カテゴリ:ノルウェー( 623 )

なんで日本の議会には女性が少ないのか。

男尊女卑、強い性役割、やる気のない政党、夫の無理解、カネのかかる選挙ーーーいろいろあるだろうけれど、最大の原因は何だろう?

女性議員を数多く輩出してきた国々の選挙を調べてみた。たとえば、男女平等の先頭を切る北欧諸国の選挙制度は? 北欧5カ国、すべて、比例代表制選挙だった。

なかでも、首相・財務相・外相が女性であるだけでなく、閣僚の50%、国会議員の41%が女性の国ノルウェーは、100年前から比例代表制で選挙を行っていた。

ノルウェーでは女性が議会に多いだけではない。議会を構成する議員の所属政党のなんと多彩なこと。人口5000人以下の小さな自治体であっても、大政党からミニ政党まで5つか6つの異なった政党から議員を出していた。

そんなノルウェーの選挙を映像で見ながら、選挙運動、高校生の政治参加、投票のしかた…などを皆で考えた。その、緑の党での講演会内容が、Youtubeにアップされた。北欧の選挙や政治に関心のあるかた、下の写真をクリックしてどうぞ!

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▲投票日の深夜、全政党党首(緑の党はスポークスパーソン)が国会に集まって記者会見を行うのが恒例。左から2人目の緑の党スポークスパーソンは身重で国会議員当選。翌日から育休にはいった(2017年9月11日深夜のノルウェー国会の写真を見せて説明する三井講師)

女性議員やミニ政党が当選しやすい選挙制度とは
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by bekokuma321 | 2018-06-18 21:55 | ノルウェー

c0166264_13412528.jpg先月、緑の党の「選挙スクール」で北欧の選挙を紹介した。

ジェンダー・ギャップ(性差)の国際比較で、北欧5カ国のうち4カ国が、トップ10に並ぶ。日本はどん尻の114位。日本が北欧に最も遅れをとっているのは、政治と経済だ。

その政治を、北欧ノルウェー選挙を取材した昨秋の画像をもとに報告した。「女性議員やミニ政党が当選しやすい選挙」について。

終了後、参加者から、多数の質問や意見があがった。

「ノルウェーに選挙期間がないってどういうことなのか」
「日本の選挙では、出産を控えた有権者が、事前投票の要件に値しないと言われている」
「私の議会には女性議員が一人しかない。これはノルウェーの100年前の姿だが」
「明るい、自由、楽しそう。そんなノルウェーの選挙風景を見て、日本の選挙は、なんて不自由なんだと感じた」
「ノルウェーでは、選挙運動はほぼ何でもできるというが、してはいけないことは何か」
「90年代『桃色革命』という本を読んでびっくり(注)。北欧に行くチャンスもあり、北欧の福祉や平等の背景に女性議員の躍進があるとわかった。その後、立候補した」
「ノルウェーでは、ふだんのくらしと政治に境目がないという感じだ。政党の存在もくらしに身近のようだ」
「ノルウェーは地方議会も比例だ。『参事会制度』について説明がなかったが、地方議会についてもっと知りたい」
「日本には女性が誰もいない議会『女性ゼロ議会』があるが、それをなくしていくには」
「比例代表制では、選挙後、連立協議が不可欠となる。今の日本で比例制をしたら、連立協議などできないのでは」

回答は、近いうち公開される「選挙スクール」の動画をどうぞ。

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【注】正確な著書名は『桃色の権力』(三井マリ子著、三省堂)
【写真:上は、当選後ただちに育休にはいった緑の党国会議員(スクリーンの右の女性)について「比例制では代理議員制があり、休暇をとりやすい」と説明する三井。下は、講演後のパネル。左から久保あつこ旭川市議、清野和彦秩父市議、坂井えつ子小金井市議、司会は重松朋宏国立市議。ともに緑の党より】
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by bekokuma321 | 2018-06-10 13:58 | ノルウェー

