カテゴリ:アジア・アフリカ( 167 )

c0166264_1213513.jpg世界の女たちの多くは、暴力、貧困、差別に苦しんでいる。しかし、その声が国の政策や予算に反映することはきわめて少ない。

とはいえ、政治の世界で頑張る女たちは1人、また1人と増えてきた。

国連の列国議会同盟IPUは、世界の国会議員選挙の結果を男女別にまとめ、国別の女性国会議員率を公表してきた。その国際比較は、世界の男女平等のひとつの目安になっている。

そのIPUの最新報告書によると、世界の女性国会議員(下院)は、昨年より1.5%増加した。

「30%以上クラブ」に39か国がメンバー入りした。国会議員など政策決定の場に女性を少なくとも30%にという国連の目標のことだ。

世界のトップはルワンダ。81議席中50議席が女性で、63.8%を占めた。2位アンドラ、3位キューバ、4位スウェーデン、5位南アフリカとつづく。

トップテンのうち4カ国はアフリカ諸国だ。「20年前には、女性の国会議員は10%以下だったが、今や、アフリカ平均22.5%となった」と、報告書は言う。アフリカの国々の華々しい躍進に目を奪われる。

アフリカの勢いに反して、対極にあるのはアジア諸国。1995年の13.2%からすると、18.4%に増えてはいるものの、昨年からはわずか0.5%しか増えなかった。世界で最も遅い歩みとなった。ちなみに日本は8%。

国連女性の事務局長Phumzile Mlambo-Ngcukaは、こうコメントした。

「世界の女たちは、性差別、暴力、政党のありかた、貧困や資産不足によって、国会の場から排除されている。クオータ制に代表される暫定的特別措置は、効果をあげている。国連女性は、女たちや政党・政府・市民たちが、女性の政治的指導力と政治参画を上げていこうとする活動に対して、支援していく」

さて、わが日本。

189カ国中163位(同じ数字の国を同順位にすると127位)。ベニンとコンゴの間に位置する。報告書は、「世界で10%以下の国がまだ34カ国ある」と警鐘を鳴らすが、その1つが8%の日本だ。

c0166264_1230828.jpg日本の女性たちは、職場でも家庭でも市民運動でもけっこう頑張っている。なのに、この見るも無残な姿。

民主主義の“民”に女性がはいっていない。これは男主主義であり、民主主義ではない。この非民主的事態を、なぜ日本の政府は野放しにするのか。なぜ、政党は改善する手だてを打たないのか。

さてと、日本には、政党交付金という制度がある。

政党の活動を活発にするために、国民1人あたり250円の税金を出し合ってつくった。総額320億円。世界最高額だという。

この血税である政党交付金は、国家予算から政党の本部に配布される(共産党を除く)。2012年は、民主党 165億、自民党 102億、公明党 23億円 みんなの党 11億、社民党8億・・・。

政党本部にはいった政党交付金は、各県の政党支部に回り、候補者の政治・選挙資金になる。つまり、ほとんどは男性の政治家の活動に消えているといえる。

だから、提案する。政党交付金を法的に担保する「政党助成法」に、「政党の候補者の少なくとも半分は女性とすること」という但し書きをつけたらどうか。

http://www.ipu.org/pdf/publications/WIP2013-e.pdf
http://www.un.org/apps/news/story.asp?NewsID=47307&Cr=women&Cr1=#.UyOvfFLNvSd
http://www.un.org/apps/news/newsmakers.asp?NewsID=103

【写真上:IPU報告書表紙。写真下:全て男性の日本の某地方議会。日本は国会にも女性が少ないが、地方には女性ゼロ議会がたくさんある】
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by bekokuma321 | 2014-03-15 12:32 | アジア・アフリカ

c0166264_164122100.jpg中央アフリカに女性の大統領が誕生した。キャサリ―ン・サンバ・パンザCatherine Samba-Panzaだ。

1954年生まれの59歳。フランスで教育を受け、実業家・弁護士だった彼女が、首都バンギの市長に任命されたのは、2013年5月。それから1年も経ずに、2014年1月、今度は大統領に選ばれた。

中央アフリカは、治安の極めて悪い国だ。報道によると、暴力、武装勢力による政変、殺害、略奪、性的暴力が頻発。ガーディアン紙によると、「若年強制結婚が60%を超える」。

その国のかじ取り役に、国民は初めて女性を選んだ。アフリカでは3人目の女性大統領だ。

市民運動家のマリー・ルイーズ・ヤケンバは、「これまでの国の惨状はみな男性の失政による。私たちは、女性なら、少なくとも一縷の希望を見いだせます」と、ニューヨークタイムズに語った。

