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カテゴリ:アジア・アフリカ( 185 )

土埃の舞う道を大勢が何やら叫びながら走ってくる。トラックの荷台で政治家のTシャツを身に着けた人たちが歌って踊る。そこにこんな字幕が流れる。

「マラウィでは、政党は1選挙区に1人の候補者を立てて選挙を闘います。なぜなら、マラウィは最も多くの票をとった候補者が当選する、小選挙区制です。この選挙制度では、選挙にカネがかかるため、より多くの資金を持つ人が有利なのです」

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https://www.uib.no/en/svf/133194/patriarchal-structures-obstacle-women-politics-many-countries
ドキュメンタリ『カネが物を言う:マラウィの女性と選挙』の冒頭だ。私たち日本人には言うまでもないことが、前口上で「小選挙区制の特徴」として強調されるのは、制作がノルウェーだからだろう。ノルウェーは100年前から国会も地方議会も比例代表制選挙で、立候補する個人がカネを出すことなどありえない。ちなみにノルウェー国会は女性が41%を占める。

マラウィの女性候補たちは、ノルウェーのインタビューに答える。

「膨大な選挙区を回って選挙運動をするためには乗り物や人手がいり、それにはカネがかかります」

「選挙区を回ると、道をつくってくれ、とか、小さなことをよく頼まれますが、カネのかかることばかり」

「私は農場を持っていたので、農産物を売って貯めた資金がありました。それを元手に借金をして、選挙資金にしました」

「私は無所属なので、カネを出してくれる政党はなく、自分の貯金がすべてです」

「選挙運動をするときには、伝統的な踊りや歌が必要で、それには資金がいります。踊ってもらってハイ、さようならとはいかない」

「ここマラウィ北部の選挙区で女性の候補者は、56人しかいません。こんな調子では、50%に増えるには100年かかります」

「現在行われているような制度のままでいいならば、私たちの飛躍は疑わしい。政党が選挙区で最強の候補者を立てるのは明らかだからです」

フィルムは、マラウィの「5050」という運動も追う。父権制度と闘って、女性議員を増やそうという組織だという。その運動にかかわる男性はこうきっぱり。

「もしも僕が立候補したいと考えたら、車や家を売って、立候補を決意します。でも、もしも妻が立候補したいと考えたら、まず夫の僕に立候補の許可を得なければなりません。女性はスタート地点から不利なのです」

アフリカのマラウィにおける女性候補たちを通して、カネのかかる選挙を描いた、この短編は、ノルウェーの女性の学者ラングヒル・ルイーズ・ムリオースが、ヴィべーケ・ワンらとの協同プロジェクト でつくった。

2人によると、マラウィには選挙に公的支援はまったくなく、選挙運動にかかる歌や踊りの費用はすべて政党や候補者負担だという。一方、日本には、選挙ごとに公費が投じられ、加えて政党には「政党交付金」が毎年助成されている。1億5千万円を投じて「小選挙区金権印」選挙をした党もあったが、これも政党交付金だろう。

さて、そのマラウィだが、国会議員(一院)の女性割合は、23%で世界85位。165位の日本を抜く(IPU 2020.1.1)。またジェンダー・ギャップは、マラウィ116位と、これまた121位の日本の上を行く(世界経済フォーラムGlobal Gender Gap Report 2020)。

「このままのシステムでは女性が50%に増えるまでに100年かかる」と嘆くマラウィの国会議員候補。マラウィと同じ小選挙区制システムのわが日本は、150年先か200年先か。民主主義の名の下に世界最高額と言われる税金を投じているだけ、詐欺的であり、その罪は重いと思う。

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国会議員年収も政党交付金も世界最高額より



by bekokuma321 | 2020-02-15 17:28 | アジア・アフリカ

2020年新年号「叫ぶ芸術:ポスターに見る世界の女たち」は、南アフリカ。

南アと言えば、長年アパルトヘイトが合法だった。このポスターは、アパルトヘイト撤廃をめざす闘いの一翼を担った女性誌「SPEAK」が作ったもの。

その「SPEAK」の創刊者のひとり、政治家プレグス・ガーヴェンダーの闘いは終わらない。

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「叫ぶ芸術」は『I 女のしんぶん』に連載中。上は、2020.1.1号。女性運動紙『I 女のしんぶん』の定期購読の申し込みは I 女性会議 からどうぞ。

by bekokuma321 | 2020-01-10 09:19 | アジア・アフリカ

20191122日、内閣府男女共同参画局が主催する「北京+25 包括的国内レビューについて聞く会」に参加した。


「北京+25」とは、北京会議から25年の2020年、「北京行動綱領」がどう実行されたかを話し合う国連の会議だ。女性運動団体との話し合いを踏まえて出された各国の報告書をもとに、来年3月、ニューヨークで会議が開かれる。


