カテゴリ:北欧( 92 )

アイスランドで女のスト

2010年10月25日、アイスランドの女たちがゼネストを企画している。女性への暴力・虐待への抗議が目的だ。主催はスコトゥールSkottur。アイスランドの女性の伝統的な帽子のこと。この名の下、右から左まで大勢の女性グループが結集する。

http://kvennafri.is/en/women-strike-back
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by bekokuma321 | 2010-08-19 01:12 | 北欧

スウェーデンのボートシルカBotkyrka 市は、この夏、熱い視線をあびている。ストックホルムの西南にある人口7万7千人ばかりの同市は、先ごろ「3年後に、市の管理職の28%をマイノリティ出身者にする」と、管理職へのクオータ制を公表した。

ボートシルカ市の管理職に占めるマイノリティは、現在21%だとい。日本人の私から見たらクオータ制をしかなくても、十分ではないかと思える。しかし、「リーダーの割合は、同市に占める人口比を反映するべきだ」という考え方だからという。

c0166264_1718479.jpgこの公務員管理職におけるマイノリティのクオータ制に、ただちに反応したのがノルウェーの平等・反差別オンブッドのスンニバ・ウルスタビックSunniba Ørstavikだ(写真)。

平等・反差別オンブッドは、長年、男女平等オンブッドと称されていた。女性の人権確立と男女平等達成に、違反する機関がないかを監視する公的オンブズマンとして世界で初めてノルウェーで誕生した。男女平等法に基づき、数々の成果をあげてきた。法改正により、性による差別だけでなく社会的弱者全般を扱うオンブズマンとなった。

彼女は、「最新の調査によると、ノルウェーでは、非白人系移民は市の管理職の3分の1しかない。これは民主主義の観点から問題であり、スウェーデン方式を見習いたい」と語る。

彼女の発言に対して、今度はノルウェー進歩党(極右と言われている)が反論した。7月29日のアフテンポステン紙は、「クオータは差別的だ」という見出しで、進歩党のインド系男性の大きな顔写真入りで報道する。

オスロ市議である彼は、「今の僕のポストが、僕の皮膚の色、僕の両親の出身地ゆえだとされることは、絶対受け入れられない」と言う。彼は、どのような職種であれ、その能力と実績から選ばれるべきだと、クオータ制導入に断固反対する。それに対し、自由党(中道に属する)の市議からは「公務員にマイノリティのクオータ制を導入することには賛成だ」とし、その理由は、「多様な人々が公的職務にインテグレーションされるには、効果的方策だから」と語る。

国に先駆けて、地方自治体が独自にクオータ制を実行していこうという姿勢に感銘を受ける。これこそ、本物の地方自治ではないだろうか。

そして、男女平等のためのクオータ制がマイノリティの平等に貢献しつつあることに、平等社会実現に向かう力強い足音が聞こえてくる。

http://www.aftenposten.no/jobb/article3749763.ece
http://www.aftenposten.no/jobb/article3747103.ece
http://www.ldo.no/no/Om-ombudet/

男女平等オンブッドについては下記を参照
『ママは大臣 パパ育児』(明石書店)
『男を消せ!--ノルウェーを変えた女のクーデター』(毎日新聞社)
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by bekokuma321 | 2010-07-31 03:53 | 北欧

今夏、あるスウェーデン男性が、子どもポルノ禁止法違反の判決を受けた。罪は、日本のマンガ画像を持っていたこと。24800スウェーデン・クローネ(約30万円)の罰金。

スウェーデンでは1999年以来、子どものポルノグラフィーを持っていることが犯罪とされてきた。2010年7月1日、この法律が強化され、子どもポルノグラフィーを見ること自体も犯罪となった。日本発のマンガが多く、過去たびたび問題になってきたと警察官は語る。

スウェーデン・ウプサラ地方裁判所は、男性の所持していた51の日本マンガの画像は、子どもが虐待されるままになっているプロセスを描いていることから、子どもポルノであると判定した。男性は通訳をしており、この分野の実態を知るために、仕事と私的な使用の両方の目的で、インターネットから取り込んだと語っている。男性は高裁に控訴した。

c0166264_2125536.jpgノルウェーはスウェーデンと同種の法律を持っており、NRKは、上記ニュースを日本のマンガ画像入り(裸同然の状態で縛られた女の子が叫び声をあげている)で、大きく報道した。NRKとはノルウェー国営放送で、日本のNHKにあたる。

