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速報2「ノルウェーの楽しい選挙」@名古屋

202029日、ウイルあいちで「ノルウェーの楽しい選挙」と題する三井マリ子講演会があった。スライドを見ながら、投票率80%に至る背景を考えた。5060人が参加した。


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ノルウェーでは移民にも地方参政権があり、国政も地方議会も多様さが目立つ。例えば首都オスロの議会は、副市長がスリランカ系(労働党)、環境問題最高責任者はベトナム系(緑の党)。これら左派連立から首都奪還を狙う保守党は、パキスタン系女性を立てて闘っていた。まるでオリンピックである。


オスロ議会の女性の比率は5割である。公的に決める場は一方の性が40%60%でなければならないという「クオータ制」が男女平等法で定められていることが背景にある。


ノルウェーの選挙は、街に同じサイズで立ち並ぷ政党ごとの選挙小屋が象徴的だ。そこに質問して歩く中学生は、自分たちが作った質問用紙で政策を調査し、学校に戻って発表する。


高校では「スクール・エレクション」がある。生徒会が、選挙中に政党の幹部を呼んで開く討論会だ。その後、校内に設けられた政党の選挙スタンドで、高校生は政党党員と対話を行い、そして本番と同様に模擬投票。選挙管理も生徒が行うが、結果は文部省の下部機関の協力で全校集計されて公表。メディアは大々的に報道する。


小学校の授業でも政党の選挙公約調査をする。また選挙についてのネットでは、子どもたちが「子ども選挙ソング」をつくってラップで「民主主義って何?」と歌う。選挙は生きた教科書であり、学校教育は政治をタブー視しない。


選挙は比例代表制なので、政党に投票する。候補者は個人の名前、顔を売る必要はなく、お金がまったくかからない。候補者のポスターも選挙事務所も供託金もない。投票用紙は「政党候補者リスト」そのもので、リストには候補者が男女交互に書かれている。政党の獲得した票に比例してリストの上から順に当選するので、議員は男女半々となる

民主主義と男女平等の上位国である北欧諸国は、ノルウェーと同様すべて比例代表制である。


以上が、三井さんの講演内容のまとめである。最後に感想を述べる。


日本の制度と違いすぎて唖然とした。ノルウェーでは選挙を民主主義の生きた教材として小学生から学んでいることを知った。選挙は、日本の小選挙区制とは違って、国会も地方議会も比例代表制である。このことを日本では理解されていないようだ。


また、日本では選挙にお金がかかりすぎ、それが男性候補の多さとなり、男性優位議会を生み出している。ノルウェー人は「より平等に」という価値感を大切にしているそうだが、オンブズマンが差別をチェックしていることで、平等政策が実践されているのだろう。それにしても日本では野党も与党もモラル欠如がはなはだしい。これが国民の政治嫌い、投票率低下を生んでいるのではないか。

大塚 政子(愛知県大府市在住、元看護師)


【写真提供:佐々木康子・いどばた会議なごや代表】




by bekokuma321 | 2020-02-11 10:00 | ノルウェー