カテゴリ:その他( 571 )

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男女平等はどこまで進んだかーー女性差別撤廃条約から考える』(岩波ジュニア新書)を読んだ。


女性差別撤廃条約は、「女性の権利章典」とも「世界女性の憲法」とも言われる。日本は1985年に批准した。


この条約が完全に実行されたら・・・


女性受験生の点数を減らして男性入学者を増やす医学部入試も、

結婚する女性の90%以上が夫の氏に変える慣行も、

働く女性の半分以上が出産時に辞職する働き方も、

男性だけが集まって決める村の「寄合」も

男性と同じ仕事をしてるのに女性の賃金が低い職場も、

男性議員だけの「女性ゼロ議会」も

DV・セクハラ・強姦で嗚咽する女性も・・・存在しないはずだ。


しかし、条約が批准されて30余年経つ今も、性差別は社会の隅々に存在する。この本は、そんな日本社会に生きる若い人たち、忙しい人たちに向けて、身近なテーマにそって条約の条文をやさしく解説している。通勤・通学電車のなかや職場の昼休みに、簡単に読める。


読み進むうちに、女性差別撤廃条約を、「国内外を問わず力強く生きていくための『21世紀のパスポート』」にしたいと願う編集者たちの熱気が伝わってくる。日本中の図書館、全国の中高の図書室に置いてほしい。


山下泰子・矢澤澄子監修 国際女性の地位協会編

 


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by bekokuma321 | 2018-10-03 13:17 | その他

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朝日新聞によると、928日、熊本市議会の本会議で、緒方夕佳議員がのどあめを口に含んだまま質問をしたことを議員たちが非難した。


議場での飲食を禁止するはっきりしたルールなどないにもかかわらず、「懲罰特別委員会」を設け、緒方議員が陳謝することを決めた。しかし緒方議員は陳謝することを拒否。そこで再び委員会を開き、いっそう重い「一定期間の出席停止」と決めたのだという。


おそらく「神聖な議会の品位をおとした」などというこっけいきわまりない前世紀の遺物的理由を持ち出したのだと思われる。


私が都議会議員のとき、同様の理由で、質問の表現を変えたことがある。従軍慰安婦について、戦争時に見聞きした経験のある都民が多くいるはずだから調査を、と質問しようとした。しかし、「議会は、神聖な場であり、品位を尊重すべき」だという理由で、さし止められた。


緒方さんは、「私的なことは政治的なこと」を地でいっている。とりわけ、子育てしながら議員職をまっとうしたいと、2017年11月、議場に自らの子どもを連れて入場した。それを熊本市議会は排除。内外で大きく報道された。


今回は、風邪でせきこんでいたから、のど飴をなめて発言したという。一般の市民生活ではよくあることではないか。それを理由に、彼女は2度目の強制的排除をされた。


【写真:全国フェミニスト議員連盟などが主催した国際シンポジウム「選挙が変われば暮らしが変わる」で発言する緒方夕佳議員。撮影富山達夫

熊本市議会に要望しました(全国フェミニスト議員連盟)



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by bekokuma321 | 2018-10-02 09:42 | その他

最新IPU調査(2018年9月1日付け)によると、国会(第1院)における女性議員数で、日本は世界193カ国のうち161位である。前回の158位から3位下げた。

最低ランクをうろうろしていて代わり映えしないが、自戒をこめて、下にかかげる。

ついでに、先ごろスウェーデンで国政選挙があったが、女性は346議席中161議席、46%だった。IPUの調査には、この選挙結果はまだ反映されていない。



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by bekokuma321 | 2018-09-30 01:29 | その他

全国フェミニスト議員連盟(代表小磯妙子/ まきけいこ、事務局脇礼子)は、林文科相と野田

男女共同参画相あてに、9月14日、医大などの女性差別入試に関して意見を出した。


◆◆医大・大学医学部の女性差別入試をなくし男女共同参画推進を求める意見書◆◆


文部科学大臣 林 芳正 様

内閣府 男女共同参画推進特命担当大臣 野田聖子 様


全国フェミニスト議員連盟は、男女平等社会の実現をめざして活動する市民と議員の団体です。


去る8月、東京医科大学が入試において、女性受験生を合格しにくくするよう得点を不正に操作していたことが判明しました。


国内外に批判が沸き起こり、文部科学省が全国81大学の医学部を調べたところ、過去6年間、毎年、6~7割の大学で、男性の合格率が女性の合格率を上回っていました。すなわち男性の合格率は、女性の平均約1.2倍であり、順天堂大1.67倍、東北医科薬科大、昭和大1.54倍、日本大1.49倍、九州大1.43倍など、その他の大学においても不自然な実態が明らかになりました。


