カテゴリ:その他( 526 )

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「子育て経験を生かして、子育てしやすい町づくりに力を入れたいです。具体的には保育料の無料化促進です。それに、児童館へ夏休みに通う子どもたちのためのお弁当づくりが、働く母親の負担になっているので改善したいです」

こう抱負を語るのは、北島町有史以来初の女性議員となった中野 まゆみさん(46)。障がい者の介護施設に勤めながら、子ども3人をかかえ、ママさんバレーやバスケットボールなどで活躍してきたスポーツウーマン。

北島町は徳島県にある人口2万余りの町だ。北島町議会は、議員14人、全員男性のいわゆる「女性ゼロ議会」だ。「これでは...」と危惧する人たちが、ここ何年間か立候補する女性を探し続けてきた。親や子どもや夫などの反対にあって、女性の立候補に結びつかなかったという。

そこに先日、亡くなった議員の空席を補充する補欠選挙があった。候補に決まりかけていた女性から「あんたのほうが向いている」と白羽の矢が立ったのが中野さんだ。

徳島市から諏訪公子さん、藍住町から西岡恵子さんらが、告示日の1月16日、中野さんの応援にかけつけ、第1声をあげた。「女性ゼロ議会を無くす徳島の会」のメンバーだ。ところが、当日5時まで立候補者は中野まゆみさん1人しかいなかったため、結局、中野さんは、無投票当選となった。

北島町選管に「北島町には女性議員がこれまでいなかったのは本当か」と聞いた。すると「20年、30年前に女性の立候補者がいたという記録はありますが、当選はしなかったということです」と告げた。

日本政府は、国連から、数えきれないほど「政策決定への女性増を」と勧告を受けてきた。そこで政府は、2020年まで政界、経済界、司法界などあらゆる分野の指導的立場に、女性を30%にする目標を立てた。いわゆる「2020、30」だ。この2020年まで、あと2年しかない。

「徳島県では、まだ女性ゼロ議会があります。三好市・板野町・佐那河内村の3議会です。これからも、市民の立場に立つ女性議員を増やすため頑張ります」と西岡さんは語った。

千里の道も1歩から。中野さんの勇気と決断が、北島町を大きく前に進めた。この1歩が徳島県内の女性ゼロ議会撲滅につながっていくことを!

日本の女性議員157位に(IPU)
2017衆院選 微動だにしない男性偏重政治
女性ゼロ議会をなくそう!(岐阜県関市)
6月15日「女性議員増やそう法案を成立させよう集会」へ
藍住町長・町議会議長に謝罪要請(フェミ議連)
報告「なくせ女性ゼロ議会 増やせ女性議員@群馬」
案内:4月15日「なくそう!女性ゼロ議会@群馬」
アテネ宣言
石川・かほく市 女性市議誕生 残るは鹿児島県垂水市のみ
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by bekokuma321 | 2018-01-17 14:35 | その他

日本の女性議員率(第1院)は、世界165番目から157番目にあがった。昨年10月の衆院選で女性の当選者が10%となったためだ。

世界の国会に女性議員がどのくらいいるかを比較してランキングを出しているIPUの最新発表(2017年12月1日付)。対象となった国は193カ国。

世界のトップスリーは、ルワンダ、ボリビア、キューバ。10位までに、スウェーデン、フィンランド、ノルウェーの北欧3カ国がはいっている。世界の平均は23.6%。50%を超えた国は、ルワンダとボリビアの2カ国だ。


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日本は世界165位(IPU9月1日)
日本の女性国会議員率、世界164番目
女性議員増法案、成立ならず
6月15日「女性議員増やそう法案を成立させよう集会」へ
「身を切る改革」どころか「民意を切る改革」
日本の女性議員率、世界189カ国中161位
日本の女性議員率、世界163位
世界で最も女性議員が多い国ルワンダ
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by bekokuma321 | 2018-01-16 12:34 | その他