日本の子どもポルノは、世界の批判の的となってきた。とはいえ日本にも「児童買春・児童ポルノ等禁止法」はある。しかし法律があっても、女性や子どもを性的に描く「性の商品化」は、日本ではほぼ野放し状態である。

女性差別撤廃条約や子どもの権利条約の趣旨からも改正すべきだ。しかし表現の自由の広い解釈によって、この分野の議論が一方的になりがちで、描かれる側ーー女性や子どもーーの声があまりに小さく、かき消されがちだった。

http://www.unt.se/uppsala/man-domdes-for-tecknad-barnporr-1000845.aspx
http://www.nrk.no/kultur_og_underholdning/1.7221521
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by bekokuma321 | 2010-07-24 15:48 | 北欧

「妊娠中の女性は酒を飲んではいけない」

7月21日、オスロのウルヴォール総合病院のリンデマン教授は、警告した。前日、週に2,3杯ほどの飲酒なら安全だと言ったデンマークの医師に対しての反論だ。

これまでもさまざまな悪影響があるとされてきたが、リンデマン教授は「胎児アルコール症候群FASという一生回復することのない重い病気にかかる危険性がある」と断言する。35年間にわたって妊産婦を診断してきた経験から、「いかに飲酒が子どもに悪影響を及ぼしているか見てきた。ほんの2,3杯が不幸を招くことがある」とも。

ミッドワイフ(産婆)協会は、「FASの子どもの正確な数は掌握してはいないものの、この病気は治癒することがなく一生涯背負わなければならない病気だ」と、その悪影響を追認している。

どのような病気となるか、NRKは子どものイラスト付きのトップ記事で症状を紹介、その後遺症を詳述している。

日本で、どの程度取り組んでいるのか不明だが、子どもたちの健康や未来を考える際、さけて通れない問題ではないだろうか。

http://www.nrk.no/programmer/tv/puls/1.7219837
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by bekokuma321 | 2010-07-23 14:55 | 北欧

世界でもっとも幸せな国はデンマークだそうだ。何をもって幸せの量を測るのか? とても難しいだろうが、ギャロップが2005年から2009年まで155カ国の数千人を調査した。その結果をフォーブズ誌が7月14日発表した。トップには北欧4カ国が並ぶ。日本は81位。下記はトップテン。

1 デンマーク
2 フィンランド
3 ノルウェー
4 スウェーデン
4 オランダ
6 コスタリカ
6 ニュージーランド
8 カナダ
8 イスラエル
8 オーストラリア
8 スイス

http://www.forbes.com/2010/07/14/world-happiest-countries-lifestyle-realestate-gallup-table.html
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by bekokuma321 | 2010-07-20 05:16 | 北欧

フィンランド中央党は、6月12日、党首にマリ・キヴィニエミを選び、同国2番目の女性首相誕生となる。

中央党の前党首マッティ・バンハネン首相率いる第2次連立内閣は、2007年、世界最高の60%の女性入閣率を誇っていた。彼女はその内閣の内務大臣に就任していた。1968年生まれ。ヘルシンキ大学政治学部卒。27歳から国会議員となり、9歳、12歳の子どもがいる。

閣僚の任命にあたるのは大統領だが、大統領はこれまた女性のタルヤ・ハロネン。同国では大統領と首相が女性となる。

http://www.nrk.no/nyheter/verden/1.7165277
http://www.marikiviniemi.net/

フィンランドの女性の地位については『ママは大臣パパ育児~ヨーロッパをゆさぶる男女平等の政治』参照
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by bekokuma321 | 2010-06-14 01:49 | 北欧

クオータ制世界地図

c0166264_1413043.jpg

国際女性デーを記念して、クオータ制の広報推進機関「クオータ・プロジェクトQuota Project」が、会議を開いた。今、世界で、クオータ制の現状がどうなっているかが一目でわかる地図が披露された。

http://www.quotaproject.org/

国の名前をクリックすると、どのようなクオータ制をとっているかが出てくる。しかし、日本の名はない。法律も、政党の自主的制度も、クオータ制を採用していないからだ。
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by bekokuma321 | 2010-03-09 14:06 | 北欧

ノルウェーで「取締役クオータ制」が実行されて以来、世界中で、経済界の中枢に女性を入れる方策が議論になってきた。フィンランドは、会社取締役会の新規約が施行され、2010年から、「取締役会に女性を含むこと」とされた。女性がいない場合には、その理由書を提出しなければいけない。