ノルウェー政府が、父親を差別しているとして、国際機関から提訴されるもようだ。

ノルウェー王国大使館のトム・クナップスクーグ参事官から、ノルウェーの保育サービスの充実ぶりを聞いたばかりだ。

ノルウェーの育休は、給与100%で49週間、80%で59週間。このうち、母親、父親にそれぞれ10週が強制的に割り当てられる。それ以外は両親のどちらがとってもOKだ。ほかに希望する1~5歳の子の保育園は100%確保されていて、現在1~5歳の90%以上が保育園に通園している、という。

いったい、ノルウェー法制度の何が問題となのか。

報道によると、欧州裁判所は、ノルウェーの父親の親休暇権は母親と同一ではない、と結論づけた。

理由は、父親が育児休業を取得するには、子どもの母親が雇用されているか学生であるかという条件が必要だ。しかし、母親の育児休暇にはこうした条件は適用されない。欧州自由貿易協会 (EFTA)は、ノルウェーの育休法制度は欧州の男女平等指令に違反している、と言っているのだ。

この問題は、2015年以来、欧州裁判所で扱われ、ノルウェーの父親から「差別だ」との証言が何件か提供されたという。2016年からは、和解の場も設けられたものの、合意には至らなかった模様だ。

対するノルウェー政府は、ノルウェーの父親休暇の規則は欧州の男女平等指令を侵害しないと譲らない。家族問題や男女平等政策を推進する「ノルウェー子ども平等省」は、父親が育児休業をとっている間、女親がより多く働き続けるようにという趣旨の規定であり、ひいては職場における男女平等を促進することになる、と主張している。

hESA tar Norge til EFTA-domstolen for diskriminering av fedre
Agency takes Norway to European court for discrimination against fathers


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    ▲産まれたばかりの赤ちゃんのおむつを変えるパパ(オスロ)

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    ▲ベビーカーを自転車の後ろにつないで、サイクリングするパパ(オスロ)

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    ▲イチゴを口の中で小さくほぐしてから子どもにあげるパパ(ヘードマルク)
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by bekokuma321 | 2018-05-08 23:13 | ノルウェー

ある女性の生誕100年を記念してその業績が大きく報道されている。

女性はエヴァ・コースタッド(1918~1999)。ノルウェーの男女平等オンブッド第1号だった。当時、男女平等推進のためのオンブッド(オンブズマンのこと)を持つ国は他になかったので、世界初の男女平等オンブッドだ(注1)。

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     ▲エヴァ・コースタッド。1995年7月オスロにて撮影三井(『男を消せ!』より)

北欧では、法律は、独立した特別の監視機関がなければ守られないものだとみなされている。その機関は、個人が誰でもいつでも簡単に利用でき、無料でなければならない。このような市民の常識から生まれたのが、オンブッド(オンブズマン)だ。目線は常に社会的弱者だが、裁判官と大臣を足して2で割ったような強い権限を持つ国家公務員だ。ただし任期は6年。

ノルウェーの男女平等オンブッドは、1978年男女平等法とともに生まれた。当時の法の10条~12条に規定があった。

オスロで、エヴァ・コースタッドに取材をしたのは、1995年7月。『男を消せ! ノルウェーを変えた女のクーデター』(三井マリ子著、毎日新聞社)に取材内容が詳述されている。

その中からひとつあげる。エヴァは私に「全市に公的委員会の性別構成比を出させて、どの市のどの委員会に何%しか女性がいないということを明らかにさせた。それをもとに、なぜこの委員会には女性がいないのかと市長に質問をする」と教えてくれた。さらに「男ばかりの船舶委員会を持つ市があった。まずは船舶委員会の委員長に手紙を書き、電話をした。適格者がいないというので、『あなたの奥さんや娘さんだって船で旅行するでしょう』と言った。翌年、その市の船舶委員会に初めて女性が入った」