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国会に女性議員はどのくらいいるか。日本の女性議員の少なさはあきれるほどだ。世界193カ国のうち165番目。この女性議員の少なさは、地方議会も同じだ。

今年は、1947年第1回統一地方選から71年目。それまでは、天皇が議員を任命していた。1947年、女性が、男性と同様に投票をした初めての地方選でもあった。

そして70年もの年月が過ぎ……日本には、まだ女性議員が誰もいない「女性ゼロ議会」が数多く残っている。女性の代表がいないことの非民主性や損失はあまりに大きい。

女性が当選しにくい選挙制度の問題が根底にある。でも、それを変えていくにも、議員になって訴えたほうが聞いてもらえる。女たちよ、立候補して、街角で駅前で公園で大空の下で、高らかに訴えていこう。「こんなひどい政治に、私は黙っていない」と。

議会に女性をおくる会
愛媛県議会、女性議員2人に
2017衆院選 微動だにしない男性偏重政治
アテネ宣言
政界への女性進出を促す法案、国会へ
今治市に女性議員誕生
女性ゼロ議会、5議会にひとつ
男性偏重政治が原発政策にもたらす弊害
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by bekokuma321 | 2018-01-13 18:11 | その他

赤ちゃん連れで議場に着席した緒方ゆうか議員の件について、2017年11月28日、全国フェミニスト議員連盟は要望書を提出した。宛先は熊本市議会議長澤田昌作様/ 熊本市議会運営委員長くつき信哉様/ 熊本市議会事務局長田上美智子様

■議会活動と子育てを両立できるよう要望します■

私たち全国フェミニスト議員連盟は、女性の政治参画の推進のために1992年から活動を続けている市民と議員による団体です。

11月22日、熊本市議会で、乳児を連れて着席した緒方夕佳議員に対して、他の議員等から退席を求められたと報じられました。乳児を傍聴人と見なし、澤田昌作議長が退場を促したため、別室での協議を経て、緒方議員は乳児を友人に預けて着席。最終的に議会開会は定刻より40分遅れたとされています。

私たちは、子育てが熊本市ばかりか日本全体のきわめて重要な社会問題であるにもかかわらず、個人的問題にされてきたことに疑問を抱いて、行動を起こした緒方議員を応援します。

緒方議員は、妊娠中から、赤ん坊を預けられるような対策などサポート体制の提案を議会事務局にしていたにもかかわらず、「個人的な問題」とされ前向きの回答は得られなかったそうです。

つまり、22日の問題は、緒方議員のまっとうな要求への対応を怠ってきた議会側の無作為ゆえに、起こるべくして起こったことだと言えます。

列国議会同盟(IPU)による「ジェンダーに配慮した議会のための行動計画」は、仕事と家庭の両立支援のためのインフラ及び議会文化の整備を求めています。実際、議場への子どもの同伴、議員の育児休暇、代理議員制度など、子育てと議員活動の両立を支える仕組みを持っている国も少なくありません。

日本はジェンダーギャップ指数が過去最低の114位と、政治分野における女性の少なさの解消が緊急の課題です。そのためには、議員活動と妊娠・出産・育児の両立できる仕組みを早急に整えなければなりません。

遅ればせながら、2015年、全国市議会議長会は標準市議会会議規則の一部を改正して、出産の際、前もって日数を定めて欠席届を提出できるとしました。

熊本市議会においても、子連れによる議員視察が実施されたと聞きます。また沖縄県北谷町議会では、議員控室の保育スペース活用が全会一致で了承され、議員の子ども(乳児)の保育をファミリーサポートの職員が担っているとのニュースが報道されています。

このように子育て中の議員が、必要なら、議会への子ども同伴を含め、子どもを一時預かってもらえるサポート体制を整えることは、今や当たり前になってきつつあります。

今回のことを契機に、貴議会が、議会活動と子育ての両立に向けた環境改善をしてくださることを期待するとともに、結果として重要な問題提起をすることになった緒方議員に対して、いかなる理由であろうとも、処分を行うことのないよう、強く要望いたします。

