カテゴリ:アジア・アフリカ( 171 )

FGM廃絶を支援する女たちの会(WAAF)がオリジナルTシャツをつくった。Face Bookから写真を借用して紹介する(↓)。

FGMとはFemale Genital Mutilation(女性性器切除)の頭文字を取った略語で、女性外性器の一部あるいは全部の切除、時には切除してから外性器を縫合してしまう慣習のこと。アフリカを中心に様々な民族の伝統的な女児の通過儀礼として、2000年以上も続いていると言われている。

オリジナルTシャツは1枚1,300円(送料込み)で販売している。サイズは3種類
●女性用Sサイズ(身丈55、身幅 42 、袖丈16 )
●女性用Mサイズ(身丈59、身幅45、袖丈16)
●女性用Lサイズ(身丈60、身幅47、袖丈16)

購入希望者は、メールで waafjapan(B)hotmail.com(Bを@に変える)まで名前、住所、サイズ、枚数を知らせる。料金は商品到着後、同封の郵便払込票で以下に振り込む。

郵便振替 00170-8-580948  
口座名 FGM廃絶を支援する女たちの会

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続・赤いバラの闘い
赤いバラの闘い
女性性器切除被害者は2億人
FGM を廃絶しよう!
スーダン、ソマリアの女性器切除
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by bekokuma321 | 2018-06-19 20:43 | アジア・アフリカ

ニュージーランドの首相は、日曜日に出産予定だ。

それに向けて6月11日(月)に首相府のあるウェリントンを後にして、オークランドの自宅に向かった。

首相ジャシンダ・アーダンは、出産のため入院する直前まで、首相の権限を副首相に渡さず、もしも出産が遅れるなら出産促進剤を使って誘発分娩をすると語った、とガーディアン紙が報道している。

首相代理を務める副首相は、労働党と連立を組む右寄りのニュージーランド・ファースト党の党首だ。

首相の頭をよぎるのは、出産ばかりではないらしい。副首相が、政治課題になっている刑法改正に異議を唱えていることが判明し、野党側は、「連立が割れる予兆だ」と浮足立っているというのだ。

首相が女性で、たまたま妊娠中だと、出産、育児休業、分娩促進など、世界のトップニュースに決して載らなかった表現が矢継ぎ早に飛びかう。米国と北朝鮮の首脳会談よりも、はるかに新鮮な政治風景ではないか。

4月20日、国際シンポジウム「選挙を変えれば暮らしが変わる」において、ニュージーランド大使館の一等書記官は、こう語った。

「国会議員は、育児休業を他の国民と同じようにとれます。国会には80年代に、国会議場のすぐ隣の部屋に授乳室が設けられました。当時、現職の女性国会議員が初めて出産したからです」

とすると、授乳室が首相執務室の隣に新設される史上初の日も近いかも。

それもこれも、労働党青年部で活躍した女性運動家が、党の選挙候補者リストの上位に載って、20代で国会議員に当選したからにほかならない。比例代表制選挙ならでは、だ。

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 ▲「首相、国家元首、最高裁長官の3人とも女性です」と語るニュージーランド一等書記官(最右) (写真撮影:富山達夫)

選挙制度は政治を根本から変えた(ニュージーランド)
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by bekokuma321 | 2018-06-12 20:08 | アジア・アフリカ

4月20日、東京で「選挙を変えれば暮らしが変わる ♪モノトーン議会からオーケストラ議会へ♫」が開かれた。

ノルウェー、ニュージーランド、韓国の代表たちは、自国の選挙制度と女性の進出などについて熱っぽく語った。スピーチ内容を要約して、国ごとに紹介する。

■韓国「クオータ制とその実態を選挙制度から見て」
(講師:キム・デ・イル参事官兼選挙官、通訳:オ・ヨンテ在外選挙担当官)

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韓国にクオータ制が導入されて18年目になる。法改正された2000年の国会議論に私(キム選挙官)は立ち会うことができた。

女性団体やフェミニズムに賛同する男性たちは、男性より多い女性の人口に応じた代表すなわち女性議員は少なすぎるということに注目した。

儒教文化の国であり、保守系政治グループ政権だったので、女性団体は、政党の自主性に任せるだけでなく、法制化が必要だと運動していった。大別して、公職選挙法と政治資金法の2つが改正された。

国政選挙の比例区において、政党の候補者名簿の50%しかも奇数に、女性を入れることが義務化された。違反した政党の名簿は受け付けられない。一方、小選挙区においては、全公認の30%を女性にせよと政党に努力義務が課された。

