2020年 04月 04日
コロナウイルス:フェイスブックへの驚くべき対応

同じフェイスブックの投稿に、天地ほど異なる対応した国がある。

しかし、これに「拍手はやめて、賃金をあげて」とフェイスブックで拡散した看護師がノルウェーに現れた。
報道によると、声を発したのは、オールスン市のエリーゼ・フィスケElise Fiske (写真)とノートデン市のモニカ・リラ・ホーランMonica Lilja Håland。3.19、ほぼ同じ頃の投稿だったようだ。
エリーゼは、「拍手はありがたいが、私たちが欲しいのは、この重労働に応じた賃金です」と窮状を訴えた。エリーゼには「いいね·」2941件、「コメント」48件、「シェア」2,139件。
このフェイスブックをキャッチしたノルウェー放送協会NRK(NHKにあたる)は、「看護師たちがほしいのは拍手よりも賃金」と大見出しで報道した。
NRK記事では、エリーゼが、コロナウイルス下の、厳しい条件下での長時間労働をつぶさに報告している。それに対して、ノルウェー看護師協会の代表は、歴史的緊急事態にあたって看護師配置が大テーマであり、賃金アップは大事だが、現下の労使交渉テーマではない、と述べている。
フェイスブックでの発言がきっかけで職を奪われかねない国。それがきっかけで看護師の労働条件について論戦が花開く国。天地ほどの違いを感じる。
強調したいのは、リーゼ・フィスケも、田中まどか議員と同じように市議会議員だということだ。ちなみに北欧諸国では地方議員はほぼ無報酬で、仕事や学業を続けながらのボランティアだ。
■女性議員への辞職勧告は言論の自由を侵す(埼玉県日高市)by 瀬野喜代
【写真はどちらもFaceBookより】