さしものノルウェーも、「当時は市長は男性ばかり」。エヴァ・コースタッドは、市長相手に女性を増やすよう変えてもらうことは「楽な仕事ではなかった」とつぶやいた。

今晩、豪雨のなか女性たちが財務省前で「麻生辞めろ」と怒りのデモをしている。

麻生大臣は、露骨なセクハラを繰返した福田事務次官(今は辞職)の任命責任、管理監督責任者である。あんなセクハラ男を野放しにしていたのだから、その責任をとって一刻も早く辞めるべきなのに、あろうことか、麻生大臣は「はめられて訴えられているんじゃないか」「セクハラ罪っていう罪はない」などと福田次官をかばった。

ノルウェーにもどる。ノルウェーの男女平等法は何度か改正されている。セクシュアルハラスメント、ジェンダーハラスメントの禁止も盛り込まれた。セクハラは男女平等法で定義づけされ、明快に禁止されている。

一方、日本の雇用機会均等法でも、セクハラが明記されているが、禁止されていない(注2)。麻生大臣のような支配者に「セクハラ罪はない」などと言わせないためにも、厚労省はただちに改正してセクハラ禁止規定にすべきだ。

さらに、エヴァ・コースタッドが就いていた男女平等オンブッドのような独立機関が、セクハラなど性被害の根絶には絶対必要だ。被害者が、財務省の顧問をしている弁護士事務所に訴え出ることなどできるはずはない。


【注1】現在では、男女平等オンブッドは「平等・反差別オンブッド」と呼称が変わって、対象が拡大された。
【注2】1997年、日本の雇用機会均等法が改正されて事業者のセクハラ防止義務(禁止ではない)が明記された。これは、アメリカの三菱自動車で働く女性たち100人が起こしたセクハラ訴訟、彼女たちとともに不買運動をした女性団体NOWなどのおかげである。セクハラの苦しみを訴えたアメリカ女性労働者がいなければ、日本の雇用機会均等法にセクハラの防止義務さえなかったのだ。この訴訟は、アメリカのEEOCが三菱を相手に集団訴訟を起こした。EEOCは雇用機会均等委員会のことで、北欧のオンブッドのような独立機関である。後に、三菱は実に約50億円もの賠償金を支払って和解をした。

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▲オスロのエヴァ・コースタッド通り。彼女に敬意を表して、かつての通りの名を変えて彼女の名にした

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▲1971年の地方選は「女のク―データー」と呼ばれた(毎日新聞『男を消せ! ノルウェーを変えた女のクーデター』に詳述)。オスロ市議会に登庁する女性当選者たち。中央はエヴァ・コースタッド。Milestones in Norwegian women’s history より

セックス同意法(スウェーデン)
映画界の女性差別をなくすために
男女平等大臣、クオータ制反対を公言
平等オンブッド、Tシャツに怒る
ノルウェー地方選レポート1:「女のクーデター」再び
平等・反差別オンブッド、地方行脚
ノルウェーの新「平等と反差別オンブッド」、決まる
ついに映画産業にクオータ制
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by bekokuma321 | 2018-05-08 00:00 | ノルウェー

日本の出生届用紙は、生まれた子どもの名前の右横に「嫡出子」「嫡出でない子」という欄があって、どちらかに印をつけるようになっている。

この21世紀に、この日本に生まれたら、父母が結婚してるかどうかで差別されるのだ。もとになっている法律は戸籍法49条。改正案が出されても、自民党や維新の会などの国会議員が猛反対しているから、ちっとも変わらない。

女性や子どもが世界でもっとも幸せだとされる北欧はどうか。北欧ノルウェーの家族の実情は日本と100年違う。「なくそう戸籍と婚外子差別・交流会通信」222号(2018年3月―5月号)に掲載された原稿を編集発行者の許可を得て紹介する。

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by bekokuma321 | 2018-05-01 08:57 | ノルウェー