「女性は1人いればいいというトークニズムのように見えるが、両性がバランスよく参画することを奨励につながると思う」と、新規約作成にかかわったLeena Linnainmaa(ヨーロッパ女性弁護士協会代表)は言う。

http://www.cgfinland.fi/images/stories/pdf/corporate%20governance%20review%20october%202009.pdf
http://www.europeanpwn.net/index.php?article_id=713

昨年、Fem-Newsで報道したフランスは、取締役会の50%を女性にするための法案が下院で可決され、現在、上院で審議中である。

「フランス、取締役クオータに着手」
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by bekokuma321 | 2010-01-27 17:15 | 北欧

6月16日(火)、デンマーク、フィンランド、ノルウェー、スウェーデン4カ国の警察は、共同で、「子どもポルノ大捜査戦」を実行した。コードネームは「ヴァイキング・オペレーション」。

早朝の一斉捜査で、捜査子どもポルノを収集していたり、保管していたり、回していたりする容疑者81人を逮捕した。

子どもポルノのほかに、警察は、スカンジナビアの子どもたちが、ポルノや性的虐待の対象者となる疑いとなるようなケースも調査している。

一方、日本はどうか。

先月、日本の会社Illusion Softwareが、抗議に屈して自主的に「強姦コンピューターゲームソフト」の販売をやめたというニュースがあった。販売はアマゾンがやっていた。内容は、12歳の少女が、繰り返し強姦されるというものだ。アメリカの女性団体Equality Nowなどから抗議が流れ、世界中に怒りの声が広がったため、しぶしぶやめたというのが本音だろう。

おぞましいことに、このようなDVDは、ネットカフェに行くと、所狭しと並んでいる。当局の規制・取締が大甘だからだ。

日本の警察よ、コードネーム「サムライ・オペレーション」を創設し、少女への性暴力や虐待を題材とするビデオやゲームソフトを一掃すべきだ。女性差別撤廃条約批准国なのだから、政府にやる気がありさえすれば、できる。


http://www.norwaypost.no/content/view/22151/26/
http://www.equalitynow.org/english/actions/action_3301_en.html
http://www.bloomberg.com/apps/news?pid=20601101&sid=a3gBfeGzd9aE&refer=japan
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by bekokuma321 | 2009-06-21 02:01 | 北欧

5月15日、ヘルビ・シピラさんが亡くなった。94歳。

潘基文国連事務総長は、「あらゆる分野の政策決定の場に女性が男性と平等に参加するため、どんなささいな努力も見逃してはならない。これが、彼女の遺産です」とお悔みの言葉をささげた。

ヘルビ・シピラさんは、フィンランドの法律家で女性解放運動家。1940年代という女性弁護士が希少だった時代、自分の法律事務所を開設し、後、国際女性弁護士連盟会長となった。女性初の国連事務局次長、女性の地位委員会委員長。1975年、メキシコで開催された第1回国連世界女性会議の事務局長。この女性会議が、UNIFEM創設につながってゆく。

国際舞台で卓越した業績を上げてきたヘルビ・シピラさんだが、1982年、フィンランドで、女性として初めて大統領選挙に立候補した。

1994年、私はフィンランドを初めて訪問した。ヘルビ・シピラさんもかつて代表を務めていたというフィンランド女性会議の事務所を訪問し、女性の政治進出について取材した。そのときに会った女性たちは、その少し前にあった大統領選のことを話してくれた。女性大統領誕生かというエキサイティングな選挙だったというのだ。その後、2000年、タルヤ・ハロネンさんがフィンランドで初めて女性の大統領となった。ここに到る道も、もとはと言えば、80年代初め女性として初めて大統領に挑戦したヘルビ・シピラさんによってこじ開けられた、と思う。

女性のために道なき道を進んだ偉大な政治家だ。

実は、1975年以降のこと、、大学を卒業したばかりの私は、国際会議で来日していたヘルビ・シピラさんのお世話をしたことがある。それ以来、フィンランド人というと彼女を想起するようになっていた。気品と威厳に満ちた表情、金髪、ぬけるように白い肌を記憶している。

彼女と同じ空間にいた最後は、1995年の夏だった。私は、北京で行われた第5回世界女性会議の開会式で彼女の名と紹介を耳にする。第1回世界女性会議事務局長として讃えられていた。広いドームの中の私がいた席から、姿は見えなかったが、ヘルビ・シピラさんのような女性と一緒に参加していることに高揚感を覚えた。

http://www.un.org/womenwatch/
http://www.unifem.org/news_events/story_detail.php?StoryID=879
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by bekokuma321 | 2009-05-25 02:36 | 北欧