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ノルウェー・ショックは後の私を決めた

11月24日、豊橋市内で開かれた三井マリ子さんの講演「投票率80% ノルウェーの楽しい選挙」(主催 国民救援会東三河支部)に参加しました。

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私は、1999年、三井さんの企画したノルウェー視察旅行に加わり、ノルウェーの選挙をかい間みたことがあります。あのノルウェー・ショックは、私のその後を決めたといっても過言ではありません。民主主義を全うしている国が、「この地球上にある」ことは、進むべき道が示されている証です。


この国の情けなさは限りなく酷くなるばかりですが、せめて、ノルウェーのような実践があることを喧伝しています。三井さんの講演会にも仲間を誘って伺いました。会場には「女性議会ネット」の友人もいました。『男を消せ!ノルウェーを変えた女のクーデター』(三井マリ子、毎日新聞社)を読むよう勧めました。

講演会のレジュメにあったことは、私の催す例会で紹介したいと思っています。


何と、620年の間に私も市長の与党的立場になりました。長年野党だったこともあり、今の立ち位置になかなか馴染めないときも出てきます。でも、30年1社入札で200億円のPFI(民間資金等の活用による公共施設等の整備等の促進に関する法)事業の見直し」  「日本最大級の産廃処分場建設計画(100年にわたる事業/予定地は中学校から150m!)の阻止」  を掲げて闘った市長選で、推薦した38歳の市長が勝利しましたので、頑張るしかありません。


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この市長は、第2子の出生に合せて「イクボス宣言」し、夜の公務を休みにしています。彼には、ノルウェーの男性の意識を変えたのは「パパ・クオータ」制(注1)であること、議員に何かあった場合、代理議員が代行できる制度(注2)を伝えてきました。ちょっとずつですが、あれこれ頑張っています。

そういえば、三井さんの著書で「ノルウェーでは、候補者リストに載っている候補者を、有権者は、削除したり×をつけて加算できる」と知りました。比例代表制選挙では、候補者リストを決めるのは政党ですが、有権者がモノ申せる制度を作っていることに感嘆しました。この制度は残っているのでしょうか(注3)。

三井さんのフレンドリーなお話のしかたは、あの頃のままで、一緒にノルウェーを旅したころが、よみがえってきました。

鈴木 規子 (愛知県西尾市議会議員)


写真】撮影提供・伴野克己豊橋市交通安全指導員

【注1】パパ・クオータは、育児休業の一定期間を父親のみに強制的にとらせる制度。父親がとらないと無効になる。ノルウェーが世界で初めて制度化した
【注2】比例代表制では、選挙区の当選者数は政党ごとに決まり、リストの上から当選する。A政党から2人が当選したら、A政党の次点候補2人が代理議員として控えている。議員が休暇をとる場合、代理議員が議員に代って職務を果たす。
【注3】候補者リストの候補者名を横線で消す方法は、現在、なくなった。しかし、候補者のヨコにある空欄に×をつけて、その候補者に1票を加算する方法は、現在もあり、よく使われている。ノルウェー地方選:名簿変更権を使おうにも詳しい
(以上、脚注はFEM-NEWS編集部)







by bekokuma321 | 2019-11-27 07:30 | ノルウェー