2023年 01月 29日
ユーモアにくるまれた怒りのアート@ノルウェー国立女性博物館(「叫ぶ芸術」)
北欧ノルウェーの女性政策を話す機会が多い。聞いた人たちのなかに「ノルウェーに行って、この目で見てみたい」という人がかなりいる。
このポスターは、そんな希望者を募って「ノルウェー・スタディ・ツアー」をしたとき、参加者に最も強烈な印象を与えた場所、国立女性博物館で入手した。
ポスターは「そして神は女性をつくった:女性のからだと理想の美しさ」と題された芸術作品群が、全国巡回展をした時のものだ。
巡回展は見られなかった。でも、博物館管理人は「下着から上着まで、ヘアから靴まで、女性を縛るファッションの数々が『ユーモアにくるまれた怒り』で表現されているのです」と教えてくれた。
ピンクのトルソー(胴体のみの彫刻)は、博物館のあるコングスヴィンゲル市在住のテキスタイル彫刻家が創った。優しさと、力強さの両方を感じさせてくれる。
女性像といえば、昔から胸と性器を隠した「恥じらいのポーズ」が定番。フィレンツェの美術館にあるボッティチェッリの『ヴィーナスの誕生』しかり。一方、このポスターの女性像は腰のくびれがないずん胴で、ヒップは小さく、胸も性器もバッチリだ。
ノルウェー宗教界に大きな影響を与えた一人に神学者マルティン・ルターがいる。彼はこんな超非科学的な言葉を残しているそうだ。
「男のヒップは小さい。それゆえ賢い。女のヒップは大きい。だから家にじっとすわっている仕事に向いている」
実物に近いポスターと、その解説は、「叫ぶ芸術 113回ーーポスターに見る世界の女たち」(I女のしんぶん) をクリックしてどうぞ。

