2022年 10月 28日
報告:「買春社会を考える会」リレートーク@新宿東口
10月22日、「買春社会を考える会」(瀬野喜代さん主宰)が行っている街頭リレートークに参加しました。
そもそもは、2020年4月、ラジオ深夜放送中の岡本隆史氏が、視聴者からの「コロナの影響で風俗に行けない」という悩みに応えて、「今はコロナで性風俗に行けないが、コロナが収束したらお金に困った美人さんが風俗に集まるから、それを楽しみに待ちましょう」と言ったことに端を発します。スタジオでは、岡本氏の発言を制するどころか、そこにいた人たちの笑い声が聞こえたとのことです。

貧困故、性売買に走らざるをえない女性を見下す発言がまかり通り、それに簡単に周りが乗じてしまう空気、そこに根づく「買春容認社会」を問題にしなくては、と街頭でリレートーク活動を始めたようです。
参加した三井マリ子さんは、都立高校の教師をしていた時の体験から話しました。「妊娠してしまった生徒が妊娠中絶を望んでいて、その相談に乗りました」と。30年もたったが、いまだに「日本では避妊方法が限られている。さらに妊娠中絶手術に保護者・配偶者の同意がいるうえ、10万〜20万円もかかる」。一方、「WHOも推奨する780円でできる妊娠中絶薬を使える国が増えている」、と。
日本では、産院で全身麻酔をされて股を広げ、妊娠組織を掻き出すやり方をさせられているが、他国では、女性の身体と心に負担のかからない薬で安く中絶できるようになっている、と日本の遅れを指摘しました。
さらに、三井さんは、10月17日、13〜14歳の養女に性的虐待をし、2度出産させた男性に懲役10年が下された高松地裁判決に対して、世の中に「ええやんか、このくらい」と性暴力を軽く見る意識がある現状を強い怒りをこめて指摘しました。
瀬野喜代さんは、日本の売春防止法(名前のように性を売る方にのみ防止を押し付け、性を買う側への視点がない)には、「性を買う事は文では禁止となっているが、罰則がなく罪に問われることがない。お金で性を買う事、買春を罰則をもって禁止している国もある」と訴えました。
別の人は、制定されたばかりのアダルトビデオ新法(AV新法)は、実際の性行為またはそれに近い形で撮影されることが許されている、それは、性暴力(レイプ)が許されることだと、指摘しました。「法には1年で被害にあったと気づいて取り消しができるとあるが、1年では難しい」と、法の問題点を話した人もいました。
また、新宿に多い外国人向けに、日本語と英語でスピーチした外国人の女性は、「お金で性の売買が当然のようになされる日本は、未来を描けない」と訴えていました。立ち止まって耳を傾ける姿もありました。
買春が容認されている社会の実態を考えさせられ、もっと現実を見つめ、「怒り」を深めていきたいと思う機会になりました。
岡田 千枝子(性暴力をなくそうWithYouの会代表)

【写真 上:岡田千枝子提供、下:三井マリ子提供】
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