アフリカのフェミニスト評論家ミンナ・サラミは、ガ―ディアン紙にこう語った。

「似たような例はほかにもあります。歴史的に世界的に、危機に陥ってはじめて女性は、男の牙城に近づけるようになるのです。第2次世界大戦、汎アフリカ独立戦争、ビルマ、ルワンダ、リベリア。こうした先例を見ると、中央アフリカで女性の大統領が生まれたことは驚くにあたいしません。この国は危機にひんしています。ですから、サンバ・パンザの経歴だけではなく、女性であることがものを言うのです」

うーん、では、東京都知事候補に女性が誰もいないのは、なぜだろう。まだ東京都が危機に陥ってはいないのか。

Central African Republic's 'Mother Courage' fights to bring peace where the men have failed
http://www.msafropolitan.com/
◆ルワンダの奇跡
http://frihet.exblog.jp/10757766/
◆リベリア大統領、クオータ制に意欲
http://frihet.exblog.jp/14802772/
◆マラウィ、女性大統領の国治し
http://frihet.exblog.jp/20846588/
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by bekokuma321 | 2014-01-26 16:53 | アジア・アフリカ

c0166264_2036843.jpg「ピアノ・レッスン」は、不思議な魅力を持つ、感動的映画だった。監督はジェーン・カンピオンというニュージーランド出身の女性だった。

そのジェーン・カンピオン監督が、今年5月に開かれるカンヌ映画祭の審査委員長に就任が決まった。

カンヌ映画祭は、かねてから女性監督が少ないことに批判が集まっていた。7日付ガーディアン紙は、こう書いている。

「ジェーン・カンピオンの審査委員長就任は、カンヌ映画祭で女性監督の受賞が少なすぎるとするかねてからの批判にこたえるものとなるだろう。2012年、ルモンド紙は、著名な女性監督コリーヌ・セロー、ファニー・コテンソンなどの署名入りで、『パルムドール賞に一人の女性もいない』と抗議したフェミニスト団体La Barbe collectiveの文を掲載した」

アメリカの監督スティーヴン・アラン・スピルバーグからバトンタッチするのだという。

おめでとう、ジェーン! 

Jane Campion to head jury for Cannes 2014
Cannes 2012: Why have no female film directors been nominated for the Palme d'Or at Cannes?
French feminism is back – with beards
■ついに映画産業にクオータ制
http://frihet.exblog.jp/13564006/
■ひげをつけた女たち
http://frihet.exblog.jp/18175585/
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by bekokuma321 | 2014-01-07 20:36 | アジア・アフリカ

南アフリカの元大統領ネルソン・マンデラを追悼する記事が世界のメディアにあふれている。日本の報道は少ないほうだ。

その中で、個人的経験を交えて書いた珍しい記事が手に入った。京都新聞12月10日。書いた人は、南アフリカについての数多くの著作を持つ京都精華大学教授の楠瀬佳子。

記事には、マンデラが釈放された年である1990年の秋、来日したネルソン・マンデラと直接会った時の写真が一緒に載っている。20年以上も前のマンデラだ。

楠瀬は、マンデラについての本『ネルソン・マンデラ伝』を翻訳して日本に紹介した一人だ。マンデラの闘いを通じて、南アフリカの現代史を知るようになり、その後、南アフリカに1年滞在したという。

アパルトヘイト廃絶という偉業によって、世界の希望の星となった南アフリカ。しかし記事によると、深刻な経済格差がとまらないという。

 
(クリックすると読みやすくなります)

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◆マンデラとクオータ制
http://frihet.exblog.jp/21058057/
◆ナディン・ゴーディマ―、南アを語る
http://frihet.exblog.jp/16313803/
◆Maya Angelou's Poem on Mandela
http://www.youtube.com/watch?v=PqQzjit7b1w&list=UU6ZhpmNnLxlOYipqh8wbM3A

【右写真は南アの知人から買い求めたピアス。デザインが秀逸。筆者が持つ南アゆかりの品はこれだけ】
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by bekokuma321 | 2013-12-11 19:51 | アジア・アフリカ

マンデラとクオータ制

c0166264_19492558.jpgネルソン・マンデラ(1918―2013)が亡くなった。彼については、全世界のメディアが報道しているが、私にとってのマンデラを一言。

マンデラは、1964年、国家反逆罪で27年間独房に投獄され、1990年釈放された。その時、彼はすでに70代。1994年、南アフリカ初の民主主義選挙で大統領に選出され、1期4年余りで自ら大統領職を辞した。

