人気ブログランキング | 話題のタグを見る

1票の格差解消 小選挙区制では絶対無理

「弥縫策、びほうさく」。聞きなれない言葉だが、先日、高松高裁が参院選訴訟で出した判決にあった表現だ。


調べたら、一時逃れのとりつくろいのことをいい、抜本的改革とは正反対の意味らしい。裁判長は、「弥縫策」という珍しい用語で、一票の格差をなくすには大手術をしなくてはならないのに、バンドエイドをはっただけではないか、と批判したのである。


2015年、公職選挙法が改正されたものの、小手先の手直しに過ぎなかった。そこで、改正文の付則に、「2019年の参院選に向けて選挙制度を抜本的に見直し、必ず結論を得る」と明記された。


ところが、どうだろう。2018年の改正でも「抜本的に見直し」などしなかった。埼玉選挙区の定数を2つ増やしたどさくさまぎれに、1票の格差解消に関係のない比例区4増やした。しかも政党等が優先した候補が当選できるような「特定枠」を設けた。(特定枠の動機は不純だった。が、山本太郎が推す舩後・木村両氏の当選という「ひょうたんから駒」を生んだ。それには喜んだ)


しかし、である。人口231万人の宮城県も、78万人の福井県も、議員の定数は1人。人口に3倍もの差があるのに、国会には代表を1人しか送れない。1票の格差、実に3倍! いつまで、こんな「違憲状態」をつづけるつもりなんだろう。


参院選の選挙区は、1人区、2人区、3人区、4人区、6人区とあり、単純ではない(この複雑さに無理を通した「弥縫策」を感じる)。そもそも「47都道府県=47選挙区」だったが、2県で1つにされたため(合区)、45選挙区に減らされた。その7割以上にあたる32県は1人区、つまり小選挙区制なのである。


小選挙区制選挙は、選挙区から1人を選ぶ。この選挙制度の下で、1票の格差をなくすには、32県の人口がほぼ同じでなければいけない。宮城県と福井県の人口が同じになる、なんて、そんなことありうるだろうか。都会に人口が集中し地方の過疎化がやまないなど人口移動の多い、この日本で、どうあがいても無理、無理、無理、絶対に無理。


どうするか。すでに出ている改革案のように、選挙区を廃止して、全国を9つか10のブロックにして、比例代表制したらいい。これこそが、「抜本的見直し」である。それに女性議員増にもつながる。



1票の格差解消 小選挙区制では絶対無理_c0166264_17461734.jpg
▲あまりに少ない女性議員。新法を求めて国会前でマーチ(2017年)


参議院選挙制度に関する公職選挙法の一部改正

「身を切る改革」どころか「民意を切る改革」

女性議員増「比例代表制&多数定数選挙区で」

選挙制度は政治を根本から変えた(ニュージーランド)

比例代表制は女性や弱者が当選しやすい

30代女性首相を輩出したニュージーランドのシステム




by bekokuma321 | 2019-10-18 18:18 | その他