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女性議員にも「ネクタイ着用せよ」(長野県川上村)

私が住む長野県には77市町村がある。その15%前後が男性ばかりの「女性ゼロ議会」だ。全自治体の約18%が「女性ゼロ議会」だというから、平均よりは多少ましだ。

長野県川上村は、有史以来、一度も女性が立候補していなかったが、2019年、その歴史が破られた。大西たま子さんが立候補したからだ。有史以来初の女性候補・大西さんは、当選して有史以来初の女性議員となった。

川上村は「女性ゼロ議会」から「女性ひとり議会」に変わったのである。大西さんに電話した。「村の人から、『この村に女性議員がいて誇らしい』と言われたことがあるんです」と、明るい声が返ってきた。いたって元気に議員生活を送っているようだ。

ただ議会という世界が、いかに女性の存在を想定していないかを、大西さんは味わった。それが、全議員にネクタイ着用を促す文書だ(↓)。

女性議員にも「ネクタイ着用せよ」(長野県川上村)_c0166264_13570231.jpg

川上村議会事務局長名で配布された。1枚目は2019年4月22日、2枚目は2日後の4月24日、3枚目は同年10月25日だ。議会を開くという連絡だが、すべて「ネクタイ着用でお願いする」と明記されている。

2019年の選挙で「女性ゼロ議会」の歴史が破られたことを無視しているのか、大西さんという女性議員の誕生が役場の人たちの頭に入ってなかったのか。

2枚目の文書を受け取った大西さん。生まれて初めての議会だったし、わからないことばかりだったが、それでも「ネクタイ着用と書いてますが、私はネクタイなんてしないし…」と、議会の職員に申し出た。

2019年6月議会、9月議会には「ネクタイ着用」はなかった。ところが半年余りたった10月、「クールビズは終了しますので、上着、ネクタイ着用」が印字されていた。大西さんは、「6月、9月はクールビズだったからネクタイ着用と書いてなかっただけなんだ」とがっかりした。

ネクタイ着用の文字が消えたのは、2019年12月議会。「女性ゼロ議会」だった時の決まり事を変えるのに、8カ月かかったことになる。

議会がいかに男性中心に回っているか。女性が議会に出て行って初めてわかる。




by bekokuma321 | 2021-02-17 17:21 | 日本