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セクハラ研修に乗り出したノルウェー平等・反差別オンブッド

ノルウェー軍のセクハラについて知らせたが、ノルウェー警察署におけるセクハラも社会問題となっている。昨年、両分野においてセクハラ被害調査が行われて、その被害の多さが公表されたからだ。制服組にありがちなボーイズ・クラブ心理、職場の強い上下関係の存在などが原因の一端であると、メディアで報道された。


そこで、平等・反差別オンブッド(オンブズマンのこと)は、セクハラ予防と対策について、研修に乗り出した。オンブッド、平等センター(KUN)、警察大学校3者による協力のもと、20213月から開始される。


初年度は5コース。コロナ禍なのでとオンライン研修となる。コース内容は、平等と差別に関する法律の学習、実際のセクハラ事件の学習、セクハラ告発者に対する対応、など。非常に実践的だ。


平等・反差別オンブッドは、かつての男女平等オンブッドと呼ばれ、男女平等法が正しく運用されているかを監視する機関だった。後、人種、マイノリティなどに対象が広がった。法律にもとづいた公的機関で公費によって運営されている。しかし、独立した監視機関で政府も批判する。たとえば、女性差別の被害者からの苦情を受けて調査にあたり、結果次第で、加害者に対して、助言や勧告を行ったり、メディアで公表したりする。裁判に訴えるとお金も時間もかかるが、こちらは無料で、しかも迅速だ。1979年からの長い歴史と実績を持つ。


オンブズマンは“北欧民主主義の華”と称され、もともとは官僚の世界に対して一般市民の味方になって不満の声を届けるためにできたと言われている。


こうした権威ある国の独立機関が、民間団体KUNとコラボして、警察学校を引き入れて、セクハラ防止研修に乗り出したことは注目にあたいする。


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 ▲ノルウェー国会。前の広場は散歩や憩いの場。デモで埋め尽くされる日も多い


by bekokuma321 | 2021-03-29 18:12 | ノルウェー