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まとめ「こうして脱した女性ゼロ議会 これがじゃました女性ゼロ議会」by 全国フェミニスト議員連盟

「こうして脱した女性ゼロ議会 これがじゃました女性ゼロ議会」のまとめを写真の下に載せます。イベントは、ヌエック(国立女性教育会館)による、男女共同参画推進フォーラム2023の一環で、主催は全国フェミニスト議員連盟。2023年12月16日(土)午後、オンラインによって開催された。


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「女性ゼロ議会」は、町村を中心にいまだ200ほど残っています。とはいえ、今年、選挙のあった自治体の約3割は「女性ゼロ議会」を脱することができました。


たとえば、北海道では、選挙のあった42自治体のうち11が、「女性ゼロ議会」を脱しました。女性候補が出なかった自治体は28。そのうち14は「無投票当選」でした。今日の会に参加している北欧ノルウェーの方には、「無投票の選挙」なんて考えられないはずです。この、「無投票」の選挙区に、もしも女性が立候補していたら、民主主義の基本である選挙が行われ、女性議員が誕生したかもしれません。


今日は、「女性ゼロ議会」に挑戦して当選した女性4人、「女性ひとり議会」から「女性ゼロ議会」に凋落した自治体から1人、長年「女性ゼロ議会」を脱することができずにいる自治体から1人、計6人の女性をパネストに迎えました。小磯妙子前茅ケ崎市議の進行で、その体験談に耳を傾けました。


宮崎県高原町(定数10)は、女性3人が当選。私たちの調査によれば、ゼロからの伸び率日本一です。そこから2人、西嶋陽代さん、岩元礼子さんが登場。日々、暮らしのなかで悩んできた諸課題を解決するために政治に打って出たと、話しました。地縁・血縁を超えて、明確な政策テーマを手に携えての立候補に、拍手。3人全員当選の陰には、岩元さんの4年前の惜敗があったこともわかりました。そして、西嶋さんの発言「女性3人でいつもワイワイ話しあっていて、こんな議員控室は初めてと言われた」に注目です。これぞ、国連で提唱されたクリティカル・マスーー女性が構成員の30%を越えて初めて女性の影響力が出始めるーー効果ではないか、と。


愛媛県内子町(定数15)の塩川まゆみさん、大分県杵築市(定数18)の船尾はるなさん。2人を立候補に向かわせた底辺に相通じるテーマがあり、驚かされました。それはあの3.11原発事故です。将来を考えて、3人のシングルマザー塩川さんは移住を決意。移住した先が、女性ゼロ議会。そこでの活発な市民運動が立候補につながりました。船尾さんは、疎開したい側と受け入れ側をつなぐ「疎開ネットおおいた」を立ち上げ、その相談担当や、私が知事だったらこうするという“妄想ごっこ”などから・・・市政に関心を持つようになっていきました。


一方、岐阜県瑞穂市(定数18)で、連続4期当選の熊谷さちこさんは、落選。「女性ひとり議会」から「女性ゼロ議会」へ、歴史の歯車が逆転してしまいました。熊谷さんは、市全域から万遍なく少しずつ集票して当選を重ねてきました。女性候補によくある選挙です。ところが、“地区推薦”のような新人が6人出た結果、票を減らしました。地方選挙はほぼ大選挙区制ですが、“地区割”をされて1選挙区から1人当選という小選挙区制ふうの選挙になってしまったというのです。有力政治家の大型建設政策に反対を表明して疎ましく思われていたためではないか、と熊谷さんは推察していました。


さらに、青森県六ヶ所村(定数16)の村議選に出た菊川けいこさん。事情があって、ライターの野村保子さんに代理出席していただきました。村は、使用済み核燃料再処理施設工場をめぐって、半世紀以上も悩まされてきました。日本原燃の企業城下町のような環境で、村長も議員も全員が核燃賛成という村で、菊川さんは、「青い海と山を子どもたちに残したい」と核燃反対を貫いてきました。惨敗だったとはいえ菊川さんの立候補は、核燃反対の人たちにも意思表明できる機会をつくったことーーこれこそ民主主義――になり、大きな意義があったと思います。


企画した「全国フェミニスト議員連盟ゼロ撲」で、パネリスト女性6人に共通するヴィジョンはなんだろうと、夕べ話し合いました。6人は、日常の暮らしを大事にしていて、そこから、原発などに代表されるような土建型政治に突き進んでいいのか、という疑問を持ち続けていることではないか、ーーこれが私たちの結論でした。男より女が優れているとか、生まれつき養育力がある、などというつもりは毛頭ありません。ただ、男たちは長時間労働のうえ、性別役割分業意識もあって、家や身の回りのことに費やす時間があまりに少なすぎるのです。その間、暮らしを守り、生活を継続させてきたのは女たちです。その女たちが決定の場にいないーーこれは、深刻です。


報道によると、昨年の統一地方選において全基礎自治体で過去最多の2754人の女性が立候補しました(共同通信)。なかには千葉県白井市のような女性過半数議会も生まれました。しかしながら、女性議員が誰もいない自治体が200以上もあるのです。議会は市民社会を映す鏡であるべきと言われますが、その対極にあるのが「女性ゼロ議会」です。


候補者男女均等法が施行されて5年。「男女半々議会」への道も、脱「女性ゼロ議会」からです。今日の集まりは、「女性ゼロ議会」一掃への第一歩です。全国フェミニスト議員連盟は、「女性ゼロ議会」をなくすため、全国の皆さんを応援します。頑張っていきましょう。


三井マリ子(全国フェミニスト議員連盟世話人)


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【写真 上はヌエック正面玄関。ヌエックホームページより借用。下の2枚は上記イベントを企画した全国フェミニスト議員連盟ゼロ撲提供。オンライン中継地は小金井市カエルハウス



熊谷さちこ前瑞穂市議スピーチ草稿



by bekokuma321 | 2023-12-18 18:20 | 日本