2026年 04月 27日
祝!徳島県内の「女性ゼロ議会」ゼロに
4月26日、徳島県美波町議会議員選挙が行われ、女性が2人当選した。美波町は、徳島県で唯一の「女性ゼロ議会」だったので、晴れて、徳島県の「女性ゼロ議会」は、ゼロとなった。
日本全国47都道府県で、「女性ゼロ議会ゼロ」は、大阪府、千葉県、神奈川県、広島県、香川県の5府県(内閣府調べ)。内閣府情報には含まれていないが、最近、富山県の2自治体が「女性ゼロ議会」を脱したことから、徳島県は7番目に「女性ゼロ議会ゼロ」となった(注)。
美波町議に当選したのは、寺下ひろこさん(塾経営、元町議)
、和佐まちこさん(元徳島県職員)。
寺下さんは、合併問題にからんだ議会の決定に疑問を持ち、議会を見てみようと、立候補して当選した。以来、4期務めたが、体調を崩して退いた。女性議員は寺下さんだけだったため、女性ゼロ議会に。今回、「男性だけで市の政策や予算が決められるのは、おかしい」と、再挑戦。見事、返り咲いた。
和佐さんは、のぼり旗「女性目線で暮らしを守る」を掲げて自転車で町内を回った。「親元を離れて群馬、静岡、大阪で就職・勉学する娘3人を見て、徳島を去らなくてもいい故郷の再生は急務だと思いました。それに住民の過半数が女性なのに決める場には女性がいない。この2つを見過ごすわけにはいかない」と立候補の動機を筆者に語った。初立候補初当選。
徳島県では、海陽町でも選挙があり、女性5人全員当選し、女性が42%を占める議会となった。
その背景には何が? 徳島県には、女性を議会に増やすため「阿波女を議会に!バックアップスクール」という団体があり、代表の諏訪公子さん(2024年没)は長年運動を続けてきた。諏訪さんを尊敬する徳島県会議員の東条恭子さんは、今回の女性の当選に喜びを爆発させた。
「徳島で女性ゼロ議会が一掃された背景には、女性たちの運動があります。とくに、諏訪公子さんは、強い使命感を持って長年頑張ってきました。私もならって『東条恭子と女性議員を増やす会』で、女性議員を増やす努力を続けています。また1年半ほど前、徳島でノルウェー大使の講演会があり、内閣も国会も地方議会も女性議員が4割を超えた北欧諸国の豊かな福祉を知りました。広く報道されたこともあり、女性議員を増やそうという空気につながったことは無視できません」
来年は統一地方選だ。徳島県議会の女性議員30%、県下全自治体の女性議員30%になる日を待ちたい。30%は「クリティカル・マス」と呼ばれる数字で、少なくとも30%いないと女性の声は政策に反映されにくいとされる。

▲徳島県美波町の2026年選挙公営掲示板。前回のポスターは全て男性だった(2026/4/25 徳島県美波町。写真は3枚とも田中みさきさん提供)
■クリスティン イグルム大使講演録 by三井.docx (北欧のジェンダー平等の歩みと現状)
■どのくらい減るか「女性ゼロ議会」:2023年統一地方選後半 : FEM-NEWS
【注】本記事のデータは、内閣局男女共同参画局作成の女性の政治参画マップ2025(カラー版)を参照した。それによると「女性ゼロ議会ゼロ」を持つ府県は5県だったため徳島は6番目とした。ただ、統一地方選とはいえ全国で統一されていないため、同マップには難がある。つまり、同マップ作成後に行われた選挙で「女性ゼロ議会」がなくなったとしても、上記情報に反映されない。本記事公開後の4月28日、富山県の友人から「富山も『女性ゼロ議会ゼロ』のはずだ」とのメールがはいった。調査すると、富山県には「女性ゼロ議会」が2つあることが内閣府データで示されていたものの、2025年10月、11月の選挙で女性議員が誕生していた。お詫びして訂正いたします。