全国フェミニスト議員連盟
共同代表 ひぐちのりこ(宮城県仙台市議会議員)/ 日向美砂子(東京都小平市議会議員)
事務局 小磯妙子(神奈川県茅ヶ崎市議会議員)

■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■

上記を受信した熊本市議会事務局長より、全国フェミニスト議員連盟に対して次のような趣旨の報告があったことをお知らせする。

「控室(一人会派なので独立した部屋がある)で、ベビーシッターを雇って保育をしてはどうかと提案したが、費用を公費でという申し出には対応できなかった」

なお、熊本市のHPには市民向け子育てサポートがチラシなどでPRされている(下記)。議員にも十分活用できそうな気がする。

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Plan of Action for Gender-sensitive Parliaments IPUの行動計画
個人的なことは政治的なこと personal is political
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by bekokuma321 | 2017-11-28 13:19 | その他

赤ちゃん連れで議場にはいった熊本の緒方ゆうか議員に対して、市議会が規則違反だと叱責したり処分をしようとしているらしい。前例主義に強い憤りを覚える。

1970年代、世界のあちこちで女性解放運動が起きた。女性たちは「個人的なことは政治的なことpersonal is political」と変革を訴えた。それを地で行くような緒方議員の実力行使を、私はほほえましく思った。

ところが熊本市議会は緒方議員の体をはっての訴えを切って捨てた。そのテーマは熊本市にとって最優先課題のひとつ「少子化の克服」につながるテーマなのに、だ。

日本は子育てしながら働くことが難しい社会だ。それが「少子化」を加速させている。熊本市議会が緒方議員に対してとった言動は「子育てと仕事の両立」がいかに困難かを何よりも雄弁に知らしめた。

議員も働く女性のひとりだ。子どもを預けられず困っていたなら、知恵を出し合って、ただちになんらかの融通策をとるべきだろう。特例として、その日だけ子連れを認めることもできたではないか。目の前の同僚議員が困っているのに、その議員を議場から追い出して済まそうなんて、議員の風上にも置けない。

中・長期的には、誰もが子育てしながら働けるように、たとえば議会事務局に保育室を設けるなどの対策が必要だ。議員だけでなく職員へも開かれるほうがいい。

北欧ノルウェーは、世界でもっとも女性が幸福な国と言われている。そのノルウェーも、1970年代は保育園がなくてワーキングママは途方にくれた。議会も例外ではなかった。しかし80年代に、国会のあるコミュニティの保育園に、国会で働く議員・職員のなかで、そこに入る可能性のある子どもの数をはじいて、その分を国会が買い取る方法で、解決をはかった。下の写真がその保育園だ。90年代には、保育園に入りたい子がだれでもすぐにはいれるように、ノルウェー全土に6万か所の保育園建設を急がせた。

日本の議会の女性割合は平均1割程度しかいない。つまり、前例主義とは男性中心主義である。これを機に、議会に女性議員をもっと増やそうではないか。

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 ▲「保育園に通う子どもが5%だった1973年」(『ノルウェーを変えた髭のノラーー男女平等社会はこうしてできた』明石書店、三井著)

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by bekokuma321 | 2017-11-25 19:57 | その他

11月11日、恵泉バプテスト教会で、シンポジウム「選挙が変われば政治が変わる 第2回選挙マルシェ」があった。三井マリ子さんの基調講演は、9月に取材してきたばかりのノルウェーの国会議員選挙についてだった。

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◎高校の生徒会が、選挙期間に各政党代表を校内に招いて政策討論会を行う(スクール・エレクション)。
◎居住地でない投票所でも事前に投票できる(たとえば職場の近くなど)。
◎ほぼ全ての政党が、子ども向けの政策をつくって発表している。
◎小学生から選挙や政治に馴染んでいて、小学5年生になると授業で実際に各政党の選挙事務所に政策の調査に行く。
◎政党助成金は政党の本部だけでなく、政党の青年部にもダイレクトに送金される。
◎選挙は、国会議員も地方議員もすべて比例代表制。
など、など……。

