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29年間かけて15回目で可決した女性参政権(デンマーク)

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ミッテ・クヌートセン監督のドキュメンタリ映画「自由 平等 参政権」(1990)のポスターは、夜明けを迎えつつあるデンマーク女性を描いている。


映画公開から10余年経た2002年、私は憧れのフェミニスト監督ミッテ・クヌートセンに会うためコペンハーゲンの自宅を訪ねた(注)。そのとき頂戴したのがこのポスターだ。映画は、女性参政権を得るまでの、長い長い苦闘のドキュメンタリ。


「女性、子ども、犯罪者は選挙権がない」というその文面から「女性」という言葉を削除するために、なんと29年もの年月がかかったのである。


女性に参政権を与える法案が初めてデンマーク国会に出されたのは188611月。提案者は平和主義者で知られるフレデリック・バイヤー議員で、後にノーベル平和賞を受賞した。妻のマチルダ・バイヤーは女性解放運動家。


あえなく否決された。翌年1887年、2回目も否決。

18903回目。否決

18914回目。否決

18935回目。否決

18956回目。否決

18977回目。否決

19038回目。否決

19059回目。否決

190610回目。否決

190711回目。否決

190812回目。否決

191213回目。否決

191314回目。否決


その都度、国会議長が「否決」の木槌(ガベル)を振り下ろす。しかし、ついに1915年、15回目にして賛成多数で可決成立。ここまで29年。不屈の精神とはこのことだ。


【写真:「I 女のしんぶん」2021年4月10日号より、「叫ぶ芸術93回」。日本の女性参政権75周年の日にちなんで、男女平等先進国である北欧の女性参政権獲得を紹介した】

【注:Sadako Nielsenさんには通訳をはじめ大変お世話になった】


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by bekokuma321 | 2021-04-20 18:38 | 北欧