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カテゴリ:ノルウェー( 647 )

明日4月21日(日)、午後2時20分、福井県坂井市「みくに未来ホール」にて、北欧の女性政治参画の原動力について、三井マリ子の講演。

育児、家事、介護などが、日本女性の政治参加を阻んでいると言われている。では、北欧ではどうしているのか。現地に乗りこんで撮影した多数の家庭の写真をたどりながら、現状と問題点を考えます。

日本列島は、今、選挙の真っ最中。坂井市は統一地方選ではないため、21日になってしまった。どなたでもぜひどうぞ。参加無料。

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by bekokuma321 | 2019-04-20 15:09 | ノルウェー


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129日午後、福岡市南区で開かれた「高齢社会をいかに豊か♡に生き抜くか?」に参加しました。主催した黒木まり子さん、お疲れさまでした会場は、ほぼ満席の状況でした。皆さん遠方からも来ていらっしゃったようです。


三井マリ子さん(写真)のトークは、ユーモアたっぷりでした。三井さんの撮影した写真を見ながらノルウェーの高齢者福祉を支える人たち、その仕事がどんなふうに行われているか、が中心でした。



ノルウェーでは地方自治体そのものが柔軟にものごとを決めて行って、とてもいいなぁと思いました。市長が二人の女性で分け合って仕事をしていたり、大学キャンパスの中に保育園があったり。



ノルウェーの市議会の審議は、日本のような議事堂ではなく、市役所のなかの普通の会議室を使っていたことにも驚きました。市議会議員はほとんど無給だということですが、本当に情熱と使命感のある人が議員の仕事するんですね。



小林榮子(日本熊森協会福岡支部 広報委員)



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  ▲主催した黒木まり子さんは講演時の写真を見ながら福岡市の高齢者対策を憂う



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えとう真美さんがかけつけて激励のあいさつ

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【写真最上:小林榮子筆者の動画より。他はFEM-NEWS撮影】



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by bekokuma321 | 2019-02-18 18:41 | ノルウェー


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真っ赤なフード付きマントを着た大勢の女性たちが、雪の王宮を背にして立つーーーこんな画像がノルウェーから送られてきたのは、先月下旬。ノルウェーが新しい内閣を組閣したニュースとほぼ同時だった。


赤いマントは「侍女の物語 Handmaid's Tale」の侍女が着ている制服だ。カナダのマーガレット・アトウッドが85年に世に出した小説だが、テレビ化されて世界中で大人気に(上の写真はテレビ試写用動画を接写)。


舞台は、アメリカのキリスト教原理主義国家。「環境汚染、原発事故、遺伝子実験などの影響で出生率が低下し」ている。まるで、21世紀の今のようだ。そんな社会で、「数少ない健康な女性はただ子供を産むための道具として、支配者層である司令官たちに仕える『侍女』となるように決められている」(ウィキペディア)。子産み機械と化した「侍女」は赤い制服をまとわされ、侍女の養成学校で徹底的に訓練される。


21世紀のノルウェーの女性たちは、零下15度の寒さのなか、「侍女」に扮して、ノルウェーの新内閣に抗議をしたのだ。


2017年秋の総選挙後、ノルウェーではよくあることだが、少数政権だった。連立を組んでいた保守党と進歩党は、多数派政権とするため、 閣外にいたキリスト教民主党の取り込みをはかっていた。そして「妊娠中絶を制限する法改正」で手を打ったというのだ。


女性団体や運動家たちは、「私のからだ、私の権利、が脅かされている!」と、ただちに怒りを行動に移した。


そのたぐいまれなアイデアと迅速さに、感心しながら、40年前ノルウェーを二分した妊娠中絶合法化運動を思い出した。その時代に使われた貴重なポスターがこれ。時代は変われど、女たちの体をはってのアクションは変わらない。


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     第67回 私のからだ、私の権利、私の一票!(ノルウェー)



女性党首4人で平等と家族に重きを置く政治に(ノルウェー)

