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岸本さと子区長に期待する:新しいライフスタイルと新しい政治信条

619日の選挙で、地球上に、異色の女性政治家が2人同時に誕生した。南米コロンビアにフランシア・マルケス副大統領。アジアの東京に岸本さと子杉並区長。


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マルケス副大統領は初の黒人女性。弁護士だ。貧しいシングルマザーだった頃、家政婦をして生計をたてていた経歴を持つ。彼女についてはいずれお知らせするが、今日は、岸本さと子区長について。


岸本さんは、現職の保守系男性を破って杉並区長に初当選した。市民運動がつないだ野党共闘と、彼女自身の勇敢さが勝利に導いたと思われる。一強政治にくさびを入れた奇跡的勝利は、来るべき参院選にも変化をもたらすかもしれない。


ベルギーに住む岸本さと子さんの夫オリビエー・ホーデマンさんの取材記事がいくつか飛び込んできた。それによると、さと子・オリビエ―夫妻は、2人の育ちざかりの子どもとベルギーのルーベン市に10年以上前から暮らす。


ベルギーは、EUの欧州委員会本部をはじめ国際機関が多い国だ。公用語はオランダ語とフランス語。民族も多彩。現に、夫妻の暮らすルーベン市のムハンマド・リドウアニ市長は、モロッコからの移民系出身だ。すばらしいではないか。


民主主義の礎をつくるのは選挙だが、もっとも民意を反映する選挙制度は比例代表制選挙だ。ベルギーは、その比例代表制選挙の父ヴィクトル・ドントを生み出した国だ。国も地方も比例代表制。政党数は多く、国会のみならず、ほとんどの議会は複数の政党による連立で”政権与党”をつくる。それに、投票は義務で、棄権をすると罰金刑がある。


そんなベルギーの地で、岸本さんは、NGO「トランス・ナショナル研究所」研究員として、民営化されてきた公共サービスが再公営化されるヨーロッパの実例を調査してきた。その成果を書籍やネットで日本に紹介してきた。夫も、市民運動「コーポレイト・ヨーロッパ・オブザーバトリ」の調査員。企業の政治経済権力がいかに民主主義、公平、社会正義、環境への脅威となるかを調査研究している。


コロナ禍で、オンライン交流が増え、岸本さんは、しょっちゅう日本とオンラインで政治的議論をするようになった。その活動を通じて、日本の市民運動に関わる人たちの心をつかんで、杉並区長候補に推挙された。オンライン活動から生まれた政治家だ。


「彼女は、選挙期間中の数週間、日本で過ごしました」と夫は言う。その間、子どもの世話など一家を支えたのは彼だ。妻が杉並区長となったからと言って「まだ子どもが中学生なので、日本への引っ越しはそれほど簡単ではありません」とも付け加えた。


ただし、僕の仕事の本拠地はベルギーだから・・・とか、子どものこともあるので妻には戻ってきてもらいたい、などというような野暮な方向にはいかないようだ。


私は北欧で、海外転勤の妻についていくため休暇をとった夫、または退職した夫、妻と数年間別居して子どもと暮らす夫の例を見てきた。家族のかたちはそれぞれ違ってアタリマエ、家族で話し合って決めればいい。


とはいえ、まだ日本では、転勤といえば夫で、仕事をやめてついていくのは妻。このパターンはしばらく崩れそうもない。


そんな日本だから、家族のあり方も含めて岸本さんのライフスタイルは、日本の働く女性のモデルとなるにちがいない。もちろんそれだけではない。岸本さんは、ベルギーの風を吹かせて、一強政治が進み民営化路線一方の日本の地方政治に風穴をあけてくれるだろう。



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by bekokuma321 | 2022-06-22 14:14 | 日本