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6月5日「買春容認社会NO!」リレートーク&学習会

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今回は、買春社会阻止に向けて長年運動を続けてきた、矯風会がメインテーマだ。斉藤恵子さんには、「矯風会の歴史と目ざすもの」と題して、設立趣旨と今、訴えたいことをお話していただく。

三井は「ノルウェー絵画と日本の女性参政権・性搾取撤廃運動」と題して、1枚の絵が矯風会の指導者だった久布白落実に与えた力を報告する。

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絵とは、ノルウェー・オスロの国立美術館に展示されている「警察医務室前のアルバ―ティン」。社会派の画家クリスチャン・クローグが19世紀に描いた。作家でもあったクローグは、絵と同時に『アルバ―ティン』という小説を発表した。ただちに発禁処分になった。

ノルウェーを訪問するようになって以来、私は何度もこの絵を見てきた。この絵こそ、ノルウェーの公娼制廃止の起爆剤だったと聞いたからだ。

1928年、私と同じ場所に立って、『アルバ―ティン』を鑑賞した日本女性がいた。久布白落実(1882-1972)

当時の日本は公娼制が野放し。女性には参政権もなかった。そんな社会を変えようと、久布白は先頭に立って運動していた。そんな彼女が、ノルウェーの公娼制は、目の前の絵に触発された市民たちの運動によって葬られたことを知った。

帰国後、久布白落実の廃娼運動と女性参政権運動に拍車がかかった。彼女は初の女性参政権行使となった1946年衆院選にも立候補した。


by bekokuma321 | 2021-05-21 14:08 | ノルウェー