地方選挙にもクオータ制があり、国会議員の選挙区を1単位として、そこに女性候補1名以上を政党は公認しなければならない。違反すると無効だが、政党が公認しても女性が受けない場合は適用されない。

政治資金も改正された。女性を一定割合公認した政党には国庫から補助金が出ることになった。加えて、政党への国庫経常補助金の10%を女性政治家育成発展のために使う、とされた。

結果だが、比例枠へクオータ制を導入した2000年当時は大きな変化はなく、違反した政党の候補者名簿は無効とする罰則ができてはじめて女性の割合が上がった。地方選挙は、2002年、女性はクオータ制をしいた都道府県にあたる選挙で増えたものの、市区町村にあたる選挙では増えなかった。後、クオータ制が基礎自治体にも適用されて、15.1%に増えた。

女性のクオータ制導入による変化は多い。
①女性代表数が増え、女性関連の法制度や法改正が増加するなどの質的変化 ②女性議員の専門性に対する評価の変化 ③女性議員の超党派的とりくみ ④議会の政治文化の変化 ⑤女性高官が増えるなど政府の変化 ⑥国民の投票行動の変化

「まず制度を変えてみよう!」とクオータ制を導入して18年目、女性は、国会で17%、地方議会で25%になった。

今後は、国政選挙の小選挙区において女性30%以上を強制に変えること、比例枠の定数を増やすことが必要だ。地方選挙でも選挙区の30%を女性にすることを強制にすべきだ。

【写真は韓国大使館のキム・デ・イル参事官兼選挙官。撮影富山達夫】

(全国フェミニスト議員連盟と選挙改革フォーラムの共催)

国際シンポ「選挙を変えれば暮らしが変わる」序
国際シンポ「選挙を変えれば暮らしが変わる」ノルウェー
国際シンポ「選挙を変えれば暮らしが変わる」ニュージーランド
韓国総選挙 女性15.7%に
国際女性デー「クオータ制シンポジウム」
国際シンポジウム「世界は進む、日本は進まず」
初の「女性六カ国協議」開かれる
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by bekokuma321 | 2018-04-27 13:53 | アジア・アフリカ

ニュージーランドは、人口470万の島国だ。国王はイギリスの国王がかねる。選挙もイギリスと同じ小選挙区制だったが、日本がイギリスを真似て小選挙区制に変えた頃、比例併用制に変えた。ニュージーランド国民が「小選挙区制は不公平だ」と抗議をしてきたからだと言われている。

ニュージーランドは、比例中心に変えた結果「政治がガラリと変わった」。緑の党の国会議員の発言を翻訳してFEM-NEWSに紹介したとおりだ。そして今、首相は6月から6週間の産休にはいることに象徴されるように、「女性に優しい政治」がかなえられつつある。

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4月20日(金)夜、飯田橋で、こんなニュージーランドの報告を含む国際シンポジウムが開かれる。それに先立って、講師のひとりテサ・バースティーグ(ニュージーランド大使館一等書記官)にインタビューした。

テサ・バースティーグは、比例併用制の選挙制度に変わった結果、いかに女性やマイノリティが当選しやすくなったかについて、20日の国際シンポジウムでスピーチする。

「ニュージーランドの有権者は支持政党を選びます。政党は前もって候補者リストを作りますが、女性やマイノリティの声を政策決定に入れるべきだと考えたら、ジャスト・ドー・イット(Just do it.)。つまり、政党が女性やマイノリティをリストに登載すればいいだけ。ほかのことを考慮しなくていいのです」

「首相が6週間の育休にはいる、その間は、連立を組むニュージーランド・ファースト党党首(マオリ族)が首相代行をします。首相の育休は、首相も働く女性だ、ということにつきます。他の女性労働者と同じ権利を行使するというだけです。首相ですから重責を担ってますが、彼女のパートナーの共同育児・家事も万全です。首相はこう言ってますーー『大変でないとはいえませんが、他の多くの働く女性たちも、出産・育児をしながら働き続けてきたのです。私だけじゃありません』」

議員と市民が限りなく近いのである。熊本市議の子連れ議場入り事件を思い出した私は、それを話した。彼女はよく知っていた。

「おもしろい話があります。昨年の国政選挙後に新しく当選した女性議員が、3か月の赤ちゃんを連れて議場にはいりました。その時、赤ちゃんを議長に預けた瞬間がありました。赤ちゃんを膝に抱いた議長席の議長は、大ニュースになりました。20日の国際シンポジウムでは、その画像をお見せできるかもしれません」