ノルウェー政権、34年ぶりに多数派に

ノルウェー女性運動、バックラッシュに勝つ




by bekokuma321 | 2019-02-13 14:16 | ノルウェー


c0166264_09151789.jpgふくし生協直方フェスタ」の呼びかけで、6年ぶりに、三井マリ子さんのお話を聞く機会を得た。


福祉社会に遠い日本、福岡、直方。北欧福祉国家に近づくには、何が必要か。


マリ子さんは、高福祉を望む市民の声が反映する政治をつくることだ、と全身で訴えた。


ノルウェーの人たちは、「人はみな平等だという価値観」を大切にしているという。根底には、やはり不平等だった歴史があった。ノルウェーも、1960年までは、今の日本と同じように議会は男性ばかり。女性は専業主婦で、保育園もケアセンターも不足していた。しかし、女性運動の起きた60年代から、女性議員を増やそうという動きが始まったのだという。


マリ子さんが初めてノルウェーの地方に調査に出かけたのは1995年。その市は、市長が女性で、女性議員は57%。市長の母親は、高齢で足が悪そうだったが、ケア付きホームで1人暮らしを満喫していた。


その数年後、また別の市に出かけた。その市も女性市長で、女性議員は56%。高齢者や体の不自由な人たちへのケアサービスを徹底調査。三井さんが撮影した写真によって、24時間365日サービスの在宅介護、ケア付きホーム、痴呆性老人棟、ホスピスなどの高度な福祉がよくわかった。それを支える人たちすべてが公務員だった。


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女性の政治参加によって、保育、教育、介護など人の世話(ケア)にかかわることが政治の優先課題となり、福祉政策が進む。その結果、女性たちが政治にますます進出しやすくなる。これが北欧福祉社会なのだ。


わが町、直方の市議会は、女性1名の歴史は長いが、現在「女性ゼロ議会」である。やっと女性を議会にという動きが出てきて、4月の統一選には3名の女性が立候補する予定だ。直方市議会は19名だから、30%にあたる67名の女性議員を誕生させたいが、それにはもっと女性候補者がほしい。もう1名女性が名乗りを上げていたが、夫の病気で断念したので、残念でならない。


ここ筑豊は、林芙美子、井上陽水、高倉健、NHK元籾井会長、そして何より、副総理麻生太郎の牙城である。彼のお膝元、飯塚市も直方と同じく現在「女性ゼロ議会」だ。ましてや、衆院選に出て麻生に挑もうとする女性はいない。


私自身、12年前、直方市議3期のあと市長選を戦った。女性が選挙に出ることの大変さは痛いほどわかっているつもりだ。平等社会を願う者として、女性議員を増やそうという市民団体「全国フェミニスト議員連盟」の会員となった。


中村 幸代(元直方市議) 


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    【写真:上・中は三井作成パワポより。下は福岡県高齢者福祉生活協同組合本部さん提供】


by bekokuma321 | 2019-02-01 10:12 | ノルウェー


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128日、北九州市議会で行われた三井マリ子さんの講演会「世界最高の北欧の福祉をさぐるーー福祉国家ノルウェーの高齢者サービス」に参加しました。主催したのは森本ゆみ市議、讃井さちこ市議。


ノルウェーの首都オスロに程近いオーモット市は、1990年代、市長は女性2人でワークシェアリングしていて、女性議員が56%、知って、現地調査を開始。その後何度も訪問したそうです。


介護などのケア(人のお世話)についているケアワーカーは、パートであってもすべて公務員で、待遇だけでなく地位も安定している。ケアを必要とするすべての人は車椅子やスロープにとどまらず、必要な補助器具を無料で使える「権利」がある、など、など。


弱者と言われる人たちの権利や地位がしっかりサポートされているシステムに驚きました。なぜこうも私たちと違うのだろう。 デンマーク視察に行った讃井さちこさん(ふくおか市民政治ネットワーク)も言っていた。「ホームのお年寄りがキラキラしていて、艶すらある!」と。


聞けば、1960年代までのノルウェーは、今の日本と変わらなかったと。専業主婦が多く、ケアは女性がタダでするものだと考えられ、議員もほぼ男性だったそう。でも、女性の運動が始まった60年代から、保育や介護の福祉を充実させるには女性を議会に増やさなくてはという動きが起こったのだという。民意が議員構成に反映しやすい比例代表制選挙だったこともあって、女性が議会に増えていったという。


いま19人いるオーモット市の議員(写真上)は、看護師や介護職、学校の先生や2児のシングルマザーの大学生なんて人もいてびっくり。そりゃあ、福祉に必要な予算が回るわけです。