女子合格者数を減らすための得点操作は、性差別の禁止(憲法第14条)、性別を問わず等しく教育を受ける権利(憲法第26条)、職業選択の自由(憲法第22条)を保障する憲法に違反します。さらに教育基本法第4条の「教育の機会均等」に明確に反します。


また、法的拘束力を持つ国際文書「女性差別撤廃条約」は、第1条で「女性に対する差別とは性に基づく区別、排除又は制限」と規定しており、これは、ただちに是正すべき女性差別にあたります。第10条「教育における差別撤廃」に向けて「遅滞なく」具体的措置がとられるべきです。


中には、長時間労働や宿直に耐えうるのは「男性医師」であるとの意見もあります。しかしながら、それは、女性が家事育児負担をして当たり前とする固定的性別役割分業の押しつけや家事育児を女性に任せて長時間労働を当たり前とする男性の働き方を当然視したものです。こうした現状追認こそ、「女性差別撤廃条約」が懸念する固定的性別役割分担意識の表れであり、実際に日本政府は、女性差別撤廃委員会から「懸念表明」を幾度となく受けてきました。


OECDにおける医師の女性割合 を見ると、加盟国平均で約4割です。しかし日本では女性は全医師の2割しかおらず最低です。どの国でも年々女性医師の割合が伸び日本も例外ではないものの、日本の伸び率は極めて低く深刻です。労働時間の短縮、短時間勤務の導入、保育施策の充実など、他国に学びながら、女性医師が働き続けられる環境整備こそ、急務です。


よって私たちは、東京医大をはじめ医科系大学の入試における女性差別に抗議すると共に、以下のことを強く求めます。


1)疑念が指摘される今回の調査結果について、厳密、厳正な追加調査、訪問調査を徹底して実施し、その結果を詳らかにすること

2)すべての医大、医学部の入試における女性差別防止のための対策を講じ、その行動指針を示すこと

3)女性が働き続けられる環境改善をはじめとする男女共同参画施策のより一層の推進を図ること



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▲女性差別が暴かれるまでPRしていた東京医大の講演会。内閣府男女共同参画局の共催



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by bekokuma321 | 2018-09-24 23:54 | その他

「男たちのりりしさ   あなたの父も兄もいる」


これは、新しくつくった高岡市民の歌「ふるさと高岡」2番だ。2015年、作家の林真理子が作詞した。「合併10周年の節目に、ふるさとの誇りや愛着を育み、心の支えとなる歌となってほしい」と高岡市は期待をこめている。


ところが、この歌詞には、どこにも女性が出てこない。母も姉もいない。ふるさとを歌う歌にふさわしいのだろうか。せめて、3番に、女たち、そして母や姉のことをうたうべきではないか。


女性団体「シャキット富山35」(代表山本夕起子)は、821日、高岡市の男女平等問題処理委員会に苦情を提出した。


山本夕起子代表は、「まだ、委員会からは何も言ってきません。返事を待っています」と、次のようにFEM-NEWSに語った。


「私が男女平等の大切さに気づいたのは、もう18年前のことです。この歌詞を知って、このまま黙っていていいのだろうか。黙っていることは、これでいいんだと承認することだ、と思いました。おかしいことはおかしいと言わなくては、と。『もうできあがってしまっている歌だ。いまさらどうしようもない』という声も聞こえてきました。でも、2018年の自分の足跡として、行動を起こす決意をしました。市民の半分以上が女性です。そのひとりとして」


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         ▲北陸中日新聞2018.8.22



女性議員の割合@富山県

「安政の大一揆」から「越中の女一揆」へ

富山から考える秋田の「政治とカネ」






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by bekokuma321 | 2018-08-29 15:27 | その他

