2022年 10月 15日
報告:徳島県板野町「女性ゼロ議会」を訪問して
10月7日(金)、全国フェミニスト議員連盟(注1)は、「女性ゼロ議会」の徳島県板野町を訪問した。町の議員13人は全員男性だ。しかも30年間、女性空白である。
徳島県内の女性議員は全体の1割にすぎない。男性だけで議会が回っている「女性ゼロ議会」は、県下24市町村のうち5町村あり、2割を超える。
町長と会って「候補者男女均等法」にそって女性候補を増やすよう要請し(注2)、女性議員が増えない原因について話し合った。
板野町の候補者は、町内会のような自治会組織が候補者を決めてきた。徳島では自治会がまとめる近隣地域を在所(ざいしょ)と呼ぶという。「在所を割ってしまったらいかん」との言葉があるように、それぞれの自治会の推薦がなければ立候補は難しいらしい。ところが、その自治会の構成員は表向きすべて男性だ。たとえ、実際には女性が自治会の仕事を担っていても、だ。よって女性が議会の候補に推薦されることはほぼありえない。
「町長が、自治会に対して、『法律もできたことだし、女性の推薦があってもいいのでは』と意思表明できないものか」と、町長に尋ねた。が、色よい返事はなかった。
町長との懇談とは別に、板野町に住む女性たちの声を聞いた。高齢男性議員に働く母親たちの子育ての悩みを訴えても、真剣にとりあってもらえないことが多く難航している様子が語られた。
女性の抱える課題を解決していくには、議員になって議会で発言する、これがずっと早い。ところが、「永久凍土のような慣習があって、女性は立候補しにくいのです。最近、永久凍土は溶け出していますが、こちらはビクともしません」と高開千代子さん(I 女性会議徳島県本部事務局長)は苦笑する。
今回、板野町との連絡にあたってくれたのは、同じ板野郡の北島町に住む中野真由美さんだ。中野さんは当時「女性ゼロ議会」だった北島町の町議選に出て当選した。自治会推薦はなかった。「所属政党(立憲)の推薦で出ました。補欠選挙だったことも幸いした」と語る。そういえば30年前の板野町唯一の女性議員も政党推薦だった(共産党)。
永久凍土はあっても、政党が女性擁立に熱心ならば、女性候補は増えるのだ。