北九州市は先日市長選があり、現職の再選がかたいだろうとの空気もあってか、なんと投票率が33%、過去最低でした。 この街に未来ってあるのかな…絶望的になりかけましたが、ノルウェーだってそうではなかった歴史があり、人々の努力が実を結んだ結果がいまだと知りました。


また「政令市などの大規模ではなかなか」という参加者の意見に、マリ子さんは 「だったら日本の小さな町で、女性の政治参画が当たり前でしょうか。規模の問題ではなく、意識の問題です」と一刀両断!おっしゃる通りです。


まずは主権者教育だと強く感じました。私たちの権利は、私たちで声をあげていいこと。 私たちのくらしの仕組みは、私たちがつくること。 そのための投票行動であり、議論をたやさないこと。 これからやっていきたいと強く感じました。


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私は初のマリ子さんでした。予想より小柄で華奢でいらっしゃる。しかし講演が始まったらその力強い声と言葉の発し方、そして内容の豊かさに一瞬で惹き込まれました。本当にありがとうございました。



原田 祥子(ふくおか市民政治ネットワーク北九州・代表)(写真も)



女性党首4人で平等と家族に重きを置く政治に(ノルウェー)



by bekokuma321 | 2019-01-30 13:26 | ノルウェー

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アメリカのコロンビア大学の調査(2017)によると、お年寄りが最も質の高い生活を送っている国はノルウェーだという。そんなノルウェーの高齢者ケアサービスとはどんなものか。これまで訪問したノルウェーで撮影した写真を見て考えるセミナーを開く。タイトル「世界最高の北欧の福祉をさぐるーーノルウェーの高齢者福祉サービス」。

講演会「世界最高の北欧の福祉をさぐるーーノルウェーの高齢者福祉サービス」

127日(日) 2時から 直方中央公民館 大会議室 (主催:ふくし生協直方事業所     後援:直方市ノルウェー大使館

128日(月) 2時から 北九州市議会(主催:森本由美議員讃井早智子議員

129日(火) 2時から サロン・ド・ソフィア(福岡市南区長住61426 チロル外国語スクール)(主催:黒木まりこと希望あふれる南区をつくる会)

日本とはずいぶん違うぞと思ったのは、90年代に訪問したフェレスダール市。女性市長で女性議員が半分を超えていた。市長の母親が一人で住んでいるという家を訪問した。足が悪そうだったが、トイレが改造されていた。24時間のケアサービスを受けられるので、安心です、と言った。

翌年、別の市を訪問した。そのオーモット市では、市役所のすぐ隣に総合ケアセンターがあった。そこは、在宅介護、ケア付きホーム、ナーシングホームの3つのレベルに住む高齢者や身体障がい者などの健康と身の回りの世話、通所の人も含めての食堂、リハビリ・手工芸センターなどの機能がひとまとめにされた、ケアの総合デパートだった。働く職員、看護師、ホームヘルパー、理学療法士などは全員、フルタイム、パートタイム含めて「公務員です」にも驚いた。オーモット市にはその後、何度か訪れた。

年老いても、重い障害があっても一人暮らしができる背景には平等に価値を置くノルウェーの歴史があると思う。

時間があったら、おこしください。どなたでもどうぞ!

Older people have the highest quality of life

【2019.1.28 更新】

by bekokuma321 | 2019-01-26 23:18 | ノルウェー


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ノルウェーで、新連立内閣が誕生した。連立を組む4政党の党首が全て女性で、しかも34年ぶりの右派多数内閣だという。日本では想像できない政治風景だ。


左から 農業相(キリスト教民主党)、財務相(進歩党)、首相(保守党)、文化平等相(自由党)。アーナ・ソールバルグ首相は、こう語っている。


「非社会主義の多数派政権をつくれて、うれしい。連立を組んだ政党の党首が全員女性であることは、ノルウェー社会の女性の地位の強さを表しています。かつて男性のリーダーシップで自然に行われたように、今日、女性のリーダーシップも自然なことです。女性リーダーたちはあらゆることに挑戦します。でも、政治に違いが出るとすれば、平等と家族が強調される政治であるーーこう私は信じています」


【写真はノルウェー政府のHP






by bekokuma321 | 2019-01-24 13:29 | ノルウェー


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ノルウェー政権に、キリスト教民主党がはいることになった。これで、首相(保守党)の悲願だった多数内閣となった。