「女性やマイノリティ議員の増加は、まずは選挙制度が比例併用制に変わったことによります。でもそれだけではない。政党です。政党が、候補者リストに女性やマイノリティを載せることに自覚を持ってとりくんでいる、ということなのです」

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国際シンポジウム 選挙を変えれば暮らしが変わる (コクチーズの案内)
♪ モノトーン議会からオーケストラ議会へ ♬選挙を変えれば暮らしが変わる(フェイスブックのイベント案内)
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by bekokuma321 | 2018-04-13 12:47 | アジア・アフリカ

NZ首相、6月に出産予定!

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ガーディアン紙によると、昨年10月ニュージーランドの首相となったジャシンダ・アーデン(37)が、第1子の妊娠を発表した。

彼女の連れ合いクラーク・ゲイフォードは、TVジャーナリスト。出産後は家にいて“主父業”をすると言う。首相は6週間の育児休業をとり、その間、副首相が首相代理を務める。

「クラークと私は、6月に、2人家族から3人家族になることをほんとに楽しみにしています。家庭と仕事を両立させている多くの家族の仲間入りです」と首相。

世界で初めて首相就任中に妊娠・出産したのは、娘を出産したパキスタンのベナジール・ブットーBenazir Bhuttoだったという。

ジャシンダ、本当におめでとう!

Jacinda Ardern: New Zealand prime minister pregnant with first child
3党連立から誕生したNZ女性首相
夜をとりもどせ!(ニュージーランド)
選挙制度は政治を根本から変えた(ニュージーランド)
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by bekokuma321 | 2018-01-19 14:53 | アジア・アフリカ

ガーディアン紙によると、わずか1か月に6700人ものロヒンギャ(イスラム系少数民族)が殺害された。少なくとも730人は、幼い子どもたち。ミャンマーから逃亡してきたロヒンギャは8月以降だけで64万人に上るとされる。

ミャンマー政府の最高権力者はアウンサン・スーチーである。国家顧問兼外相という肩書を持つ。

スーチーは、1991年ノーベル平和賞を受賞した。今、彼女のロヒンギャへの消極的対応に抗議して、ノーベル平和賞の取り消しを求める署名が36万人以上も集まっている。

11月、オックスフォード市は、1997年授与した「市民の自由」称号をはく奪した。12月14日、ダブリン市議会も、「ダブリン自由賞」の取り消しを決議した。もっとも、こちらは、アイルランド出身のロック歌手が、スーチーにも贈られた名誉市民称号はいらないと返上する抗議のあとだったが。

日本は、京都大学、龍谷大学などが、名誉博士号を送っている。取り消しの気配はない。それどころか、安倍政権は、2016年、スーチーを招いて8000億円もの資金援助をした。すでに、多くのメディアや国際人権団体から、少数民族虐待に何の手も打ってないと非難されていたにも関わらず、だ。

メディアの報道は、コンスタントに続いているが、早かったのは、2015年5月のアルジャジーラではないか。和訳されているので、核心を突く調査報道を日本語で読める。その中で、私の心に焼き付いているのは、彼女は選挙で勝つためにロヒンギャ虐待を黙殺しているというくだりだ。その箇所を引用する。

「彼女は過去数年間、――軍が彼女の大統領選出を可能にする、あるいは彼女の出馬を認めた場合 ――2016年に大統領に選出されるために必要な票をもつミャンマーのマジョリティである仏教徒に擦り寄った。そのため、ロヒンギャに犯した暴力を軽視し、迫害の加害者と被害者に対して見せかけだけの平等を提言してきた。」

「かつての良心の囚人はどうなったのか。そう、今は喜んで原則よりも票を、無実のロヒンギャの命よりも政党の発展を優先する、シニカルな政治家なのだ。」

選挙に勝つためには何でもする、こんな政治家は日本だけでないらしい。だからこそ、市民は選挙制度に強い関心を持つべきなのだ。

ああ、でも一度は尊敬していた女性のこの変わりよう。悲しすぎる。

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▲歴代の平和賞受賞者写真。オスロのヘンリック・イプセン通りにあるノーベル・インスティチュートにて