パワポを駆使して、笑いを交えながらの熱いお話だった。日本との政治環境や選挙制度の違いに驚いた。

しかし、日本でも、独自に政党代表を招いての公開討論会をしたり、わかりやすい情報発信や、政治家と直接交流の機会を設けて若者政策を提言したりなど、主権者教育に取り組んでいる団体がある。

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講演を踏まえて、そうした4団体の代表による、パネルディスカッションがあった。4人は、自分たちの団体の活動内容や目的に加えて、政治・選挙について感じていることを元気に話してくれた。規制の多い日本の公選法や、政治への無関心など問題点が山積する日本の政治環境のなか、4人の熱心な活動を知って、前向きになれる力が自然と湧いてきた。

ランチ後のシンポには、現役議員9人が登壇(写真下)。政治に関わるようになったきっかけや子どもの頃に感じていたことなども聞くことができた。短い時間だったが、それぞれの個性や所属政党の政治活動についても垣間見えた。

今回は、会場からの質疑応答の時間はとれなかった。とはいえ、日ごろあまり接する機会のない政治・選挙の話を「聴く」ことから、考えさせられることや得るものが数多くあったと考えている。

司会進行という大役を終えて、今、ホッとしている。今後も、こうした活動に関わっていきたい、と思っている。

日向美砂子(全国フェミニスト議員連盟、小平市議会議員)

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【写真上:ノルウェーで撮影してきた映像を示しながら講演する三井講師。中:左から司会の日向美砂子議員、三井講師、4団体代表。下:超党派の議員による「若者の政治参加をどうするか」】(撮影 上・中anonymous、下三井マリ子)

「教育を変えなければ」と思った(選挙マルシェ)
市民に優しい選挙制度(ノルウェー)(東京新聞)
スクール・エレクションは民主主義の学校(ノルウェー)
投票者にも候補者にも優しい選挙(ノルウェー)
北欧福祉社会は地方自治体がつくる



 
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by bekokuma321 | 2017-11-16 12:04 | その他

愛媛県議会の補欠選挙があり、武井多佳子前松山市議が当選した。脱原発や「女性ゼロ議会」
をなくす運動に熱心に取り組んできた無所属の地方議員だ。

これまで愛媛県会議員47人のなかで女性議員はたった1人だった。いわゆる「紅一点議会」を打ち砕いたことに、歴史的意義がある。

とはいうものの、この21世紀に女性議員はわずか2人で、全議員に占める割合は4%にすぎないとは。

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 ▲愛媛新聞 2017年10月24日

武井多佳子候補が胸元につけているのは「ファイトバックの会」のバンダナ。2011年、大阪府豊中市を相手に人格権侵害訴訟をして最高裁で勝利した三井館長雇止め裁判に使われた。

武井さんは、豊中市の男女共同参画推進センター「すてっぷ」に事業活動を視察に来た。初代館長だった三井は数年後、日本会議系議員らからの圧力に屈した豊中市によって首にされた。武井さんは、三井提訴後、最高裁勝利までの長い道を伴走してくれた。「三井裁判に心強められて、今ここにあります。(新聞は)カラー写真なので赤が決まっています」と武井さん。

今治市に女性議員誕生
議会に女性をおくる会
日本会議的政治と闘った裁判の記録:『バックラッシュの生贄』
読者は二つの怒りを体験する:『バックラッシュの生贄』を読んで
勝訴から、さらなる民主主義の闘いへ

【2017年11月1日更新】
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by bekokuma321 | 2017-10-31 12:58 | その他

衆院選で、自民党は、289小選挙区のうち、218議席を獲得した。これは75.4%に当たる。自民党の得票率は48.2%。全体の半分に満たない票で、8割近い議席を分捕った。

これが「作られた多数派 manufactured majority」と言われるものらしい。

小選挙区制は、第1党に不当に多く議席を与える不公平な制度だと批判されてきたが、今回もそれがはっきり証明された。

また小選挙区制は「死に票」が多い。今回は、全国で2661万票の死に票が出た。全得票の48%だ。投票した人の半数に近い票がどぶに捨てられたことになる。なんとまあ、もったいない!

