カテゴリ:ヨーロッパ( 305 )

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「I 女のしんぶん」2019年新年号は、ドイツの女たちのポスター。

ドイツ統一で、時代遅れで不自由な東ドイツは、明るく変革されると期待されていた。しかし・・・。

「何かがおかしい」と思った女たちは、数年間の歳月を経て、100万人のゼネストで応えた。詳しくは「叫ぶ芸術ーーポスターに見る世界の女たち 第66回」をどうぞ。



by bekokuma321 | 2019-01-11 16:45 | ヨーロッパ

フランスの男性作家ヤン・モワクス(Yann Moixのあきれた女性蔑視発言に、女たちが怒っている。50歳だという彼は、自分と同世代の女性たちをあからさまに侮蔑する。ガーディアン紙が紹介する薄気味悪い発言を和訳すると・・・。


50歳以上の女性は目にはいらない」


「50歳の女性は年を取りすぎていて、恋愛はできない」


「ぼくは、若い女性の体が好きだ。25歳の女体は格別だ。50歳の女体はそうではない」


「ぼくはアジア女性とのデイトを好む。アジアの女性、とりわけ韓国、中国、日本女性が好きだ」


フランス男性作家の女性蔑視発言を読んでいたら、石原慎太郎が都知事だったときの、女性差別発言を思い出した。忘れないよう、再掲する。あ~、浜の真砂がつきるとも、世に女性差別はつきることなしだ。


「閉経して子どもの産めない女が生きているのは無駄」

「文明がもたらしたもっとも悪しき有害なものは「ババア」”なんだそうだ」

「“女性が生殖能力を失っても生きているってのは無駄で罪です”って」

「男は8090歳でも生殖能力があるけれど、女は閉経してしまったら子供を生む能力はない。そんな人間が、きんさん・ぎんさんの年まで生きてるってのは、地球にとって非常に悪しき弊害だって…。」


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イギリス次期首相への侮蔑発言

ウーバー社取締役のセクハラ

「体罰は愛、体罰は教育」だとさ



by bekokuma321 | 2019-01-08 13:46 | ヨーロッパ

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今年、世界からのニュースで忘れられないひとつは、夏のフランスからのスポーツニュースだった。


ツール・ド・フランスが開催される日の1日前、女性サイクリスト13人が、男性プロ・サイクリストとまったく同一条件でレースに挑んだ、というのだ。全員が23日間、21ステージ、3351キロを完走した。


ツール・ド・フランス100年の女人禁制史に対する抗議のパフォーマンスだった。新聞は次のような刺激的表現で報じていた。


「彼女たちには表彰台も賞金もマイヨ・ジョーヌ(その日までの最強走者に与えられる黄色のジャージ)もないが、ただひとつの目標『男女平等』を、足で世界に示した」


「I 女のしんぶん」 に「叫ぶ芸術」を連載しているが、1210日号で、ベルギーの「ツール・ド・フランダース」(ツール・ド・フランスと似ているが違う)に関連したポスターを紹介した。その末尾に、「男女平等を足で世界に示した」サイクリストたちを登場させることができた。



叫ぶ芸術――ポスターに見る世界の女たち

女性差別ゴルフコースはオリンピックで使えない

高梨沙羅と女子スキージャンプ史

高梨選手と女子スキージャンプ

ホルメンコ―レン・リレーと女性ランナー

まだ残るオリンピックの女性差別

オリンピック競技に女子ボクシング

ベネチア・レガッタと女性センター




by bekokuma321 | 2018-12-17 01:55 | ヨーロッパ

世界の国会にどのくらい女性がいるか。IPU(列国議会同盟)が調査公表してきた。IPU「世界の政治における女性」も、定期的に公表している。


「世界の政治における女性」地図には、「国会における女性ランキング」もついている。各国の国会(第1院)でトップから193位までズラリと国名が並ぶ。


日本をさがしてみた。目を、ずっとずっと下、さらに下の下までスクロールバーを下げて見ても、まだない。もっと下の下だ。


なにしろ162位日本は、この数年160位前後をさまよっているが、それが世界においてどこらあたりなのかを忘れないために、ここにあらためてアップする。この極端すぎる性のゆがみをたださずして、民主主義などちゃんちゃらおかしいと思う。