4月20日、東京で「選挙を変えれば暮らしが変わる ♪モノトーン議会からオーケストラ議会へ♫」が開かれた。

ノルウェー、ニュージーランド、韓国の代表たちは、自国の選挙制度と女性の進出などについて熱っぽく語った。スピーチ内容を要約して、国ごとに紹介する。

■ノルウェー「世界で最も幸せな国の選挙制度」(講師:トム・クナップスクーグ参事官、通訳:仙波亜美広報担当官)

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ノルウェーは、労働界への女性参加が世界で最も高い国のひとつだ。それを可能にしている背景に、1~5歳の90%以上が保育園に通園し、父親に強制された育児休業(パパ・クオータ)を含む長い育児休業のシステムがある。

政治における女性割合は、大変高い。1913年の女性参政権以来、女性は、民主主義形成プロセスに参加につぐ参加をしてきた。昨秋の国政選挙の結果、国会議員の40%以上、首相・外務相・財務相を含む閣僚の半分、連立を組む3政党の党首3人全てが、女性となった。

女性の政治参加は、政治を変えてきた。保育や育児の改善、女性に対する暴力撤廃、合法的妊娠中絶などの権利は主に女性が勝ち取った。この進歩は、女性のみならず人々の可能性を解き放つことにつながっている。

女性議員増に選挙制度は「おそらく、関係があるだろう」。比例代表制選挙において、政党は、候補者名簿(リスト)に女性を載せやすいからだ。

クオータ制は、政党に強制されてはいないが、主な政党は、40%の性別クオータ制をとりいれている。クオータ制を導入しない政党でも、ほぼ男女同数を候補者名簿(リスト)に登載している。ほぼ全ての政党にある女性部や女性委員会が、男女平等をけん引する。

ノルウェーの選挙民は、候補者にではなく、政党の候補者名簿(リスト)に投票する。政党の得票数に比例して、政党の当選者が決まる。政党の得票率と国会の政党別議席割合は、ほぼ等しい。

投票率は約8割。ひとつには投票しやすい環境にある。解散がなく、投票日は9月初めの月曜と決まっている。投票日の何週間も前から投票できるし、病院や高齢者施設など公的施設で投票ができる。

投票権も立候補権も要件は全く同じで、国政選挙は、18歳以上のノルウェー国民で、ノルウェーに住民登録されていればいい。地方選挙では、有権者は、当選に影響を与える個人票を持ち、リストの候補者1人に1票、何人に加えてもいい。

【写真はノルウェー王国大使館のトム・クナップスクーグ参事官。撮影富山達夫】

(全国フェミニスト議員連盟と選挙改革フォーラムの共催)

国際シンポ「選挙を変えれば暮らしが変わる」序
国際シンポ「選挙を変えれば暮らしが変わる」韓国
国際シンポ「選挙を変えれば暮らしが変わる」ニュージーランド
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by bekokuma321 | 2018-04-27 11:59 | ノルウェー

加計・森友改ざん事件、自衛隊の日報隠ぺい事件、財務次官のセクハラ事件…など問題が噴出する国会。この場に、女性はどの程度進出しているだろう。

国際比較に使われる衆院に、女性はわずか1割しかいない。一方、北欧ノルウェーは4割を超え、ニュージーランドは約4割、おとなりの韓国は2割に届こうとしている。

代表的な比例代表制選挙の国ノルウェーは、100年間、国会も地方議会も比例代表制である。

ニュージーランドは、1996年、国民投票で小選挙区制から比例代表併用制に変えた。

韓国は、日本と同じ小選挙区比例代表並立制だが、違うのは比例枠にクオータ制を強制していることだ。

4月20日、東京で、3カ国の大使館員が、選挙制度と女性議員増の関係についてわかりやすく報告した。そのスピーチを国ごとに要約して紹介する。要約は、それぞれのリンク先をクリックしてどうぞ。