熱気あふれた1995北京会議」

思えば、19959月、北京で開かれた世界女性会議の会場は、照り付ける太陽と世界中からかけつけた女たち5万人の熱い気持であふれていた。


三井マリ子さんと私は「女性の政治参加」のワークショップを開いて、NHKも取材してくれた。三井さんはプレスセンターで記者としても働き、私はあちこちの会場をかけめぐり、ベティ・フリーダンに会ったり、ヒラリー・クリントンの演説を聞いたりした。


1996年「女性議員と読む行動綱領」の集い

帰国して、「北京行動綱領」の12領域、361条をひとつずつ検討した。翌年は、婦選会館で「女性議員と読む行動綱領」の集いを開催して国会議員に日本の現状を語ってもらった。内閣総理大臣官房・男女共同参画室のトップだった名取はにわさんも熱心に聞いてくれた。主催は全国フェミニスト議員連盟


男女共同参画局「北京+25」会議は墓場だった

北京会議は、太陽のような力を与えてくれたが、それに対し、2019年1122日の「北京+25 包括的国内レビューについて聞く会」は、墓場にいるような気持を抱かせた。こんなことをやっていたら日本は、世界の”男女平等最低国”になるのも近いと思った。


国連「北京+25」に出す予定の日本政府がつくった報告書は、参加者の机の上に置かれていた。


「北京行動綱領」は、361条にわたる男女平等に向けての行動プログラムだ。この12領域、361条に向き合った言葉はひとつもなかった。ただ、国連女性の地位委員会からの質問への回答が官僚答弁的にまとめられていた。なんら新鮮なことはなく、1999年制定の「男女共同参画社会基本法では」という空疎な言葉が大手をふっていた。


165カ国出した「報告書」日本は未提出

そもそも「北京+25」の報告書は、日本政府から国連に20195月1日に出すことになっていた。しかし、日本政府は提出しなかった


全世界の国の政府は、5月1日までに国の報告書を提出して、それぞれが属する領域(日本ならアジア地域)で検討して、その後、来春の国連女性の地位委員会で話し合う、そんな手順になっていた。もう半年も遅れているのに、日本政府は今の今まで提出していない。


165カ国が報告を提出しているのに、なぜ日本は出さなかったのか」の質問が続出した。参画局は「女性活躍推進法で、動きがあったら、それを書き入れたいため」などと下手な弁解をした。


●300人会場に5、60人

300人は入れる大きな日本学術会議の講堂に、わずか5、60人位しか参加者がいなく、ガランとしていた。時間は16時から1745分という短時間。参加希望者には前もって報告書を送り、当日意見を出してもらうことなど、考えもしなかったにちがいない。パネリストたちにさえ、この報告書はわずか一週間前に送られたばかり、という。それに、忙しい中参加した会場の人たちに、10分間位しか質問時間をとってなかった。


●怒りがさく裂

これまでさまざまな会議に参加したが、これほど実りのない会議は初めてであった。「北京行動綱領を徹底するためにどうするかの会」を、 「包括的国内レビュー」などと訳の分からないタイトルにしたことにも怒りを持った。


最後の発言者の「今日の会議には男性が一人も参加していませんよ!」という怒りの声を聴いて、私の中の怒りがさく裂した。


そうだ!私たちは、新しい形のジェンダー平等運動を始めなくてはならない。一つは小学校から大学迄ジェンダー平等教育を必修科目にすること。もう一つはジェンダー平等を求めて運動している女たち、男たちがもっと近づいて大きなうねりを起こすこと。 


中嶋 里美(全国フェミニスト議員連盟初代共同代表、元埼玉県所沢市議)


「北京行動綱領」を墓場から陽の当たる所に出さなくては_c0166264_15573611.jpg
1996年2月に出された『北京第4回世界女性会議『行動綱領』日本語仮訳」。114ページ。「北京行動綱領」(総理府仮訳)を広めようと「全国フェミニスト議員連盟 北京会議班」が発行した。


1995年「北京宣言・北京行動綱領」 (←361条すべて読める)

北京で開かれた国連世界女性会議で日本政府を含む189カ国の政府が採択した:たとえば、政府や地方自治体や非政府機関などは、次のアクションをとること、と明記されている。「暴力を受けた少女及び女性に対し,医療面,心理面その他のカウンセリング・サービスとともに十分な資金を与えられた避難所及び救援物資,さらに必要な場合には,無料または低料金の法的支援,並びに彼らが生計手段を見つけることができるようにするための適切な支援を提供すること。」[北京行動綱領 125 (a)]



