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報告:高知県土佐町で「女性ゼロ議会」をなくす知恵をしぼった

20211128()、「女性ゼロ議会」のひとつ、高知県土佐町を訪問した。


朝7時半、高知市のNPOこうち男女共同参画ポレールの松崎淳子代表はじめ役員6人が大型タクシーに乗り込んだ。高知市内を出発して、長いトンネルを2つも越えて、9時半ごろ、土佐町に到着。10時から昼過ぎまで、土佐町の「石原の里」において、どうしたら議会に女性議員を増やせるかについて語り合った。土佐町の議会は10人すべて男性議員で、女性議員はひとりもいない


石原の里 にあったのは、石原小学校の校舎をそのままを活用した集落活動センター。なつかしく暖かい感じがした。会議室に三々五々、町民・町議12人が集まった。高知市からの7人とあわせて19人。円卓会議がはじまった。


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         ▲女性の声を議会に。高知県土佐町「集落活動センター」にて



「あすなろの会」という団体の伊藤資子(もとこ)さんがたどってきた数々の苦労話にはホロリとさせられた。正式には「令和・土佐町・あすなろ会」。もともと土佐町婦人会と言われていたが、「国防婦人会」を想起させ、若い女性も入ってきにくかった。そこで一旦破棄して新名称の新組織に改革したのだという。小さな町では、とても大変だったらしい。また国家試験を経て介護職についた。重要な仕事にもかかわらず、低賃金の悪労働条件だった。これは「介護の仕事は女の仕事」と見くびられているからだと、「女性が政治の分野に出ていって変えていく必要性を感じる」と語った。


社会福祉協議会事務局長の山首尚子さんは、町の少子高齢化や過疎化のなか、地域で話し合いの場すら持てなくなっている危うさを強調した。「男女共同参画というお題目だけでは絵に描いた餅。具体的にすすめる委員会を各自治体がつくるよう、国や県は支援すべきだ」と提言した。彼女の熱意あふれる発言を聞きながら、議員になってほしい、と思わずにはいられなかった。


山の辣油、和ハーブなどを販売している「いしはらキッチン」からも参加していた。代表の中町小以登さんは、「政治は考えたことがなかったのですが・・・」と口を開いた。ところが、続いて「みなさんの話を聞いていて議会に女性を増やすことの大切さがわかってきました」と。この彼女の発言に明日への光を見たような気がした。


前に進もうという空気を部屋いっぱいに感じて、帰路についた。多忙ななか準備に尽力してくれた高知市の岡崎邦子議員、土佐町の鈴木大裕議員に厚く感謝を申し上げる。


なお、この土佐町訪問は、90年代から取り組んできた全国フェミニスト議員連盟「女性ゼロ議会撲滅キャンペーン」の一環でもある。



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【写真上:小学校を活用した町民向けセンターの会議室にて、2021年11月28日。撮影三井】

【写真下:話し合いを終えて全員集合。同年同月同日。撮影藤村伸子さん】



男女同権を土佐の片隅で要求し続けた女性・楠瀬喜多の墓: FEM-NEWS (exblog.jp)






by bekokuma321 | 2021-12-09 10:40 | 日本