2025年 01月 28日
「男女平等センターが躍動している国、消滅しそうな国」(叫ぶ芸術2025年新年号)
今から20年ほど前のオスロ。新装男女平等センターに立ち寄った。
そこはノルウェー男女平等法(1978年)の推進拠点。女性議員を増やすキャンペーン、性別役割分担からの解放、小中学生への男女平等教育などはここから発信された。性差別の監視機関「男女平等オンブッド」も、ここで働いていた。
センターで取材している私にスタッフが「このポスターどうぞ」と。よく見るとーーーアルファベットと数字「GRENSEN5」をデザイン化していた。下の写真。

「皆に知ってもらいたくて、新住所のグレンセン通り5番地のアルファベットをデザインしました」と、スタッフはいう。そのデザインにも感嘆したが、あちこちに描かれている人物のセリフのなんとまあ・・・。
♀砂遊びする子どもたち 「僕、大工さんになれないよ、だって大工さんはママの仕事だもん」「僕のママも、だ」
♀女性が「会社のトップになります」と叫ぶ。「女がトップに? 僕の知る女には指導者タイプなんていない」とゴルフ帰りの男性がほざく。
♀料理に夢中な男性 「(料理得意だから)恋人になってくれるかな、彼女?」
♀赤ん坊のおむつを替える男性 「これは僕の父にはできなかった」
♀マラソンに興じる女たち 「これを私の母はできなかった」
♀左下の2人。女性「なんでだ、男より1500クローネも少ない」、男性「ハハハ、ほんの少しじゃないか」
ノルウェー政府が、性による役割分業の押しつけ・慣行を壊すために、いかに知恵をしぼったか。すごいな。
話変わって我が日本。
男女平等のためのナショナルセンター国立女性教育会館ヌエックが、今、消滅の危機にある。「稼働率が悪いので宿泊・研修部門を閉じてオンライン中心にする」と政府が告げたらしい。1977年創立。埼玉県の東上線武蔵嵐山駅から徒歩15分。5万坪の広さに300人が泊まれる。大食堂、「井戸端会議」用ラウンジ、IT研修室、大中小会議場、図書館も……しかし、何かが足りなかった。
この後を読みたいかたは、『I 女のしんぶん』 2025年新年号 「叫ぶ芸術 第138回」でどうぞ。
■「ダナーの家」は国や時代を超えて語り継がれるべき物語だ by 石塚友子 : FEM-NEWS
■ドキュメンタリ映画「ダナーの家」を見て感じた”自分の信ずるを行動すること” by 田口美恵子 : FEM-NEWS
■「ダナーの家」監督メッテ・クヌートセンのメッセージ全文(英語、和訳つき)
https://frihet.exblog.jp/33632619/
■進歩は抑圧された者たちの連帯によってなしとげられる: FEM-NEWS
■日本の私たちとデンマーク「ダナーの家」の女たちはつながっている by 酒本絵梨子 : FEM-NEWS
■ドキュメンタリ映画「ダナーの家」を観てby 實藤政子 : FEM-NEWS
■国立女性教育会館(ヌエック)を味わう11/16イベントに参加して by 礒部幸江 :FEM-NEWS
■「やったぁ、この家は私たちのものだ!」: FEM-NEWS