Aung San Suu Kyi's inexcusable silence(アルジャジーラ 英語)
アウンサンスーチーがロヒンギャ問題について沈黙している。その理由は許しがたいものだ(アルジャジーラ記事の和訳)
アウン・サン・スー・チー当選2012年のFEM-NEWS
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by bekokuma321 | 2017-12-15 00:04 | アジア・アフリカ

c0166264_1227449.jpgニュージーランドの首相にジャシンダ・アーダン(37)が決まった。8月に労働党の党首になったばかり。9月の総選挙で、その活発で元気なイメージで労働党の票を伸ばした。

女性の首相は、「わずか3人目にすぎない」とニュージーランドでは報道されている。

トランプ大統領就任式の日、「トランプに反対する女性たちのデモ」が世界中で巻き起こった。ジャシンダは、ニュージーランドのオークランドで行われた、そのデモに参加して行進した女性の1人でもある。そんな気さくなフェミニストを一国のリーダーに選んだニュージーランド国民に心から拍手を送りたい。

彼女は、社会主義青年部の活動で頭角を現し、2008年国会議員に初当選した。労働党の候補者リストの当選圏内に登載されたからだ。彼女のような20代の女性が立候補して国会議員になれたのは、比例代表制という選挙制度のおかげでもある。

ニュージーランドは長年イギリスに倣って小選挙区制をとっていた。ところが1996年、小選挙区制を廃棄処分して小選挙区比例代表併用制に変えた。比例代表制中心の選挙は、有権者の意思をほぼ正確に反映する。自民党一党支配を生む小選挙区制とは異なり、中小さまざまな政党から代表を出せる。日本ではまだ議席を出せないでいるミニ政党「緑の党」も、ニュージーランドでは比例代表制に変わってから議席を増やした。

ニュージーランドは、9月23日が総選挙だった。

最大政党の国民党(現首相の党)44%、第2の労働党は37%、どちらも過半数をとれなかった。国民党中心の内閣となるか、労働党中心の内閣となるかーー鍵を握ったのは、ニュージーランド・ファースト党だった。ポピュリスト党と言われる政党で、党首ピーターズは写真でわかるようにマオリ族出身だ。

ピーターズは国民党とも労働党とも話し合いを続けてきた。労働党は緑の党と組むことがほぼ決まっていたため、ニュージーランド・ファースト党が緑の党とも政策合意できるか否かが焦点だったといわれている。ガーディアン紙によると、ニュージーランド・ファースト党は、最終的に環境政策に熱心な「労働党+緑の党」と組むことを決意したらしい。

比例代表制の国では、総選挙後、政策が似通った他党との連立を模索する政策協議が続けられ、政権が誕生する。政党同士が何日も話し合いを続けて新しい政権づくりをする姿をノルウェーで何度か見てきた。

ノルウェーもそうだが、比例代表制の国では、最大政党から首相が選ばれるとは限らない。どの政党とどの政党が連立を組むかにかかっている。今回、ニュージーランドの首相は、44%を獲得した第1党からではなく、37%の第2党から選ばれた。比例代表制は、民意を反映する選挙であるだけでなく、多様性の時代・連帯の時代にふさわしい選挙だ。

日本が倣ったという小選挙区制の本家本元イギリスでも、比例代表制にという声が大きくなっていると聞いた。出藍の誉れ、ニュージーランド!

選挙制度は政治を根本から変えた(ニュージーランド)
夜をとりもどせ!(ニュージーランド)
The Quest for Prosperity: How can New Zealand keep living standards rising for all?
Caroline Lucas MP on Proportional Representation and Votes at 16
英国下院、女性が30%に
イギリス6割が選挙制度改革に賛成 
小選挙区制は女性の声を捨て去る
比例代表制は女性や弱者が当選しやすい
女性の衆議院議員は1割に満たず
政治は男のものではない

【写真:ニュージーランド労働党ホームページより】
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by bekokuma321 | 2017-10-20 12:52 | アジア・アフリカ

今、ハリウッド女優たちは映画制作者を性暴力で訴えている。彼は「仕事の打ち合わせがある」と駆け出しの女優を呼び出しては、卑劣な行為をしたらしい。断ったら仕事を干されるという恐怖から、我慢していた人も多いという。

詩織さんの件を思い出した。詩織さんは、TBSのワシントン支局長だった山口敬之氏から、支局での仕事や正式採用も可能といわれていた。ある日、山口氏から「(仕事の関係から)ビザの件で話しがある」と誘いを受けて、それに応じた。そして性暴力を受けたという。

