2008年 08月 23日
ノルウェー外務大臣とクオータ制
その明晰なスピーチ、語学の堪能さ、素敵なマスク、そして家庭では子ども思いの育児・家事パパ。「どうして、こういう男性ができるのか」というほど絶賛する人もいる。
そのヨーナス=ガール・ストーレが今、頭を痛めていることーーーロシアとグルジア紛争の解決に向けての交渉と、もうひとつ次期国政選挙に自分が候補者リストのどこに登載されるかだ。
オスロ在住の彼が当選するには、オスロの労働党から出される候補者リストの上位に登載されなければならない。次期首相かなどと目されている彼のような政治家なら、上位登載は確実だと思うのが自然だ。ところが、ノルウェーではそうはいかない。
オスロ選出国会議員は6人。しかし、このところの労働党の支持率低下のため来期は4人しか当選できないという予測がもっぱらである。4人となると、彼には厳しい。なぜか? 彼が男性だからである。
オスロ労働党のリストは、まず現首相(男)が1番、そして、Marit Nybakk(女)が2番、そしてオスロ労働党党首のJan Boohler(男)が3番だとされている。さて、その次だ。彼が女性なら、4番目に登載される可能性が高い。しかし男性だからもっとも上位で5番目なのである。オスロの労働党は、この難問をどう解決するのだろうか?
ノルウェーには女性国会議員がとても多いが、それは主要政党の多くが、比例代表制の候補者リストを男女男女というように男女半々にする政策とっているからだ。ノルウェーの男女平等法には、物事を決める場には、両方の性が40%から60%いるべきだ、とするクオータ制が規定されているのだ。政党はこの法の遵守義務はないものの、政党のルールで同様のことが決められている。
参考
■http://www.aftenposten.no/english/local/article2605352.ece
■『男を消せ!』(毎日新聞社)(ノルウェーの選挙制度やクオータ制について)

