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コロナウイルス:フェイスブックへの驚くべき対応

新型コロナウイルスが猛威を振う。

コロナウイルス:フェイスブックへの驚くべき対応_c0166264_12064703.jpg埼玉県日高市は「市議会の一般質問中止、傍聴中止」となった。それ対して、異議を持った田中まどか議員(写真)は、フェイスブックに意見を書いた。それが「名誉棄損」とかで、市議会は田中議員に「議員辞職勧告」を出した。「これでは自由にものを言えなくなる」と抗議があがった。当然だ。ネット(change)には抗議の声が今も続く。

同じフェイスブックの投稿に、天地ほど異なる対応した国がある。

コロナウイルス:フェイスブックへの驚くべき対応_c0166264_11524161.jpg新型コロナウイルス感染者に、命がけで治療にあたっている医師や看護師など医療保健関係者に対して、拍手を送る励まし動画が流れている。自宅隔離中のベランダから、「ありがとう」と拍手をする。ほほえましい動きだ。世界各国に広まっている。

しかし、これに「拍手はやめて、賃金をあげて」とフェイスブックで拡散した看護師がノルウェーに現れた。

報道によると、声を発したのは、オールスン市のエリーゼ・フィスケElise Fiske (写真)とノートデン市のモニカ・リラ・ホーランMonica Lilja Håland。3.19、ほぼ同じ頃の投稿だったようだ。

エリーゼは、「拍手はありがたいが、私たちが欲しいのは、この重労働に応じた賃金です」と窮状を訴えた。エリーゼには「いいね·」2941件、「コメント」48件、「シェア」2,139件。

このフェイスブックをキャッチしたノルウェー放送協会NRK(NHKにあたる)は、「看護師たちがほしいのは拍手よりも賃金」と大見出しで報道した。

NRK記事では、エリーゼが、コロナウイルス下の、厳しい条件下での長時間労働をつぶさに報告している。それに対して、ノルウェー看護師協会の代表は、歴史的緊急事態にあたって看護師配置が大テーマであり、賃金アップは大事だが、現下の労使交渉テーマではない、と述べている。

フェイスブックでの発言がきっかけで職を奪われかねない国。それがきっかけで看護師の労働条件について論戦が花開く国。天地ほどの違いを感じる。

強調したいのは、リーゼ・フィスケも、田中まどか議員と同じように市議会議員だということだ。ちなみに北欧諸国では地方議員はほぼ無報酬で、仕事や学業を続けながらのボランティアだ。


女性議員への辞職勧告は言論の自由を侵す(埼玉県日高市)by 瀬野喜代


【写真はどちらもFaceBookより】
by bekokuma321 | 2020-04-04 12:36 | ノルウェー