人を雇ったり首にしたりできる地位にいるのは、依然男性が多い。一方、必死に仕事を求めている女性の多いこと。その女性の弱みにつけこんで性的要求に及ぶ。なんて卑劣だ。

今日のポスターは、1979年、ニュージーランドの「女たちに夜をとりもどせ」に使われた1枚。女たちは夜、ひとり歩きする権利がある、性暴力なんか受けずに、と訴える。この「夜をとりもどせ」キャンペーンは世界的な反暴力撲滅運動となって、今に続く。

I 女のしんぶん「叫ぶ芸術ーーポスターで見る世界の女たち:夜、一人で歩く権利を」もどうぞ。

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Aggressive Overtures to Sexual Assault: Harvey Weinstein’s Accusers Tell Their Stories(New Yorker)
Harvey Weinstein Paid Off Sexual Harassment Accusers for Decades(New York Times)
Take Back the Night Organizaition
'Reclaim the night' poster(New Zealand)
Take Back the Night 2016
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by bekokuma321 | 2017-10-11 22:22 | アジア・アフリカ

ノーベル平和賞の2人

7月13日、中国政府を批判したことで有罪となり、服役していたノーベル平和賞作家の劉暁波(りゅうぎょうは)が61歳の生涯をとじた。妻の劉霞(りゅうか)は長年自宅軟禁にされたままである。

今日の報道によると、ノルウェー・ノーベル委員会の委員長ベリット・ライス=アンネシェン(労働党)は、「病状が末期段階に至る前に、劉暁波さんが十分な治療を受けられる施設に移されなかったことに、動揺している」「彼が亡くなったことに中国政府は重い責任を持つ」と語った。そして、彼女は、ノーベル平和賞を選定するノーベル委員会代表として中国に渡航申請をしたが、ビザがおりなかったとも告げた。

劉暁波(りゅうぎょうは)とよく似た境遇の人について書かれた、数年前のタイム誌の記事がある。

タイム誌(2014年10月)によると、ジャーナリストのカール・フォン・オシエツキーは、ドイツの再軍備の事実を密かに調べあげて報道。その後、再軍備はベルサイユ条約に違反だと公表。1931年国家反逆罪で投獄される。

ほどなくナチスが政権につき、1933年、彼は再び逮捕されて、今度は強制収容所に送られた。アインシュタインやロマン・ローランなどの働きかけもあってか、1935年、ノルウェーのノーベル賞委員会は、カール・フォン・オシエツキーを平和賞に選んだ。その知らせに憤ったナチス新聞は、「ノルウェー政治は、叛逆者に授与してドイツ国民の顔を平手打ちするようなことをしない方法を十分知っているはずだ」と書いた。

恐れをなしたのか、ノルウェーのノーベル賞委員会は、表向きは「アフリカの紛争やアジアの政情不安に配慮して」という理由をつけて「今年のノーベル平和賞該当者なし」とした。ところが、翌年、同委員会は、カール・フォン・オシエツキーを、ノーベル平和賞受賞者に選んだ。そのニュースにヒトラーは激怒し、「ノルウェーとの国交を断絶する。今後、ドイツ人はノーベル賞をいっさい受け取らない」と脅したらしい。

カール・フォン・オシエツキーはその頃、病状が極度に悪化して収容所(または刑務所)からベルリンの病院に移送された。おそらくは国際的な反応を気にかけたのだろうとされている。ナチスは彼にノルウェーへの渡航パスポートを出さなかったため、授賞式には出られなかった。そして1938年、彼は亡くなった。48歳。彼の悲劇はまだ続き、彼の弁護士だと称する詐欺師が、ノーベル平和賞の賞金全額を懐に入れていたのだという。

劉暁波とカール・フォン・オシエツキーには、国家の違いに加えて、80年という時の差がある。しかし、2人の共通点の多さに驚かされる。

政府の姿勢に反対の意思をペンの力で表明したこと
政府から迫害を受けても投獄されても批判の声を上げ続けたこと
政府はノーベル平和賞委員会のあるノルウェー政府に脅しをかけたこと
政府は病気が悪化してから国際批判をかわすかのように病院に移送したこと
政府はノーベル平和賞授与式に参加させなかったこと
ペンによる政府批判に対して、政府は獄死に至らせる措置で応じたこと

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           ▲ノーベル平和賞授与式が行われるオスロ市庁舎