大統領就任後の1995年、マンデラは、国連の女性差別撤廃条約を批准した。さらに、1996年制定の新憲法には、あらゆる差別撤廃を明記し、女性の権利と男女平等の実現めざした。

マンデラが議長をつとめた政党・アフリカ民族同盟ANCは、1994年、党の綱領に30%クオータ制を入れて、実践した。

このANCのクオータ制が主因となり、南アフリカの女性国会議員の割合は、1994年、27.75%、1999年30%、2004年32.75%と伸び、最新IPU統計では2009年42.3%にまで到達した。これは国会における女性議員率、世界第8位だ。

肌の色の違い、性の違い、貧富の違いによって、人は差別されない。マンデラは、この普遍的真理を政治の力で実現しようと命をかけた人だ。彼の力がなければ、人種の法的平等だけでなく性による法的平等もなかっただろう。

慈愛に満ちた柔らかな笑顔の彼だが、40代のころは、カストロ風の髭をはやしていたという。当時、彼は、非情な人種差別政策を打ち倒すため、Umkhonto we Sizweウムコント・ウェ・シズウェ(民族の槍)という自警団を作り初代司令官に就任。白人の財産強奪や、サボタージュ、警察署襲撃など目的としていたが、彼の自伝によると、テロリズムを含む軍事戦争まで視野に入れていたという。

昨日、特定秘密保護法成立と同じ新聞紙面に、マンデラの死亡記事が載っていた。日本の秘密保護法の制定をいち早く歓迎しているのはアメリカだ。このアメリカこそ、2008年まで、ネルソン・マンデラをテロリスト名簿に載せていた恥ずべき国だということを忘れたくない。

(ANCにネルソン・マンデラ逝去のお悔やみを残しました。誰でもできます。あなたもクリックしてどうぞhttp://www.anc.org.za/nelson/list_condolences.php

http://www.bbc.co.uk/news/world-africa-25273502
http://www.bbc.co.uk/news/world-africa-20761223
http://www.bbc.co.uk/news/world-africa-21965030
http://www.aftenposten.no/nyheter/uriks/Mandela-feature-7398440.html
http://www.nrk.no/emne/nelson-mandela-1.11098949
http://www.theguardian.com/world/interactive/2013/dec/05/nelson-mandela-interactive-timeline
◆ナディン・ゴーディマ―、南アを語る
http://frihet.exblog.jp/16313803/
◆Maya Angelou's Poem on Mandela
http://www.youtube.com/watch?v=PqQzjit7b1w&list=UU6ZhpmNnLxlOYipqh8wbM3A
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by bekokuma321 | 2013-12-07 19:57 | アジア・アフリカ

c0166264_15123784.jpgボツワナは、南アフリカの北に位置する国。ネット情報によると、エイズ感染率が世界最高で、国の歳入の多くをエイズ対策に注ぎこまざるを得ないという。平均寿命は50歳にすぎない。

このボツワナから、先月、遺産相続の女性差別に怒って裁判をしていた4人姉妹が勝訴したというニュースが届いた。遺産は一家の長男が相続するもの――この国の習わしに闘いを挑んだ原告4人。その姉妹の年齢を知って目を丸くした。83歳、80歳、77歳、68歳だという。すごい!

その“闘女”の1人、エディス(80歳)の言葉を、BBCから紹介したい。

「ここまで来るには、気力と勇気が必要でした。家族にとってストレスばかりが多く、そのことで眠れない夜をどれだけすごしたか。やっと終わってほっとしています」

「私たちの勝利は、男性優位主義の伝統に抗して闘おうとしている他の女性たちに、それぞれの場所で、自分たちだけではないのだと、動機と元気を与えることになるでしょう。『あの人たちが勝訴したのだ』と言って、同じように闘おうとなるのです。最高にうれしいです」

実は、このボツワナという国には、わが日本ととても似ている点がある。

国会(第1院)に占める女性議員の割合だ。

2013年10月1日統計によると、女性議員率は、日本8.1%で世界157位。ボツワナは7.9%で世界158位だ。IPUが世界188カ国を調査した。

http://www.bbc.co.uk/news/world-africa-24623692
http://www.ipu.org/wmn-e/classif.htm
■少女隊6人、真冬のオスロフィヨルドで水泳
http://frihet.exblog.jp/15577220/
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by bekokuma321 | 2013-11-19 15:17 | アジア・アフリカ

