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政治、それは学校、食べ物、愛…(報告「ノルウェーの楽しい選挙」)

北欧の民主主義や高福祉を学ぶため、北欧の自治体の視察をしたことがある。しかし、私の住む山間地の自治体には遥か遠いものに思え、どこからアプローチしたらよいものか悩んでいた。


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11 月24日、三井マリ子さんの講演『投票率80% ノルウェーの楽しい選挙』 (主催国民救援会東三河支部)を聞いて、心豊かで穏やかな住民起点の地域づくりには、子どものうちからの自主性を養う場や教育が重要だ、と痛感した。


ノルウェーは「比例代表制」選挙をとっていて、高校生になると、選挙を実際に行う「スクール・エレクション」というプロジェクトが実践される。全国の高校内で政党討論会や投票が行われる姿を見て、私は、驚きと深い感動を覚えた。


日本でも18歳選挙権にあたり、近隣の高校で模擬投票が行われたが、それとはまったく質が違っている。ノルウェーの「スクール・エレクション」は、生徒会が主催する。生徒会が全政党の代表を校内に招き、政党討論会を開く。会場は高校生で超満員。生徒たちは、討論会を終えると、各政党のスタンドで、党員と話し合いをしたり、政党から選挙グッズやパンフレットをもらったり。高校の校内が、選挙運動の場となっていた。


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本番1週間ほど前には、校内に投票所が設けられ、生徒たちは模擬投票をする。選挙管理も生徒自身が行う。高校生の投票結果は、文部省の協力で全校集計されて公表、メディアも大々的に報道する。


スクール・エレクションとは別に、授業の一環で政党の公約を調査する小学5年生のクラスもあった。課外活動で政党の環境政策を調査して、「環境レポート:選挙特別号」という冊子を刊行した小学生もいた。


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子どもたちが作ったというラップ「子ども選挙ソング」が、印象的だった。


「選挙、それは私たちのこと。政治、それは食べ物、政治、それは学校、町、衣服、車、船、橋・・・政治、それは愛する人たちのこと。政治、それはあなたが支持するもの、政治、それはあなたのすべて」


日本の学校の社会科でも生徒たちは地方自治について学んでいるが、もっと政治に主体的にかかわれる場や、選挙をタブー視しない学校教育が大事だと思った。


金田 文子(愛知県設楽町議会議員)


写真】撮影提供・伴野克己豊橋市交通安全指導員


スクール・エレクションは民主主義の学校

小学生から選挙に参加するノルウェー(選挙マルシェ) (岡田ふさ子)




by bekokuma321 | 2019-11-28 21:14 | ノルウェー