Conmemorating Liu Xiaobo at the Nobel Peace Center
Reiss-Andersen fekk ikkje levere visumsøknad til Kina
The Tragic Nobel Peace Prize Story You've Probably Never Heard
China: Free Liu Xiaobo and grant him all necessary medical care
エドワード・スノーデンは現代のオシエツキー
ノ―べル平和賞と劉霞
ノーベル平和賞選考委員会
劉霞(りゅうか)さんの声明
ノーベル平和賞授賞式が行われるオスロ市庁舎ホール
China's voices of dissent
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by bekokuma321 | 2017-07-14 23:53 | アジア・アフリカ


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日本が、細川内閣時代“政治改革”の熱狂のもと、小選挙区制選挙に変えたころ、「小選挙区制は公平でない」と捨てた国がある。ニュージーランドだ。


1996年、ニュージーランドは、小選挙区制を廃棄処分して小選挙区比例代表併用制に変えた。併用制は基本的に比例代表制である。日本の小選挙区比例代表並立制は小選挙区制が基本であり、言葉は似ているが中身はまったく異なる。


今秋、ニュージーランドは国政選挙を迎える。選挙制度は小選挙区比例代表併用制だ。小選挙区制時代は、イギリスのように2大政党以外は絶望的だったが、制度改正によって、小政党から当選できるようになった。活躍めざましいのは緑の党。いま14議席だが、さらに伸びそうだという。


緑の党共同代表の国会議員メティリア・テュレイMetiria Tureiが、いかに選挙制度が政治を変えたか、を語る。イギリスの運動体「選挙変革ソサイアティ」サイトに載った英文記事をかいつまんで和訳する。

「小選挙区制のころは、国民党と労働党しか政権をになう可能性はゼロ。しかも40%以下の票しか獲得してなかったのに、です。一方、他の小政党は15%から25%の支持を得ても議席にはつながりませんでした」


「そこで80年代から国民の意思が票に反映せず死に票になってしまう、と猛烈な不満が国中にわきおこりました。労働党が選挙改革に乗り出し、その後の国民投票につながりました。1992年の国民投票は、選挙制度を変えるか否か。次に1993年は、変えるとしたらどんな選挙制度か、というものでした。緑の党は、選挙制度変革イエスに向かって、その議論に勝とう、という姿勢で臨みました。その議論に勝ったら、かならず比例代表制が選ばれる、と考えたのです」


「こうして比例制中心の併用制に変えることができました。1996年の初の選挙。緑の党は他と政党連合Allianceを組んで立候補し、議席を得ました。2大政党以外の小政党から当選は初めての事件で、大喜び。その後、緑の党は、連合から独立して、1999年の選挙で5%以上を獲得。7人の議員を誕生させました」


「併用制選挙での大きな変化は女性です。初の併用制選挙で、20%だった女性が、一夜で、30%になったのです。さらに、マオリ党の議員は倍増。マオリ党議員はわずか3人でした。それが併用制になったとたん7人です。併用制選挙が続いた結果、常に7人から11人のマオリ女性が国会に選ばれるようになったのです」


「まだ問題はあります。比例候補者以外では女性は40%に過ぎません。政党は小選挙区に男性を候補としがちなのです。社会の性差別が残っており、男性のほうが当選しやすいためです。多様性を期待するなら、小選挙区制ではなく比例代表制です。要するに、比例代表制のほうが、より公平な選挙制度だといえます」


「緑の党から聾者の議員が出ています。わが国ではじめてのことです。でも、まだ車椅子の議員は出ていません。まだまだ壁が厚いということです。でも、聾の国会議員Mojo Matherは、過去2年間で、ハンディを持つ人たちのためにものすごい業績を上げています」


「比例代表制は万能薬ではありません。でも、人々にチャンスを与えます。閉じられていたドアを開けます」


小選挙区制の国で、比例代表制を求めている運動を続ける人に対して、彼女は次のようにアドバイスする。


「公平性が大事だと考える人々を止むことなく励まし続けることです。『あなたの1票は、無視されてはいけない票なのです』とね」


How PR ‘completely transformed’ New Zealand politics: Metiria Turei, Green Party co-leader
小選挙区制の日本、比例代表制のノルウェー
比例代表制は女性や弱者が当選しやすい
北極に最も近いバルドー市も女性議員は約4割

【写真はメティリア・テュレイ国会議員。Facebookより】












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by bekokuma321 | 2017-04-13 16:33 | アジア・アフリカ