「北京行動綱領」報告書、日本政府は未提出

「北京+25」報告書、165カ国提出も日本は未提出




by bekokuma321 | 2019-11-25 17:36 | アジア・アフリカ

11月5日~8日、台湾・高雄展覧館にて「第4回世界女性シェルター会議」が開催されました。


初回が、カナダのエドモントン、以後、ワシントン、ハーグを経て今回、アジア初でした。日本から100人余り、徳島からは7人。私にとっては、初の国際会議でした。


テーマは「インパクトと連帯」。新しい人と知り合い、女性シェルター・グローバル・ネットワークで真の家を作っていきましょう! と始まりました。インドのKamla Bhasin さんは、こう力説しました。


「今の社会は、家庭が人類愛に満ちた場でなく、父権社会である。女性が侮辱され暴力が行われ、自然破壊や不平等が促進され、リーダーは戦争を続ける。今こそ、フェミニストが声を上げなければならない。包摂的な社会をづくり、平等意識を高め、シェルターで、恐怖・憎しみを排除し、母なる大地に変え、人権と権利・人間性を取り戻そう。シェルター・フェミニスト同士の連帯がなければ負ける。家父長制は、全ての人々に害を与えている」


台湾は、国会議員の40%は女性で、世界12位。管理職約40%が女性、女性市長や女性幹部に囲まれて仕事をしており、男女平等度はアジアで1位。同性婚を認める法律も成立した、そうです。


しかしシェルターは、建物が古く改装が必要で、長期は居たくないが、自分で家を借りなければならず、経済的に大変なため、家に戻ることが多く、遅れていると。


日本からは、福島みずほ参議院議員がパネリストに。「平時・戦時における女性への暴力は地続き、感情を殺して殺人をするようになる、故に平和の構築をすべき」とスピーチしました。


フィナーレは、ダンス・パフォーマンスでステージと客席が一体になり、「共に、連帯を築いたことは、死ぬまで忘れないであろう。59カ国にヘルプラインができた。どこかに電話すれば繋がる。香港は戦っている。一緒に戦おう。多くの人が集まり、エネルギーになる。それを声に変えよう。全世界の声をホームに繋げ、自由で安全な社会をつくろう・・・」


感動につつまれながら、幕が閉じられました。


西岡恵子(徳島県藍住町議員)写真も筆者


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速報「第4回世界女性シェルター会議@台湾」 (本夛 須美子)

台湾初の女性総統の影に

台湾の選挙比例枠は男女半々制




by bekokuma321 | 2019-11-12 10:50 | アジア・アフリカ

「彼は私という人間を見ないで、性器を求めていただけなのか」


ひとりの女性が声を上げた。交際相手からのレイプ。司法に訴えると、法廷という公の場ですさまじい二次被害にさらされた。ステージ上で演じたのは女優でなく、国際会議に参加したその女性自身だった。彼女の表現(アート)は、否応なく「私たち」の当事者性、サバイバーの部分を引きずり出していった。


「私たち」とは誰か? 社会学者で詩人のカムラ・バシン氏は、4年前に答えた「女性と少女、LGBT2Q+」に、今回は「家父長制に居心地悪さを感じている男性」を包摂したのだ。司会者からその点について聞かれ、「暴力の素地を生む家父長制。連帯しなければ打ち負かされてしまう」と力を込めた。


これは、1158日、台湾の高雄市で開かれた「第4回世界女性シェルター会議」でもっとも印象深かったシーンだ。私は初めてこの世界女性シェルター会議に参加した。会議は、アジア地域各国によるネットワーク「アジア・女性シェルターネットワーク(ANWS)」の事務局「The Garden of Hope FoundationGOH)」【台北市】が主催し、台湾政府、企業等の強力なバックアップにより開催された。


女性への暴力、性虐待を根絶しようという切実な思いを胸に120ヶ国14000人、日本からも約100人が参加したと聞いている。スローガンは「ImpactSolidarity(衝撃・連帯)」。


台湾の総統蔡英文氏もオープニングに駆けつけ、台湾が短期間に暴力被害者支援の法整備、支援制度を進めてきたこと、とりわけアジア初の同性婚を認める法律を施行したことを強調した。


全体会5、分科会60、ブースでの活動紹介、高雄市内外の関連機関を訪問する10コースのスタディーツアーで構成され、全体会ではあらゆる形態の女性への暴力とそれを生むジェンダーという認識の共有を、分科会では各国における当事者支援のプログラムの提案、実践、課題といったより具体的な内容について議論を深めた。


