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「クオータ制とは?」に参加して考えた気仙沼の壁(垣下美紀)

1月15日、学習会「クオータ制とは?」(岩手ウィメンズネット主催)に参加した。


北欧ノルウェーの議会は、国会も地方議会も男女ほぼ半々であることを知って、あらためて日本、とくに地方議会に女性が少ないことを思い、その背景を考えた。


私の住む宮城県気仙沼市には、女性議員はたった1人しかいない。女性が立候補するには沢山の壁がある。地域によっては、昔ながらの方式や慣行によって選挙運動が行われているため、女性たちは、最初から諦めている。


気仙沼市で感じる壁をあげると、

(1)資金面:給料が低い上、支出が多いシングルマザーは、預貯金が少なく難しい。

(2)立候補決定まで:ほとんどが、大きな会社の人か、昔から権力がある人ではなくてはならないような現実がある。屋号で立候補しているような、暗黙のルールがある。

(3)先入観:議員は男性であるべきという考え方がある。

(4)議員の仕事と家庭:両立への不安感から、子育て世代の女性が少ない。

(5)圧力や嫌がらせ:目立つことでハラスメントを受けやすくなる。


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        ▲選挙期間中、政党の公約調査をするノルウェーの小学生たち

ノルウェーのような「クオータ制」があれば、候補者の40%、50%を女性と割り当てられるわけで、女性が出やすくなるだろう。クオータ制が導入されたら、上にあげた壁のいくつかは私でもクリアできるのではないかと思った。


講師の三井マリ子さんは、ノルウェーの学校教育において選挙が授業にとりあげられていることを強調した。そこで、子どもたちへの取り組みについて考えてみた。


私は、20歳から「ウグイス嬢」として選挙に関わってきたこともあり、自分の子どもたちには選挙や投票についてよく話してきた。長男、長女は現在選挙権を持ち、投票を経験している。小さい頃から投票所に一緒に連れて行ったので、抵抗感なく投票をできたようだ。ところが、周りの子どもたちはほとんど投票には行かない。家庭内での語り合いが大事だと思う。さらに町や学校全体で、選挙に関してもっと積極的に取り組めば、選挙権を得てから、抵抗感なく、投票所に行くのではないだろうか。そうすることで、投票率の低下を食い止め、政治への関心が高まると思う。


また、「平等」についても考えさせられた。「SDGS」の言葉が世の中で飛び交うことが多くなってきた今日この頃。震災の際も、その言葉に何かと都合よく意味づけをし、本当に必要な支援や活動をそっちのけで、自分たちの居場所づくりのため立ち上がる団体が目立つ。


気仙沼市の市民が就職に困っている状況なのに、市民でないNPOや一般社団法人に、市の予算をつけている現実を知って、私は疑問に思わざるをえない。私は現在、市外で働くことを余儀なくされている。


現役の議員の方の多くは、選挙運動の最終日にこんな訴えをする。「どうか働かせてください」「しっかりと働いていきます」。こうした言葉に、私はすごく違和感を感じる。なぜなら、議会は就職場所ではないと思うからだ。しっかりと弱い立場の方に寄り添い、その弱き声を議会に届ける議員が増えて欲しいと願う。三井さんのお話にあったように、「より平等に 底流に連帯精神」。


垣下 美紀(気仙沼市民)



【写真:「クオータ制とは?」で講師三井マリ子が作成したパワーポイント】



速報:「クオータ制とは?」(岩手ウィメンズネット)に参加して : FEM-NEWS (exblog.jp)

■よだかれんブログ「三井マリ子さんの、クォータ制についてのオンライン学習会に参加しました~女性議員を増やしてジェンダー平等社会を実現しよう‼~。」https://yoda-karen.com/policy5-3/3836/



by bekokuma321 | 2022-01-25 17:27 | ノルウェー