もったいないどころか死に票の多い選挙制度は「違憲」だという憲法学者もいるという。石川真澄が著書で紹介している。

日本国憲法は、「民意の正確な反映」を要請しているという。憲法学者の長尾一紘は「それぞれの選挙制度を区別するメルクマールは、死に票率のいかんであるということができる」。だから、小選挙区制は違憲であり比例代表制が合憲であると指摘する(労働旬報社『この国の政治』)。

石川真澄は、小選挙区制選挙を「邪悪な選挙」だと批判し、民意をほぼ正確に反映する比例代表制にすべきだと多数の著書を世に出した。

比例代表制のよさは、女性やマイノリティを議会に送りやすいということもある。これを石川はそれほど強調していないが、私には大問題だ。

比例代表制にしたら、政党が候補者名簿をつくる際、男、女、男、女と男女交互にならべるだけで、女性議員が確実に増える。政党で「クオータ制」(どちらかの性を例えば40%以上とするルール)を尊重すればいい。そのほか、政党の姿勢次第だが、3番目には障がい者、4番目にはアイヌ民族・・・というように候補者を多様にしやすい。

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 ▲三鷹市の衆院候補ポスター。自民党は小選挙区で、立憲民主党は比例で当選した。希望の党と共産党は落選した。公報を見る限り、希望の党の女性候補(弁護士)は男女平等推進に関心が強いと私には思えた

案内「選挙が変われば政治が変わる」
絶望の小選挙区制選挙(2017衆院選)
2017衆院選 微動だにしない男性偏重政治
国会議員年収も政党交付金も世界最高額
選挙制度は政治を根本から変えた(ニュージーランド)
イギリス6割が選挙制度改革に賛成 
小選挙区制は女性の声を捨て去る
比例代表制は女性や弱者が当選しやすい
女性の衆議院議員は1割に満たず
1年前の今日、政党交付金裁判を終えて
票数が反映しない選挙結果のゆく先は


【上記の2017年衆院選統計は時事通信ウエブページを参照した】
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by bekokuma321 | 2017-10-29 01:09 | その他

総選挙の結果、衆議院議員465人のうち女性は47人、10.1%にすぎなかった。各種政策で相違を見せている政党も、こと議会の男女平等化ではドングリの背比べのように見える。

「男社会をリセットします」と喧伝した希望の党に期待した人もいたらしいが、希望の党の女性当選者は、小選挙区1人、比例区1に終わった。

女性が党首になっても、女性政策や男女平等政策に見るべきものがなかったのは、イギリスのサッチャー政権で証明済みだ。ちなみに小池百合子は著書で尊敬する人にサッチャーをあげている。

世界の国会(一院)における女性占有率を比べてランキングを公表してきたIPUという組織がある。IPUによると、日本は総選挙前、9.3%で世界193カ国中165番目だった。ほかの国々が変わらないとして、今回の10.1%という数字は、世界で上から161番目となる。ハンガリーと同じランキングだ。先進国中最下位という恥ずべき地位は微動だにしない。

昨日、英ガーディアン紙は、選挙結果について日本政治の専門家の分析を掲載した。

その記事に、日本は小選挙区制中心であるため、得票率と議席率が比例せず、自民圧勝を生んでいるとの指摘があった。小選挙区制は一党独裁を生みやすいだけでなく、女性やマイノリティの議会進出を阻む選挙制度であり、この指摘は重要だ。

