロ議会」は4市町村。たとえば62000人を擁するみよし市の議会は20議席だが、男性だけがズラリ(写真最下)。

記事を提供してくれたのは、岡田ふさ子さん。全国フェミニスト議員連盟さみどりの会など市民団体で、女性議員を増やす運動を続けてきた。岡田さんは、記事を見てこう思ったという。

「『候補者男女均等法』が施行されたおかげで、新聞社も本腰を入れて調査してくれるようになった。これまでベールに包まれていた、愛知県内の各議会の男女比が、わかりやすい一覧表になった。いかに、決定の場に女性が少ないか、一目瞭然!」

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 ▲朝日新聞愛知版2018.7.11


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▲まるで女人禁制のような愛知県みよし市議会(同市ホームページより)

速報「女性ゼロ議会」長野県川上村訪問記
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徳島県北島町「女性ゼロ議会」脱出なる
4月7日(土)は奈良に行こう!
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報告「なくせ女性ゼロ議会 増やせ女性議員@群馬」
政界への女性進出を促す法案、国会へ
今治市に女性議員誕生
女性ゼロ議会「栗原市」を訪問して
女性ゼロ議会、5議会にひとつ
サロン下諏訪にて女性と政治談議
女性議員日本一の影に女衆(おんなしゅう)あり!
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by bekokuma321 | 2018-07-15 09:03 | その他

国民の目が未曽有の災害に注がれている真っ最中、政治の根幹である選挙制度の改変が決まった。

「一票の格差」を改正すると称して、参院の議員数を6議席増やしたのだ。参院の特別委員会委員35人のうち、22人の自民、公明委員による多数決だった(写真)。

「一票の格差」の是正は、最高裁の要請だ。ところが3年前、合区によってお茶を濁してしまった。そのため国会は、2019年の参院選には「選挙制度の抜本的な見直し」をすると約束していた。

「抜本的な見直し」というからには、すべて比例代表制選挙に変える方法があった。そうすれば、一票の格差はただちに解消される。女性議員も増やせる。

少なくとも比例区枠を増やしたうえで政党を選ぶ選挙にして、政党の候補者名簿の半分を一方の性にする、という英断をすべきではなかったか。それこそ、自民・公明も賛成して成立・施行された「候補者男女均等法」の趣旨だ。そうすることによって、参議院は、あまりにも女性議員の少ない衆議院とは一味違ったものとなる。

しかし今回も小手先の手直しだ。6人増のうち、2人は埼玉選挙区に増やして、議員1人当たりの有権者数を少し減らすのだという。とはいえ、絶えず大都市への人口の移動があるのだから、こんな変え方なら何度変えても一票の格差は解消されないだろう。

6人のうち4人は比例区の定数を増やすのだという。選挙区に擁立できなかった県の候補をここにあてはめて、合区で高まった自民党内の不満解消をはかるためらしい。とんでもないことだ。一票の格差是正とも関係ない。各紙も厳しく批判する。

「民主主義の土台である選挙制度を、自党の都合を優先して強引に変えることが許されてはならない」(東京新聞)

「あからさまな党利党略だ」(信濃毎日)

「伊達忠一参院議長も調整の任を放棄し、各党にそれぞれの案の提出を求めただけだ。無責任きわまりない」(朝日)

「抜本改革からは程遠く、党内事情による『自己都合』が目立つ」(毎日)

参院は、衆院と同様、選挙区と比例区に分かれていて、73人は選挙区、48人は比例区で選ばれる。選挙区選挙は都道府県単位で、前回「鳥取・島根」と「徳島・高知」が合区となった。大都市などを除いた多くは、1人しか当選できない小選挙区制選挙だ。一方、比例区の選挙は全国ブロック。こちらは医師会など大組織をバックに持つ人か、スポーツヒローしか目はない。どちらも、ミニ政党は勝ち残れそうもない。

「選挙は主権者である国民の意思が反映された国会をつくるためにある」--石川真澄の言葉だ(『堕ちてゆく政治』)。しかし、これじゃ「選挙は政治家の稼業を続けるためにある」だ。