この期間中に写した膨大な写真は、どれを見てもとてもいい表情をしている。一堂に会した14000人がまるで魔法をかけられたかのように。


本夛 須美子(アジア女性センター)最下を除いて写真も筆者



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▲「第4回世界女性シェルター会議」の全体会 (台湾の高雄市)



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▲「毎日が戦いだ」と訴えるイスラエル「アラブ女性シェルター」のスヘイレさん(同上)


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▲全体会(撮影:The Garden of Hope FoundationFACEBOOKより



PresidentTsai: Taiwan Making Great Strides in Gender Equality pdf

DR Congo’s Safe Shelter Transforms Pain to Power pdf

台湾初の女性総統の影に

台湾の選挙比例枠は男女半々制



by bekokuma321 | 2019-11-11 23:09 | アジア・アフリカ

2019年のノーベル平和賞はエチオピアの首相アビィ・アハメド・アリ(Abiy Ahmed Ali)に決まった。


受賞理由は、「隣国エリトリアとの関係を修復するための決定的指導力をはじめ、平和と国際協調を成し遂げようとした努力」。


余り知られてないが、昨年のちょうど今頃、首相アビィ・アハメド・アリは、もうひとつ決定的指導力を発揮した。同国初の女性大統領、さらには男女半々内閣を誕生させたのである。


大統領には、国連アフリカ連合事務所(UNOAU)代表をしていたサヘレウォルク・ゼウデ(Sahle-Work Zewde)が、国会で承認された。また、28省を20省に再編させたうえで、半数10省のトップに女性を登用した。


ソフトな省だけでなく、防衛省大臣にも女性をすえた。なかでも、新設された平和省には国会議長だった女性を任命した。この平和省は、連邦警察コミッション、国家情報安全保障局、情報ネットワークセキュリティ庁などを掌握する強大な権限を持つ組織だといわれている。


そもそもエチオピアは、国会議員(下院)の39%が女性、世界23位の座にある。日本は女性議員が10%で世界164位。日本はエチオピアに141も順位をあけられている。


内閣閣僚には、多民族多言語のエチオピアで冷遇されていた少数民族からも登用されたという。ただ、エチオピア国会は、首相の所属する政党一党によって占められている。選挙は小選挙区制だ。これは民主主義にとって大問題だと思う。


ノーベル平和賞は、ノーベル委員会委員長によって、昨日、オスロのヘンリック・イプセン通りにあるノーベル・インスティチュートから発表 された。彼女の発表に「エチオピアの平和と民主化の実現には長い道のりがあり、まだ成し遂げられていない」という表現があり、気になった。多くの困難が待ち受けているのだろう。


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▲オスロのヘンリック・イプセン通りにあるノーベル・インスティチュート内に掲げられている受賞者たち。後になって批判を浴びた佐藤栄作やアウンサンスーチーの顔も見える。



by bekokuma321 | 2019-10-12 14:19 | アジア・アフリカ

昨日、エチオピアは、男女ともにマラソンを制覇して日本中を湧かせた。だが、エチオピアには、もっとすごいことがある。


201938日、国際女性デーを祝って、エチオピア航空は、一航路を、何から何まで女性だけで運行すると発表したという。航路はアジスアベバからノルウェーのオスロ。


報道によると、パイロット、オペレーション、フライト・ディスパッチャー(全航空便プラン作成者。日本では運航管理者の国家資格を持つ)、積荷管理、ランプ運転、機内物流、安全・セキュリティ管理、ケータリング、航空交通管制など、すべての業務が男性抜きで行われる。


こうした動きに忘れてならない社会的背景がある。エチオピアは、大統領が女性それに内閣は男女半々さらに国会(第一院)議員における女性割合がとても高く、547人のうち212人、なんと40%近い。世界193カ国中18位だ(IPU)。


一方、恥ずかしくて小さな声でしか言えないが、女性国会議員率、日本のランキングは世界162位。エチオピアに、144も大きく大きくあけられている。マラソンの2国間格差とはくらべものにならない。


だからこそ、38日の国際女性デー、女たちよ、デモをしよう!! 