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by bekokuma321 | 2018-11-30 12:06 | ヨーロッパ

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オランダのポスター。暗闇のなかで悩む女性。性暴力被害者の苦しみがよく表れていて、ハッとさせられる。ポスターのオランダ語については、叫ぶ芸術第64回を。


■詩織さんが訴える「告発することの怖さ」



by bekokuma321 | 2018-11-17 20:04 | ヨーロッパ

1947年、ドイツの町で、骨と皮だらけのノルウェーの母子が、食べ物を懇願していた。母親は空腹のため何度も気を失った。男の子2人のうち弟のほうは栄養失調だった。3人は地面からか細いニンジンを拾って口に入れた。ほかには何も食べるものはなかった。


母親の名はエルザ・ガブレー(24歳)。ノルウェーからドイツに強制送還された。第2次大戦中、ナチス・ドイツの支配下にあったノルウェーには多くのドイツ兵が駐留していた。彼らと親しい関係となったノルウェー女性も大勢いた。戦後、彼女たちは「ドイツの売女」または「ドイツの女の子」と烙印を押されて、髪の毛をそぎ落とされ街頭で裸にされて嘲りや辱めを受けた。あげくに、市民権をはく奪されて国外追放となった。エルザはその1人である。


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年経た、20181017日、この「ドイツの女の子」たちに対してノルウェー首相が正式に謝罪した、というニュースが届いた。“慰安婦問題”への日本政府の対応に苛立っていた私は、訳してFEM-NEWSに載せた書き終えて、ふと本棚を見上げた。私の目に真っ赤な背表紙がつきささった。

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1945年・ベルリン解放の真実――戦争・強姦・子ども』。ヘルケ・ザンダー&バーバラ・ヨール編著。翻訳したのは寺崎あき子・伊藤明子。1996年、パンドラ発行、現代書館発売。

20年前に読んだが、しっかり読めていなかった。今でも、この重い内容を読み進むのは楽ではない。私は、どこに行くときもその分厚い本を持ち歩いて、読んだ。読了できたのはひとえに2人の名翻訳のおかげだ。

その訳者のひとり、寺崎あき子さんが1028日永眠したという知らせがはいった。一昨日だった。


10月20日から2週間、私は机上、ベッド、電車内で1945年・ベルリン解放の真実――戦争・強姦・子ども』と向き合ってきた。ウン、ウンとうなりながら、私は、マーカーで塗りつぶしたり、ボールペンで線を引いたりした。残虐さのあまりにパタンと本を閉じざるをえなかったときもある。30代の頃、強い影響を受けた『性の深層』(アリス・シュヴァイツァー著)。それを翻訳したのも寺崎あき子さんだった。そんな彼女の力にあらためて兜を脱いだ。教えてもらいたいことも出てきた。手紙を書こうと思っていた矢先の訃報だった。

たぐいまれな力作を遺した寺崎あき子さんに、心からの敬意を表して、文章をいくつかをそのままタイプしてここにアップする。一読者からのささやかな供養のしるしに・・・。(Moreをクリック)








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by bekokuma321 | 2018-11-10 18:20 | ヨーロッパ

列国議会同盟IPUの最新調査によると、ヨーロッパ諸国の国会で、女性の議員や女性スタッフは、性差別、性的暴力にさらされている。


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          ▲女性国会議員が受けた暴力行為とそのうち届け出た割合