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▲参院政治倫理・選挙制度特別委員会。自民、公明が賛成の起立をしている。数少ない女性議員のうち、野党席から1人起立している右端の女性は中山恭子議員(希望の党、日本会議国会議員懇談会)(2018.7.11)

国際シンポ「選挙を変えれば暮らしが変わる」報道2
国際シンポ「選挙を変えれば暮らしが変わる」報道
国際シンポ「選挙を変えれば暮らしが変わる」宣言
国際シンポ「選挙を変えれば暮らしが変わる」に参加して④(ふじみつこ)
国際シンポ「選挙を変えれば暮らしが変わる」に参加して③ (松田典子)
国際シンポ「選挙を変えれば暮らしが変わる」に参加して②(中山あみ)
国際シンポ「選挙を変えれば暮らしが変わる」に参加して① (伊藤由子)
国際シンポ「選挙を変えれば暮らしが変わる」韓国
国際シンポ「選挙を変えれば暮らしが変わる」ニュージーランド
国際シンポ「選挙を変えれば暮らしが変わる」ノルウェー
国際シンポ「選挙を変えれば暮らしが変わる」序
比例代表制は男女格差を縮める(世界経済フォーラム2017)
女性議員増「比例代表制&多数定数選挙区で」
比例代表制は女性や弱者が当選しやすい
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by bekokuma321 | 2018-07-12 00:08 | その他

7月7日、8日、松本市で全国フェミニスト議員連盟のサマーセミナーが開催された。

豪雨でキャンセル者がいたものの、のべ100人以上が、菅谷昭松本市長の基調講演、シンポジウム、分科会、アピール採択などのプログラムに参加した。写真下にアピールを掲げる。

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◆◆◆2018全国フェミニスト議員連盟サマーセミナー in 松本 アピ-ル◆◆◆

「“生命を考える” 三ガク(岳・楽・学)都からの発信」の呼びかけに応えて、私たちは、全国フェミニスト議員連盟サマーセミナーin松本、に集いました。

農林漁村においても都市においても、生命を大切し、心豊かに暮らすことはどういうことなのかーー子どもはむろん、老若男女、LGBT(エル・ジー・ビィー・ティー)の人たちの人権を認め合い、連帯することの大切さを、私たちは学びました。

政治は生活そのものです。育児や介護をはじめ日々の生活の困難さをより身近に体験している女性の声を、政治分野にもっと増やして、政治に人権を反映させなくてはなりません。

しかしながら、まだ男性偏重政治が続いています。

長野県には100万人以上の女性が住んでいます。しかし女性の議員は、県議会には58人中わずか5人 8.9%、ここ松本市選出の県会議員は、6人すべて男性です。

また、長野県内の市町村議会の女性議員比率は14%にすぎず、77市町村のうち、男性議員のみのいわゆる「女性ゼロ議会」は 11もあります。

長野県は例外ではありません。世界の国会における女性議員比率のランキングを見ると、日本は世界193カ国中 158番目という、恥ずべき低位置にあります。全国の市区町村議会の女性議員はわずか12.8%、町村の3分の 1は「女性ゼロ議会」です。

この現実を一日も早く変えなくてはなりません。

その大きなてことなるのが、この5月施行された「政治分野における男女共同参画推進法」です。これは、国会や地方議会の選挙に候補者を出すときには、男女の候補者を半々にしようという画期的法律です。

候補者を男女半々にするには、政党や政治団体が、「候補者男女均等法担当」を創設するなど、選挙候補者を探し選定していく過程において女性を増やす強力な手立てが必要です。

また政府や地方行政は、女性が立候補しやすい環境づくりのため、予算・人員を増やして、啓発施策を遂行していく責務を持っています。

しかし、この法律には強制力も罰則もありません。

全国フェミニスト議員連盟は、1992年、すべてのレベルの議会に女性議員を4割に、というクオータ制を掲げた日本初の市民団体です。

それから4半世紀、抗議やロビー活動やイベントを繰りかえし、女性議員増による男女平等社会の構築を訴えてきました。そして、いま、政治の分野を男女平等にしようという日本初の法律を手にしました。