議会の顔つきを変えよう

愛知県、千葉県、埼玉県、富山県、福岡県の市町村における女性議員のあまりの少なさに、あらためて、がっくりきた。

とはいえ、どこの国も女性議員は少なかった。だから女性を増やすために、知恵をしぼった。

たとえばベルギー。国会における女性議員の割合は38%、世界193カ国中21番目になった。そこに至るには、公私を問わず、女性議員を増やそうという活動があった。ひとつが下のキャンペーンだ。今から20年以上前に政府の肝いりでつくった。題して「じゃあ、政治の顔つきを変えてみませんか?」。さらに政党は、候補者リストを作成する段階で、「候補者の3人に1人を女性にしなければならない」とする法律もつくった。守らない政党は、選管から候補者リストを突き返されてしまう。

日本も、やればできる。しかし、指をくわえて見ているだけでは、進歩はない。「候補者男女均等法」を使いこなそう。

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女性議員の割合@福岡県

女性議員の割合@富山県
女性議員の割合@埼玉県
千葉県の女性議員17.5%、女性ゼロ議会2つ  (女性議員の割合@千葉県)
女性議員の割合@愛知県
「ジェンダーに配慮した議会のための行動計画」 (列国議会同盟IPUによる冊子の和訳版)


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by bekokuma321 | 2018-08-23 22:44 | その他

女性議員の割合@福岡県

福岡県に女性議員はどのくらいいるのか。

福岡県大野城市の松崎ゆり子議員が送ってくれた情報によれば、県内の全市町村の平均は12%だ。最も女性議員の多い志免町でも14人中4人、28.57%と、30%に満たない。

男性議員しかいない「女性ゼロ議会」は、嘉麻市、篠原町、久山町、芦屋町、鞍手町、東條村、大任町、赤村、上手町の9つ。中でも嘉麻市は、人口37000人、議員数18人。立派な議会の会議場に座る市民代表がオール・メンには、何か異様な感じさえする。

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      ▲福岡県男女共同参画センター「あすぱる定期便」 2017年9/10月号

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    ▲福岡県嘉麻市議会はオール・メン。市ではただひとつの「女性ゼロ議会」(写真は同市HP)

 
 福岡県の男女共同参画センター「あすぱる」がまとめた県内の女性議員数をお送りします(上図)。

 福岡県では「女性ゼロ議会」が9つ、1人しかいない「紅一点議会」は20もあります。女性議員が1ないしゼロの議会は、全60自治体中29、すなわち約半分に上ります。

 私は、6月議会で「候補者男女均等法」について質問しました。候補者は男女50-50が目標であることにこだわりました。啓発や人材育成に市が力入れてくれるのではないか、と期待しています。

 福岡県内では、女性議員を増やそうという草の根の動きもいくつかあります。I(あい)女性会議」では昨年は「みずほ塾」、今年はバックアップスクールが開催され、新人女性2名が挑戦予定です。
 個人的にも、来年福岡県の女性議員20%を目標に、うごめいています。

 体調に気を付けて頑張りましょう。

 ――松崎ゆり子@福岡県大野城市





「女子力は政治力!」@北九州市ム―ブ 

直方市の女性たち

女性ゼロ議会の直方市訪問




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by bekokuma321 | 2018-08-23 22:01 | その他

女性議員の割合@富山県

富山県に女性議員はどのくらいいるのか。

522日の読売新聞(写真)によると、富山県議会を含めて県内15市町村の全議員302人のうち女性は26人、8.6%しかいない。議会の9割以上を男性が占めているのである。

氷見市、入善町、船橋村の3つは、男性議員しかいない「女性ゼロ議会」だ。


ところが、同紙記事を送ってくれた山下清子さんによると、あろうことか、最近、富山県の「女性ゼロ議会」は4つに増えた。85日の選挙で、朝日町が「紅一点議会」から「女性ゼロ議会」に転落したのだ。


こうした憂うべき実態を変えようと「候補者男女均等法」が施行された。

しかし、同紙によると、富山県議会39人中30人を占める自民党の上田英俊幹事長は、「各支部の意向があり、県連が勝手に性別だけで決めることはできない」。県の幹事長が支部に責任転嫁するとは。まったく情けない。