1 ノルウェー「世界で最も幸せな国の選挙制度」 
 講師:トム・クナップスクーグ(ノルウェー王国大使館参事官)
 通訳:仙波亜美(同広報担当官)

2 ニュージーランド「比例代表併用制導入で変わったニュージーランドの政治」  
  講師:テサ・バースティーグ(ニュージーランド大使館一等書記官)
  通訳:ロイド久美子(同 Policy Adviser)

3  韓国「クオータ制とその実態を選挙制度から見て」  
  講師:キム・デ・イル(大韓民国大使館参事官兼選挙官)
  通訳:オ・ヨンテ(同在外選挙担当官)

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 ▲左からノルウェーの仙波広報担当官、同クナップスクーグ参事官、ニュージーランドのバースティーグ一等書記官、同ロイドpolicy adviser、韓国のキム参事官兼選挙官、同オ選挙担当官。(2018.4.20 東京ボランティア市民活動センター、撮影富山達夫) 

(国際シンポジウムは全国フェミニスト議員連盟選挙改革フォーラムの共催で企画運営された)

比例代表制は男女格差を縮める(世界経済フォーラム2017)
小選挙区制は女性の声を捨て去る
比例代表制は女性や弱者が当選しやすい
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by bekokuma321 | 2018-04-27 11:28 | ノルウェー

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by bekokuma321 | 2018-04-19 13:51 | ノルウェー

2月24日、上京の折、東京都八王子市のクリエイトホールに向かった。三井マリ子さんの講演会「ノルウェーに学ぶ、女の子も男の子も幸せになれる教育とは」に参加するためだ。

マリ子さんというと、ノルウェー。私の憧れの国だ。だが、この男女平等と高福祉の国で、2011年夏、労働党の若者たちが政治を学ぶ夏合宿で、銃の乱射事件が起きて、80人近くの命が奪われた。

当時、その襲撃犯が「尊敬する人は麻生太郎」と言っていたことを覚えていた。そこで、講演後、「テロを起こした若者が、麻生太郎を尊敬すると言っていた。その事件についてどう考えるか」と質問した。

マリ子さんの回答はメモをとってなかったので、後でマリ子さんにメールで書いてもらった。それによるとーー。

「あのテロ事件の犯人は、裕福な家庭に育った、超右翼の白人の若者だった。インターネットで極右思想を学んだ彼は、イスラム教徒や難民を毛嫌いし、ノルウェーにイスラム系の人たちが増えることを阻止しなくてはと考えていた。当時の労働党政権は、難民の受け入れに寛容な政策をとっていた。

彼は、労働党政権をつぶそうと考えて、まず中央政府の建物の前で襲撃。そのあと未来の政治家となる、労働党の若者たちを殺そうと、彼・彼女たちが合宿をしていた島にやってきて次々に銃殺した。

犯人が逮捕されてその人物が明らかにされるまで、ノルウェーの多くの人たちは『イスラム過激派の仕業だ』と思い込んでいた。そうした偏見を後で大いに反省することになるが…。

極右思想に凝り固まった大量殺りく犯の尊敬する国が日本で、尊敬する人物が麻生太郎だということに、情けなく悔しい。講演テーマとの関係で言えば、『民主主義の破壊を防ぐには、民主主義を守るために闘わなければならない』と、立候補して議員になった若者が大勢いる。私は、こうしたノルウェーの若者にいつも励まされる」

麻生太郎は、以前、「ナチスの手口を学んだらどうかね」という恐るべき発言をした。安倍晋三と同様に改憲にひた走る日本会議系の右翼政治家だ。

ノルウェーで、人種差別、宗教差別に凝り固まり、無差別殺戮に走ったテロリストの、尊敬する人物が、この国の麻生太郎とは。私たちは、そんな人を大臣に頂く国に住んでいるのだ。世も末!と思った。

