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富山県政史上初の女性知事めざしてエイエイオーッ!

富山県知事選に立候補した「かわぶち映子さんの応援に富山行きの新幹線に乗った。現職と新人の男性2人が自民党から出ているなか、ただ1人の女性だ。もし当選したら、富山県初の女性知事となる。


車中、全国フェミニスト議員連盟会員の山下清子さん(シャキット富山35)から受信したかわぶちさんの公約を読んだ。「困っていること 嘆けば愚痴。動けば政治」というスローガンに「その通り!」と膝をたたいた。


切り抜いて鞄に入れていた『I女のしんぶんの記事「富山 かわぶち映子さん県知事選に立候補を決意」にも目を通した。筆者の高木睦子さんによると、かわぶちさんは「ベトナム戦争末期のサイゴンで日本人学校附属幼稚園の教諭として働き、米軍機の襲来や爆撃に逃げ惑う老人・子ども・女たちを目の当りにした」。


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▲かわぶち候補の演説を聞いて「エイエイオーッ」と声をあげる(高岡市高美町

20年後ベトナムを再訪。かわぶちさんの目には物乞いをする貧しい子どもたちの姿が焼きついた。帰国して「アジア子どもの夢」というボランティアグループを発足させた。近所の女友だちと一緒に蚤の市で集めた資金で、ベトナムの小さな村に学校を建設にこぎつけた。


かわぶちさんの行動範囲は広がる。スリランカ、中国、フィリピン、カンボジア、ネパール、シリアに足を延ばし、紛争で苦しむ人たちへの支援を続けた。さらに日本国内。東北大震災の被災者へ支援をするため、その名も「東北エイド」を発足させた。なんと東北には50回もの支援を行っている。


かわぶちさんは、体まるごと使命感のかたまりのような人だ。こんな女性が知事になったら、どれだけ県政が変わるだろう。これまで政治の光が当たらなかった人たちに光があたることは間違いない。


10月17日夜、富山の高岡に到着した。


小杉町の町長だった土井由三(どい・よしぞう)さんのコーデネイトで、18日、かわぶちさんの街宣にお供をした。土井さんは、かつて全国フェミニスト議員連盟の会合でお会いしたことがある。誠実で正義感あふれる男性だ。


高岡に隣接する小杉町のスーパー近くで、かわぶち映子さんが演説を始めた。かわぶちさんは、「子どもに寄り添う富山県にします。18 歳までの医療費無料化をめざします。少人数学級にします」と公約を述べた。明るく落ち着いた声、飾らない自然な態度。通りの向こうから大きな拍手や笑顔が返ってきた。


私がスピーチをしている間は、車からヒョイと降りて、市民ひとりひとりに駆け寄った。そのフットワークの軽さ!


男性と女性で政策課題は同じではない。ましてや大企業の雇用主だった男性候補と、小さな職場に雇用されていた女性候補では、重点政策が大きく違う。


男性候補は、道路建設、金融、企業誘致といった政治課題に力を注ぐ。女性候補が心を寄せる、保健医療、保育所、少人数学級、社会福祉、高齢者の立ち寄り場所充実・・・などには関心を持たない。選挙中に口に出したとしても、票欲しさのリップサービスにすぎない。


今、世界は新型コロナの猛威にさらされ、命と健康がいかに大事か誰もが毎日思い知らされている。こんな時代こそ、保守一辺倒の政治を変えるときだ。かわぶち映子さんのような政治姿勢を持つ女性の出番なのだ。投票日は10月25日。


三井 マリ子(FEM-NEWS主宰)


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  ▲かわぶち候補「医療、介護、教育にもっと政治の光をあてたい」(おとぎの森)



by bekokuma321 | 2020-10-20 22:15 | 日本