上図は、左から「ネットでの暴力」→「強姦してやるなどの脅し」→「心理的嫌がらせ」「性的嫌がらせ」「身体的暴力」紺色は経験した人、薄い青はそれを届けた人。


調査は、欧州45カ国の、女性国会議員81人と国会に働くスタッフ42人の123人に対して、面談によって行われた。


女性議員やスタッフに暴力や嫌がらせをした加害者は、女性とは政敵の国会議員ばかりではなく、同じ政党内の同僚議員だったり、市民だったり、さまざまだという。


詳しくはfile:///C:/Users/toriM/Downloads/en_2018-issues_brief_web.pdf



「あってはならないことが起きている」(イタリア)

イタリア黒人女性議員への差別と横暴

「オランウータンと言うのは人種差別ではない」

猿に変えられた黒人女性大臣の顔――イタリア 

イタリア黒人大臣攻撃に対する国際的ファイトバック

イタリア黒人女性大臣、バナナを投げつけられる

「彼女は、オランウータンのよう」―イタリア右派政治家
タリア ボニノ大臣のシスターフッド

イタリア黒人大臣、差別にさらされる

のど飴なめての議会発言で出席停止処分に

まるで魔女狩り――徳島県藍住町の紅一点議員追放事件


ジェンダーに配慮した議会のための行動計画 (PDF)




by bekokuma321 | 2018-10-17 16:49 | ヨーロッパ

誰もがおかしいと思うだろう。


イタリア初の黒人女性大臣セシル・キィェンジェCecile Kyengeは、黒人差別・女性差別にさらされてきた 報道により、国内外の多くの人が知ることになった。ところが、今年になって、被害者の彼女自身が提訴されたのだ。


彼女にインタビューをしたDW(ドイツのメディア)が動画を流しているので、主要部を和訳する。


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「人種差別の攻撃は日常茶飯事です。たとえば、ホテルを出ようとした私を侮辱するために、血で汚れた人形を置いたり、周りを取り囲んで攻撃しようとしたり・・・ある会議では、私はバナナを投げつけられました」



ロベルト・カルデロリ(イタリア同盟、イタリア上院議員)

セシル・キィェンジェを見るとオランウータンを思い出してしまう」≫


マリオ・ボルゲッチオ(イタリア同盟、EU議会議員)

「彼女は、コンゴの部族の伝統を押しつけたいのだ」


「そこで、私は言いました。わかった。イタリア同盟は、政党として姿勢をとらなかったのですから、それどころか、こうした議員を公職に再選したのですから、イタリア同盟という政党は人種差別党です。」


ところが、セシル・キィェンジェがイタリア同盟を人種差別だと批判したら、彼女が名誉棄損で提訴された。


「まったく逆です。驚きましたね。『さあ来た』と言いきかせました。もし人種差別主義や外国人排斥主義に対する闘いの刃を鈍らせたら、私たちへの仕打ちはこうなんだ、と思い知らされました」


セシル・キィェンジェは、現在、イタリア選出のEU議会議員だ。彼女の持つ外交特権(訴えられない権利も含まれる)を捨てて、法廷闘争をする決意をした。


「セシル・キィェンジェのためにではなく、は、全ての人のためにここにいるのです。自分たちを擁護できない人たちのために私はいるのです。あってはならないことが起きている、と言わねばなりません。そのために私はここにいるのです」


「ヨーロッパで女性は女性というだけで差別されています。でも、外国生まれで、しかも黒人なら、2倍、3倍、差別されるのです」


なんと力強い発言だろう。歴史の歯車をグイッと前に進めるには、彼女のような女性が政治的発言権を持たなければ、とつくづく思う。



Labourfiguresunite in supportof Italian MEP Cécile Kyenge

MatteoSalvinisues black MEP for defamation in racism row

イタリア黒人女性議員への差別と横暴

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by bekokuma321 | 2018-10-13 17:35 | ヨーロッパ

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セシル・キィェンジェ(Cecile Kyenge)を名誉棄損で訴えた裁判がイタリアで開かれようとしている。そのことに、イギリス、ドイツなどの国会議員や団体リーダーたち約40人が、非常に困惑していると、意見表明をした。

