2023年 08月 14日
ウィシュマが日本でなくノルウェーに移住していたら
名古屋入管の一室で非業の死を遂げた「ウィシュマ事件」は、日本中を震撼させた。移民難民について関心を寄せなかった人も、入管の悪質な対応に驚愕し涙した。(以下敬称略)
ウィシュマ(右)はスリランカから日本語を学ぶために日本にやってきた留学生だった。ある日、同居していたパートナーからの暴力(DV)に耐えかねて、警察に駆け込んだ。DVシェルターに連絡すべきだった警察は、あろうことか入管に彼女を送った。2021年、ウィシュマは、体調を悪化させて、33歳の若さで亡くなった。
彼女の写真を見て、2019年秋、ノルウェーのオスロ市庁舎でインタビューした副市長カムジ(左下)とだぶっだ。実は、ノルウェーのカムジ・グーナラトナムもスリランカ出身だった。調べると、同じ年齢だとわかった。
同じ時に、同じスリランカで生まれた2人の女性。かたや日本で死亡し、かたやオスロ副市長として活躍(その後、国会議員に選出された)。2人の境遇は天と地ほどに分かれた。
そこには2人の女性をとりまく環境や政治の違いがあった。
ノルウエーにあって日本にないもの、まずは何をおいても外国人の地方参政権だ。そして、平等を旨とする政党の選挙候補者選定。それによって、ノルウェーに住むマイノリティは、候補者として優遇されることが多い。だから、カムジのように、ノルウェー地方議会で活躍する移民難民出身議員は珍しくない。
さらには、亡命者受け入れ対策、移民難民への行政サービス、DV被害者へのサービスの違い。
UNHCRによると、2022年、ノルウェーは4,255件の難民による亡命申請を受けつけた。 シリア、アフガニスタン、ロシアからの亡命者が多かった。4,255件のうち合計 1,222 件が決定を見て、そのうちわけは、約 81% が認定、19%が拒否された。訴訟などで未解決のケースがあるため、決定数(認定数・却下数)は、申請数と同数ではない。申請者が失踪したり、申請取り下げにより、申請が打ち切られることもある、という。
ちなみに、日本は、難民認定率0.7%で74人だという。あんまりだ。
■Refugees in Norway:Figures and development (worlddata.info)
■「卑劣な入管行政の恐ろしさ」をなくすために@「入管法改悪!難民の人権と支援」byフェミ議連 : FEM-NEWS (exblog.jp)
■ファリダ・アフマディ著『声なき叫び』(石谷尚子訳)を読んで: FEM-NEWS (exblog.jp)
■速報「政治を舞台に北欧の女たちは社会を変えた」@西東京市 : FEM-NEWS (exblog.jp)
■報告:ジェンダー・レンズの会「女性の政治参画が進む北欧に学ぶ」@所沢市ふらっと: FEM-NEWS (exblog.jp)
■ノルウェーの移民政策: FEM-NEWS (exblog.jp)
■ソマリア難民女性、国会議員に(ノルウェー): FEM-NEWS (exblog.jp)
■難民問題


