2026年 04月 02日
日本女性初の参政権は146年前の土佐に花開いた
もうすぐ4月10日がやってくる。4月10日は「日本で初めて女性が参政権を行使した日」として知られている。1946年のこの日、それまで男性だけだった選挙が女性にも認められた法の下、衆議院議員選挙が行われたからだ。今年は、80周年にあたる。
しかし、実際は違う。「日本で初めて女性が参政権を行使した」のは、1880年である。146年も前のことだ。
しかも、その女性参政権は、土佐に生まれた一人の女性の男女同権を求めるねばり強い要求によって成し遂げられた。その女性の名は「楠瀬喜多」。

楠瀬喜多が生まれたのは1836年、江戸時代である。彼女は1878(明治11)年という昔に、女性参政権を初めて書面で県庁に要求した女性として知られる。そう、楠瀬喜多こそ日本初のサフラジェットSuffragettesだ。
夫に先立たれた喜多は戸主となって納税義務を課された。しかし選挙権はなかった。そこで彼女は、一計を案じる。
「税金を納めているのに、女性であるがために選挙権がないのはおかしい」。この理不尽に抗うため、地租と地方税を滞納してみよう。案の定、役所から督促状が来た。
そこで喜多は、高知県に対して、「戸主である私には納税義務があります。それなのに選挙権も保証人になる権利もありません。権利と義務が両立していません」などという書面を送った。
この楠瀬喜多の男女同権の主張から、いったい、どのようにして女性初の選挙権獲得にいたったのか。
詳しくは、「叫ぶ芸術」153回(i 女のしんぶん 2026年4月10日号)を。i 女のしんぶんは数少ない女性解放紙。応援するためにも、購読をおすすめします。
【注】楠瀬喜多の墓参に筆者が訪れたのは、2021年11月でした。豊富な情報を下さった高知市自由民権記念館館長筒井秀一さん、本ポスターを使わせてくれた同館の濵田実侑さん、楠瀬喜多の小説『天までのぼれ』(山脇初枝著)を私に勧めたこうち男女共同参画ポレール理事の木村昭子さんに、深く感謝します。
■男女同権を土佐の片隅で要求し続けた女性・楠瀬喜多の墓 : FEM-NEWS