さきほど届いた10月12日ガーディアン紙が報道している。

セシル・キィェンジェへの差別は、FEM-NEWSで何度か紹介した。リンク先を本記事の下に掲げる。

セシルは、コンゴ生まれの眼科医。イタリア人と結婚し、その後、イタリア初の黒人の女性大臣に就任した。現在はEU議会の議員である。

数年前、彼女は、演説中にバナナを投げられたり、「コンゴに帰って働くべきだ。彼女は、オランウータンのようだ」という卑劣な言葉をぶつけられた。こうしたヘイト表現は、ソーシャルメディアでまたたくまに拡散した。ソーシャルメディアに流した人物は、イタリア同盟(かつての北部同盟。極右政党と言われる)の書記長だった。セシルは、「レイシスト(人種差別主義者)」と言い返した。

彼女の正当なファイトバックを、イタリア同盟の政治家や支持者たちは、逆に、「名誉棄損だ」と非難した。そのあげく、同党の現内務大臣 マッテオ・サルヴィーニは、あろうことか彼女を名誉棄損の̚̚罪で提訴したという。そして今、その裁判が開かれる。

こうしたイタリアでの理不尽な行為に国を越えてリーダーたちは立ち上がった。約40人は、こう宣言する。ガーディアン紙記事のポイントを要約する。

「レイシズム、外国人嫌悪主義、狭量主義に対して闘おうとしているセシル・キィェンジェの決意を全面的に支持する」

セシル・キィェンジェの事件は、ヨーロッパを覆う問題を代表しているといえる。台頭するポピュリストや極右政党が、その国粋主義的政策を突き進め、マイノリティに対する恐怖と嫌悪をあおっている」

日本の国会を席巻する「日本会議」議員の発言を思い出して、虫唾が走る。いや、国会だけではない。地方議会では、多数派重鎮議員(多くは男性)が、少数派女性議員に対して理不尽な対応をこれでもかと続けている。


Labourfiguresunite in support of Italian MEP Cécile Kyenge

MatteoSalvini sues black MEP for defamation in racism row


猿に変えられた黒人女性大臣の顔――イタリア

イタリア黒人大臣攻撃に対する国際的ファイトバック

イタリア黒人女性大臣、バナナを投げつけられる

「彼女は、オランウータンのよう」―イタリア右派政治家

タリア ボニノ大臣のシスターフッド

イタリア黒人大臣、差別にさらされる

のど飴なめての議会発言で出席停止処分に

まるで魔女狩り――徳島県藍住町の紅一点議員追放事件






by bekokuma321 | 2018-10-12 20:36 | ヨーロッパ

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「花を贈られて喜んでいる場合か!」(叫ぶ芸術 第63回)のポスターを見みました。ポーランドの女たちの怒りに同感しました。


ポスターの解説を読むと、ポーランドの国際女性デーは、女たちが、怒りを政策にしてデモをする日だそうです。38日は「マニフェスト女性デー」と呼ばれ、毎年、スローガンを掲げ、女性が自立して生きるために、力を結集しています。なんて素晴らしい!


年々変わるスローガンからポーランドは問題満載だとわかりました。でも、ポーランドに負けず劣らずのひどい政治状況にあるのが日本です。女性たちは素晴らしい力を持っているのに、貶められ、排除され、殴られています。


この状況に怒っている私は、毎年、国際女性デーに向けて絵葉書(カード) を作成してきました。200538日から10年以上、一人でデザインし、一人で作成して、一人で広めてきました。でも、パンチのある絵葉書(カード)には多くの女性の怒りを結集した政策が必要です。もう黙ってはいられない! みなさん、一緒にやりませんか。


Sisterhood is Powerful and International!


ふじ みつこ MITSUAT



叫ぶ芸術:ポスターに見る世界の女性たち

2018年3月8日 国際女性デーのためにカードを作りました。

2018国際女性デー/ニュース

もうじき2018年国際女性デー

国際女性デー・パレード NHKニュースに






by bekokuma321 | 2018-10-11 11:08 | ヨーロッパ