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速報:女性議員リコール投票間近の草津議会を傍聴して

121日、群馬県草津町の議会を傍聴した。女性議員はただひとり。その新井祥子議員は、町長から町長室で性被害に遭ったと告発している。


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到着した草津町バスターミナルでは、「新井議員をリコールに!〜草津町の誇りと信頼を取り戻す」と書かれた真っ赤なポスターが私を迎えた。ずいぶんとお金をかけて作成したポスターだなと思った。


5日後の126日に住民投票が行われるが、新井議員リコールを望む側のポスターだった。リコールを仕掛けた「新井祥子議員の解職を求める会」の代表は町議会の議長で、呼びかけ人にはホテルの経営者などが多い議員が何人も名前を連ねていた。


朝日新聞群馬県版によれば、金井利之東大教授(自治体行政学)は「リコールの活動をしたいのであれば議員を辞職して一般有権者の立場に戻ってからすべき」「リコールの乱用」と、草津町の住民投票を批判している。


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バスターミナル隣の立派な町役場の4階が町議会だった。敷地に入った私を迎えたのはまたしてもポスター。「許可なく撮影・録音禁止」と書かれていた。そのポスターの数は、議場の傍聴席に着く前まで、ほぼ20枚! 「許可をとればいいのだろう」と議場での撮影許可を依頼したら、断られた。その閉鎖性、非透明性に驚いた。


「第三回資格審査特別委員会 委員長報告」が議会で始まった。リコールとは別に、新井議員が草津町に居住実態があるかどうかを調べる委員会を立ち上げて、その結果を議会に報告するものだった。本人の新井議員は地方自治法117条の規定(本人家族等に関する議事に関与することはできない)により退場させられた。


新井議員は、委員会によって住んでいるアパートの水道、電気、灯油などの使用量、銀行口座の移動、賃貸契約などを調べられたようだ。委員長報告に対する議員質問には、ほとんど町長が答弁した。議長は、質疑なのか討論なのかを議員には厳しく問い詰めたが、町長には寛容だった。そのため、町長が延々と、“個人演説”を述べるかのごとき議事に終始した。


休憩時間、新井議員に会って議場での内容を伝えた。すると新井議員は「議場で何が話されたかは全くわかりません。それに事実とは違います」と言った。こういう場合、私が議員だった東京都荒川区議会では議員控室のスピーカーで聞くことができる。それが当然だと考えていたが、そもそも草津議会にはその設備がないのだという。議会事務局からも内容を伝えられなかったらしい。


草津町議会を後にした私に、疑問が次々にわいてきた。


「本人が退席した時の議論の内容を本人に伝えなくていいの?」

「議会の議事録に記載されたら事実のように認定されかねなく、本人に不利になるのではないの?」

「居住実態というけれど、別自治体に家族がいて、そこから議会に通勤する議員もいると聞いたことがある。また、議員に居住要件があって、首長にはないのもおかしいのではないの?」

 


瀬野喜代(元東京都荒川区議、全国フェミニスト議員連盟会員)写真も筆者



速報:性被害を告発した草津町議員の2次被害、3次被害 : FEM-NEWS (exblog.jp)

町長の圧力による女性議員の排除(リコール)を防ぎ、日本の湯・草津町に本当の民主主義を!! (changeによる署名運動。英訳付)

除名されていた草津町の女性議員、正式に町議復活

■ 新井祥子氏インタビュー (senkyoyohin.com)




by bekokuma321 | 2020-12-03 11:36 | 日本