日本、OECD統計でも最悪

c0166264_11141582.jpg日本は、OECD諸国の中で最悪。

女性が国会(第1院)にどのくらい占めているかの最新の国際比較だ。

IPUの今年4月統計で、日本の国会における女性率は190カ国のなかで163位だったから、当然の数字だ。何度も繰り返しになるが、これでは、天の半分を支える女性の声が公的政策や予算に反映するはずもない。

OECD報告書「How’s Life2013」は、次のようにコメントする。

「選挙権は男女にあるものの、国会議員における男女格差はいまだに大きい」
「女性議員の占有率は、15年前の17%より格差は解消されたものの、平均27%にすぎない」
「トップは北欧諸国と南アフリカで42%。続いて、スペイン、メキシコ、ベルギー3カ国が36%ないし38%。しかし他の国々は20%以下にすぎない」

堂々、最低にランクインした日本は、下のグラフの最左。JPNと記されている。10%以下だ。中央の黒い棒がOECD平均27%。

c0166264_1119477.jpg

男女共同参画社会の実現は21世紀の我が国社会を決定する最重要課題―――こんな言葉を明記した法律があったっけなぁ。あれは、たしか、1999年6月のこと。男女共同参画社会基本法という法律だっけか、森まさこ大臣。

森大臣、あなたは、安倍首相のいう女性の活用とやらで、当選1回ながら初入閣。だって、あなたは、選択的夫婦別姓は家族崩壊などと唱える「神道政治連盟」のメンバー。神道政治連盟こそ、民法改正運動に長年、圧力をかけてきた右翼的団体だ。そう、あなたは、これ以上ない“最適の男女共同参画担当大臣”だ。


http://www.keepeek.com/Digital-Asset-Management/oecd/economics/how-s-life-2013/gender-differences-in-well-being-can-women-and-men-have-it-all_how_life-2013-8-en#page9
http://www.keepeek.com/Digital-Asset-Management/oecd/social-issues-migration-health/close-the-gender-gap-now_9789264179370-en#page1
■日本の女性議員率、世界163位
http://frihet.exblog.jp/19872037/
■日本136カ国中105位
http://frihet.exblog.jp/20872767/
■南ア、女性50%に向け全国キャンペーン
http://frihet.exblog.jp/10972917/
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by bekokuma321 | 2013-11-16 11:28 | アジア・アフリカ

c0166264_10198.jpg11月14日のガーディアン紙によると、バングラデシュの縫製工場労働者――ほとんどが女性――は、77%の賃上げ案を承諾した。ひとまず、おめでとう!

しかし、彼女/彼らが要求していた月100ドルには程遠い、月66ドルにすぎない。ILOによると、これまでの月額賃金38ドルは、世界で最低の賃金だったという。

バングラデシュは、中国に次いで世界第2位の縫製品輸出国。今春4月、縫製工場がはいっているビルが崩壊し、1000人以上の死者を出した。ほとんどは工場に働く女性労働者だった。5歳の娘を家に1人残して、15時間も毎日働かなければならなかった末、両足切断にみまわれた25歳の母親もいた。

この大惨事以降、労働者たちは、労働条件改善を求めて、断続的にストライキを続けてきた。しかし工場主は聞く耳を持たなかった。9月には、賃上げを求めてのストライキはさらに大きくなり、それに対して警察は水攻め、ゴム製鉄砲、催涙ガスなどで弾圧した。

c0166264_107479.jpgとうとう11月13日(水)の夜、シェイク・ハシナ首相(女性)が仲介に立ち、月66ドル、77%の賃上げで妥結するよう工場主や関係者に伝えた。ハシナ首相は、初代大統領ムジブル・ラーマンの長女。

報道によると、バングラデシュには、「ユニクロ」、イトーヨーカ堂「L& Beautiful」、「Gap」、「ZARA」、「H&M」、「IKEA」など、先進国の有名ブランドの下請け工場が多数ある。聞いたことのあるブランドばかりだ。

近所のユニクロに積まれている衣類の値札を見て、これが1000円で作れるなんて、と思うことが多い。その1000円の値札の向こうに、安い賃金と劣悪な環境で長時間働く、おびただしい数のアジア女性たちを思う。

http://www.theguardian.com/world/2013/nov/14/bangladesh-garment-workers-pay-rise
http://www.reuters.com/article/2013/11/11/us-bangladesh-garments-idUSBRE9AA0CF20131111
■バングラデシュ、劣悪な労働とグローバライゼーション
http://frihet.exblog.jp/20072145/
■バングラデシュ、工場崩壊と働く女性
http://frihet.exblog.jp/19922044/
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by bekokuma321 | 2013-11-16 10:08 | アジア・アフリカ

c0166264_8431728.jpgジョイス・バンダは、昨年、マラウィ大統領に就任した。アフリカに2人いる女性大統領の1人だ。女性の権利のために闘う運動家でもある(FEM-NEWS)。