ノルウェーは、一昨年秋の選挙後、保守党と進歩党に加え、小さな自由党が加わっての3党連立政権だった。3党の党首がたまたま全員女性なので、ノルウェーから届く政治ニュースの映像を見ては「女ばかり! 日本とのなんという違い」と口に出してしまうことが多かった。


日本との大きな違いは、もうひとつある。ノルウェーの国会は、日本のようにひとつの政党が強大ということがない。だから何党かで連立を組まないと政権をとれない。しかも、右派ブロックと左派ブロックで議員数が拮抗しているので、内閣といえども多数は珍しい。今回、169議席中88議席で52%の多数内閣になった。これは、1985年以来、34年ぶりだという。驚いた。


これは、ノルウェーを含む北欧諸国は、完全な比例代表制選挙だからだ。この選挙制度下では、日本のような1党の圧勝はない。大きな政党は大きな政党なりに、中・小政党は中・小政党なりに、議員が選ばれ、民意を反映した議会となる。これを、政治の安定性を欠くとか言う人がいるが、民主主義には、政治の安定性より、国民の多様な政治的意見を反映した議会構成であるほうが大事だと、私は思う。


今回、政権与党にキリスト教民主党を閣内に入ってもらうために、女性の権利が取引材料にされたようだ。これまで長年、合法だった妊娠中絶に何らかの制限が加わることになるらしい。女性団体や労働組合は、ただちに、新政権に怒りをあらわにしているようだ。


38日の国際女性デーは、異議申し立てする女たちで広場や路上があふれかえるだろう。連立を組む4党の党首がたまたま全て女性なので、「女性同士の闘い」だーーーとの古めかしい表現は、ノルウェーではあまり使われない。なぜなら、男性と同様に女性もさまざまなイデオロギーを持っていることが当たり前になっているから。


【写真:一昨年秋の国政選挙後に行われた全政党の党首討論会。党首にいかに女性が多く就いているか一目瞭然だ】



国際シンポ「選挙を変えれば暮らしが変わる」報道

市民に優しい選挙制度(ノルウェー)

小選挙区制は女性の声を捨て去る

女性議員増「比例代表制&多数定数選挙区で」

ノルウェー国際女性デ―、例年にない高まり





by bekokuma321 | 2019-01-23 21:14 | ノルウェー

今年のノーベル平和賞は、戦時下での性暴力と闘った2人に授与される。今夜、ノルウェーから2人はどんな演説を世界に発するのだろうか。楽しみだ。


戦時下での性暴力と同じではないが、日常生活の性暴力にも光があたった年だった。世界各国で「#Metoo」運動が起きた。日本でも、女たちは勇気をふるって被害を告発するようになり、メディアは被害にあった女性の話を真剣に取り扱うようになった。


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ノーベル平和賞の国ノルウェー。その小さな町で数多くの性的虐待事件が起きた。その報道は衝撃的だった。


事件を短く言うと、こうだ。サーメ人が住むコミュニティで、多数の女性(男性も少数いた)が性的虐待を受けた。長年、公にされなかった。しかし、一人の被害女性がわが身に起きたことを詩で表現し、ネットで告発した。それを大手新聞社が調査して記事にした。記事を読んだ警察署長(女性)が敏感に、しかも迅速に反応した。彼女の決断が、捜査・書類送検・起訴へと進ませた。同時に、地域再生に向けて、政治も一肌脱いだ。


ノルウェーは世界の男女平等先進国だ。DV対策も日本とは比較にならないほど充実している。「なぜ、今頃、北欧ノルウェーで、こんな事件が」と思った。どのように紹介したらいいかと悩んでいたら、BBCがわかりやすいルポ(Linda Pressly記者)を、2018年3月に報道していた。


BBCを読んで、思った。かつて、日本の貧しい家の娘たちは、“女中”として他家(親戚や知人宅が多かった)に引き取られて住み込みで働いた。その家の“主人”が、“女中”の女の子を強姦したという話は枚挙にいとまがない。加害者である“主人”が断罪されることなどありえなかった。


性暴力の根絶は、被害者の告発でこそ前に進む。しかし、性暴力の告発は極めて困難だ。このノルウェーの事件は、告発を困難にしてきたさまざまな要因を教えてくれた。全文を和訳して紹介する。


左下のMoreをクリックしてどうぞ。



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by bekokuma321 | 2018-12-10 22:36 | ノルウェー