それに加えて注目すべきは、エマ・ダールトン博士の弁だ。「日本の男性偏重政治は、あまりに当たり前すぎて、あまりに長く続きすぎて、驚く人さえいないようだ」(和訳FEM-NEWS)と語る。絶妙の表現ではないか。

世界165番目から161番目という、この大スキャンダルが社会問題にならないどころか目に見えていない。日本の報道機関の怠慢さ鈍感さに怒りを覚える。報道各社は大々的に特集を組んで、全政党に具体的な対策をあげさせ、女性の議員をどう増やしていくかを問題にすべきだと思う。


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▲女性議員の少なさを表すため面グラフにした。現行の小選挙区比例代表並立制でも比例区の定数を増やすと女性が増えるはずである

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▲自民党でも女性の割合は選挙区より比例区のほうが多く、公明、共産、維新となると比例区がなければ女性議員はゼロだった。「身を切る改革」などという議員定数削減を「女性当選者を切る改悪」にしてはならない

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▲国会(第1院)に占める女性率で、日本は世界165位(193カ国調査、IPU、2017年9月)。2017年10月の衆院選の結果、少しは上がるだろうが、160位前後だろう。

「衆院選の当選者を図解すると... 女性めっちゃ少ない!」BuzzFeedの小林明子と阿部 結衣子の両エディター
絶望の小選挙区制選挙(2017衆院選)
国会議員年収も政党交付金も世界最高額
案内「選挙が変われば政治が変わる」
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by bekokuma321 | 2017-10-24 17:14 | その他

衆院選投票率50%台か

NHKによると衆院選 「投票率は53.60%前後の見込み」だという。戦後最低の投票率と言われた2014年(平成26)の52.66%からやや増えた。しかしなんとまあ棄権の多いこと。

小選挙区制という選挙では、最高得点をとった一人しか当選しない。自分の1票が政治に反映されない可能性があまりに高い。だから馬鹿らしくて投票所に行く気になれない人も増える。

先月、取材してきたノルウェーの最終投票率は78.2%だった。ノルウェーは比例代表制選挙だ。

c0166264_23511488.jpgこれまで、小選挙区制は、得票率が議席数に反映されないことが指摘されていて、民意の反映しない選挙だと強く批判されてきた。

たとえば2012年の衆院選を見る。自民党は小選挙区で得票率43%だったが、小選挙区議席の79%をかっさらった。投票した人の2人に1人に満たない票で、8割近い議席を得たのだ。絶対得票率(上の表[朝日Web]。注)となると、自民党はわずか24.7%で4人に1人に満たなかったが、比例区あわせて全議席の6割を超えた。そのかげで、他候補に入れた3000万以上の票はすべて死に票となった。

一方、比例代表制のノルウェーはどうか。政党ごとの得票率と議席占有率を見る。最大政党の労働党30.8%で33%、保守党26.8%で28%、 進歩党16.3%で17%、中央党5.5%で5.9%・・・。比例代表制という名の通り、得票率に議席数が比例している。大政党は大政党なりに、小政党は小政党なりに得票に応じて議席を出せるのだ。これが、1人1票を生かす選挙というものだろう。

自分の1票が確実に議席に反映する選挙制度をとるノルウェーの投票率が高いのは当たり前だろう。

今回の衆院選では、どれだけ死に票が出るのか。

【注】絶対得票率は、有権者全体の得票率で,棄権した人も含めて有権者全体のなかでその政党 が何%票を得たかを示す

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 ▲衆院選の投票率の移り変わり。小選挙区制が始まったH8(1996)から投票率がガクンと下がった

投票率アップのカギは「優しさ」 総選挙で80%近く ノルウェーに学ぶ(東京新聞)
2017衆院選の政党別・性別候補者
案内「選挙が変われば政治が変わる」
絶望の小選挙区制選挙(2017衆院選)
日本の「自書式」ハンディキャッパーに不利
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by bekokuma321 | 2017-10-23 00:37 | その他