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高市早苗首相と日本会議

高市早苗首相は、「日本会議」系の議員である。「日本会議国会議員懇談会」という、日本会議を支援する目的で設立された議員連盟に所属する。


私は日本会議系の政治家に恐怖を覚える。


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彼・彼女らは、改憲、元号法制化、国民の国防義務化、選択的夫婦別姓反対などバックラッシュ(反動)の先兵である。


日本会議は、とりわけ男女平等が嫌いである。女性差別撤廃条約など批准しなければよかったのにと思っている。夫婦同姓を強制する現民法を改正して夫婦別姓を選択できるようにしようという動きに対しては、「夫婦別姓は家庭を崩壊する」という。これが本当なら、西欧諸国はとっくに消滅しているはずだ。こんなデマに252万もの署名を集めたという。


地方議会の日本会議系議員たちは、「議会質問」という名で行政に圧力をかけ、職員たちを震えあがらせる。この手口で、男女共同参画推進条例が骨抜きにされた自治体がいくつかある。


「日本会議」とは、どのような組織か。以前に調べた文章だが、よく知らない人も多いので引用する。


●日本会議とは、日本最大の国粋主義組織であり、戦後の平和主義を否定し、天皇制に心酔し、アジアにおける日本の過去の戦争を擁護する。
――「ニューヨーク・タイムズ」2006.12.17

●日本会議とは、国粋主義者のシンクタンクであり、“伝統的価値観”への回帰を扇動し、過去の戦争における日本の蛮行に対する“謝罪外交”を否定する。
――「エコノミスト」2013.6.5

2000年頃から、「日本会議」や他の保守系の団体が、男女共同参画は「偏った思想」であり、行政の行き過ぎを監視する必要があると声高に主張するようになりました。
――浅倉むつ子「はじめに」(旬報社『バックラッシュの生贄』 2012)

●男女共同参画に関するバックラッシュ勢力は、全国組織を背景としており(1997年に創立された「日本会議」が中心)、ねらいを定めた地方自治体において、一般市民を装いながら歪曲したデマを流しつつ、特定の個人を名指しで攻撃する行為をしつこく繰り返し(本件において、控訴人が「専業主婦はバカだと言った」というデマもその一つである)、ときには地方自治体の一部議員と連携しつつ行政や男女共同参画拠点施設の職員等に対する執拗で陰湿な攻撃・非難をも行うものであって、この勢力に目をつけられることの恐ろしさは、地方行政に携わる者にとっては周知の事実である。
――浅倉むつ子「すてっぷ館長雇止め事件意見書」(旬報社『バックラッシュの生贄』、2012


「日本会議」の優先課題は、「夫婦別姓に反対し 家族の絆を守ろう」である。高市首相は、総裁就任の初スピーチで、「働いて、働いて、働いて・・・」と言ったが、何のために「働く」のか、察しがつく。


また、高市首相は、以前、日本会議設立10周年に祝辞を述べた。それを読むと、日本会議を「素晴らしい国民運動」とたたえ、日本会議メンバーを「同志」と呼んで感謝している。そして、選択的夫婦別姓の反対に加えて、憲法改正、靖国神社堅持、皇室典範改正阻止に取り組む決意を述べている。下に引用する。


「私自身も、日本会議国会議員懇談会発足当初からのメンバーの一人として、この素晴らしい国民運動に参加させていただいていることを誇りにしています。『政治家として最も重要な使命は、国民の生命・国家の主権と名誉を守り抜くこと』と肝に銘じて活動をしてまいりましたが、一部マスコミが作る「世の中の空気」に立ち向かうことで苦しみを味わうことも度々。そんな折々に、日本会議同志の皆様に励まされ助けられてきたことに、改めて感謝申し上げております。悲願でありました教育基本法改正は達成できましたが、皇室典範改悪阻止と国立追悼施設建設構想阻止については、今後も気を抜くことなく取組みを続けなければなりません。また、日本国憲法改正を実現する為の啓発活動を強化すべき時期にもきていると思います。」(日本会議ホームページより)


家父長制という老廃物にしがみつく政治家はまだ多い。そのトップに君臨する政治家が女性となったことは、やっかいだが、やりがいもある。



【写真は「夫婦別姓に反対し家族の絆を守る国民会議」。日本会議ホームページより】


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by bekokuma321 | 2025-10-24 23:42 | 日本