2021年 08月 27日
ミーナの叫び
毎日、テレビから流れるアフガニスタンのニュース。その悲惨さ、そのむごさ。言葉を失う。アフガニスタンの女性について書いた拙文を読みかえす。大勢の「ミーナ」の叫びが聞こえてくる。ミーナは女性解放団体RAWAをつくったアフガニスタンの闘士(女)だ。
ミーナは、1977年、カブール大学在学中に女性解放団体RAWAを創設。「女性の権利、民主主義、自由」の3つのモットーを掲げ、戦争とイスラム原理主義に反対し、男女平等と社会正義の祖国をつくろうとした。
ミーナがつくったといわれる詩を、私流に訳してみた。
私は目覚めた女
私は焼き殺された子どもたちの灰が飛ぶ嵐
私は兄弟姉妹が流した血であふれる小川
崩れおちたわが村が、敵への憤怒をかきたて
祖国の怒りは私を奮い立たせる
ああ同胞よ、もう私を臆病者と見てはいけない
私の声は幾千もの女たちの怒りの声
私の拳は幾千もの友の拳
隷従者の苦しみを解消するために
私は目覚めた女
私は歩む道を見つけた
後戻りのない道を