私は札幌の住人で、「戦争させない市民の風」でささやかな活動をしている。「勝手にライブ隊」というグループにも入ってて、「怪しいラッキー」など、替え歌を歌ったり、時々寸劇も交えて楽しんでいる。

3月初めの確定申告の頃は、森友学園で安倍をかばった国税庁長官の佐川に怒りをこめて「佐川、辞めろ!」と。最近は、佐川を任命した上司の麻生、そのまた上司の首相安倍に対して「麻生、辞めろ!」「安倍辞めろ(不安倍増)」と。

マイクの前では決して歌えない私なのだが、そして、マイクの前では歌わないと宣言していたのだが、先日、とうとう、マイクを握ってしまった。

私といっしょに街に出て訴える友人は、「ステージ4」の癌患者。「薬の影響で全然声が出ない」らしいが、普段は私よりよほどいい声で歌ってくれる。でも、その日、途中で「もうダメ」という。マイクを握るのは私しかいなかった。

ステージ4の彼女は、「体力は無いけど、このような場に出て動いている方が、元気になる」と言う。「麻生退陣」を求める署名を拒否して去っていく道行く人にも、いかに麻生が悪いやつかを語り続ける。

麻生は、本当に悪く情けないヤツだ。先日の国会答弁でも「佐川が・・・佐川が・・・」と、部下に全責任を押し付けた。私も最終的に職場を辞めた時の上司が、麻生とよく似た、この手のクズだった。手柄は自分が、ミスは部下に。

しかし、一企業の話ではない。麻生は一国の財務大臣だ。

高橋 芳恵(札幌市民)


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▲オスロの「ノーベル平和センター」前に掲げられた「銃弾とペン」の巨大な看板。

「悔しくて」(名護市長選現地報告)
マラッカ海峡より
「放射線取扱い主任という非常勤職の声」(高橋芳恵)
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by bekokuma321 | 2018-03-22 23:24 | ノルウェー

先月、来日したノルウェーの首相アーナ・ソールバルグ(保守党)は、大学生でベルゲン市議会議員になった。18歳だった。後、20代でベルゲン市から選出されて国会議員に。

ソールバルグ首相は、訪日記念講演会において、ノルウェーで女性議員が多い理由に、「選挙制度が比例代表制だから」と言った。党内女性部の強さも紹介した。

1980年代、私はノルウェー労働党や左派社会党の人たちから「女性議員が多いのは、政党がクオータ制を導入しているから」と聞いた。私は、「これだッ!」と膝をたたいた。そして日本にクオータ制を紹介しまくった。

それからウン十年、クオータ制という言葉は、日本のメディアでも普通に扱われるようになった。

しかし、である。小選挙区制では、政党は勝てる候補1人しか選挙区から出せない。すると、クオータ制を設けても、実現はおぼつかない。韓国を見よ、だ。

クオータ制は、比例代表制選挙で、より有効だ。ただ、北欧諸国は比例代表制の歴史が長く、空気のようなもので、あえて比例代表制選挙制度を女性議員増の理由に出す人は多くなかった。

ノルウェー首相は、クオータ制を党是に設けていない保守党の党首。だからこそ、女性議員増の梃に「クオータ制」を出さず、「比例代表制」をはっきりと言ったのだろう。

選挙制度のほかに、ノルウェーには、女性差別を撤廃し男女平等を実現させるための男女平等法がある。この法は、女性の経済的社会的文化的地位をあげることに一役も二役も買った。法には、公的審議会・委員会などのメンバーは一方の性が40%以上いなければならない、という「クオータ制」も定められている。

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 ▲I 女のしんぶん「叫ぶ芸術」56回 男女平等法の歌

ノルウェー首相、日本の女子学生たちにエール (2018年2月の首相来日記念講演速報)
●連載● クオータ制は平等社会への一里塚 第2回
赤松良子賞と女性差別撤廃条約
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by bekokuma321 | 2018-03-21 13:47 | ノルウェー