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ノルウェー国政選挙2025:戸別訪問で一軒一軒政策を訴える

選挙期間中、日本で禁止されていて、ノルウェーでは最も熱心に取り組まれている選挙運動が2つある。ひとつは、政党代表が集まって政策討論をすること。もうひとつは、突然、見知らぬ家のドアをノックして支持を訴える「戸別訪問」だ。

ノルウェーでは、テレビをはじめ報道機関は、ほぼ毎日、対立候補による政策論争を流す。日本では候補者が自説を披露することは行われても、対立候補同士が討論し合う場は、選挙期間中には見られない。

今回は、ノルウェーの戸別訪問を写真で紹介する。

オスロから車で約2時間ほどのエルブルム市で、労働党の戸別訪問があると聞き、同行取材を依頼した。


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その選挙区の労働党候補者リストの6番目にいる候補が中心になって回るという。今回候補者となっていない、デジタル大臣が応援にかけつけた。数人でグループを組んで、一軒一軒回る。「犬が出てきてほえられたりしませんか」と聞くと、「このあたりは、とても好意的ですよ」と。

案の定、どの家からも住人が出てきて、政党チラシを受け取っている。中には、最上写真の男性のように、「僕の写真も撮影・公開していいですよ」という人もいた。彼は、娘さんが重いハンディを背負っていて、予算削減などのためこれまで受けていたサービスが減らされて困っている、と改善を訴えた。

上から2番目の写真は、労働党青年部長。彼女は、選挙があると、ほぼ毎日、こうした選挙運動をする。運便受けにチラシをいれ、ドアをノックしては、出てきた住人に党の政策をごくごく簡単に伝える。

首都オスロ市でも、同様の戸別訪問が、政党ごとに行われている。

数年前まで、オスロ市ウーラン区の区議会議員だった建築家ベアテ・ブルン(写真下)は、7週間以上も、ほぼ毎日、戸別訪問を続けている。彼女は、左派社会党員だ。


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左派社会党員たちの、その日の訪問先は、アメルード(Ammerud)地区。最寄駅であるグロルド駅前のコンビニ前に集合して、いくつかの小さなグループに分かれて、行動開始。ベアテは、左派社会党のTシャツを身に着け、パレスチナ支援が一目でわかるように、あの「抵抗スカーフ」を肩にかけている。戸別訪問で配布するのもパレスチナ支援のチラシだ。

Ammerud地区は、古くからの集合住宅が立ち並ぶ地区。さまざまな背景を抱えた多国籍の人たち、とくに低所得者が多く住むと言われている。集合住宅のそばに、モスクもあった(上から4番目の写真)。

高層住宅(下の写真)の部屋の呼び鈴を鳴らして、住人の対応を待つが、ほとんどは留守なのか、出てこなかった。だが、顔を見せた2軒の住人は、どちらも「左派社会党支援者だった」とベアテは微笑んだ。

ベアテは、私にこう言った。「オスロ選挙区20議席の当選者はだいたい決まっていて、最後の1人が未定なんです。労働党がとるか、緑の党がとるか、左派社会党がとるか・・・」。だから、1票でも左派社会党に入れてほしいと、必死だ。


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by bekokuma321 | 2025-09-07 19:59 | ノルウェー