国会の女性率日本166位から163位に上がった背景に比例代表制（IPU 2022.7.1） : FEM-NEWS

2022年 07月 07日

国会の女性率日本166位から163位に上がった背景に比例代表制（IPU 2022.7.1）

7月1日、世界の女性国会議員率（一院）が公表された。日本は世界163位。

日本は、前回の衆院選で9.7％に減った。世界ランクは166位だった。しかし、今回9.9％に上がった。その結果、世界ランクも166位から163位に変わった。

選挙がなかったのに、なぜ変わったのか。

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　　　　　　　　　▲日本の女性議員率世界163位（IPUによる調査結果。2022.7.1）

理由は、男性が議員を辞職したからだ。彼は比例代表当選者で、その党の比例名簿は男女交互につくられていたため、女性候補が繰り上がって当選した。具体的には、辞職したのはれいわ新選組の山本太郎。彼の代わりに当選したのは同党の櫛渕万里。

このように、比例代表の場合、補欠選挙をせずに、政党が作成した名簿の次の候補が繰り上がって、議員となる。日本の選挙は、比例代表制は一部だが、ヨーロッパの多くの国々は、このシンプルで簡単な比例代表制で全議員が選ばれる。個人プレーではなく、政党による選挙のため、日本のような過酷な選挙運動そのものがない。だから、妊娠中の女性や育児休業中の人も、当選できる。

さて、今回の女性議員の世界平均は26.4%。アジア諸国の平均は21.2％。9.9％、163位の日本は、162位のナウルと、164位ブルネイ・ダルサラームの間に位置する。

この、余りにひどい日本の政界の男女格差を解消しようと、2018年「候補者男女均等法」が施行された。4年になる。今回の参院選の候補者は、女性33％、男性67％。均等からはるかに遠い。これでも過去最高である。そのうち比例代表の政党別の女性候補は、日本共産党68％、立憲民主党・社会民主党50％、国民民主と・自民党30％、れいわ新選組22％、日本維新の会19％、公明党17％、ＮＨＫ党０％。