ガーディアン紙によると、この10 月10日、彼女は、閣僚大臣を前に、「私は、閣僚たちへの信頼を失った」と告げ、汚職まみれ内閣の一掃を断行した。

これまで政府高官の10人が逮捕された。自宅内や靴に札びらを隠していたなどとする公費の違法使用と汚職が、その罪状だという。

先月は、こうした公務員汚職漬けの解明に熱心に取り組んでいた予算委員長Paul Mphwiyo銃撃されるという想像を絶する事件が起きた。

マラウィは、国家予算の40%を西側諸国の寄金に頼っている。報道によると、欧州連合EUは、汚職スキャンダルが解決しない限り、2900万ドルの支払いはできないと警告したばかりだという。

初の女性大統領ジョイス・バンダは、汚職にまみれた政治権力構造のまったただ中で、航海し続けている。彼女の腕に、マラウィの国民1500万人の命がかかっているといえる。同国は世界最貧国のひとつだ。女性たちの惨状は想像に難くない。負けるなジョイス!

http://www.theguardian.com/world/2013/oct/11/malawi-president-sacks-cabinet-corruption-scandal-banda?CMP=twt_gu
http://www.malawitoday.com/news/129870-malawi-budget-director-paul-mphwiyo-shot-planned-and-targeted-attack
http://www.nyasatimes.com/2013/10/09/malawi-president-joyce-banda-statement-on-cash-gate-scandal-i-will-not-shield-anyone/
http://www.theguardian.com/world/2012/apr/29/malawi-president-joyce-banda-women-rights
■マラウイの女性大統領
http://frihet.exblog.jp/17820759/
■マラウイに女性大統領
http://frihet.exblog.jp/17789611/
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by bekokuma321 | 2013-10-17 10:04 | アジア・アフリカ

c0166264_2017499.jpgジュリア・ギラードがオーストラリア首相を辞任した。オーストラリア初の女性の首相だった。

臨時議員総会で労働党の党首選が行われ、ギラード首相がケビン・ラッド(前首相)に敗れたのだ。9月の国会議員選挙に、彼女は立候補しないと政界引退を表明した。残念だ。

ギラード首相は、養子縁組強制の公式謝罪や障がい者保障法など画期的な政治をなしとげた。しかし労働党内では、政敵ケビン・ラッド前首相の非協力的姿勢に苦しんだ。さらに、野党党首トニー・アボットの女性差別や女嫌いにさらされつづけた。

彼女の「女性差別糾弾国会スピーチ」は、余りにも有名。国会で、野党党首トニー・アボットを指さし、「私は、この男に、女性差別や女性嫌いを聞かされたくない」と、彼の露骨な女性差別を次々にあげては、強く抗議し批判した。

トニー・アボットは、といえば、憤激を率直に表す彼女(一国の首相だ)の目の前で、うすら笑いをうかべて座っていた。この国会中継は世界中に流され、フェミニストは大喝さい、多くの男性たちを驚かせた。

首相辞任あいさつでの次の言葉は、女性リーダーのいばらの道を物語っている。

「スタッフのみなさん、あなたがたは国家につくしただけでなく、初の女性首相に仕えてくれました。それに感謝します」

「私の次の女性首相、その次に来る女性首相は、楽になるだろうと、思います」

http://www.guardian.co.uk/world/video/2013/jun/26/julia-gillard-ousted-prime-minister-video
◆「女性差別糾弾国会スピーチ」の録画
http://jezebel.com/5950163/best-thing-youll-see-all-day-australias-female-prime-minister-rips-misogynist-a-new-one-in-epic-speech-on-sexism
◆ギラード首相の身体をのせた女性蔑視メニュー
http://www.guardian.co.uk/world/video/2013/jun/12/julia-gillard-liberals-sexist-menu-video
◆オーストラリア首相の謝罪演説
http://frihet.exblog.jp/19707751/
◆オーストラリア首相、養子縁組強制を謝罪
http://frihet.exblog.jp/19706940/
◆豪、ギラード首相の続投
http://frihet.exblog.jp/14995859/
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by bekokuma321 | 2013-06-27 20:24 | アジア・アフリカ