今年も全国でいろいろなイベントがあるが、東京は以下。主催はwomen's March


2日後の10日(日曜日)には渋谷ハチ公前で「増やそう女性議員」のイベントも


エチオピア航空スタッフすべて女性に(祝!国際女性デー)_c0166264_09453603.jpg


Ethiopian Airlines Celebrate InternationalWomen’s Day with Flight Entirely Staffed by Women

Ethiopian Airlines to celebrate Int’l Women’s Day with Addis Ababato Oslo All-Women Flight

Ethiopian Airlines girl power on InternationalWomen’s Day




by bekokuma321 | 2019-03-04 10:04 | アジア・アフリカ

エチオピアに初の女性大統領_c0166264_22225262.jpg

エチオピア国会は、サール・ワーク・ゼード(Sahle-Work Zewde)を大統領に選出した。エチオピア史上初の女性の大統領だ。アフリカ大陸全体でも現在、女性国家元首はただ一人。


BBCによると、サール・ワーク・ゼードはベテラン外交官。大統領ポストは同国では儀礼的なものである。首相のアビー・アハメド(Abiy Ahmed)は、1週間前、閣僚の半分を女性にしたばかりだ。

大統領は、エチオピアに男女平等を実現するため、懸命に働くと宣誓した、とBBCは報道している。

なお、エチオピア国会(第1院)における女性議員のシェアは38.8%で、世界第18位。




by bekokuma321 | 2018-10-26 12:46 | アジア・アフリカ

ワシントン・ポストによると、エチオピア閣僚20人の半数は女性となった。


新首相アビー・アハメド(Abiy Ahmedは、今回、通商大臣、防衛大臣、平和大臣などに女性を任命した。平和省は、今回、新設されたばかりだという。改革派といわれる首相は、政治犯の釈放などもすすめたそうだ。


「彼女たちは、女性には指導などできない、という格言を否決するだろう」と首相は述べている。


IPUによると、エチオピア国会(第1院)における女性議員のシェアは38.8%で、堂々の世界第18位。世界第161位の日本をはるかに上回る。


エチオピアは、大好きなコーヒーの発祥の国だと聞いたことがある。ほかはよく知らないが、今後のニュースに注目したい。


エチオピア、男女半々内閣に_c0166264_22225262.jpg


In Ethiopian leader’s new cabinet, half the ministers are women


by bekokuma321 | 2018-10-20 18:58 | アジア・アフリカ

30代女性首相を輩出したニュージーランドのシステム_c0166264_12531524.jpg


先日、ニュージーランド首相ジャシンダ・アーダーンが(写真上の中央)、赤ちゃん連れで国連総会に乗り込んだ。どれだけ多くの人たちが、そのニュースに小躍りしたことか。


ジャシンダ・アーダーンは、首相になったばかりのころ、「子どもをほしいですか」と聞かれて、「2017年の女性にそんな質問をするのはおかしい」と切り返した。そして妊娠、出産、育休、復職。そんな彼女の一挙手一投足に世界が目をこらす。


30代の女性が一国の政治のかじ取り役となれる国、かたや世襲議員から派閥の力学で首相が選ばれる国。国会に女性が40%座る国、かたや国会(衆院)にわずか10%しか女性がいない国。ニュージーランドと日本の現状には驚くばかりだ。


しかし、かの国の女性より、この国の女性がダメなわけではない。相違を際立たせている背景には「NZは比例代表制、日本は小選挙区制」という選挙システムの違いがある。


ジャシンダは、労働党員である。20代で国会議員に初当選した。


そもそも彼女は社会主義青年部の活動で頭角を現し、選挙区の労働党から立候補した。比例代表制選挙では、選挙区の各政党がつくる候補者リストの上位に登載されると、当選にむすびつく。お金も名声も地位もない若者でも当選が可能となる。選挙運動は候補者個人ではなく政党中心だから、候補者ひとり一人は、日本のような”ブラック企業”顔負けの選挙運動などしない。その結果、女性や若者やハンディを持つ人も候補者に増え、議員にもなる。


「選挙が変われば暮らしが変わる」 のである。この4月、東京飯田橋で行われた国際シンポでは、ニュージーランドの選挙制度が詳しく報告された。参加できなかった人のために、以下の2ホームぺージに、当日の内容がアップされている。Aは主催団体のひとつ「全国フェミニスト議員連盟」、Bは協力団体のひとつ「さみどりの会」。


A 国際シンポジウム「選挙を変えれば暮らしが変わる」


B 国際シンポ「選挙を変えれば暮らしが変わる」

チラシ  

講演録

プログラム  

宣言文

報道記事 (毎日新聞、I女のしんぶん、朝日新聞)  

国際シンポ「選挙を変えれば暮らしが変わる」に参加して



【写真は、NZ大使主催「女性参政権150周年記念の夕べ」 にて接写】



女性に優しい政治をかなえる比例代表制選挙(NZ)

選挙制度は政治を根本から変えた(ニュージーランド)

 



by bekokuma321 | 2018-09-26 12:48 | アジア・アフリカ