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速報「ジェンダー平等と都政」@小金井市萌え木ホール

612日 小金井市萌え木ホールで、第15回都政カフェ「ジェンダー平等な都政へ」が開かれました。三井マリ子さんの講演の後、司会進行の漢人あきこさん(元小金井市議)と対談しました。


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現在、東京都民は女性710万人、男性685万人で、女性は51%を占めます。ところが、都議会の女性は28%。全国都道府県議会となると、女性議員は11%にすぎません。「議会は社会を写す鏡であると言われる。そのためには女性議員がもっと増えなくては」と、マリ子さんは熱く語りました。


そして、マリ子さん自身が都議時代に頑張ったこと、今後の課題として残ったことなどを、懐かしそうに話しました。東京都男女平等雇用条例案、都立高校入学定員の男女格差、家庭内暴力を受けた女性のシェルターを作る、職場のセクシャルハラスメント、女性副知事登用、都のミスコン廃止など、など。


高校入学定員の女性差別は撤廃され、女性副知事が日本で初めて誕生しましたが、「多くはまだまだこれからです。漢人さんのような女性が都議会議員になって改革してほしい」と言いました。


中でも印象に残ったのは都の労働相談の項目に「セクシャルハラスメント」を新しく付け加えたことです。まだ「セクシャルハラスメント」という言葉が一般に認知されていなかった頃でしたが、マリ子さんと同じ思いを持つ都の職員がいて、その職員とのコラボで、日本初のセクハラ相談窓口ができたという話です。同じヴィジョンの職員と共に行動できれば改革は可能となるというのは新しい発見でした。


また、入管で死亡したスリランカ人のウィシュマ・サンダマリさんの悲しい出来事が紹介されました。男女平等が進むノルウェーの首都オスロの副知事は、ウィシュマさんと同じスリランカからの移民で、同年齢の女性だそうです。


スリランカで、同じ頃に生まれた2人の女性がたどった全く異なった道。そこには政治の違いがある。30年前、マリ子さんたちが頑張ったけどダメだった「外国人人権条例」を成立させて欲しい、と語りました。


フロアから「どうして日本では女性議員が増えないのですか? 女性議員を増やすにはどうすればいいですか?」という質問がありました。


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マリ子さんの答えは、「日本の選挙制度が小選挙区制中心だからです」。ずっと昔から比例代表制で女性議員が多い北欧に加えて、小選挙区制から比例代表制に変えたニュージーランドの例をあげました。比例代表制に変えたニュージーランドは、女性議員が増えただけでなく、緑の党などミニ政党の議員も多い多様な議会に変わり、首相はジャシンダ・アーダーンという若い女性であるとの話でした。


すぐには変わらないけれど、何気ない日常生活の中で、おかしいと気づいたら、言いにくいことを、言いにくい時に、言いにくい人に向かって言うことが大事、というマリ子さんの言葉が重みを持って響きました。


山城 和代(小金井市民)


by bekokuma321 | 2021-06-14 00:36 | 日本