2019年 12月 17日
男女平等ギャップと選挙制度(2019年ジェンダー・ギャップ)
ダボス会議から出された「ジェンダー・ギャップ」ランキングで、上位1位から10位までの国々の選挙制度はすべて、ほぼ同じだ。そう、比例代表制選挙である。
正確には、比例代表選中心の併用制のドイツとニュージーランドを除き、すべて純粋の比例代表制だ。要は、ドイツも含め10カ国すべての国々が、比例代表制中心の選挙によって、議員が選ばれているのである。

日本は153カ国中121位。前回よりもさらにランクを下げたことが驚きをもって報道されている。しかし、ジェンダー・ギャップ報告に示されている処方箋(How to get ahead)は、あまり注目されていないようだ。そこにはこうある。
「国の政治と地方政治に、人口の半分の代表を送れないならば、他の分野における女性や男女平等にかかわる進歩も立ち行かない」
日本がもっとも反省すべきは、この「政治」分野だ。日本は、全体で121位とひどいが、とくに政治分野は、144位とさらにひどい。
121位、144位という無残な現実を嘆いていても始まらない。トップ10カ国の制度ーー比例代表制選挙――をいち早く取り入れて、議会に人口の半分の代表を送ることではないか。
比例代表制は女性や社会的弱者を当選させやすい。それだけではない。比例代表制は、1票の格差をただちに改善する。比例代表制は投票率をあげる。比例代表制は民意を反映する。
政府はもちろん、世界最高額といわれる政党交付金を受け取っている政党(共産党を除く)よ、未来に責任をもってほしい。

【上の表は、World Economic ForumのGender Gapに、IPUによる各国選挙制度を追記したもの】
【下の表は、 国会議員年収も政党交付金も世界最高額より】
■比例代表制は男女格差を縮める(世界経済フォーラム2017)