ここに集った私たちは、一層の“強い意志と行動”を胸に、法律を実行に移すため、政党、政治団体、行政、労働組合などあらゆるところに働きかけようではありませんか。私たちは、「女性の活躍!女性の視点で未来を切り拓く」を合い言葉に、女性の政治参画を拡大することに力を注ぎ、ともに歩みを進めていくことをここに宣言します。

                              2018 年 7月 8日
            2018 全国フェミニスト議員連盟サマーセミナー in 松本
                                  参加者一同

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▲分科会の一コマ。左から丸山寿子塩尻市議、氣賀澤葉子駒ヶ根市議、米窪麻美さん(LGBT人権活動家)、長岡春奈さん(LGBT人権活動家)

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▲アピールの朗読をする地元信州大学の学生3人。左端に座っている司会は、準備に奔走した田口輝子松本市議会議員

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▲信濃毎日新聞 2018.7.8 (矢澤江美子八潮市議提供)


速報「女性ゼロ議会」長野県川上村訪問記
「候補者男女均等法なんて知らない」(長野県下諏訪)
長野県の女性ゼロ議会撲滅&女性議員増を求めて(岡田夫佐子)
案内「候補者男女均等法ができた!さあどうする?」
候補者男女均等法は我々が望んでることではない(長野県自民党)
「政治分野における男女共同参画推進法案」可決
徳島県北島町「女性ゼロ議会」脱出なる
4月7日(土)は奈良に行こう!
女性ゼロ議会をなくそう!(岐阜県関市)
藍住町長・町議会議長に謝罪要請(フェミ議連)
報告「なくせ女性ゼロ議会 増やせ女性議員@群馬」
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今治市に女性議員誕生
女性ゼロ議会「栗原市」を訪問して
女性ゼロ議会、5議会にひとつ
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【写真上&下:全国フェミニスト議員連盟提供、写真中:三井マリ子撮影】
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by bekokuma321 | 2018-07-11 12:00 | その他

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▲「I 女のしんぶん」(2018年7月10日号)叫ぶ芸術


上は、ベルギー政府肝いりでつくった、女性議員を増やそうポスター。

20年ほど前、ベルギーの女性議員はわずか9%だった。今の日本の衆院における女性率と同じだ。それを変えなくては、と「立候補者リストにおける男女の平等代表制の法律」をつくった。

ベルギーの選挙は比例代表制。有権者は、候補者個人ではなく、政党を選ぶ。選挙に先立って、選挙管理委員会は、それぞれの選挙区の定数以上の候補者名を並べたリストを、政党に提出させる。政党は、このリストをつくる段階で、候補者の3人に1人を女性にしなければならなくなった。守らないと選管から候補者リストを突き返されてしまう。

こうしてベルギーは、現在、第一院における女性議員は38%、世界193カ国中21番目にまであがった。強制力のある法律や、上のポスターのような啓発キャンペーンなどなど、官民あげての力強い運動のたまものだ。

日本の女性議員はいまだに10%、世界で158番目! ベルギーに遅れること20余年、先月「候補者男女均等法」がやっとできた。20余年の遅れを取り戻せるか。
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by bekokuma321 | 2018-07-10 15:29 | ヨーロッパ

2018年7月6日、長野県の「女性ゼロ議会」川上村を訪ねた。レタスで成功した富裕な村として知られる。12人議員はすべて男性のみ。女性は候補にも出ていない。

役場の応接室で行政担当から、実情を伺った。

中島企画課長(男)、由井係長(男)、原男女共同参画担当(女)の発言を要約する:
「(女性議員ゼロの件)隔絶されてる地理的特徴から、外の情報がはいってこなかった。封建性が残る」
「(昔は嫁が来なかったという佐々木都さん(注)の話に対して)今は、川上村に魅力があり、外から嫁になる人が多いようだ。後継者不足はない」
「女性は出ていっちゃう。農家の後継者に女性しかいない場合もいるが、後継女性が、男性に負けないくらいやっている人は、知らない」
「(家族経営協定に対して)やっていない。そんなことするとギクシャクするのでは。うまくいっている。若夫婦、老夫婦という分け方はあると思うが、嫁に対して給与とか休暇とかということはない。まったく、うまく行っている」
「(DV、セクハラについて)デリケートな問題なので私どもは把握していない」
「(DVセクハラの中身ではなく窓口の有無は)保健福祉課が担当。窓口はあると思うが…」
「(男女共同参画計画・条例)つくってない」
「(男女共同参画施策について)元気づくり支援金を活用して、女性が参加できるイベントをした。外部から講師を呼んで、女性が女性を支援するもの。『もうそう会議』という名。こんなことをしていきたいねという女性の声を出し合った」
「川上村女性応援チームWAO ができた。よそからきた若いお嫁さんが中心」