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▲読売新聞朝刊 2018.5.22 富山版



「候補者男女均等法」は理念法といわれますが、法律を私たち自身が活用することが大事だと思います。富山県の女性議員数について、読売新聞5/22朝刊富山版を送ります。これによると、「女性ゼロ議会」は、111村の3つです。
 ところが、最近、「女性ゼロ議会」が3つから4つに増えてしまいました。

数は少ないように見えますが、合併によって自治体の数自体が少なくなってしまったという前提があるので、安心はできません。

それぞれが住んでいる自治体で、独自に調査したり、行政職員に依頼して調査をしてもらったり、新聞記事などの各地の情報をお待ちしています。全国各地で女性議員の数を話題にしたりして、若い世代に女性議員を増やすことを呼びかけていきましょう。
       ――山下清子(高岡市民、シャキット富山)



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  ▲富山県朝日町は2018年8月選挙で「女性ゼロ議会」に(写真は同町HPより)

女性議員の割合@埼玉県

千葉県の女性議員17.5%、女性ゼロ議会2つ

女性議員の割合@愛知県

富山から考える秋田の「政治とカネ」

ベアテ・シロタ・ゴードンと三井裁判



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by bekokuma321 | 2018-08-23 19:08 | その他

女性議員の割合@埼玉県

女性議員は、埼玉県の市町村議会にどのくらいいるのか。

埼玉県八潮市の矢澤江美子議員を通じて、最新の統計を入手した。女性議員は、1257人のうち256人。5人に1人は女性議員である。加須市、本庄市、三芳町は3割を超えた。

しかし、埼玉県には依然として羽生市のように14議席すべて男性という「女性ゼロ議会」が残る。滑川町、鳩山町、小鹿野町の3議会は、女性議員がたった1人の「紅一点議会」だ。

働くママや非正規職ウーマンの声を政策に反映させるためには、物事を決める場に女性の代表がいなくては話にならない。施行された「候補者男女均等法」は、男性偏重議会を変えられるのか。かけ声に終わらせないために、自治体や各県の政党、そして女たちよ、頑張ろう!

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▲埼玉県内市町村議会における女性議員数(矢澤市議作成情報をもとにFEM-NEWSが編集作成)

 全国フェミニスト議員連盟の矢澤江美子です。埼玉県では「みんなですすめよう男女共同参画」という冊子を作成し、県下の各自治体に配布しています。この中には、女性首長、町会自治会の役員の女性比率、防災会議の女性比率等などが自治体ごとに載っています。そのプリント版を、八潮市の人権男女共同参画課の職員が送ってくれましたので、それをデータにして一覧にしました。

 「候補者男女均等法」の参議院での付帯決議には、データの見える化を推進することが明文化されています。よって、男女共同参画局の方からも要請があると期待しています。でも、作成していない自治体は、まずは、市民団体や議員が率先して行政側に作るように要請していくと、重い腰をあげてくれると思います。
 議会に1人でも多くの女性議員をと願うみなさん、行政に女性の”見える化”に向けてもっと仕事をしてもらいましょう。
   
ーー矢澤江美子(八潮市議会議員)


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▲羽生市議会は男性のみ。行政の側にも女性は見えず、議場はまるで女人禁制のようだ。市の人口は55000人(同市ホームぺージより)


千葉県の女性議員17.5%、女性ゼロ議会2つ

女性議員の割合@愛知県





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by bekokuma321 | 2018-08-23 11:53 | その他

医師の46%は女性(OECD)

東京医大の女性差別入試スクープは、あらためて政府の「女性活躍推進法」なるものがいかに空疎なものかを露呈した。

OECDから発表された「Health at Glance2017」に興味深い記述がある。和訳する。

「2015年、OECD加盟国において、医師の46%は女性である。2000年は39%だった。少なくとも11カ国で、医師の半数は女性となっている。なかでもラトビア、エストニアでは、女性は70%以上を占める。増加率が高かったのは、オランダとベルギーであり、それぞれ49%、47%である。それとは異なり、日本と韓国では医師の5人に1人しか女性がいない。」

OECDの足を引っ張っているのは、わが日本とお隣の韓国のようだ。原文は下の表紙をクリックしてどうぞ。

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by bekokuma321 | 2018-08-04 19:13 | その他