2021年 06月 27日
アラブ首長国連邦がパリテ(男女半々)のわけ_IPU女性議員調査
世界の国会(第一院)における女性議員の割合が、2021年6月更新された。日本は衆院選がないため、あいかわらず9.9%という恥ずべき数字が生きている。ランクは、193カ国中164位である(下図)。これは163位ナウル、165位カタールの間に位置する。世界の平均は25.5%。
世界第1位はアフリカのルワンダで、このところ不動だ。
男女半々(パリテ)を達成した国は世界で3カ国あり、ルワンダ61.3%、キューバ53.4%、アラブ首長国連邦50%。
3位にはいったアラブ首長国連邦には驚いた。アラブ首長国といえば、絶対王政、黒装束の女性たち、男女別学、政党の自由がない、などなど。正直、とてもパリテの国だとは思えない。
ではなぜ50%も女性議員がアラブ首長国連邦にいるのか。
理由は、選挙の前に、議席の半分に女性が割り当てられていることのようだ。そもそも、国会議員定数は40ときわめて少なく、国民を代表できる数ではない。しかも、その40人のうち選挙で選ばれるのは半数20人にすぎない。残り20人は、各首長が任命する。
ジェトロによると、女性議員が議席数の半数に割り当てられるようになったのは、2019年大統領令によってである。まず首長が「女性に配分する議席数を候補者の発表前に各首長国の議席の半数以下の数で定め」る。その後に行われる選挙の結果、「最多得票を得た女性候補者がその議席を獲得」するのだという。ちなみに、大統領は世襲制。米仏のように選挙によって選ばれるのではない。
これでは、国会議事堂に女性議員が半数いても、民主主義にはほど遠いのではないか。
比例代表制の下で、政党内で話し合って、候補者リストに女性を40%以上入れるというクオータ制を採用して、女性議員を増やしてきた北欧諸国とは似て非なる制度である。