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レストラン「樹木里(きぎり)」で村の女性たちから実情を伺った。そのポイントを要約する。

「子育てで忙しくて、村の議会に興味を抱くことはなかった。選挙がやってきても、男の人が出るもんだ、と見ていた。何か言ったところで何か変わるのかな、という思いはある」
「県外から川上村に嫁いで、一番びっくりしたのは『まけ』。親戚グループでつくる集団のことで、要するに苗字でまとまっている組織。昔から村にある。その『まけ』から今年は議員を出す、と決める。その『まけ』に女性がはいることは絶対ない」
「今年はうちの『まけ』から選挙に出るとすると、1000万くらいかかるらしい。立候補する人が用意する。選挙の前の飲み食いに使う。『まけ』の代表になるまでにカネがかかるということだ」
「(飲み食いや会合に)長靴をはいて行くと聞いた。長靴だと中にお金をいれてもらえるのだ」
「(議員は月16万1000円だ)初めて議員がいくらもらっているかを知った。けっこういい額ではないか。他人ごとだから、全然知らなかった」
「この『まけ』にオンナの人がはいることは絶対ない」
「何につけ、女性が出るという風習は、この村には絶対ない。女性が一歩出ることは絶対ない。子どもは男女別なく宝だ。でも、大人になって、嫁さんになったら夫に従うものだ、と観念している」
「葬式など行事も『まけ』が手伝う。葬式でも女性が後から食べたりする。お手伝いするのが女の人だから」
「男尊女卑大好きな村だ」
「農業の家の嫁の待遇が過酷だ。嫁は舅姑から、遊びに行ってはいけないとか言われる。農家の嫁というスタイルが確立していて、はずれると変な目で見られる。3世代同居もあり、昔はこうだったと、今の女性たち(嫁)の生活を制約しようとする」
「当主が座る場所や嫁が座る場所が決まっている。嫁の位置は決まっている。一番身分が低いのは嫁」
「夫が死んでも、長男が喪主になり、彼女は喪服も着られず平服で参加、葬式にも参加させてもらえなかったと聞いたことがある。川上村は8地区あり、その中でも封建的な地区ではそうだった」
「出る勇気が出ない。疲れるんです。ある会議に行って、相手の人が私に先にあいさつした。それを見た〇〇という肩書の男性が、私に『今度、〇〇に出たらいいじゃないか。女の〇〇に出てみやがれ』と言った」
「昔、この村では、郵便で新聞に投稿するとき、自分の近くのポストには入れないと聞いた。誰かに見破られないように」
「自殺された方が何人かいると聞いた」
「女性同士で、文句言ったり、愚痴をこぼしたり、しょっちゅう。それが外にもれて大騒ぎになった」
「父ちゃんをさしおいて何事かと言われる」
「お姑に止められたとも聞いた」
「男の人だけからの声を聞くと、農家がうまく行っているように思ってしまうのでは」


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 ▲全国フェミニスト議員連盟「女性ゼロ議会撲滅キャンペーン」のメンバー(20180706)

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▲「女性ゼロ議会」の長野県川上村村議会(「2017川上村要覧」 p27)

【注】佐々木都さんは長野県佐久市の老舗旅館「清集館」の女将。佐久に根をはって女性の地位向上に発言してきた。川上村で、かつて審議会員として働いたことがある。今回、全国フェミニスト議員連盟の「女性ゼロ議会撲滅キャンペーン」プロジェクトが企画した川上村訪問団に加わった。



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[2017.7.15 更新]
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by bekokuma321 | 2018-07-07 12:07 | その他