人気ブログランキング |

オリ・パラ組織委人事選考は透明・公正かつ「ジェンダー・センシティブ」で

オリ・パラ組織委人事選考は透明・公正かつ「ジェンダー・センシティブ」で_c0166264_15021697.jpg

215日、テレビを見ていた。


男性だらけの衆院予算委員会が写っていた。女性がいない国会で、「女性がたくさんいる会議は時間がかかる」との女性蔑視発言が話題だった。質問する人も回答する人も男性だった。



オリンピック・パラリンピックを下支えする組織委員会の幹部に女性登用を進める会議において、会長職にある人物が女性に対する蔑視、偏見、決めつけを公言した非常識。内外から激しい批判に見舞われた。森喜朗会長が辞任を表明したのは4日前、211日のことだった。ところが、その森会長、なんと自宅に川淵三郎氏を呼んで彼に次期会長就任を依頼して、川淵氏はそれを受けたというのだ。しかも森会長は相談役に就任ーーこんな筋書きが報道された。驚きあきれたのは私だけではなかった。


密室政治にメディアは炎上。川淵氏は辞退。13日、委員会は、「候補者検討委員会」設置を決めたらしい。国内外からの女性蔑視批判の次は、密室政治批判になる寸前だった。こうした流れを受けての衆院予算委員会。さきほど菅首相は、オリンピック・パラリンピック組織委員会の次期会長は、「透明でルールに基づいた選考をしてほしい」などとあらためて返答をせざるをえなかった。


北欧ノルウェーの政策決定を取材して長いが、議員をはじめ公的分野の人事の選考はきわめて透明だ。私が知る限り、みな公募であることだ。


一例に、オンブッド(オンブズマンのこと)の一種「平等と反差別オンブッド」の公募をあげる。


「平等と反差別オンブッド」はもともと男女平等オンブッドと呼ばれ、女性の地位をあげるために働く国家苦情処理機関だった。それが女性の人権確立だけでなく、難民や移民、同性愛者などに対する差別的動きを撤廃するという新しい役割が加わって、呼称も変わった。任期は6年。


2009年のノルウェー滞在中、その「平等と反差別オンブッド」が年内で任期を迎えることになり、翌年1月からの新オンブッドに誰が就任するかが、話題になっていた。


驚いたのは、公募のニュースだけでなく、応募が締め切られたら、応募した16人が大々的にメディアに公開されていたことだ。名前だけでない。出生年、住所、職種、が明記されていた。公的機関の人事の透明性とはこういうことなのだ。平等を進める公的機関のトップだからなのではない。公的ポストの機会はすべての人に平等に開かれてなければならず、すべて公募なのだという。


いっそ、オリパラ会長職は、世界の常識にならって公募にしたらどうだろうか。


下は、当時のノルウェー新聞に掲載された「平等・反差別オンブッド」応募者リスト(↓)。


1Loveleen Rihel Brenna, born 1967, Ullensaker, Chairman

2Anne Myhr, born 1966, Oslo, Eldreombud

3Bjarte Vandvik, born 1965, Brussels, Secretary General

4Venil Katharina Thiis, born 1953, Trondheim, Lawyer

5Marianne Borgen, born 1951, Oslo, Head of Department

6Hanne Blåfjelldal, born 1981, Oslo, Political Adviser

7Linda Wendel Berg, born 1968, Oslo, Head

8Alfredo Zamudio, born 1960, Oslo, Country Director

9Cecilie Lyngby, born 1970, Oslo, Marketing / Operations Manager

10Sunniva Ørstavik, born 1967, Oslo, General Secretary

11Ingunn Yssen, born 1961, Oslo, Communications

12Drawn

13Ann-Magrit, Austenå, born 1961, Oslo, Deputy Secretary General

14Rune Stureson, born 1952, Oppegård, Office Manager

15Rita Sletner, born 1960, Eidsberg, Ass.generalsekretær

16Geir Lippe City, born 1964, Oslo, General Secretary




女性の7割以上「辞任は当然である」(森喜朗女性蔑視発言) : FEM-NEWS (exblog.jp)

森喜朗会長 全公職からの辞任を(全国フェミニスト議員連盟): FEM-NEWS (exblog.jp)

森喜朗会長の女性差別発言の深刻さ: FEM-NEWS (exblog.jp) 森会長の発言全文



by bekokuma321 | 2021-02-15 15:42 | 日本