人気ブログランキング | 話題のタグを見る

速報「さよなら!一強政治:ノルウェーに学ぶ民意の反映する選挙、多様性のあふれる社会」

「さよなら!一強政治:ノルウェーに学ぶ民意の反映する選挙、多様性のあふれる社会」――こんな気になるタイトルをフェイスブックで見つけたので、飯田橋に出かけた。


三井マリ子さんの講演は、ノルウェ―で撮影してきた写真をふんだんに使って行われた。女性首相と閣僚たち全員女性のノルウェ―と日本の菅首相率いる男性ばかり写真を映しながら、パワフルに語る。その声は聞く人の心にどんどん入り込んで来て、最後まで刺激的だった。


速報「さよなら!一強政治:ノルウェーに学ぶ民意の反映する選挙、多様性のあふれる社会」_c0166264_10024304.jpg


私たちの国には、国民の責任と権利である投票の権利を行使しない人たちが多い。それに対して、民主主義、男女平等が進んでいるノルウェ―など北欧の国々の投票率は高い。選挙制度が比例代表制である事に、その答えがある、と三井さんは語った。


幼いころから、家庭、学校教育、メディアで政治が活発に意見交換される。民主主義を育てる環境の中で育つ子どもたちの普段の暮らしが、高い投票行為につながっている。市民と政治家の距離が近く、政治への信頼が高いという。選挙ともなれば、高校の構内で、全政党が選挙ブースを開く。政党の候補者たちが主義主張を語り、政策について討論し、高校生がそれに加わる。高校生も立候補できて政治家になれる土壌は、比例代表制という候補者個人にカネがいっさいかからない仕組みから生まれている。 


比例代表制の選挙制度の中で生まれてくる北欧社会は、国会議員に当選後すぐに育休を認められ、国の仕事が停滞しないように、代理議員がその任に当たる。国会議員は有償で働くが、地方議会では、議員の仕事はボランテイアだ。地方議会は、仕事を終えて、子どもたちと食事をすませた夜7時頃から始まる。このような働き方は、男女がお互いを尊重し、協力しあえる男女平等の社会でなければできない。


一方、日本の学校では政治はタブー視され政治活動は禁止,制限されている。大人の社会でも、選挙時の投票行為を積極的に語りあう人は少ない。こうした政治を疎む価値観は、子どもたちにも引き継がれ、政治を語る家庭は少数派だ。不正を働き、嘘をつく政治家への信頼感が極端に薄い。


男女平等と民主主義を育て、格差社会をなくすには、選挙制度は小選挙区制ではなく、比例代表制であることが必要だと熱く語った。講演会の主催は比例代表制推進フォーラム。


宮口 高枝(脱被ばく実現ネット


by bekokuma321 | 2020-10-16 10:08 | ノルウェー