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『さよなら! 一強政治』は希望の灯をともす

三井マリ子さんの『さよなら!一強政治――徹底ルポ小選挙区制の日本と比例代表制のノルウェー』を読んだのは、昨年9月だった。


先日、「女性蔑視発言」で辞任表明した森喜朗会長が、次期会長にしたいと思っている男性を自宅に呼び出して話をつけたという話に、驚いた。この密室政治ニュースは、『さよなら!一強政治』にあった密室政治を思い出させてくれた。


1部第2章の「小選挙区制誕生秘話」だ。


そこには、日本に「小選挙区制」が導入された20数年前の密室政治が書かれている。読み返さないと頭に入らないところもあったけれど、森喜朗が小沢一郎と4日間も密談を続けて、小選挙区制の法案を通すために「合意書」を内々に作っていたというのだ。国会議員であっても「予測すらできないことが起きた」(大脇雅子弁護士)という密室政治事件だった。


躍動感あふれる文章につられて読むと、次から次と起きる日本の政治家の汚職、選挙違反、贈収賄事件が頭に入ってくる。そして、なぜこのように多くの事件が続くのかに対する得心のいく「答え」にたどり着く。政治に関心を持って活動する多くの人間に希望の灯をともす。


本を読んで以来、1人でも多くの人に読んでもらいたいと思った私は愛知県下で『さよなら!一強政治』を紹介しながら売ってきた。書店で購入してもらうようお願いしたり、大学経由で購入してもらったり、なども含めると100冊を超える。読んだ人は、ほぼみなが「良かった!」「面白かった!」と言っていただき、この本への確信をますます深めている。


デモ、集会、講演会には、宣伝チラシと、数冊の本とつり銭を用意してから出かけるのが常となった。会場周辺でチラシを配布し、これはと思う人には声をかけ手早く内容を説明する。会場内でPRの機会を得ることもあった。知人には、数冊から、十数冊を預かって売ってくれた人も何人かいる。こうした人々の協力もあって、市民運動のリーダー的な弁護士、大学教授、国会議員、地方議員、活動家、政党関係者などなど、多くの人の手に渡った。


この本を買ってくれる人が多いのは、この本に関心を持ってくれそうな人が多くいる場に私が出かけたということのほかに、国政選挙前という政治状況にマッチしたこと、共産党社民党新社会党という「比例代表選挙制度」に前向きな政党・団体の機関紙に紹介記事が載ったことがあるだろう。


愛知の立憲民主党衆議院議員近藤昭一さんは、昨年6月の野党共闘を求める市民集会の場で「選挙制度も変えなければいけない。比例代表制にしていかなければ」と公言した。私が初めて耳にした政治家の「比例代表制」推進発言だった。


日本の「小選挙区制」とは? 北欧の「比例代表制」とは? この本で学んでみませんか?明日への希望をもって、今日の政治に向き合える一冊です。


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    ▲ウニタ書店の本棚に並ぶ『さよなら!一強政治』(2021.2.15)


岡田 ふさ子(名古屋市、市民運動家)写真も


by bekokuma321 | 2021-02-17 13:48 | ノルウェー